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商品説明
日本人として初めて「ワイン学」を修め、ワイン造りと研究に生涯を捧げた著者が、長年にわたる現地取材をもとに、フランス全土のワイン産地と敬愛すべき銘醸家をオールカラーで紹介したワイン書の決定版。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
岩野 貞雄
- 略歴
- 〈岩野貞雄〉1932年東京都生まれ。東京大学大学院で坂口謹一郎博士に師事、イタリア・トリノ大学でワイン学を学ぶ。国産ワインの醸造を手がけるなど本邦ワイン界の第一人者として活躍。98年没。
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紙の本
ワインの深遠さに触れるために
2001/05/28 15:39
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投稿者:松井泰 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ワインを購入する際に、みなさんは何を参考にされるだろうか?
ヒュージョンソンの「ポケットワインブック」やパーカーの「ブルゴーニュ」、「ボルドー」あたりかと思う。すばらしいガイドであるが、いずれも評論家の目からみた紹介である。この「ワイン逍遥」の素晴らしい点は、醸造家、醸造研究者としての目でワイン、ワインの作り手を記載しているところである。その目からみると、超有名ワイナリーといえども、決して満点評価を得るわけではないし、手抜きがみられる作り手には厳しい記載すら見受けられる。この本に豊富なこういった情報は、値上がりが激しく内容と値段が遊離したブランドのでてきた最近のワイン事情を考えるとワイン購入の際に大きな助けとなることは間違いない。しかし、この本は、そういった購入ガイドとしての利用だけでなく、ワインの深遠さに触れるための書として推薦したい。この本の精緻で的確な記載を読むことで、美味しいワインをつくるための営々とした歴史、努力、技術に触れることができ、それは、ワインを楽しむ際に崇高なスパイスとして働くのではないかと思う。
なお、フランス編が遺作とのことで、本来なら続くはずのイタリア編などの他の地域のものを残される前に逝去されてしまい、まさに大事な宝を失ったという他はない。