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結婚している人にこそおすすめの一冊。
2017/06/03 18:06
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投稿者:aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
「出産」という言葉が山の彼方向こうにふんわり浮かんでた10代の頃、歯切れのいいタイトルに惹かれて手に取ったときはなにがなんだかわからず、誰にも共感できず「世の中には変わった人がいるんだな」なんて感想しかもてませんでした。
約10年後、親戚の妊娠を機に改めて読んでみたら、大きく頷くことばかり・・・!!!
自分の母もほんとはこんな気分の日もあったのかな。それはちょっと切ないな。それでも産んでもらえて本当にヨカッタ、タスカッタ。と思いつつ、そんな人間臭い妊娠中の母を勝手に想うと、なんだか親友のように寄り添ってみたくもなってしまいました。
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子どもを産んだことのある人しか書けない小説だなあと思って読んでいたら
2024/04/06 15:29
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもを産んだことのある人しか書けない小説だなあと思って読んでいた。だが、あとがきを読んでびっくり。角田光代は、これを書いた時には子供を産んだことがなかった(その後の事は知らないが)。でも、そんなことは関係なく面白かった。この人の想像力は凄い。
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孤高のマタニティ
2020/06/12 23:59
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
自らを「落ちこぼれ妊婦」と揶揄する、ヒロインのマキが潔いです。ママ友やお受験には目もくれずに、自由気ままに子育てをしてほしいですね。
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未経験でも
2023/04/03 13:53
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
出産未経験でも、こんなに書けるんだなあ。
そりゃ、知らずに読んだ人は勘違いするよ。
女性しか体験できないことだもんね。
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「おめでたですね」「めでたいですかね」だめ妊娠かもしれない私の、笑えて泣けるマタニティ小説。8月の新潮文庫の新刊
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産婦人科で、「おめでたですね」と言われ、「めでたいですかねえ」とつぶやいてしまうマキ。
夫・さんちゃんに告げると、「やったあ」「でかした」…と騒がしいくらい喜びます。
このスタートの温度差が面白いです。
手放しで喜べないマキ。自分のことでありながら、戸惑います。
そんな自分が、歪んでいて、母性が欠落していると不安になってきます。
そこから、出産までのすったもんだの葛藤を日記形式で綴っています。
(あくまでも、小説。角田さんのエッセイではありません)
夢を見て一喜一憂したり、母親学級で落ち込んだり…。その都度懸命にフォローする、夫・さんちゃんがなかなかいい味だしています。
俺に任せろタイプではないのですが、いつも一緒に悩んでくれて愛に溢れた感じです。いいパパになりそう。
ラストの日記は、うるうるします。がんばれ、マキ!
自分の妊娠期間を思い出しました。ちょうど今頃、夏バテとつわりでしんどかったこと。嬉しさもあったけど、食べられない不安も大きかったこと。仕事との両立。などなど…。
妊娠期間はいろいろ大変ですが、こればっかりは、女性の特権だと思います。
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妊娠が素直に喜べない女性の本。
赤ちゃんって可愛いから絶対生まれるって分かったら
嬉しいもんだって思ってたけど、なんだろ、自分を捧げる、ひとりの大人が時間や愛情エネルギーを注がないと育たない危ういもんなんだなぁと感じた。
人が生まれるということは神秘だし、興味深い。
魂ってほんとに生まれ変わるのだろうか。
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もしかしたら…と思った。
でも違った。
もし、そうだったら、わたしはどうするだろう。
書き出しが好き。
性に関する必要以上のタブー視が取っ払われることを望む。
文学の中でも柔軟に変わって行くのを感じるのが嬉しい。
安易にショッキングなものとして用いられるんじゃなくて、現実に寄り添ったような描かれ方があるといいなあ、と思います。
今の時代に生まれられてリアルタイムでこれを読めてよかった。
ちなみに、わたしの予定日(=誕生日)は徳川慶喜とかビル・ゲイツとかだったよ。あと豊崎愛生。
『予定日はビル・ゲイツ』だったら手に取らなかったな。笑
日付ごとだったり、お料理が美味しそうだったり、リアルな夢の描写が挟まれたりするところが、高山なおみさんのエッセイに似てるって思いました。
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期待していた以上によかった。
最初の性交した、から一気にぐいっと掴まれ、ぐんぐん話に引き込まれた。
妊娠し、おめでたいのか分からな主人公マキ。夫はバカみたいに大喜びして、自分がおかしいのかと思うくらい喜べないところから始まる。
日記のように連なるその文章はとても美しくて、とてもリアル。
妊婦経験のないわたしですがなんだか感情移入しすぎてポロポロと涙がでてしまったくらい。
またいつか読みたいなと思った本。その時は妊婦さんかな。
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同年代の女性の作者。そのせいか、すごく、共感してしまう。妊娠していないけれど、こんな気持ちになりそう、という疑似体験。まあ、全く違うかもしれないけれど。
題名も良いですよね。うん。
妊娠したくないような、したいような、という女性にオススメかもしれません。男性にはどうだか、全く不明です。
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面白かった。主人公夫婦が可愛らしくて自分も早くお子が欲しいとますます思った。妊娠中に読んだらどうだろう?励まされるのではないかなぁ?
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すごく好きだった。
別に誰に薦められたとか、そういうわけではなく買った小説なんだけど。
言葉の選び方とか、そういうの。
何回も読みたくなったなあ
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おもしろかった~
マキちゃん、爽快です。妊娠したモヤモヤ感もなんだかすごくわかってしまった。自分が妊婦だったときはすごく幸せでホカホカだったのを覚えているんだけど、今までに感じたことのない不思議な感覚がうまく描かれてると思いました。共感共感。
やっぱりお腹の中でこどもが動くのがなんとも言えずふしぎなんだよね。ぶくぶくって。あの感触が大好きだったなぁ。
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内容(「BOOK」データベースより)
流れ星を見つけたとき、あ、できたかもと思った。初めての妊娠。でも、「私、うれしくないかもしれない」。お腹の生命も大事だけど、生活って簡単に変えられないよ。ひとり驚喜する夫さんちゃんを尻目に、頼りなくも愛おしい妊婦マキの奮闘が始まる。目指すは、天才ロック・ギタリストの誕生日と同じ出産予定日!笑えて、泣けるマタニティ小説。著者描き下ろしイラスト多数収録。
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初角田光代。妊娠中に感じていた感情が全部書いてある気がして吃驚した。これで出産経験がないだなんて、作家の想像力には本当に感服する。だってこんなこと、妊娠本には書いてなかったし、私にとっては妊娠前は知るべくもなかったことなのに。変なつわり以外は、もう全部感じて戸惑っていたようなことばかり。妊娠前か、せめて妊娠中には読みたかった。そうしたら、信頼できる海図みたいな感じで安心できただろうと思う。
でも体の変化の面はあまり書かれていなかったな、そういえば。