紙の本
刀鍛冶かっけえ……!
2015/12/27 19:09
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投稿者:さよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
刀鍛冶かっけえーーー!何事であれひとつの道に一心に打ち込んだ人の人生というのは清清しいな。
ツンデレ弟子の敵探し、処刑での試斬など、見せ場の切り口もよい。
ちょっと近所(←堺市)の古式鍛錬見学してくる。
紙の本
何があっても
2017/08/16 20:22
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ただ心から納得いく刀を作り上げたい、それだけの事なのに思ってもみないゴタゴタに巻き込まれて ままならない。それでも 諦めない真っ直ぐな生き様がいい。
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刀ブームに乗せたい
2017/04/23 18:53
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投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
甲冑鍛冶から刀鍛冶に転身した長曾根虎鉄。
刀鍛冶としては遅く修行したため、その成功は期待されていなかった。
しかし、本人の弛まぬ努力と意地は、彼も稀代の刀鍛冶へと押し上げていく。
本書は、一人の人物の一側面ばかりを追っていない。
黒々とした政争や推理小説張りの謎解きも盛り込んでいるところが、面白さを重ねてくれている。
読み応え十分の一書である。
紙の本
一念を貫く男の生き様
2017/02/27 15:46
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投稿者:みぞやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
刀鍛冶として自分の理想をどこまでも追求した長曽根虎鉄。変化する時代,権力闘争の中で自ら決めた良い刀を作りたいという思いをどこまでも貫いていく。ぶれない虎鉄の姿が胸に迫る。感動の一作だった。
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ストイックな職人を描くことが多い著者の作品の中でも、特にそのプロセスが専門的で、前半は興味を失いかけていましたが、後半は虎徹がいっしんに鉄と格闘し名刀を打つ姿に圧倒されるほどの迫力があります。不正を嫌い、高い理想と使命感を持って仕事に打ち込む、日本の伝統的な職人の姿がここにあり、カッコよくて震えてしまいます。
2009.10.30読了
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仕事
こだわりを持つ
気品を持つ
ほんの刹那の命と思え
志と自信を持て
仕事は下手がいい
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ジャンル的には歴史小説でありながらも、描かれている虎徹の仕事に対する姿勢からはビジネス書や自己啓発本とも言えるような作品。
描写も細かく、当然刀鍛冶がなんのこっちゃわからない私もしっかりと理解でき、非常に楽しく読めました。
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近藤勇の刀でもあった刀鍛冶師"虎徹"の物語。素晴らしい!直木賞は、当たり外れがでかすぎるが、まさしくこれはあたり。小説のけれん味といい、こぶしの効いた日本語の旨味といい、水も漏らさぬ完璧な構成といいさすがプロの仕事だ!刀職人のこだわり、刀にこめる精神性、自然の中で生み出す鉄、トリビア的要素、、がっつり日本人(おやじ)のツボ押さえまくり。男性に贈るのにいいかも。まあ、"俺は俺を超える"あたりは、むー、と思ったが、それもうるさくない。
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全1巻。
信長部下シリーズじゃないけど
職人シリーズ。
伝説の刀工、長曽禰入道虎徹。
地味な主人公好きな著者の中では
結構メジャーどころな主人公。
とはいえ地味だけど。
刀そのものを取り扱ったものは
ほぼ読んだことなかったので、
全く知識無かったけどサクサク読める。
一気読み。
止まらんかった。
職人の戦いを戦みたいに読ませる、
著者の真骨頂がいかんなく発揮されてる。
ただ、信長部下シリーズと違って
マジ職人なので、
シリーズと比べると熱さは劣る。
そのかわり、ミステリや愛憎劇な要素が加わり、
わりとしみじみな感じの時代ものな感じになってる。
より人間的。
これはこれで良かった。
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江戸時代初期伝説の刀鍛冶師の物語。ひたむきに鉄を探求し、ひたすら鉄を打ち続ける。筆舌し難い努力を重ね頂点を究める様が見事なまでに描かれている。小説としての細やかな描写、ストーリーの良さは勿論、刀作りの製法、更に刀に対する哲学的なものの考え満載。極上の刀を追い求め出来上がった一品に対し病弱な妻が放った"美しい!"の一言。心が震えました。
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まさしく名匠と伝わるに相応しい刀鍛冶の心意気に終始圧倒されながら読ませてもらった。職人の意地、挫折、苦悩…魂のすべてで鉄を見つめるその姿勢はとにかくもの凄い。凡人はただただは〜〜〜〜っと見るしかありませんorz面白かったです!
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生きるために刀を鍛えることと、刀を鍛えることこそが生きること、というのでは結果としての刀にどう違いがでるのか。
働くことが手段だとしても、自分自身がそこには必ず写り込む。
サラリーマンだって手は抜けないぜ、と哀しい感想。
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刀は武士の魂という。だとすれば、刀を作る刀鍛冶は武士の助産師ということか。
ひたすら鉄を鍛え、刀を打つ。鍛冶打ちの緻密な描写は、まるで自分がその場にいるかのよう。
打っても打っても満足せず、さらに高みを目指す姿は、職人というより求道者だ。
物語が大きく動くことはないが、読んでいて飽きない。
「利休にたずねよ」、「火天の城」につづいて、山本兼一を読むのはこれが3作目。どれも道を究めようとする者を描いていて、面白さに外れなし。
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もう一冊、山本さんの「おれは清麿」と同じく、刀鍛冶の物語。
虎撤とは聞いたことがあったけど、刀鍛冶の小説は初めて読んだので、ほー、刀はそうやって作るの?、と単純に興味深く面白く読んだ。
ただ、虎撤自身にはあまり惹かれなかったのが残念。
人間的に惹かれなかったのか?、物語的に惹かれなかったのか?、どちらかわからず。
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気に入った刀を作り上げることに生涯をかけた虎徹の物語。刀剣について何の知識もないまま読み進めたので技術的なこと、歴史的なことを十分理解はできていないだろうが、ひとつのことにすべての人生をかけた男の意気込みのすごさに圧倒される。山本兼一の丁寧な鍛冶の描写は熱さが伝わってくるようだ。