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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2011.9
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/315p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-488-20703-8
文庫

紙の本

三つの秘文字 上 (創元推理文庫)

著者 S.J.ボルトン (著),法村 里絵 (訳)

シェトランドに越してきたトーラは、ある日女性の死体を掘りあててしまう。心臓がえぐられ背中に三つのルーン文字が刻まれた遺体は、出産後間もない身だったことを語っていた。やがて...

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三つの秘文字 上 (創元推理文庫)

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商品説明

シェトランドに越してきたトーラは、ある日女性の死体を掘りあててしまう。心臓がえぐられ背中に三つのルーン文字が刻まれた遺体は、出産後間もない身だったことを語っていた。やがて身元が判明するが、彼女は遺体から推定される死亡年月の前年に死んだことになっていた。閉鎖的な島になじめず苦悩する女医が巻き込まれた不可解な事件。MWA賞受賞の新鋭が放つ傑作英国ミステリ。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー13件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

伝奇的な要素を伴う本格冒険ミステリーであると同時に、ミステリーの魅力を超える人間の魅力あふれる掘り出し物

2012/04/08 10:37

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本のことは新聞の書評で知った。内容をほめてあっただけでなく、物語の舞台が、個人的に興味のあるスコットランドのシェトランド諸島とわかって興味は増した。

読んでみて、シェトランドというだけでなしに期待以上の大当たりだったと判明。小説としての面白さが並ではないし、ほかにはないと思わせるようなユニークな味わいがある。

スコットランドの北のはずれの島シェトランド。結婚してイングランドからここへ移り住んだ産婦人科医トーラが、若い女性の死体を発見する。ただの死体ではない。妊娠していて生きたまま心臓を抉り出されたらしい。

これだけ聞くと猟奇殺人事件である。実際猟奇的には違いないが、それだけではない。死体に刻まれた謎のルーン文字。ここへ来て、シェトランドという舞台設定が生きる。ルーン文字は、古代バイキングの使った文字であり、シェトランドはその昔バイキングたちが移り住んだ島なのだ。物語は伝奇的な様相を帯びる。

こうした神秘と謎もこの物語の大きな魅力なのだが、しかし最大のウリは何と言っても、語り手=主人公トーラの人間像だろう。

けっこう長いこの物語の前半は、犯罪に関してはそれほど大きな展開はない。それでも全く退屈しないのは、ひとえに主人公をめぐる人間の物語の面白さがあるからだ。

いわゆるミステリーといっても、トリックやらサスペンスやら、犯罪そのものだけで勝負した時代はもう終わっているのかもしれない。大ヒットした『ミレニアム』の場合もそうだったが、何より興味深い人間像で読ませるものが増えているような気がする。

ここでは謎は犯罪そのものだけではない。トーラを取り巻く人物たちも何やら謎めいている。冷たい魅力をたたえた女性刑事、職場の上司、そして夫ですら訳ありだ。それに対してトーラはいかにも人間的、直情、正直である。その対照が面白くもあり、効果的でもある。お茶目、やんちゃ、ハチャメチャでもある人間性は、時に笑えるし、微笑ましかったりいじらしかったりで、読んでいて楽しい。読者は彼女のことは信じられるし、共感もし、好きになるだろう。

一人称の語りでこうした魅力ある人物を描くというのはなかなか技術のいることだろうから、作家の腕も半端ではない。これだけ女性の心理がわかるものかと驚いていたら、作家自身が女性なのだった。イニシャルでうっかり男性と思い込んでいた。産婦人科医という設定も、実はプロットとの関わりでいろんな意味を持っているのだが、人物造型の面でも興味深い。

そして作家の腕をいうなら、心理描写だけでなく、サスペンスたっぷりのストーリーテリングも相当巧みである。要所要所で、エーっ!という驚きの要素が待ち受けていて唸らされる。

北の辺境である島の自然の描写も魅力のひとつだが、とくに物語のちょうど半ばごろだろうか、自然の驚異に感嘆する夜の移動のシーンがとてもいい。

そしてそのシーン辺りを境に後半はどんどん冒険の要素が強まり、いよいよ目が離せなくなる。

ミステリーは、謎ないしは推理を重視するタイプと、アクション重視のタイプに分かれるかもしれない。もちろん多少ともそれらが混じり合うのだろうが、後者の要素が強いと、ミステリーというより冒険小説の趣になる。アルセーヌ・ルパン・シリーズなどはこれだろう。

その冒険がここにもある。ハリウッドの映画になったとしても驚きはない。

しかも主人公はルパンのような超人なわけではない。頭も切れ、エネルギーもあるとはいえ、結局は普通の女性なわけで、それが効いている。普通なのにがんばるわけだから、一生懸命なのだ。心臓バクバクでもがんがってしまうこの一生懸命さが実にいい。読者はみんな応援したくなるのではないか。

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紙の本

閉鎖的な小さな島で見つかった身元不明の女性の遺体。発見したトーラの運命は?! 誰が敵で誰が味方なのだろうか…。

2011/11/23 17:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る

産婦人科医であるトーラは、夫が決めた新居に引っ越したばかりであった。しかし、その小さな島がトーラを歓迎しているようには感じられないうえに、夫は家にいない時間が多く、トーラは鬱々とした日々を送っている。そんな時に可愛がっていた一頭の馬が死んでしまう。法律では禁じられているものの、そのまま業者に渡してしまう気にはなれなくて、庭に埋めようと穴を掘っていた雨の日、思いも寄らなかったものを見つけてしまう。心臓がえぐられた女性の遺体だ。しかも、背中にはメスのようなものでつけられた三つのルーン文字…。なぜ彼女はこんなところに埋められたのだろうか。

閉鎖的で小さな社会の中で起きた事件。なぜだかトーラが思う方向へ進んでくれない。何かが、あるいは誰かが、または何もかもが、邪魔をするのだ。誰がトーラの味方で、誰がトーラの敵なのか…。
降り続く雨や、凍り付くような寒さも、禍々しい雰囲気を醸し出している。

最初は些細なことで苛つくトーラに苛つきながら読んでいた(苦笑)。なぜに彼女はこれほどまでに落ち着かない状態なのだろうか。それが少しずつ明らかになっていく。周りにとけ込めない苛つき、夫と上手くコミュニケーションがとれない苛つき、職場での上司の評価が気になるための苛つき。そうして、産婦人科医でありながら、自分自身さえ妊娠することができないことへの苛つき…。彼女は自分への不妊治療を続けているのに、子供を授かることができない。

死体を見つけたときに現れた警部補のアンディ・ダン。彼は最初からこの死体の身元を探すことに消極的だ。なぜか何でもないことのように扱おうとする。彼は味方なのか、敵なのか。
ダンの部下であるダラク巡査部長。少しも隙を見せない完璧な女性。トーラにとって、彼女は味方なのか、敵なのか。
そして上司である医長のケン・ギフォード。彼に妙に魅力を感じてしまいながら、恐れも抱くトーラ。彼は味方なのか、敵なのか。

この小さな島では誰もが幼い頃からの知り合いなのだ。そこでの結束力のようなものが、余所者であるトーラを近づけまいとしているようだ。ギフォードも、アンディ・ダンも、そしてトーラの夫であるダンカンも。
夫でさえ何かを隠している…。誰を頼ったらいいのかわからないのに、死体を掘り起こしてしまったことから始まる様々な危険に身を晒さなければならないトーラ。その恐怖がよく伝わる。小さな島に伝わる伝説がまた、よい具合に謎と恐怖を煽ってくれる。

遺体の背中に刻まれた三つの文字は一体何をあらわしているのだろうか。彼女が殺される直前に生んだと思われる子供はどうなったのだろうか。そして、彼女はなぜトーラの家の庭に埋められたのか。
謎の中心に踏み込んだと思ったら、また引き戻される。引き戻されては、また新たな手がかりが見つかる。少しも目を離せない展開にページをめくる手を止めることができない。

下巻はどんな展開になっているのだろうか。
早く早くと気持ちが急いてならない。

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