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商品説明
犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、検挙率が飛躍的に上がるなか、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るDNA捜査システムの検索結果は「NOT FOUND」。犯人はこの世に存在しないのか?時を同じくして、システムの開発者までが殺害される。現場に残された毛髪から解析された結果は…「RYUHEI KAGURA 適合率99.99%」。犯人は、神楽自身であることを示していた—。確信は疑念に、追う者は追われる者に。すべての謎は、DNAが解決する。数々の名作を生み出してきた著者が、究極の謎「人間の心」に迫る。【「BOOK」データベースの商品解説】
DNA法案が国会で可決し、検挙率が上がるなか、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生。DNA捜査システムの検索結果は「NOT FOUND」。犯人はこの世に存在しないのか? 『パピルス』掲載を加筆・修正。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
東野 圭吾
- 略歴
- 〈東野圭吾〉1958年大阪府生まれ。85年「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。「秘密」で日本推理作家協会賞、「容疑者Xの献身」で直木賞、本格ミステリ大賞受賞。
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紙の本
これまでとかわらない作品
2010/07/07 10:47
9人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひととき - この投稿者のレビュー一覧を見る
テーマに興味を感じたので、久々に東野作品を新刊にて購入。
長く東野作品を読んでいるが途中から気づいたのは、丁寧に読み込んでいけば犯人が途中でわかってしまうということ。
この作品も例外ではなかった。(唯一の例外は「容疑者Xの献身」のみ)
全ての事件は、DNAが解決する・・・。
犯罪防止のための国民のDNA情報を国が管理するという法案が通り、警察庁はDNA捜査システムを導入する。
警視庁の浅間は事件の遺留品のDNA解析を求め、神楽のもとへ訪れる。
結果は「Not Found」。犯人はこの世に存在しないのか?
時を同じくして殺されたのはこのシステムを開発した兄妹であり、その犯人について解析した結果は神楽であった。
追う者から追われるものへ。
私がそもそもコンピューターに対しての信頼感が薄いせいか、作品中のシステムについて疑いの目がかなり強い。
なので、読み薦めていても「それ、みたことか」となってしまう。
なんとも人間味のない登場人物が多いせいか、浅間刑事にとても好感がもてる。
しかし、その人間味のなさが現代をよーく表していて不気味なくらいだった。
それなりに面白いテーマではあるのだが、結局どこに焦点をあてているのか途中から微妙になってしまい、犯人ばかりかその犯罪理由までもわかってしまったので、少しばかり拍子抜けしてしまった。
登場人物の頭が良すぎるために、自分がついていけなかっただけなのだろうか(笑)。
上の人たちはコンピューターを使っているのか使われているのか、下の駒は人に操られているのかコンピュータに操られているのか。
最後は落ち着くところに落ち着いたのだが、ちょっと微妙な気がする。
それに、神楽の決着のつけ方があっさりしすぎて物足りなかった。
とりあえず、テーマはとても好みなので、再び浅間刑事と神楽に出会えることを望みたい。
でも、これで完結なんだろうなぁ~。
紙の本
近未来、DNAプロファイリングによって犯罪はなくなるか
2010/12/17 11:34
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
近未来、DNAプロファイリングにより
個人の特定が易しくなります。
警視庁特殊解析研究所では遺留品の毛、血液、唾液などから
高い適合率で犯人を特定できるようになります。
実際、この捜査方法が可能になるには
社会的な認知、容認、法律的な問題があり、
社会派ミステリーにもできるのですが
本作ではあくまでも、エンターテインメントとして描きます。
DNA解析により犯人を特定するには
DNAのデータが必要ですが
そのデータ不足などにより、
犯人が特定できないケースがあります。
そのような殺人事件が起きる一方、
このDNAプロファイリングシステムを開発した
天才的な蓼科兄妹が殺害されます。
しかも、特殊解析研究所のこのシステム開発担当者、
神楽龍平がその犯人だと表示されます。
追われる神楽は、蓼科兄妹の隠れ家の近くで
ナチュラリストたちと出会うことで
自らの人生における、データへの信頼と人間の心への不信感の
根本原因に思いいたります。
この小説のテーマは、「データと心」「本物と偽物」なのですが
やや弱く、神楽親子のエピソード、
神楽の秘密として処理されてしまいます。
あくまでもサスペンスエンターテインメントです。
しかし、近未来の管理社会を予言し、警告を発しています。
紙の本
プラチナ
2021/01/24 15:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
未来にはありそうで、やはりあり得ないと信じたくなるようなお話でした。息詰まるような話の展開に、映画化されたら面白いだろうなあと思いました。
紙の本
「プラチナデータ」話題作ながら出来は平凡
2010/12/16 20:26
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:soramove - この投稿者のレビュー一覧を見る
「新刊が出ると知って
bk1で予約して待っていた本、
途中までタイトルの意味は全く分からなかったが
その存在理由を知ると
自分たち一般人の知らないところで
国家的なレベルでそういうことってあるのかなと」
犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、
検挙率が飛躍的に上がるなか、
犯行現場に残された僅かな痕跡から
犯人が分かってしまい、
抑止になると同時に
警察の初動捜査が甘くなる事態も発生。
この後、どんな方向に向かうのか
想像しながら読み進めた。
主人公を犯人と示すデータが表れ、
先にその事実を知った主人公はうろたえるが、
なんとか他に先んじて自分でその
理解不能な結果を探っていく。
狭まる捜査網と逃げる主人公、
このあたりはさすがに面白い。
読みながら数年前のトム・クルーズの
「マイノリティ・レポート」を思い出した、
あの映画もそういえば主人公にとって
悪い結果が出てから物語が動き出したっけ。
だからか、この作品は映像にしたら面白いだろうなと思った、
逃げる主人公と追い詰める同僚、
このあたりの心の動きを
両面から丁寧に描いたら
緊迫感のある映画になりそうだ、
ただし、この本自体は読み物として
もうひとつ物足りないと感じた。
主人公達の個性と言うか
描かれ方がありがちで、
主人公にはなんとしても助かって欲しいとか
逆に憎むような対象もなく
表面的に作者の考えたストーリーが
突っ走っていくだけで、
これでは心を動かすところまではいかないのだ。
このタイトルのプラチナデータって
たぶん実際にあるのだろうな、
自分たちの知らないところで
権力を握った人達が、
世の中に動揺を与えないように等々、
適当な理由を付けて存在していそうだ、
事実は小説より奇なり
ただし、官房機密費を高級背広代とかに使ってる
平和な日本では、考えにくいことでもあるけれど。
★100点満点で65点★
http://yaplog.jp/sora2001/