紙の本
立ち食いそばの魅力満載!
2010/03/10 08:45
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東海林さだおさんの食べ物エッセイの魅力は、なんといっても偉ぶらないところでしょう。
例えば、高級フレンチレストランなんかにもサンダル履きで(たぶん)行ってしまう。そこで、「ここは高級フレンチレストランですのでサンダル履きではご案内できかねます」なんて慇懃に断られても、「あ、そう」と未練もなく、立ち食いそばに行ってしまうところがある。
おいしかったら、なんでもいいんだもんね。東海林さんがそう云うかどうかはともかくとして、そういうところが東海林さんの人間の大きさでもあるわけです。
それで、立ち食いそばが高級フレンチレストランに劣るかというと、東海林さんの舌にかかれば、どんなフランス料理よりもコロッケそばの方がおいしそうに見えるし、断然肩肘はらない楽しい食事が楽しめるのです。
本書の「立ち食いそば全制覇」が偉業かどうかはともかく、読んだ後コロッケそばが食べたくなること間違いありません。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
紙の本
食への温かい目線
2016/09/17 23:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
食に対する温かく、ユニークな目線が面白く、読んでいてホッとする文章である。今回は、駅そばや駅弁などを中心に書いている。
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こちらに書きました。
http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2009-12-09
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くだらないんだけれど、面白くておいしいのが著者の食べ物エッセイ。
もう何冊読んだだろうか。
マンネリになっているな…とおもいつつも、ついつい読んでしまうのだ。
まずは芭蕉の奥の細道を辿って1泊2日駅弁食べまくりの旅。いいなぁ。
ただし、奥の細道には少ししかかすってないけど。笑。
そして、立ち食いそば店の全メニュー制覇という壮大な野望である。
1日1そば、毎日立ち食いそばである。
好きだよ、こういうおバカな挑戦。
尚、私は立ち食いそば店にしかないコロッケそばを食べたいが為に、
時々帰宅途中に駅の立ち食いそば屋に寄っている。
あー、食欲をそそるあのそばつゆの匂い。食べたいなぁ。あ、ちくわ天
も好きだぞ。
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立ち食いそば屋「富士そば」の全メニューの食記録。立ち食いそばが好きなので、読んでいてたのしかった。店内の客、従業員の様子もよく描かれている。コロッケそばを食べてみたい。生卵を入れたらもっとおいしいだろう。駅弁、宝塚等、ほかのエッセイはいまいちか。
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富士そばのメニュー制覇もおもしろいが、社長の丹さんとの対談内容が意味深い。
ただの放胆経営であるはずないのに、懐の深さか。
コロッケそば。ご賞味あれとのこと。
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「偉いぞ!立ち食いそば」4
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p137より引用
“丹 やっぱり黒。立ち食いそばの本命はサラリーマンですか
ら。”
マンガ家でありエッセイストである著者による、食べ物に関す
るエッセイをまとめた一冊。
駅弁を食べまわったり立ち食いそばを食べまわったり、身近な
食べ物に関する調査が丁寧にされています。
上記の引用は、立ち食いそばチェーン店の社長との対談におけ
る、社長の一言。
成功された方は、やはりしっかりとした下準備をしておられるよ
うです。私の住んでいるところは田舎なので、立ち食いそば店自
体がなく、あまり共感できないのが少し寂しいところではありま
すが。
もう一つの対談が収録されており、「怪獣の名はなぜガギグゲ
ゴなのか」の著者と対談されています。確かと学会に、濁音の入
っていない怪獣もたくさんいるよと、反論されていたように記憶
しています。動物は鳴き声だけでコミュニケーションをとってい
るのですから、音に意味を含ませることが出来るというのは、動
物にとっては特別なことでは無いのかも知れません。
ーーーーー
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富士そばの章がすごく面白い!社長さんとの対談も勉強になりました。
とりあえず、コロッケそば食べます。
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あまりグルメ系のエッセイには食指が動かない僕ですけれども、これは楽しめましたね…! 氏のエッセイは過去に読んだことがあるのですが…そして、それはあんまり面白くはなかったんですけれども、当作品はイイですね! 立ち食い蕎麦にまつわるアレコレ…特に立ち食い蕎麦の常連さんたちの立ち振る舞いというか、そういうのを氏の観察眼でもって洞察している、その様が面白いですね!
氏の控えめらしい性格もまた、この著書を面白くさせている原因なのかもしれませんが…いやはや、解説にもあったようにこれからも決して著名な作家だと自分のことを奢らずに! 良作を書いていただきたいものですなぁ…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー
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特に、宝塚観劇と怪獣の名前は~の対談が面白かった。
東海林さだおのエッセイ全てにいえる事だけれど、身近にあるから気にも止めないものの存在を真面目に考える、発想の切口がたいへん的を得ていて知的好奇心を揺すぶられる。
なのに、表現が素朴で知的部分がすんなり浸透するものだから、東海林さだおは中毒になるのだと思う。
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こんなタイトルの本があった日には、僕は読まないわけにはいかないだろう!
ということで、例のごとく週1回の図書館通いで、タイトルだけで惹かれて借りてしまった。
中をちらちらと読むと、立ち食いそばのエッセイに多くのページを割いているが、本自体は駅弁などの食べ歩き本のようだった。「ようだった」というのは、僕はあまり駅弁などには興味がないため、立ち食いそばの部分しか読まずに返してしまったからである。
肝心の立ち食いそばのエッセイであるが、これは、もう本当にオヤジという名の庶民のための本そのものだった。登場する立ち食いそば店は僕も本当によく利用する「富士そば」。チェーン店ではあるが、小諸そばとか、箱根そば、あるいはJRのあじさい茶屋といった他のチェーン店に比べ、オヤジ臭さがNo.1のそば屋である。これは、もちろん僕の独断と偏見。
あの、いくら「生そばをゆでているため時間がかかる場合があります」とか「絶品のスープがなんたら...」といった宣伝文句(?)が店内に書かれていようと、どことなく漂う場末の、そして三流の雰囲気が何ともいえない。
この富士そばの、全メニュー制覇という目標は、僕にしてみれば野望に近い。僕なんか、いつも食べた後、基本的に後悔するもんね。あぁ、やっぱりラーメン屋に行けばよかった、とか、松屋でカレーにすればよかったとか。別にまずいっていうんじゃないんだけど、あの雰囲気と食後の感じが、何ともいえず後ろめたいんだよな...。
というわけで、このエッセイ、富士そばに親近感を持っていれば持っているほど、ハマります。僕は、富士そばに限らず、立ち食いそば屋では基本的にたぬきか天ぷら(かき揚)なんだけど、このエッセイに出てきた「富士そばの春菊天はうまい!」というのにつられて、思わず食してしまった。結果、やっぱり何てことなかったけど (--
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初めての東海林さだお。エグい面白かった。米原麻理が日本食が食べられない海外生活中に読むと非常に辛い作家と紹介していて興味があった。面白い。上海日本食なんでもあるけど、立ち食い蕎麦は流石にない。他、ヤク中の清原が現役時代にニンニク注射にお世話になっていた話が笑えたw
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立ち食いそば大好きです。
電車に乗るときはほぼ間違えなく食べる感じ。(^^;
ま、寒いときはうどんも食べますけどね。
食べ物関連はいつものこと。
宝塚の話は面白かったな。最後はちゃんとオヤジっぽかったし。(^^;
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立ち食いそばと言えば富士そばです。日本全国そうかと思っていたら東京近郊だけだったんですね知らなかった。
そんな富士そばで全メニュー制覇を志した東海林さんの本です。丸かじりシリーズと何が違うのかと言われたら、ほぼ同じであると答えざるを得ません。
違うのは富士そばの社長との対談が入っている所でしょうか。しかしこの本地方の人が見ても富士そばが思い浮かばないのではないか。
東京都民はあまりに近い存在の為に視界にも入らない事がありますが、小腹が空いたときに見かけると思わず吸い込まれるように入ってしまいます。
とりたてて美味しいという感想も無く食べて思い出も残らないのですが、それこそが立ち食いそばが日常に根付いている証拠かもしれません。
でも仕事が内勤になると途端に縁がなくなるのも立ち食いそばの特徴ですね。もうしばらく食べていないなあ。
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久方振りに東海林さだお氏の抱腹エッセイ集を読んだ。
相変わらず日常の当たり前に起きている出来事を、東海林氏の視点で語ると、思わず笑いを誘う。
エッセイや漫画でショージ君やたんま君の行動を垣間見ると、笑いながらも自らの姿を顧みているようで可笑しいやら恥ずかしいやら⋯。
このエッセイの内容は、複数の章から綴られているが、表題に与えられている『立ち食いそば』の章が俄然面白い。
東京で立ち食い蕎麦の大手チェーン店『富士そば』が舞台となっている。
立ち食いそば屋と云えば男性社会が垣間見られる世界だが、立ち食いそばをこよなく愛する東海林氏は、富士そばの全メニュー(当時30種)制覇と云う、前人未到(?)の金字塔を建てようと、果敢に挑戦した日々が綴られている。