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拳闘士の休息 (河出文庫)
心身を病みながらも疾走する主人公たち。冷酷かつ凶悪な手負いの獣たちが、垣間みる光とは。村上春樹のエッセイにも取り上げられた、O・ヘンリー賞受賞作家の衝撃のデビュー短篇集、...
拳闘士の休息 (河出文庫)
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商品説明
心身を病みながらも疾走する主人公たち。冷酷かつ凶悪な手負いの獣たちが、垣間みる光とは。村上春樹のエッセイにも取り上げられた、O・ヘンリー賞受賞作家の衝撃のデビュー短篇集、待望の復刊。【本の内容】
収録作品一覧
拳闘士の休息 | 11−43 | |
---|---|---|
ブレーク・オン・スルー | 45−94 | |
黒い光 | 95−125 |
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紙の本
異色の経歴をもったトム・ジョンーズ氏によるデビュー作であり、非常に珍しい物語です!
2020/06/02 11:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、異色の経歴をもった作家トム・ジョーンズ氏のデビュー作です。彼は、アマチュア・ボクサーとして活動後、海兵隊に入隊するのですが、持病のてんかんのために除隊後、ワシントン大学を経てアイオワ大学創作科を卒業し、その後、コピーライター、用務員を経て小説家となった人物です。同書には、10の短編が収録されており、表題作『拳闘士の休息』では、登場する人物の多くが徹底的に体を痛めつけられます。むろん、それに伴って精神もズタズタになっていきます。体と神経、それらを総合して、仮に「身体」と呼んでおくとすれば、同作では、あたかも徹底的に痛めつけられボロボロになる「身体」と引き換えに言葉が次々に発生し、意識や生命が消滅寸前のところで最も文章が輝くという地獄の反比例状態が全編を通してほぼ常態と化した作品となっています。なかなか他にはない珍しい作品と言えるのではないでしょうか。ぜひ、一度、読んでみてください。
電子書籍
表題作に励まされる
2018/05/31 05:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
海兵隊に所属していたボクサーの、新たな旅立ちを描く「拳闘士の休息」に胸を打たれました。極限状況下でも自らの信じることを見つける大切さを感じました。
紙の本
飾り気のないワイルドな文体が良い
2015/12/10 02:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作はどこかに欠損(肉体的だったり、精神的だったりします)を抱えた人々の生き様を切り取った短編集です。表題作「拳闘士の休息」ではベトナム戦争を経験した兵士について一人称視点で描かれています。その他の作品は、記憶を失った放浪するコピーライターや、余命わずかになって生にしがみつく老女などが主人公となっており、一人称視点だったり三人称視点だったりします。
個人的にはトム・ジョーンズの作風と、岸本さんの軽快な訳文には一人称視点の方がしっくりきたので、表題作は特に印象的な作品でした。他には、同じくベトナム戦争を題材にした「ブレーク・オン・スルー」や、次々に違う女性を愛していく軽薄さに自分らしさを見出す男の物語「ワイプアウト」などが面白かったです。
本作に続く第2の短編集「コールド・スナップ」(訳:舞城王太郎)も読みたくなりました。