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紙の本
ナニカアル (新潮文庫)
著者 桐野 夏生 (著)
昭和十七年、林芙美子は偽装病院船で南方へ向かった。陸軍の嘱託として文章で戦意高揚に努めよ、という命を受けて、ようやく辿り着いたボルネオ島で、新聞記者・斎藤謙太郎と再会する...
ナニカアル (新潮文庫)
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商品説明
昭和十七年、林芙美子は偽装病院船で南方へ向かった。陸軍の嘱託として文章で戦意高揚に努めよ、という命を受けて、ようやく辿り着いたボルネオ島で、新聞記者・斎藤謙太郎と再会する。年下の愛人との逢瀬に心を熱くする芙美子。だが、ここは楽園などではなかった―。戦争に翻弄される女流作家の生を狂おしく描く、桐野夏生の新たな代表作。島清恋愛文学賞、読売文学賞受賞。【「BOOK」データベースの商品解説】
【島清恋愛文学賞(第17回)】【読売文学賞(第62回)】昭和17年、林芙美子は偽装病院船で南方へ向かい、ようやく辿り着いたボルネオ島で新聞記者・斎藤謙太郎と再会する。年下の愛人との逢瀬に心を熱くする芙美子だが…。戦争に翻弄される女流作家の生を狂おしく描く。【「TRC MARC」の商品解説】
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林芙美子を近くに感じる
2022/08/11 19:24
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
林芙美子の戦中の記録などを掘り起こし、激動の時代に生きた女性作家の姿を小説としてよみがえらせた。
林芙美子=「放浪記」というイメージしかなかったので、売れっ子作家、従軍記者(戦争協力作家としての批判は知られるが)としての姿は新鮮であった。しかし、この部分は、史実を著者の想像力で埋めている。
芙美子が当時の文壇でどんな扱いを受けていたかを含め、桐野夏生さんのジェンダーへのまなざしも光る。
あまり関心のなかった人物をここまで近く感じられるのは、非常に稀有な体験だ。