紙の本
イメージしやすい不思議さ
2020/09/18 19:35
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投稿者:ひらふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
描写がイメージしやすい。井上真偽の作品は大胆な発想力にあると個人的に思うが、本作も期待を裏切らない。「その可能性はすでに考えた」シリーズなどの過去作品とは異なるベクトルではあるが、面白さは変わらず。ベーシックインカムもそうだが、井上真偽はこういうのも書けるのか、と驚かされた。
個人的にはアニメ化したら面白い作品だと思う。
紙の本
新しい路線
2022/03/18 11:36
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投稿者:抹茶 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの井上真偽さんの作品とはかなり異なり、パニックホラーというジャンルに属する今作。『恋と禁忌の述語論理』や、『その可能性はすでに考えた』のような、謎をを微に入り細を穿つような論理で解き明かすような面白さはなく、ホラー要素(+ミステリー)という印象ですが、ストーリー自体は面白く、井上真偽さんが好きな方、虫が平気な方は楽しめると思います。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
虫がやたらといっぱい出てきたお話?
あと、死人も。
巫女さんたちも、無理してまでこの島に来る必要ないよね?
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スランプに悩む音楽大学の同級生グループが夏休みに訪れたのは瀬戸内海に浮かぶ小さな無人島「笛島」。音楽の神が祀られているという神社をお参りをしていると、たくさんの虫たちに襲われる。助けてくれた巫女たち、そして、虫の怒りを鎮める音楽「鎮虫譜」、島に伝わる伝説の正体とは。
パニックホラー&本格ミステリということだが、ミステリよりホラー強め。不気味な場面は多いが、命の危険があるほどでもなくどっちつかずな感じ。
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スランプに陥った音大生5人が音楽にご利益があるという謎の小さな島にお参りに来ると言う所から、その島では虫達を音楽で鎮めるための儀式がある…と言う設定はとても面白い話だったのだけれど、ちょっと個人的には盛り上がりにかけてる気がしてしまって残念だった。
途中音楽に関する知識が話に織り込まれていくのだけれど、それがどうしても説明的感じで浮いてテンポが悪く感じてしまったり、大人の巫女達がやろうとしたこととか完全に殺人未遂なのに最後は仲良くめでたしめでたし的な感じになってて、ちょっとモヤってしまった。
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笛島につたわる童話のような伝説。
虫が人を襲い、音楽で鎮める巫女たち。
音楽大学のグループが訪れたのは、瀬戸内海の小さな無人島笛島。
カメムシ、カマキリ、スズメバチ、ムカデ、次々と襲われるなか、謎の巫女たちが救ってくれるのですが・・・。
笛にまつわる忌まわしい話、笛を狙うもの、謎のピアニストなど、話はどんどん膨らんでいきますが、最後は見事にストーリーが収斂していきます。
新しい境地の作品です。
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◆おすすめ度◆
・昆虫パニック小説度:★★★★
・マニアックミステリー小説度:★★★
・若者は壁を乗り越えられるか度:★★★
◆感想◆
音楽大学に通う仲良しグループが、気分転換のため無人島に行く。そこで彼らが遭遇したのは襲い来る虫の大群だった…
帯には「パニックホラー&本格ミステリ&青春冒険小説」の文字が。
若者たちが虫の大群に襲われるというのがメインの、身体がムズムズしっぱなしのパニック小説。
もう虫がいっぱい出てきて大変!
カメムシにカマキリ、スズメバチにムカデにクモに蛇にコウモリに…
虫嫌いには背筋ゾクゾクもののパニックホラーぶり。
途中から、癖のある探偵役のピアニスト少女・奏とアホアホなマネージャーや(シリーズ物の登場人物?)、島を取材に来たという怪しげな音楽雑誌の編集者たちも登場し、事態はますます混迷していく…
島で起きる神隠し事件、謎の祭りと手足笛の謎、襲いかかる凶暴な昆虫。
島の巫女たちを疑惑の目で見る若者と音楽雑誌の編集者たち。
いったいこの島で何が起きているのか!みたいな。
読み終わったあと著者略歴をみると「メフィスト賞受賞」の経歴。
なんか納得です。
最近読んだ小説では「楽園の真下」に近い感じもします。
パニック小説でありながら、細かいところまで全部決着させる本格ミステリな側面もあり、さらに青春小説の爽やかな読後感もある本書。
虫嫌いの人は敬遠しそうですが、あえて怖いもの見たさで読むという楽しみ方もアリかもしれません。
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虫と音楽の無人島サバイバル!生き残るための条件は「自分の殻を破ること」?虫が苦手な人は覚悟して読みましょう。
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虫の描写が凄かった。ホラーミステリー?みたいな話は割とよくあるシチュエーションだが、それぞれの人物が書き分けられてたと思う。
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それぞれが行き詰まりを打ち破る為に訪れた無人島。ミステリながらもまるでRPGのようだった。音楽の知識があればより楽しめたに違いない。雅楽の知識など、そちら方面からも面白い。奇譚蒐集に似た味わいだった。
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虫に襲われる描写にゾワゾワしました。
最後は丸く収めていましたが、腑に落ちない感じもしました。
はっきりとした探偵役がいるわけではないので、島の謎や歴史を読者にわかる形で描写するに留めて、登場人物が全て理解する必要もない形になっているのが最終的に重苦しくない印象にしている感じでした。
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ミステリと思って買って、後でパニックホラーよりの話だと気がついた。いずれにせよ、エンタテインメントとして楽しめた。
虫嫌いの人なら怖いと思うのだろうが、描写が淡々としているからか、虫が平気な人にとってはホラーとして読むには怖さが足りない。
探偵役のキャラも悪くはないものの、音大生たちだけで推理して工夫して虫たちの襲来を切りぬけていく話にしたほうが面白くなったのではないかと思う。頭脳明晰なキャラより悩みを抱える音大生たちの活躍をもっと見たかった。
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孤島の虫パニック!虫偏でも虫じゃないものいっぱいあるな。奏たちは他で読んだ気がするのは気のせいだったか…。
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禁足地の無人島で音大生たちを襲う虫の群れ。果たして無事に脱出できるのか、そして島の信仰に隠された秘密とは? 音楽で虫を撃退するという設定が面白い。主人公や島の巫女、漂流者など入り乱れるコンゲーム的展開の中に音大生の葛藤、音楽や民俗学的知識もきれいに織り込まれており、ライトに楽しめるエンタメ小説でした。
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音大生たちが夏休みに訪れた笛島は、今は無人島だが音楽の神が祀られているという。しかし上陸した彼らは次々と虫の大群に襲われ、謎の巫女たちによって救われる。音楽で虫を鎮める巫女、謎の祭り、神隠しの噂。島に伝わる伝説の真実とは‥
とにかく虫ホラーである。しかし状況を想像するととてつもなく怖いのだが、文章自体はシンプルなので虫嫌いの私でも大丈夫だった。それぞれに悩みをかかえる音大生たちが、島での冒険を経て成長する物語でもある。
何よりも襲いかかる虫に対抗する音楽がトラブルで途切れたときに、切り抜ける機転が面白かった。