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- カテゴリ:中学生
- 発売日:2010/01/27
- 出版社: 小学館
- サイズ:19cm/349p
- 利用対象:中学生
- ISBN:978-4-09-290514-6
紙の本
はみだしインディアンのホントにホントの物語 (SUPER!YA)
著者 シャーマン・アレクシー (著),エレン・フォーニー (絵),さくま ゆみこ (訳)
インディアンとして、保留地で生まれ育ったオレ。ある日、オレは、ここを出て行くことに決めた。ここを出て、白人のエリート学校に通う。それは、一つの冒険であり、大きな発見だった...
はみだしインディアンのホントにホントの物語 (SUPER!YA)
紙の本 |
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商品説明
インディアンとして、保留地で生まれ育ったオレ。ある日、オレは、ここを出て行くことに決めた。ここを出て、白人のエリート学校に通う。それは、一つの冒険であり、大きな発見だった。自分の居場所をさがしつづける少年のリアルでユニークな生き方に感動!全米図書賞受賞、ボストングローブ・ホーンブック賞受賞、アメリカンインディアン図書館賞、北米図書賞、ワシントン図書賞、オデッセイ賞、ピーターパン賞などなどなど…受賞多数。【「BOOK」データベースの商品解説】
【全米図書賞(児童文学部門)(2007年)】【ボストングローブ・ホーンブック賞(詩とフィクション部門)(2008年)】【アメリカンインディアン図書館賞】【北米図書賞】【ワシントン図書賞】【オデッセイ賞】【ピーターパン賞】インディアンとして保留地で生まれ育ったオレ。ある日、オレはそこを出て、白人のエリート学校に通うことに。それはひとつの冒険であり、大きな発見だった−。自分の居場所を探し続ける少年のリアルでユニークな生き方を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
インディアンとして、保留地で生まれ育った主人公の“オレ”。ある日、オレは、保留地を出て、白人のエリート学校に通うことを決意した。それは、一つの冒険であり、大きな発見だった。自分の居場所を探し続ける少年のリアルでユニークな感動作品。本文の合間に挿入されている漫画が、痛烈でおもしろい。
2007年全米図書賞受賞後、ボストングローブ・ホーンブック賞受賞など、数々の文学賞を受賞。
「シリアスな中に、強烈なジョークがきいている絶品!!」(「パブリッシャーズ・ウィークリー」誌より)、「実体験から生まれたリアルで力強い物語。」(「カーカス・レビュー」より)など、各書評でも絶賛されている。【商品解説】
著者紹介
シャーマン・アレクシー
- 略歴
- 〈シャーマン・アレクシー〉1966年生まれ。詩人。小説家、脚本家としても活躍。「はみだしインディアンのホントにホントの物語」で全米図書賞ほか多数受賞。著書に「ローン・レンジャーとトント、天国で殴り合う」等。
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書店員レビュー
北米先住民のスポケー...
ジュンク堂書店京都店さん
北米先住民のスポケーン族の保留地で、アーノルド・ジュニア・スピリットは生まれた。頭に水がたまり生後6カ月で手術。歯は、42本あり10本も抜いた。脳の損傷のせいで、目は片方近視で、片方遠視。眼鏡をかけてる。14歳になっても、ちゃんと喋れなくて、馬鹿にされてた。
でも、アーノルドは、絵を描くことが得意。アーノルドは、自分のハンディを諸共しない。バスケットも大好きだけど、補欠入り。友達のラウディは、いつも選手になれるけど、僕はベンチ入り。教科では、数学が好き。でも、30年も教科書が変わってない事に気づき、保有地の生活を考えるきっかけになる。そして、先生が、希望があるなら、保留地を出て、白人の通う学校に行くことを勧める。アーノルドは、保留地の外のリアダン校に通い始める。そこでも、アーノルドは、嫌がらせを受け、居留地の仲間からも嫌がらせをくらう。でも、両親や、新しい友逹ペネロピー、秀才のゴーディが救ってくれる。ばあちゃんの偉大さも忘れられない。保留地を出れなくなってる北米先住民の生活を、一歩出る事で、別世界に理解者を増やして行った力強い自伝的コミカルな小説です。最後にラウディと仲直りできるのが感動的。
紙の本
軽くて深い 新感覚の物語
2010/03/13 16:45
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のはら そらこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく面白い! 内容はかなり深刻だけれど、語り口は、めちゃくちゃ軽い。大笑いしちゃうけれど、じーんと涙がにじむ。特殊なことだけれど普遍的。今までに知らない、新しい読感触だ。
こんな本に出合ったのははじめてで、読み始めは、予想を覆されつづけた。
表紙には『はみだしインディアンのホントにホントの物語』(「ホントにホントの」は、吹き出しでつけたしている)といった楽しそうなタイトルがあり、黒ぶち眼鏡でボサボサ髪の男の子がびっくりした顔をしている。パラパラとめくると、漫画っぽい挿絵や文字の書きこみ、吹き出しも見える。これは、中高生が喜びそう、さて、どんなおふざけ話だろうと、本文を読みはじめれば、いきなり、
生まれたとき、オレの脳には水がたまっていた。
深刻だ。主人公が水頭症で生まれ、手術をし、その後遺症があり、そのためにいじめられたこと、そのうえ、家がその日の食べ物も欠くぐらい貧しく、貧しさ故に悲しい経験をしなければならなかったこと、インディアンだから貧乏からぬけだせないことが書かれていく。語り口はものすごく軽い。でも、読んでいて辛くなる。ナニ、ナニ、この本は、人種差別がテーマの、インディアンが虐げられるおも~い話だったの?と、タイトルと表紙絵と漫画風挿し絵に裏切られた気がした。
ところがさらに読み進めば、またもや予想は覆されて、境遇は厳しいのに妙に明るい。白人は、差別主義者の悪役としては登場してこない。その一方で、インディアンの情けない姿がかなりシビアに書かれる。保留地にはびこるアルコール依存症、暴力、DV、無気力。しかし、主人公はその不甲斐なさを嫌いながら、そうした保留地の人々をとても愛している。とても切ない。それなのに語り口はあくまでも軽い。喜劇的に語って、読むものを笑わせるくせに、切なくさせる。
このあたりから、わたしは主人公のペースに巻きこまれ、彼と喜怒哀楽をともにし、笑いながら泣き、泣きながら笑い、最後に大きな満足感を得て読み終えた。
主人公のオレは14歳になり、スポケーン族保留地内のハイスクールに入ったが、すぐに問題を起こす。それをきっかけに、保留地のすぐ隣の、白人が通うハイスクール、家から35キロメートル離れたリアダン校に転校する。
保留地から出たことで、スポケーン族の仲間からは裏切り者として疎まれる。だが、白人の通う学校へいっても、白人になったわけではない。はみだしインディアン(原文ではパートタイム・インディアン)だ。
しかし、はみだしインディアンだからこそ、見えること、わかることがある。彼は、インディアンとまったく違う白人の常識や考え方に、異を唱えず、ただ素直に驚き、たじろぐ。そしてインディアンも白人も公正に見て、その見たままを、愛すべき人間の姿としてとらえる。保留地では、幼馴染で乱暴者のラウディー、酔っ払いの父さんや、父さんの友だちでバイクにのるユージーン、引きこもりの姉さん、偉大なばあちゃん……。リアダン校では、過食症のペネロピー、ばりばりスポーツマンのロジャー、熱血のバスケットコーチ、天才ゴーディ……。どの人物も強烈な個性があり、妙なところや弱みがあるけれど、その人ならではのよさがある。
主人公は、こうした人々に囲まれ、インディアンと白人にはさまれた立場で悪戦苦闘し、ついにインディアン、白人といった人種のわくにとらわれない真理を発見する。
作者がホーンブック賞受賞のスピーチで語ったことには、この作品は、北米先住民、スポケーン族の保留地で生まれ育った作者の自伝的物語で、78パーセントが事実、ということだ。(あとがきによる)
たったひとりで白人のハイスクールに入るには、どんなに勇気と根性がいり、どんなに孤独で辛かったことか。作者は、波乱に満ちた日々を喜劇的に書きながら、希望とやる気、勇気をもつことの大切さ、人間のすばらしさをしっかり伝える。そして、決してあきらめてはいけないと、わたしたちを励ます。自分の未来の扉は、自分自身がその気になれば、きっと開く。
さて、たくさんの登場人物の中でわたしがとくに好きなのは、小さなころからずっと主人公をかばってくれた乱暴者ラウディだ。ラウディと主人公の友情のなりゆきには熱い涙が流れる。もし、ラウディにモデルになる人物がいるのなら、どうぞ、幸せに元気で暮らしていますように。
紙の本
自分の居場所
2016/06/24 08:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の居場所を探すインディアンの少年の物語。
生まれ育った保留地を出て、白人の集まる場所へ行くのはなかなかできないことだと思う。