紙の本
ほくほく
2023/11/23 16:27
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京での生活に疲弊したアラサー女子が、故郷にUターンして実家を手伝いながら「おでん屋台」を始める、ほっこりノスタルジックな物語。
個性的なキャラたちの屋台ならではの邂逅が、小さな商店街を活気付けていく、和気藹々とした情景が目に浮かぶような穏やかな筆致が魅力の作品。
おでんの歴史や作り方の豆知識的なものもあって、特に意識していなかった「おでん種」の個性についての描写が一際面白くて、思わず頬が緩んだ。
淡々とした日常が、誰かの言葉で色付き、それがどんどん広がり満ちる。ゆっくりじっくり沁み渡るおでんのポテンシャルに、そっと背中を押された。
紙の本
最初はつまらないのに
2024/02/11 09:47
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去作品のキャラがちらっと出てきて、だんだん面白くなってきて、最後はハッピーエンド。
パターンではあるものの、安定的なおもしろさ。
今作は、たまたまおでん屋台を舞台にしたと。
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有野静香はそこそこ名の通った商社で働いていた。だが体を壊して故郷へUターンし、実家の練り物工場を手伝っていた。そんな時、一念発起して町おこしプロジェクトに応募し、実家の練り物を使ったおでん屋台を開く事になり…
おでん屋「かいっちゃん」に通ってくる人を中心として、ほんわかした気持ちになれました。
嫌いで別れた訳ではない元彼とも上手くいきそうで、続編希望です。
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寒い冬に、あったか〜いおでんが食べたくなる本書。
おでんの屋台を営業する静香の店には、様々なお客がやってくる。常連さんもいれば、場を乱す嫌な客も。
それでも静かは表向きは冷静に対応するが、心の声は辛辣で、そのギャップがクスッと笑える。
後継者問題や夫婦・親子の関係、初恋の相手との再会など、悲喜こもごも、いろいろあるけれど、みんな前向きに生きているから、読んでいて気持ちがいい。
5歳の守くんが教えてくれた仲直りの歌、可愛らしくてほっこりする。他人にイライラしたら思い出したい。
そして、離婚まではいかなくてもピリピリしていた二組の夫婦が、ビジネスパートナーとして二人三脚で歩き始めるところも、印象的。夫婦が仲良くやっていくのに程よい距離感は、夫婦の数だけあるということ、心に留めておきたい。
同じ著者の『笑う招き猫』の主人公、アカコとヒトミが登場するのも、既読者には嬉しいサービス。
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伊竹市に帰郷し、一念発起して町おこしプロジェクトに
応募、おでんの屋台を始めた静香33歳。ある日
高校時代につきあっていたDJポリスの六平太が
やってきて…。
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大学卒業後、東京の大手商社で働いていた静香だが、体調を崩して退職する。失意の彼女は伊竹市にUターンし母の営む練物工場を手伝っていたが、思い立って町おこしプロジェクトに応募し、おでんの屋台を始めることになった。
山本さんの作品を読むのは4作目だが、どの作品も仕事+町+人情が密接に絡み合っていて読み応えがある。本作に登場するおでんもとてもポピュラーな食べ物だが地域ごとに特色があり奥が深い。
主人公はもちろんのこと、脇役まで含めて登場人物が生き生きとしているのもいい。本作にも実に多彩な人々が登場する。メインのストーリーだけでなく、小ネタも含めて楽しかった。
NetGalleyにて読了。
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おでんの屋台が舞台。東京で就職したけれど体調を崩して地元へ戻った静香が始めたのがおでんの屋台。何かに行き詰まったりした人たちの生活の中で、そこにおでんの屋台があることの意味がそれぞれにあってそれがじんわりと温かくしてくれる。エピソードのひとつひとつが面白いのはもちろんなんだけれど、屋台の雰囲気やお客さんと静香のやりとりの安心感と、何よりおでんの熱々で美味しそうなのが伝わってくるのがとてもいい。こういうのが近所にあったら通ってしまうよなと思うくらい居心地が良さそう。
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脱サラして故郷でおでんの屋台を始めたら高校時代の元カレとよりを戻せました。って都合良すぎだろ。
おでんは美味しそうだしクトゥルフだの妖怪だのの企画展しょっちゅうやってる美術館が近くにあったら行きたいし。癒されるというかさらっと読める。
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東京の商社勤めに疲れUターン、
実家の練物屋を手伝い一念発起しおでん屋台を始めた静香33歳。
タイトルを目にしただけでワクワクした予感はあたり、おでんだけにあったかしみしみ。
今までの作品からもちょっとずつ出てきて、またそれぞれ読み返したくなる。
なによりおでんが食べたくなる。
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タイトルだけで手に取って読んだらサクッと
読めて思ってたより地方の商店街の現状や
そういった商店街なんかがある行政の活動に
興味がわきました。
有野練物にその娘が町おこしプロジェクトで
始めたおでん屋台、そこに色んな人たちが
訪れドラマが描かれていく・・・
そして静香と六平太も・・・いやいや
話が出来すぎていないかい?面白かったから
いいかぁ~まぁおでんだけに身も心も
あったまる話でした。個人的にはおでん屋台に
出てくる具材も有野練物の商品も魅力的で
ほんとにあるなら行ってみたくなった。
そういえばおでんの屋台って
最近見かけなくなったな・・・
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東京の大手商社で体調を崩し、実家の練り物屋さんの手伝いをしていた主人公の静香。ある日、一念発起して町おこしプロジェクトに応募し、実家の練り物を主食材にしたおでんの屋台を始める。美味しさに誘われて集まる多彩な常連客との騒動を描いた作品。
今回は『笑う招き猫』のアカコとヒトミがかなりの頻度で顔を出し、『ある日、アヒルバス』はバスのみ登場します。このあたりは山本幸久ファンなら判るはず。
途中でズッコケかけたけど最後は見事に立て直し、何もかもが良い方向に向かう怒涛のエンディングも心地良く。マンネリちゃあマンネリなのですが、ここは「安定」と呼びたい山本幸久節でした。
寒い日にはもってこいの一冊です。
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アカコとヒトミ、うわぁー懐かしい、すっかり売れっ子になっんだ‼️感激しつつ、おでん屋台のストーリーに没頭。さすが山本幸久さんの文章は次から次へと展開が面白すぎる。キャラ立ちも素晴らしくて、おでん愛に溢れまくりで、最高だった。スピンオフあっても面白そう。続編も期待したいところ。守くんの成長も気になる!
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東京の商社で働いていた静香は、身体を壊し退職後に実家の「有野練物」の手伝いをしていたが、町おこしプロジェクトに応募し、おでんの屋台を開く。
実家の工場で作った練物でのおでんは、出汁も染みて絶品。
少しずつ常連客も増えて親しくなり、高校時代の元カレのDJポリスの六平太とも良い関係に…。
登場人物のキャラも際立つうえにちょっとした問題も切り抜けて、良い方向に進んでいくので気持ちよく楽しめる。
心に沁みてくる温かい物語である。
そして、なんと言ってもおでんが美味しそうである。
たまねぎ天に紅しょうが天、餃子巻にウインナー巻、肉いなり、小型ばくだん…とインターンを終えて寄った早咲ちゃんが頼んだもの全て食べてみたいと感じたほど。
おでんで何食べる?と言ったら大根に卵にこんにゃくは絶対外せないと思っていたが、こんなに新鮮で手作りの練物が出てきたら、そっち選んでしまうかも…となる。
練物から魚の旨みがたっぷりと出汁に染みていくのだから、それは美味しいでしょう。
この季節、おでんはたまらない。
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久しぶりの山本節。アヒルバスにオバケディズまで。やっぱり山本さん。軽妙洒脱な、この路線で行ってほしい。ふろふき大根とちくわぶで、一杯飲りたくなった。
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優しい…安心して読める。
ちくわぶは食べたことなかったし、
東京揚げは聞いたことすらなかった。
東京揚げ…たべてみたい!!!
大根は安定しておいしいなと思う。おでん…食べたい…!