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夜を守る
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さあちゃん/実際ガーディアンエンジェルとして活動している方々に深い尊敬の念を覚えます
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川瀬繁。26歳。都立の進学校から私立大学に進み卒業したものの大企業に就職しなかった。理由はわからないが何となく違うと思ったのだ。今はビデオ屋でアルバイトをしながらアメ横の風呂無しアパートで一人暮らしをしている。仕事が終わると行きつけの定食屋で幼馴染みと落ち合う。それからの数時間が息をひそめていた昼間の自分から本当の自分に戻れる時間だ。ある日繁は奇妙な老人と会う。「あんた4年前の12月12日に何をしていたかね?」この出会が繁の生活を大きく変えていく・・・ この作品はふとしたことからアメ横のガーディアンエンジェルとなった繁達4人が夜の街で出会った様々な人達との関わりを通じて変わってい…
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運命の書
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さあちゃん/まるでハリウッド映画そのままの展開です。
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主人公のウェス・ホロウェイはマニング大統領の補佐官。わずか23歳でこの職を得た彼の前途は洋々であり自信に満ちあふれている。ある日レース場でのイベントで大統領が狙撃される。大統領は無事だったがウェスの上司の補佐官ボイルが命を落とし彼も顔に一生消えない傷を負う。狙撃犯のニコはその場で取り押さえられ精神病院へ送られる大統領は直後に行われた選挙で再選を果たせずに一期だけで大統領の座から退くことになる。それから8年。ウェスはまだマニング前大統領の補佐官として仕えている。顔の半分に大きく残された傷は未だ癒えてはいない。しかしそれよりも自分のせいでボイルを死なせたという心の痛みの方が深い。とこ…
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5年3組リョウタ組
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さあちゃん/日々普通に頑張っているすべての先生に対する応援が感じられる作品です
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中道良太25歳。5年3組は今まで低学年ばかりだった良太が初めてもつ高学年だ。勤めているのは希望の丘小学校。東京から新幹線で1時間半ほどの県庁所在地にある市で一番の伝統を誇る公立小学校だ。各学年ではクラスごとに成績とか生活態度などの競争が行われている。良太はのクラスは毎年ビリだ。影ではバカ組リョウタ組などと呼ばれている。それを気にかけぬふりをしているがでは今年こそは最下位から脱出したいと思っている。そんな良太のクラスに新学期早々教室から脱出する児童がでてきてしまう・・・ 主人公のリョウタは何となく小学校教師という職業を選んだ。いわば成り行きである。理想や夢があるわけでもない。小学校…
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生物と無生物のあいだ
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さあちゃん/これが教科書だったらきっともっと生物に対して興味をもてたと思います
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高校の時生物を選択した。3年間学んだはずだが内容は既に霧散しており恩師の顔や名前すら思い出せない。(先生ごめんなさい)そんな私だからこの本を読み通すのは大変だった。読んだことが一回では頭にはいっていかないのだ。そんな私ーが興味惹かれるところは例えば日本ではお札にまでなった野口英世の業績は世界の中ではあまり評価されていないとか研究者同士による熾烈な一番争いの現実とか一般的には名前をしられてないような研究者の地道な努力だとか所謂サイドストーリー的なエピソードだ。そんな話が散りばめられていたからこそ読み通すことができたのだと思う。 本筋は分子生物学というあまり馴染みのない話である。遺伝…
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となりのクレーマー
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さあちゃん/自分だけは違うという思いこみは危ない?
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クレーマー。最近よく耳にする言葉だ。本書は百貨店のお客様相談係として様々なクレームに対処してきた作者が具体的なケースと対応の仕方を丁寧に教えてくれている。これは単に販売業だけの問題ではない。今や学校や病院など様々なところにまで広がっているクレーマーの本質をきちんと見極め対処するための指南書なのだ。 泣き寝入り。ちょっと前まではよく聞いた言葉だ。今や泣き寝入りせずに正々堂々と自分の意見を主張する人が増えてきた。とても素晴らしい事だと思う。でもちょっと間違った事を主張する人も増えてきた。いや本人にとってはすこぶる当たり前のことだろうけどもそれはちょっとおかしいんじゃないと思えるような…
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芸術家の奇館
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さあちゃん/安心して読めるシリーズです
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住民が大抵親の代からの知り合いだというニユーイングランドの美しい風景を残す小さな村ドーセット。裕福な住民が多く住んでいるこの村で今老朽化した校舎を巡って揺れている。古くからの住民は修理派新参の富裕層は移転派である。水面下では大がかりな土地買収も進んでいるらしい。ニユーヨークから移り住んでまだ日が浅いミッチはある日現代美術の巨匠と呼ばれているハングタウンとひょんなことから知り合いになる。有名な隠遁者として知られる彼は決して公の場に姿を現さずショッキングピンクに塗られた広大な屋敷で母親の違う二人の娘と住んでいる。そしてそこは秘密通路や仕掛けに満ちたびっくりハウスであった。そんな中ある…
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国のない男
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さあちゃん/同じ星の上で偶然にも重なる時代を生きてこれたということに感謝
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表紙からの真ん中から鼻眼鏡で貴方の顔をじっと見つめてくるおじいさんこれがこの本の作者カート・ヴォネガット。これは84歳で亡くなった彼が82歳の時に書き上げた遺作である。 人間80年以上も生きていると大抵のことは許されるのではないかと思う。辛いこと悲しいこと嬉しいこと楽しいことかけがえのないこと。多くのことを乗り越えてきたということはラッキーなことではなかろうか?そして彼は人間について文明について芸術について社会について痛烈に愉快に語っている。なかでも母国アメリカについて語るときは辛辣さが増す。 アメリカが人間的で理性的になる可能性はまったくない。なぜなら権力がわれわれを堕落させ…
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仏果を得ず
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さあちゃん/ありがとう三浦しをんさん。この作品のおかげで文楽に巡り会えることができました。
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恥ずかしいことにもう何十年と日本人をやっていながら文楽を一度も観たことがない。勿論知ってはいる。しかしその知識は教科書で習った文字としての薄っぺらい物だった。この作品を読んだことで文楽について悟った訳ではない。ただほんの糸口をつかませて貰えただけだがそれで充分。この作品に出会えなければおそらく私は文楽に出会えずに一生を終えてしまったことだろう。 高校生の時に文楽を観たことがきっかけとなり太夫になった健。彼が考えるのはただ義太夫として上手くなりたいという一心の文楽バカ。その彼の相三味線として選ばれたのは腕はよいが変人との噂も高い兎一郎。そんな二人が徐々に互いを認め合い信頼をよせてい…
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夏光
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さあちゃん/誰かに教えたくなる作品集です
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何の先入観もなく何気なく手に取った本が思いがけない感動を与えてくれる・・・これが本好きな人間にとって一つの理想ではなかろうか。私にとってそんな感動を与えてくれた一冊である。 表題作「夏光」舞台は瀬戸内の漁村らしい。家族と別れて一人だけ伯母の元に疎開している少年哲彦。露骨ではないがそれでも疎開先の従兄弟達とは微妙に差別されている。いつかこの村をでて汽車に乗り母親に会いに行きたい。そんな夢を語れるのは親友の喬史だけである。喬史の顔の左半分には墨をぶちまけたような真っ黒で大きな痣がある。喬史がまだ母親のお腹の中にいた頃空腹に耐えきれなかった母親が浜にうちあがったスナメリの肉を食べてしま…
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ホルモー六景
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さあちゃん/ちょっと一休み?
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あの「鴨川ホルモー」の続編ということで飛びついてみたが、今回はホルモーの話ではなく懐かしの登場人物も顔をだすいわば外伝とでも言うべき作品か。 それはそれで面白かったのだが前作にみなぎっていたパワーは感じられずなんだか優しい短編集になっている。あのハチャメチャホルモーワールドを期待する人にはちょっと期待はずれかな。 でも文章はさくさくして楽しめるし独特な文体も健在だ。ホルモー・鹿男とパワーに溢れた作品を読んできて今回の作品に対する期待度が高すぎたのかもしれない。 しかしコーヒーでも飲みながら一読するのには最適だと思う。次回はどんな世界をみせてくれるのかが楽しみである。
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赤朽葉家の伝説
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さあちゃん/夢中で読みました
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赤朽葉家。製鉄業で財をなした鳥取の旧家である。そこに生きる三代の女最後の神話の世界を生きた祖母万葉、発展と狂乱を駆け抜けた母毛毬、そして何者でもない瞳子を軸とした一族の姿を描いた大河ドラマである。 とにかく面白い。一つ一つのエピソードがまるで騙し絵のように散りばめられていて最後に一つの大きな絵が浮き上がってくるそんな感じだ。くるくる回る万華鏡のようだ。 背景となっているのが戦後から現代にかけての近代史である。私達は何をしてきてそして何処に向かおうとしているのか。戦後男達は汗水流して働き女達は家を守ってきた。一生懸命働けば豊かになれる。繁栄という新しい神話の基にみんなが同じ方向を向…
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おひとりさまの老後
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さあちゃん/目から鱗がポロポロ落ちます
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結婚してようとしていまいと子供がいようといまいと結局最後にはおひとりさまとなっている可能性が非常に高い女性に贈る暮らしかたから死に方までの知恵と先輩達からのエールが詰まっている。 高齢化社会になり平均寿命が延びるにつれてみんな最後には一人になる。長生きすればするほどその確立は高い。そして家族に囲まれている=幸せであるという思いこみはもはや幻想である。少子高齢化社会である現代において子供達が背負う負担は増大する一方である。もはや老後は家族に面倒をみてもらうという幻想は捨てるべきであろう。つまり家族があろうとなかろうと頼るべきは自分だけなのである。 「ひとりでおさみしいでしょう」そう…
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川の光
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さあちゃん/ネズミ一家の旅それは私達にとっても新たな発見の旅でもあった
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2度目の夏を迎えたタータと初めての夏を迎えたチッチの兄弟。川のせせらぎを聞きながら父親と共に穏やかな日々を過ごしていた。ある日突然樹木の伐採が始まりあたりの風景は一変する。「この川はなくなるんだ。人間のせいで」近所に住む年寄りネズミの話を聞いて父親は新しい住処を探すことを決意する。一家の旅が始まろうとしている。 3匹の行く手には様々な困難が待ち受けている。トブネズミに行く手を阻まれたりイタチに襲われたりノスリに浚われたり・・・しかしその度に窮地を乗り越えていく。それを助けてくれるのはネズミやすずめといった自分達と同じような小動物から猫や犬や人間といった自分達より遙かに巨大な動物ま…
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ウォッチメイカー
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さあちゃん/期待を裏切らない作品です
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リンカーン・ライムシリーズの七作目にあたるこの作品はウオッチメイカーと呼ばれる時間や時計に異常な執着をもつ殺人犯との熾烈な頭脳戦を描いている。 一晩の内に2つの殺人。いずれも残忍な手口でその現場にはアンティークな時計が残されていた。そして被害者にはなんの共通点も認められない。やがて犯人は同じ時計を10個購入したことが判明する。あと8人標的がいる。いつどこで誰が?ライムと彼のチームは殺人を阻止しようと奔走する。ライムのパートナーであるアメリアは彼と共にこの事件を追いかける一方で念願の刑事となって初めて任されたある会計士の自殺事件も調べていく。やがてその事件は巧妙に偽装された殺人事件…
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NEXT
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さあちゃん/フィクション?ノンフィクション?
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遺伝子にまつわる物語。メインストーリーは自分の細胞の使用権を求めて裁判をおこす男の物語だがそれに様々なエピソードが絡み合い、一見無関係に思えるものまでもが最後は大河にそそぐ川のように大きな物語へとたどりつくそのスピードと存在感はまさに息を付く暇を与えない。また登場人物も多岐にわたっているのでちょっと目を離すと誰だっけ?てなことになってしまうのでまさに一気読みと言う感じだった。 最近話題の遺伝子工学。DNAと呼ばれるタンパク質でてきた遺伝子情報をすべての生物がもっていること。個々に異なっていること。遺伝子治療によって従来不治と言われていたような病気も治せるようになるかもしれないこと…
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ぼくには数字が風景に見える
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さあちゃん/人と違うことは素晴らしい
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学生時代数字が苦手だった。特に数字が羅列してあるものをみているだけで頭が痛くなったものだ。挙げ句の果てになにやらこんがらがってしまい訳がわからなくなってしまう。 ところがこの本の作者ダニエル・ラメットにはなんと数字が風景みたいに色彩や質感や動きを伴って見えるというのだ。それも一つ一つ異なった個性をもったものとして。数字は彼にとってかけがえのない友達だという。何故彼がそんな感覚を持っているのか?それは彼がサヴァン症候群でアスペルガー症候群であるからなのだ。 この聞き慣れない言葉の意味することはこれが脳の発達障害であり、生まれながら世間の大多数の人々と脳の発達の仕方が異なるということ…
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映画篇
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さあちゃん/タイトルを観て懐かしさを覚える人も興味を覚える人もお勧めしたい作品です
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映画を題材とした映画になりそうな5つのお話。 表紙を開くと「ローマの休日」のポスターのイラスト。でも目次にはそのタイトルは無い。あれっと思って読み進めていくとなるほどと作者の仕掛けたもう一つの趣向ににやりとさせられる。他にも作者はあちこちに同じような仕掛けを施しているのでこの小説が一本のオムニバス映画のようになっている。 読んでいると色々な映画の題名がででくる。ちょっと昔の映画から相当昔の映画が多いので若い方にはピンとこない作品も多いのではないだろうか。それにしても題名を観るだけで映画の内容だけではなくその当時の自分の姿も浮かび上がってくるのだから映画の力って凄い! 「いやあ映画…
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有頂天家族
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さあちゃん/まさに有頂天になる一冊です
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遙か昔桓武天皇の時代。大勢の人間達が万葉の地をあとにして京都に移り住んできた。その頃より人間は町に暮らし、狸は地に這い、天狗は空を飛行するという。 遡れば平安の御代より脈々と続いている下鴨家。当主総一郎は狸の中の狸とその名を洛中に轟かせ狸界を束ねていた偉大な狸だったが数年前無念なことに狸鍋となり不帰の狸となった。遺された四兄弟。偉大なる父の跡を引き継ぐにはちょっぴり器の幅が足りない子狸達だった。長男は責任感だけを次男は暢気な性格だけを三男はアホぶりだけを四男は純真さだけをというようにきっちり四等分して受け継いだのだ。そんなバラバラな兄弟をつなぎ止めているのは海より深い母の愛と偉大…
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エルデスト
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さあちゃん/夢中になります
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毎夜一日も終わり家人が寝静まった頃そっとこの本の表紙を開く。するとたちまち私はアラゲイジアの世界の虜となってしまう。エルフのアーリア・ドワーフのオリク・魔女のアンジェラ・従兄弟のローランなど魅力あふれる人々そして誰よりもエラゴンとサフィラが私の心に語りかけてくるのだ。 前作の最後のファーザン・ドゥアーの戦いで帝国の敵ダーザを倒したものの自らも背中に深い傷を負ったエラゴン。ドラゴンライダーとしての使命を貫くためエルフの国に向かう。そこで彼らを待っていたのは数百年を生きた嘆きの賢者オロミスと彼の黄金のドラゴングレイダーだった。真のドラゴンライダーとなるため彼らは厳しい修行に耐える。 …
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いつか陽のあたる場所で
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さあちゃん/気になる二人です
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年齢も外見も似使わぬ芭子と綾香。「どんな関係?」と尋ねられると少し困ってしまう。なぜなら二人が知り合ったのは刑務所の中。前科ある二人が東京の下町で近所の噂話を恐れ警官の姿に訳もなくビクビクしながら精一杯生きていくそんな姿を描いたシリースである。 芭子の罪は昏睡強盗。好きなホストに貢ぐため必死だった7年前の自分がまるで霧の中にいるようでぼんやりとしている。今考えてみても何が自分をそこまで追いつめたのかよく判らない。罪を犯すことにより自分のそれまでの人生をすべてを失い家族からは絶縁された。何であんなことをしたんだろうと考えない時はない。そして二度と繰り返さないためにも目立たずにひっそ…
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青い鳥
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さあちゃん/村内先生に会いたくて
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村内先生は中学の国語の教師。言葉がつかえて旨く喋れない。吃音である。だったら人前で話す職業を選ばなければいいのにと生徒には馬鹿にされている。とくにカ行とタ行と濁音は全滅。だから授業も解りづらい。でも一生懸命話す。たいせつなことだけを話す。たいせつなことしか話さない。そんな村内先生が登場する9つの短編集だ。 中学生は難しい。半分大人でまだまだ子供。そして学校という特殊な場所で一日の大半を過ごしている。一クラス三十何人が一つの方向を向いて座っている不思議な場所。そしてみんなが同じ方向を向いて過ごすことが当たり前とされている。何の疑問も持たずに過ごせる者もいる。しかしみんなと同じ方向を…
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春を待つ谷間で
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さあちゃん/決してベストセラーにも平積みにもされることのないこのシリーズの熱烈なファンの一人なのです。
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チャイナタウン生まれの中国系フメリカ人リディアとアイルランド系アメリカ人ビルの私立探偵が活躍するシリーズの第6作目。毎回交互に語り口が交代するが今回はビルの視点から。 季節はもうすぐ厳しい寒さを迎える頃。ビルはいつも休暇を過ごす山小屋に向かうが、今回初めてこの地で仕事を引き受ける。依頼人はイブという女性。自宅から盗まれた品物を取り戻して欲しいという。たが調査を始めた途端友人の酒場の地下室で死体を発見する羽目になってしまう・・・・ いつものマンハッタンから離れて今回は立ち寄るつもりがない限り通らないまた立ち寄る理由もないような辺鄙な片田舎である。そこに依頼者である女農場主、その町を…
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ありがとう、さようなら
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さあちゃん/まいこ先生からの学級通信です
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「辞めたいと思うこともあるけど先生をしててよかったと思う」そんな気持ちが溢れているエッセイ集。 自分が中学生の時「ああこんなことあったあった」なんてエピソード満載。しかしそれを先生の視点からみるとこんな感じだったんだなあなんて改めて自分の中学生時代の教師達の苦労?に想いを馳せた。そういえばN先生どうしてるかなあ・・・ 中学生ってエネルギーの塊のような生徒達に対する愛情が感じられる作品だ。こんな素敵な先生のクラスになってみたいな。最近教師というと報われない職業のように思われるけど教師であるが故に味わえるたくさんの出会に対して素直にありがとうと思う気持ちが響いてくる作品だと思う。
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楽園
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さあちゃん/宮部みゆきの引き出しには一体どれだけのものが詰まっているのだろうか?
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16年前に起こった家族内での殺人事件。娘の遺体が埋められているその上で時効が過ぎるまで生活していた家族。両親が自首するまで誰も知らなかったはずの秘密が12歳の少年の絵に描かれていた。しかも彼は交通事故ですでに帰らぬ人となっていた。何故?どうして?少年の母親から依頼をうけた前畑滋子はこの謎に迫っていく・・・ 親が子を殺す。たとえどんな事情があろうとも許されることではない。しかしなにがその一線を越えさせたのか。自分が産んだ子である。長く苦しい陣痛を乗り越え無事に生まれたその瞬間を泣き声をしわくちゃな赤ら顔を心底愛おしいと思ったその子をどうして手にかけることになってしまったのか・・・ …
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木洩れ日に泳ぐ魚
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さあちゃん/真実は何よりも大切?
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ある部屋の一室。明日別れる二人が最後の夜にお酒を酌み交わしている。荷物が運び出されたがらんとした部屋で向き合う男と女。探り合うような二人の会話はいつしか一年前のある出来事について語られていく・・・ 登場人物は二人だけ。その二人の視点で交互に語られていてその会話の中から二人の関係が徐々に浮き上がってくる。まるで深い湖の底から魚がふわりと浮き上がってきて鱗が陽の光にきらりと反射しては消えていくように新しい事実が次々に読者に提示されていく。その不思議な感覚にいつの間にか引き込まれていくのだ。それが真実なのか空想なのか現実なのか夢なのか。確かなことは示されない。ただ二人の感情と記憶が語ら…
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カシオペアの丘で
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さあちゃん/一つの理想が描かれていると思います。
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40歳を目前に肺ガンの為余命数ヶ月と宣告された俊介。「まだまだ俺にはやるべき事があるのに何故?」苦悩の日々の中でふと観たテレビに映っていたのはかつて幼馴染みの友達と夜空を眺めた思い出のカシオペアの丘。故郷を捨て今は東京で暮らす俊介はある事情から二度と故郷へは戻るまいと決めていた。しかし限られた時間の中妻や息子に何を遺してやれるのか。俺が生きてきた人生にはどんな意味があるのだろう?過去と向き合い自分の人生を見つめ直す為にも俊介は故郷を訪れることを決意する。 本の帯を読んだ時からこれは読むときタオルを用意しなくちゃいけないなあなんて覚悟してた。癌で余命いくばくかなんて設定だけでもう涙…
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晩夏のプレイボール
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さあちゃん/野球ってすげえ!
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高校野球をテーマにした10の物語。 最近年とったなあと思うことの一つに涙腺が緩くなったことがある。その涙腺を刺激されてしまった。この物語の主人公達に。才能に秀でてる者もそうでない者も、男の子も女の子もそのひたむきに夢見ている真っ直ぐな眼差しにやられてしまったのだ。野球というものに魅せられ真っ白なボールをひたすら追いかけ最後まで諦めないその姿に胸打たれたのだ。 折しも今高校野球選手権真っ盛り。連日熱闘の様子がテレビに映し出されている。外にでていくのも躊躇われるうだるような猛暑の中、真っ黒になりながら顎からは汗を滴らせ一つのボールを追いかけている。何が彼らを駆り立てるのか。それは名誉…
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まんまこと
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さあちゃん/面白かったです!
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江戸は神田の古名主高橋宗右衛門は八つの町を束ねている。大層古い家柄でそれなりに人々の尊敬を集めている。その一人息子が麻之助。生真面目で勤勉な跡取りとして周囲と親の期待の星。それが何故か16の時お気楽な息子に大変身。真面目と勤勉はどこかに落としてしまったらしい。いぶかしがる周囲の騒ぎもどこ吹く風これが己の元々の姿と一向に改まる様子もない。22の今では楽しい若者だが将来の名主としては頼りないと囁かれ親に嘆かれる日々である。何が麻之助を変えたのか。好いた相手と別れたせいだという噂もあったが定かではない。 さて名主の仕事の一つに町内の揉め事を調停するというものがある。奉行所に訴えでるほど…
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鴨川ホルモー
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さあちゃん/なんじゃこりゃあ~!
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京都大学青龍会。いかにも胡散臭そうなサークルのコンパに誘われたのは葵祭のバイトの帰り。食費を浮かせてとっとと退散するつもりだったのに向かいに座った女性の鼻に一目惚れ。そのままどんどんと深みにはまった主人公安部の前にあかされたサークルの秘密。それは千年の歴史をもつホルモーを戦うというものだった。偶然?必然?宿命?2浪の新入生安部はそのホルモーの世界にどんどん引き込まれていく・・・ とにかく空前絶後・色即是空・抱腹絶倒の物語である。何故ホルモー?オニって何?おまけに顔か茶巾絞りでレーズンで体力回復?数々の不思議さに圧倒されながらもいつの間にかこの世界に巻き込まれていく。これに恋と友情…
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吉原手引草
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さあちゃん/吉原っていうと花魁行列しか想像出来ない貴方にお勧めです
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十年に一度の名妓と謳われた花魁葛城が失踪した謎を解明するために若き戯作者の卵が関係者の話を聞いていく。「四角い卵と遊女の誠はないと言うが男を騙して金を貢がせるだけと思うのはちょいと不憫じゃありません?」吉原という閉鎖された世界で繰り広げられる嘘と真、愛と憎しみを鮮やかに描き出している。 楼主、幇間、女芸者、床回し、指切り屋等々実に様々な職業の人々が登場する。そしてそれぞれが葛城との関わりを一人称で語っていくのだがその語り口に工夫が凝らされている。それぞれの立場で語られるその口調と職業に違和感を感じさせない作者の力量は素晴らしい。また花魁の使うありんす言葉は地方から売られてきた者が…
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