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- カテゴリ:中学生 高校生 一般
- 発売日:2011/01/01
- 出版社: 角川書店
- レーベル: カドカワ銀のさじシリーズ
- サイズ:20cm/228p
- 利用対象:中学生 高校生 一般
- ISBN:978-4-04-874163-7
紙の本
ラストラン (カドカワ銀のさじシリーズ)
著者 角野 栄子 (著)
「残された人生でやっておきたいこと」七十四歳のイコさんの場合それは、バイク・ツーリングだった。目的地は、五歳で死別した母の生家。東京から岡山まで、往復1200キロ。着いた...
ラストラン (カドカワ銀のさじシリーズ)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:10,340円(94pt)
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商品説明
「残された人生でやっておきたいこと」七十四歳のイコさんの場合それは、バイク・ツーリングだった。目的地は、五歳で死別した母の生家。東京から岡山まで、往復1200キロ。着いたのは、寂れた一軒の船宿だった。無人のはずなのに、そこには不思議な少女が住んでいた…。『魔女の宅急便』の著者が贈る、書き下ろし自伝的小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
74歳のイコさんが「残された人生でやっておきたいこと」は、バイク・ツーリング。5歳で死別した母の生家を目指して旅に出る。着いた家には不思議な少女が住んでいて…。「魔女の宅急便」の著者が贈る、自伝的小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
角野 栄子
- 略歴
- 〈角野栄子〉東京生まれ。産経児童出版文化賞、路傍の石文学賞、野間児童文芸賞など多数受賞。代表作に「魔女の宅急便」など。
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書店員レビュー
74歳のバイカー(!...
ジュンク堂書店岡山店さん
74歳のバイカー(!?)、イコさんと
12歳の謎めいた少女、ふーちゃん。
ぶっとんだ、でもどこか似たもの同士な性格の
二人の旅はどんな結末を迎えるのか。
作者、角野栄子さんの自伝的小説だそうですが、
あのベストセラー「魔女の宅急便」(福音館書店)を
書いた人が、実はこんなキュートな方だったとは、
さすがと言うかやっぱりと言うか・・・。
自分の人生がどこか欠けていると感じている人が、
自身のアイデンティティーを見つめなおすための
始まりと終わりの物語です。
児童書担当 渡辺
紙の本
幸せな思い出を探して
2011/06/16 15:12
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mieko - この投稿者のレビュー一覧を見る
『魔女の宅急便』の著者、角野栄子さんの初の一般文芸作品。著者の自伝的小説でもあるという。
角野栄子さんの作品といえば児童書と相場は決まっていて、この本も手に取ったときから児童書のつもりで読み始めました。ところが主人公は74歳のおばあさんで、物語はこのおばあさんの一人称で書かれています。読み始めてすぐに、いったい74歳のおばあさんに感情移入しながら読む小学生っているのかしら?と違和感を持ちました。
加齢による体の不調をちょっとは感じるようになったものの、まだまだ「お年寄り」という枠の中に入りたくない主人公のイコさん。70歳までファッションデザイナーとして仕事をしていたというイコさんは、ファッショナブルでアクティブなお一人様です。老後をちんまり穏やかに過ごすなんて性に合わない、やっぱりやりたいことをやろう!そう思い立って出かけたのがオートバイ屋さん。昔取った杵柄で、バイクにまたがり、颯爽と旅に出ました。
行先は、5歳のときに死に別れたお母さんの故郷。意外にもあっさり目的地に着いたイコさんの前に、赤地に白の水玉模様のワンピースを着て下駄を履いた12歳の女の子が現れます。イコさんは驚きました。その姿は、イコさんが唯一持っているお母さんの12歳の頃の写真と同じだったのですから。ふーちゃんと名乗るその少女は、自分は幽霊だというのです。心残りがあって成仏できないらしいのです。けれど、ふーちゃんときたら何が心残りなのか、よくわからないなんて言うんです。
そんなふーちゃんとイコさんは一緒に旅に出ることになるのですが、とにかくふーちゃんが可愛い。幽霊で儚い分だけ切なくなるくらい可愛い。イコさんはイコさんで、74歳のおばあちゃんなのに、お母さんである12歳のふーちゃんに「心残りは子どものこと」と言って欲しいという気持ちが見え隠れして可愛い。
奇想天外な設定で、ふーちゃんが出てきてからは読みはじめの違和感もすっかり消え、ただただストーリーの展開を楽しみました。そして物語の最後で、ふーちゃんが「心残り」のことを思い出すシーンでは涙が込み上げてきました。
私は74歳ではないので、まだそのお年頃の気持ちがわからないけれど、やはり年を取っても子どもは子どもなんですね。親の愛情を受けたという思い出はいくつになっても生きる糧になるんだ思いました。そしてその幸せな思い出は死ぬ時の道しるべにもなるのかもしれません。
ふーちゃんと同じ年頃の子どもたちも物語の楽しさに引き込まれると思うし、その横にいる親世代も別の視点で楽しめると思います。ただ一般小説というには装丁が子供っぽいので、なかなか一般の大人の手には届きにくいかなと思います。
著者自身も5歳のときに母親が亡くなったという経験があり、その経験とバイクで走り回る小説の構想が一緒になって、この物語が生まれたそうです。
紙の本
ツーリングいいな!
2023/11/12 11:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
74才でも、バイクに乗って旅をする。おばけになっている12才の女の子と一緒。二人の心の中の声を描いている部分が多いと感じた。