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商品説明
値下がりする食品・衣料、上がらない給料。なぜ円だけが乱高下するのか? 日本経済のさまざまなテーマについて、身近な経済指標やエピソードを交えながら、わかりやすく解説。『Voice』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
上野 泰也
- 略歴
- 〈上野泰也〉1963年青森県生まれ。上智大学法学部法律学科学士入学。みずほ証券チーフマーケットエコノミスト。著書に「デフレは終わらない」など。
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紙の本
日本経済の「常識」を疑ってみる
2011/02/27 11:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
「Voice」誌に連載された経済がテーマのコラム(2009年1月~2010年3月)に加筆、書き下ろしを含めてまとめた本。経済状況の変化や時代の流れとともに「常識」の内容は変化していくもの。そうした中で、マスコミが画一的に報じる経済問題の「常識」は本当に正しいのか、「非常識」ではないのか、と疑った目線で論じている。雑誌連載時から本書執筆中までに起きたことを、「その後に起こったこと」として加筆してフォローしているため、単なる記事の寄せ集めに終わっておらず、出来るだけ新鮮な情報の提示、分析に努めている。
サブタイトルにもあるように日本経済の足元の最大の課題はデフレ。デフレが日本経済を蝕んでいる。第7章でも吐露しているように著者は「中長期悲観の日本経済シナリオを抱いている」。それでも第9章では国内需要を伸ばすためとして「滞在人口増加策」を提言している。少子化対策の格段の強化、観光客誘致策強化、移民受け入れ、外国企業の誘致促進を四本柱に挙げている。いずれも政府が音頭をとって推進すべき問題だが、地方自治体や企業にもできることはありそうだ。国に任せれば何とかなるというのは「非常識」になっている。