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紙の本
ジュリエットの悲鳴 ミステリー短編集 (Joy novels)
著者 有栖川 有栖 (著)
完全犯罪をもくろんで同僚を殺害したサラリーマンを待ちうける落とし穴−「落とし穴」、人気ロックバンドの歌にまぎれこむ怪しげな女の悲鳴−「ジュリエットの悲鳴」等、短編12本を...
ジュリエットの悲鳴 ミステリー短編集 (Joy novels)
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商品説明
完全犯罪をもくろんで同僚を殺害したサラリーマンを待ちうける落とし穴−「落とし穴」、人気ロックバンドの歌にまぎれこむ怪しげな女の悲鳴−「ジュリエットの悲鳴」等、短編12本を収録。98年刊の新書版。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
落とし穴 | 7-32 | |
---|---|---|
裏切る眼 | 33-60 | |
Intermission1:遠い出張 | 61-66 |
著者紹介
有栖川 有栖
- 略歴
- 〈有栖川有栖〉1959年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。書店勤務を経て、作家活動に入る。著書に「双頭の悪魔」「幻想運河」「英国庭園の謎」「有栖川有栖の密室大図鑑」など多数。
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紙の本
大サービス!
2000/12/18 03:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:品川夏見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
有栖川有栖先生の短編集。
どれもこれも面白いのに、それが一冊にまとまっちゃってるのだからもう出血大サービスもいいところだ。
どこにでもいる人物、発端も些細なこと。チクチクと小さい穴から何かがおかしくなっていく、そんな不安感というか、「どうしてやっちゃったんだろうなあ」という後悔、そういう日常の気持ち悪さみたいなものが、有栖川先生はすごくうまいと思う。
特に私がこの作品群の中でそれを感じたのが「落とし穴」。ああ、もうなんていうか、どうしてこうなっちゃうの!!と、読者の私がハラハラしてしまう。
その他にも著者の遊び心というか、ミステリ魂というか、とにかくサービス満点。
有栖川ミステリ凝縮の一冊。おすすめです。
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有栖川作品が初めての方にどうぞ
2000/10/17 23:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひで - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作はシリーズ探偵もの以外の短編、ショートショートを集めた作品集である。往々にして本格作家は短編がうまいという印象がある。特にショートショートなどは、その短すぎる文章の中でどう読者を騙してくれるのか、それが成功しているときは、かなり嬉しいものがある。本作に収められた作品群もまたどう読者を騙そうかという試みに満ちている。
さて、有栖川氏の魅力は、そのキャラクター造形をもさることながら、線が細く一種女性的とも思えるその文章にある。往々にして氏のファンには女性が多いことも頷ける点である。その反面、クイーンへの思いを強く作品に打ち出しているところがミステリファンには受けるのだろう。本作では、『ジュリエットの悲鳴』という題名に加え、その内容の叙情的で女性的な雰囲気と、そこに加えて表紙もまた雰囲気を出している。そして同時に内容のミステリ度の高さという両者の雰囲気を見事に組み合わせている。
とはいえ本作はあとがきで氏が述懐するように、バラエティに満ちたごった煮の作品集である。そんな作品の中でお薦めは「登竜門が多すぎる」。新人賞を目指す作家志望の青年のもとを訪れる妙なセールスマンの話である。すべてミステリを書くために必要なパロディチック商品の数々。そのネーミングセンスと内容のおもしろさはかなり見事である。裏有栖川作品のNO.1とでも言いたくなる作品である。
他にも作家の夢に出て様々な小説の内容を明示してくれるという「パテオ」では何となく氏の願望のようなものが見える。また表題作「ジュリエットの悲鳴」は、ロックシンガーのCDに紛れ込んだ悲鳴の謎を叙情的に描き出している。ともかく本作は有栖川有栖の魅力が様々な面から詰め込まれた作品集と言える。氏の作品を未読の方にも、氏の作品を好きな方にも、この作品集はお薦めである。
紙の本
ミステリーコーナーより
2001/02/05 17:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:有栖川有栖 - この投稿者のレビュー一覧を見る
探偵の出てくる話は好きですけど、探偵が出てくると書けないような話もあるわけで、そういう作品を全部入れてあります。倒叙ミステリ、ホラー、SFミステリなどが収録されているので、そのうち何本かは気に入ってもらえるのではと思います。