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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 80件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.10
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/297p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-407510-2

紙の本

再会

著者 重松 清 (著)

子供の頃、勇気はみんなから称えられ、努力は必ず報われた。だけど、おとなになったいまは?初恋の少女、ちょっとさえないヒーロー、親戚中の鼻つまみ者だった酔っぱらいのおじさん…...

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再会

税込 1,650 15pt

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商品説明

子供の頃、勇気はみんなから称えられ、努力は必ず報われた。だけど、おとなになったいまは?初恋の少女、ちょっとさえないヒーロー、親戚中の鼻つまみ者だった酔っぱらいのおじさん…なつかしい人との再会が教えてくれた、気づかなかった幸せの数々。「勝ち負け」だけじゃ量れない、生きることの豊かさを伝える全6編。【「BOOK」データベースの商品解説】

子供のころ、誰もがヒーローでお姫さまだった。だけどおとなになった今は−。なつかしい人との再会が教えてくれた、気づかなかった幸せの数々。生きることの豊かさを伝える全6編。『yom yom』掲載を単行本化。〔「ロング・ロング・アゴー」(新潮文庫 2012年刊)に改題〕【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

いいものあげる 5−59
ホラ吹きおじさん 61−106
永遠 107−163

著者紹介

重松 清

略歴
〈重松清〉1963年岡山県生まれ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。「ナイフ」で坪田譲治文学賞、「エイジ」で山本周五郎賞、「ビタミンF」で直木賞を受賞。

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みんなのレビュー80件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

みんな、ちょっとずつチャーリー・ブラウン

2009/12/12 09:13

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 あの頃、みんなになんて呼ばれていたのだろう。
 あの頃、そうちょうど重松清の短編集『再会』に描かれているような小学五年生のような、「遠い、遠い、昔」の、あの頃、だ。
 苗字で呼び捨てだったのかもしれないし、君づけだったような気もする(女子は大抵男子をそのように呼んだ)。あるいは、あだなだったかもしれないし(そして、それはどうせくだらないものだ)、ちゃんづけだったかもしれない。
そんなことさえ忘れてしまったあの頃なのに、妙に消えない思い出があるものだ。
 たとえば、学芸会で犬の役をしたこと(ああ、なんてことだ)や先生に叱られたこと(ああ、なんてことだ)やストーブ当番のこと(当時は石炭ストーブだった)などだ。
 そういう誰もがもっている、あの頃のことと、重松清が描く世界はまったく同じではないのに、いつも重松の作品を読んで感じることは、そうだよな、あの頃はそうだったよな、ということだ。
 どうしてなんだろう。同じことではないのに同じ匂いがするのは。
 なぜなんだろう。違う世界なのに同じ世界に見えてしまうのは。

 短編集『再会』には六つの短編が収められている。そのうち、冒頭の「いいものあげる」と最後の「ロング・ロング・アゴー」は、同じ女の子を描きながら、前者は小学五年生の世界で、後者はそれから二十年経った世界だ。
 町の老舗百貨店の一人娘であった美智子は、地方の衰退の波にさらされるようにして、やがてクラスの仲間たちの前から消えていく。小学五年生は子供でありながら、どこか大人のように狡賢く、大人の世界の事情に友情もひきづられていく。「いいものあげる」はそういうあの頃を描きながらも、それでも去り行く友を必死になって追いかける少女の姿を重松は温かな目でみつめる。
 それにくらべると、二十年後のあの町を描いた「ロング・ロング・アゴー」に登場するすでに大人となあった者たちの方が、ずっと純な姿で描かれている。
 人は、知らないゆえに残酷で、知ったがゆえに純粋になろうとするものだろうか。

 「ロング・ロング・アゴー」は美智子という女の子の後日談のような物語だが、二十年前転校していく美智子を走って追いかけた少女の心のつながりに慰撫される。

 だれもが過ぎ去ったあの頃に、「遠い、遠い、昔」のあの頃に、ふっと心がうばわれる短編集である。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でご覧いただけます。

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