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紙の本
看守眼 (JOY NOVELS)
著者 横山 秀夫 (著)
刑事を夢見て看守台に座り続けた男、最後の「看守眼」—。R県警の機関誌を担当する事務職員・山名悦子は、定年退職者全員による回想手記の特集を編集中に、ひとり分だけ原稿が足りな...
看守眼 (JOY NOVELS)
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商品説明
刑事を夢見て看守台に座り続けた男、最後の「看守眼」—。R県警の機関誌を担当する事務職員・山名悦子は、定年退職者全員による回想手記の特集を編集中に、ひとり分だけ原稿が足りないことに気付く。二十九年間、留置場の看守として警察人生を歩んできたF署の近藤宮男が原稿を寄越していないらしい。催促のため、悦子は近藤の自宅に向うが、「捜査」で外出しているという。「穴蔵刑事が穴蔵から出てきちゃった」と近藤の妻は笑うのだが…表題作ほか、「人生の瞬間」を緊迫の筆致で描く、六編の人間ドラマ。【「BOOK」データベースの商品解説】
わかるんだよ。刑事にはわからなくてもな−。29年間、留置場の看守として警察人生を歩んできたF署の近藤宮男。死体無き殺人事件に元看守が迫る表題作ほか、「人生の瞬間」を緊迫の筆致で描く6編の人間ドラマを収録。〔新潮社 2004年刊の改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
看守眼 | 7-46 | |
---|---|---|
自伝 | 47-83 | |
口癖 | 85-120 |
著者紹介
横山 秀夫
- 略歴
- 〈横山秀夫〉1957年東京生まれ。新聞記者を経て作家活動に入る。91年「ルパンの消息」でサントリーミステリー大賞佳作、「陰の季節」で松本清張賞、「動機」で日本推理作家協会賞短編部門賞を受賞。
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紙の本
思いもしない仕事の、思いもしない苦悩。
2007/08/15 10:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
横山作品の短編にあっては珍しく、まったく独立した6編の作品。
どの作品も舞台設定が面白く、さすがと唸らされてしまう。
「看守眼」
県警本部の機関紙を作る者の苦労と、刑事になりたかった看守の悲哀を。
「自伝」
フリーライターが得た自伝作成の仕事と、そこから生まれた野心。
「口癖」
家庭裁判所調停員の所に、過去恨みのある人間が調停に現れる。
「静かな家」
新聞整理部において、掲載記事の日付を一日間違えただけで、
とんでもない事態が起こってしまう。
「午前5時の侵入者」
サイバー攻撃を受けた県警HP担当者が、その事実を何とかもみ消そうと、
アクセスした人間を追い、その果てに見つけた意外な犯人。
「秘書課の男」
県知事の秘書が、他の秘書との競争に思い悩む。
どれも普段生活をしている中で、
全く意識する事が無いような仕事とその苦悩が描かれ、
もちろん横山作品ならではの、深い味わいで書き上げられていた。
ホントにどの作品でも、斬新な舞台設定や物語の切り口に驚かされる。
似た様なテイストでありながら、全く飽きの来ない作家・作品達である。