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商品説明
彼女が捜査一課に戻らない理由。それは、人が殺されて始まる捜査より、誰かが死ぬ前の事件に係わりたいから。誰かが生きていてくれることが喜びだから。警視庁本部への復帰の誘いを断り続け、所轄を渡って十年が過ぎた。組織内でも人生でも、なぜか少しだけ脇道を歩いてしまう女刑事・魚住久江が主人公の全6編。【「BOOK」データベースの商品解説】
彼女が捜査一課に戻らぬ理由。それは人が殺されて始まる捜査より、誰かが死ぬ前の事件に係わりたいから−。組織内でも人生でもなぜか少しだけ脇道を歩いてしまう女刑事・魚住久江が活躍する全6編。『小説新潮』掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
袋の金魚 | 5−38 | |
---|---|---|
ドルチェ | 39−75 | |
バスストップ | 77−114 |
著者紹介
誉田 哲也
- 略歴
- 〈誉田哲也〉1969年東京生まれ。「妖の華」でムー伝奇ノベル大賞優秀賞、「アクセス」でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。他の著書に「ストロベリーナイト」など。
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紙の本
新しいヒロインの登場です
2012/01/20 00:17
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
警視庁練馬警察署魚住久江巡査部長。42歳。独身。3日で二箱あけてしまう結構なヘビースモーカー。禁煙はしたいと思っているのだがいまだ止められない。10年前には本部捜査一課にいた。巡査部長に昇任してから所轄の強行犯係をわたり歩いている。今でも時々捜査一課に戻らないかと誘われる。この10年結婚したいと思ったことも子供が欲しいと思ったこともある。しかし戻りたいと思ったことは一度もない。それは一課が殺人捜査専門だからだ。いつしか人が殺されてから関わることに虚しさを感じるようになった。誰かが死ぬ前に事件と関わりたい。誰かが死んだ謎を解き明かすよりも誰かが生きていることに喜びを感じるようになったのだ。
こんなヒロイン魚住久江が活躍する短編が6つおさめられているのが本書である。どれも大きな事件ではない。強制わいせつや家庭内暴力・交通事故。どれも私達の身近でおきそうな事件である。一見変哲もない事実の裏側を丁寧に解き明かしていく。人間の心の奥にある気持ちの揺れや想いを声を荒げるわけでもなくでも一生懸命寄り添いながら解決していく。主人公の年齢設定も絶妙だ。気持ちはまだ30代でも体は確実に衰えてきている。でも独身生活が長いからといってわびしいわけではない。貴族とは言わないが一人の生活を楽しむすべはちゃんとある。そんなヒロインの存在感が絶妙だと思う。また脇を固める上司や同僚も個性的だ。
作者の別シリーズのヒロイン姫川玲子も好きだけどそれより少し力の抜けた感じのこちらのヒロインも凄くいい。次はいつ会えるのか待ち遠しい。
電子書籍
楽しく読みました
2012/07/04 16:37
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おかず - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性の刑事には独特の感情があり共感しながら読みました。