サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

ブックオフ宅本便ポイント増量キャンペーン ~4/15

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 95件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.7
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:19cm/493p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-215510-6

紙の本

ドーン

著者 平野 啓一郎 (著)

2033年、人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄となった明日人を巻き込む人類史を揺るがす...

もっと見る

ドーン

税込 1,980 18pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

2033年、人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄となった明日人を巻き込む人類史を揺るがす秘密とは?愛はやり直せる。【「BOOK」データベースの商品解説】

【Bunkamuraドゥマゴ文学賞(第19回)】2033年、人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「ドーン」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄となった明日人を巻き込む人類史を揺るがす秘密とは?【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

平野 啓一郎

略歴
〈平野啓一郎〉1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒。98年「日蝕」でデビュー。同作で芥川賞、「決壊」で芸術選奨新人賞を受賞。他の著書に「ディアローグ」など。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー95件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

近未来的であり現代的

2010/04/25 16:53

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こうじ・1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

そのような印象を受けた。

作品の中に出てくる『ディヴィジュアル』という考え方。
たしかに人間はそのようにTPOにあわせて変化する場合がある。

久しぶりに物語として楽しめて読めた作品だった。

全般的に多少湿っぽい重さがある。

この世の先端をゆく宇宙飛行士の悲哀を感じる。
この本にて宇宙へと旅立ちたい方はどうぞ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

スキャンダル一つでその人間を切り捨てて省みないのは、なにも日本人の専売特許ではないんですが、でも、自分の価値基準を持たずにマスコミの報道をうのみにしてししまうことが多いのも事実。英雄が泥にまみれるのがお好き?

2009/11/05 22:41

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんだか目隠しされて歩いているような感じでした。話が全く見えてこないんです。平野の文章があるい、なんていうことはありません。全体の漢字比率だって今までの彼の作品ほど高くはない。文章にしても美文というよりはやや硬質ではあるものの、特別なものではありません。

にもかかわらず、薄いベールの包まれたようで何が核にあるのか一向にわかりません。それに輪をかけるのが登場人物たちの名前です。海外の小説を読んでいて一番悩むのが、どの名前も同じに見えてしまい、人間関係がつかめないこと。落ち着いて読めば登場人物は決して多くないのですからなんとかなりそうなのに。

そういう意味でアメリカを舞台にしたことが足を引っ張っているとは思います。大統領選挙にしても、かの国の武力介入にしても、有人火星探検にしても日本人にすれば所詮は他人事。そんな思いがあるせいでしょうか、状況理解に今ひとつ身が入りません。だからあと100頁で読み終わる、そんなころになって漸く全体の姿が朧げにみえてくるありさまです。

繰り返しますが、文章は平易なほうでしょう。ただし、リズム感はありません。会話はそれなりに多いのに、流れていかない。お話自体もそうナンですが、会話の殆どは一方通行で、ぶつ切り状態です。読む快感は失われますが、代わって現代人の多くが置かれている曖昧で孤立的な状況はよく伝わります。これを純文学的と評する人もいるかもしれませんが内容的にはエンタメ。領域を越えたというよりは、境界線上で戸惑う小説、といったほうがいいかもしれません。

本の作りにしても、平野作品にしては珍しい軽装本で、広川泰士の写真のせいでしょう、ちょっと見には太平洋にある島の旅行記か写真集といった印象を与えます。著者名も小さめで、平野ファンでなかったら誰も小説とは思わず、間違って手にした人は開いた頁に活字しかない状態に驚いてしまう、そんな気がします。そんな装幀は、古平正義。

物語の主な舞台となるのは2033年のアメリカですが、話の中心にいるのが佐野明日人なので、日本もほんの少し登場します。2033年という近未来を舞台にしたのは、基本的にこの話がSFではないからです。ただし、話の設定に有人火星探査の成功、ARという遺伝子を利用したホログラム技術(?)、《散影》という監視カメラシステムは不可欠で、それが時代を決めたと思います。

《散影》から私は伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』を思い出します。あれも2030年頃が舞台でしたし、カメラによる社会の監視化がテーマの一つでした。国民の合意による監視社会化ついては東浩紀『情報環境論』に詳しいのでそちらを読んでもらいたいのですが、『ドーン』と『ゴールデンスランバー』にはもう一つの繋がりがあります。それが選挙であり、マスコミです。

これについては、平野啓一郎が2009年に出した『小説の読み方  感想が語れる着眼点』で、伊坂の『ゴールデンスランバー』を取り上げ、かなり詳しく書いていることに留意しておくべきでしょう。当然のことながら、そのためには書かれた以上に深く読み込んでいるはずなので、それが影響した、とはいいませんが、意識の上にはあったのではないでしょうか。

描く時代が同じであれば、取り巻く状況も似てくるというのは不思議でもなんでもありません。私としては共時性ということで二作のあり方をみています。監視カメラシステム、選挙、マスコミ、ネットといった共通点はあるものの、読んだ印象は随分異なります。

文体的には、伊坂のほうに面白味があります。内容もですが、伊坂の作品は娯楽性が強く視点はシニカルで行間からはユーモアが滲み出てきます。ラストにしても、やったね、と快哉をあげさせるものでしょう。その点、平野の文章は、今までの装飾過多というか豊饒なそれを捨て、クールで硬質、どちらかといえばメカニカルな印象を与えますし、結末も音が徐々に消えていく、そういった静けさに満ちたものです。

ただし、この話のラストから、これを愛の再生の物語、と断じるには随分無理がある、私はそう思います。主人公が佐野明日人かというと、それも疑問です。明日人が抱える苦悩が、彼の性格というか火星探査行で得た病状故かはともかく、あまりに内向的で社会性がなく読者の共感を招かないため、印象が弱いのです。妻である今日子も明日人の影でしかありません。

それに対し、圧倒的な存在感を示すのは同じ有人火星探査船《ドーン DAWN》のクルーで、現在行われている大統領選挙で共和党の副大統領候補となっているコロラド州知事アーサー・レインの娘リリアン・レインです。彼女は、その美貌と探査からの帰還で一気に人気者になりますが、それゆえにネット上でバッシングにあい、身を隠すことになります。

彼女の宇宙での行状、以前勤務していた会社の問題、両親との関係、さらにいえば明日人との醜聞などの事柄のなかで苦悩し選択をする。アストーが周囲のことを考えることができず、常に内にこもって自分のことしか見ようとしないのに対し、リリアンはあきらかに社会的存在である自分を常に意識し、そのなかで成長していきます。

出版社のHPには
           *
愛はやり直せる
2033年、人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN(ドーン)」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄となった明日人を巻き込む人類史を揺るがす秘密とは?
講談社創業100周年記念出版
           *

とありますが、どうも話の中心にあるのはアメリカの世界戦略のあり方であり、それを決定付ける大統領選挙ではないかと思います。軍需産業に寄りかかるかの国の経済のあり方、それを支えるために行なわれる派兵、そして海外で死亡する兵士の大半を貧困層出身者が占めるという現実、そして軍事の民間委託のもつ問題、どれをとっても世界の行方を左右する事柄です。

それに対して、明日人、今日子の間にあるのはあくまで結婚生活の問題でしかありません。無論、我が国の伝統である私小説的観点からは、佐野明日人の苦悩こそが物語りの中心でしょうが、やはり世界の動きを左右するリリアンの前には、卑小としかいいようがありません。

もしかすると、平野は暗に何故日本人が世界的にみて外交オンチであり、政治的に二流国家の域を出ないのか、それをアストーとリリアンを描くことで炙り出したかったのかもしれません。是非、読んで確認してみてください。これは2033年ではなく、まさに2009年の世界のお話です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

SF的な仕掛けと 物語の勢いとの間に 強い結びつきが感じられない

2009/12/05 22:26

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 2033年、人類初の有人火星探査船の乗組員の一人ノノが精神に異常をきたし、リリアンは火星到着後に堕胎するという事態が発生。
 一方、アメリカでは次期大統領をめぐって激しい選挙戦が展開。そこへある生物兵器の存在が浮上して…。

 物語は実際の2000年代初頭のアメリカの国際政策を下敷きにしていることが明白です。
 そのぶん、近未来SFの体裁をあえて借りる必要があったのかと思えるほど、書かれていることの多くに目新しさは感じられません。

 例えば、一人の人格が多角的であるとする分人思想(dividualism)というのは、社会学でいうところの「役割の束」という人間観からさほど遠くないと思います。分人思想と名を変えたところで、新味が増すとは思えませんでした。
 米国が支出を減らすために民間に戦争を委託するという話も、ブッシュ政権下の問題点として散々報道されていたので、この小説の中でことさら詳述されても何を今さらという気がしました。SFで論じる上でのひねりがあるわけでもありません。
 『外注される戦争―民間軍事会社の正体』というノンフィクションの読み物のほうが、大変興味深くその問題点を知ることができると思います。
 日本人乗組員・明日人の死んだ息子・太陽の代わりとして創造されたAR(一種のホログラム)もスピルバーグの映画『AI』に類似していて新鮮味がありません。

 もちろんこうした新奇さを欠いた要素を用意したのも、現実味を帯びたSFとして提示するための仕掛けだからこそという見かたもあるでしょう。
 確かに私も、300頁あたりまではそうした近未来の仕掛けのあり得そうな現実感に引っ張られて頁を繰ったのですが、それ以降、主人公たちが停滞して物語に大きな展開がなくなり、一方で著者の訴える思想めいたものが強くなっていくのを見るにつれ、私の中の関心が徐々にしぼんでいくのを感じました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

人間の愚かしさはますますその度を加え、生も死もますます難儀になる

2009/08/17 17:22

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あまでうす - この投稿者のレビュー一覧を見る

「私小説は自慢話である。自分は絶対に書かない」ときっぱり否定するこの人。その言うや良し、です。

私が最初に読んだ彼の作品は、ショパンやドラクロワやジョルジュ・サンドがまるで史実のように動き回る面白いロマンチック小説でしたが、その実録歴史風の時代がかった衒学的な文体がことのほか気に入りました。

ところがその次に読んだ「決壊」はまるで秋葉原事件の漫画風解説本のような趣で、主題こそ当世流行のネット時代のおける現代人の悪意と殺人事件を描いてはいるものの、登場人物にまるで存在感もリアリテイもなく、でくの棒のような不自然な人物造形と人工的なプロットに、「いったいこれのどこが小説なの?」と辟易させられたものです。

そこへ今回突然ドーンと登場したのが本書で、これは2033年に人類初の火星着陸を成功させたアメリカを舞台にした近未来フィクション小説です。

アメリカはもちろん全世界の家庭や街頭には隈なく監視映像ネットが隈なく張り巡らされ、全国民が複数のアバターを分かち持ち、それらのキャラクターをTPOごとに使い分けている「1人多重人格社会」がすでに確立されています。20世紀に揺らぎ始めた自己同一性原理は完全に破壊されてしまい、人類はそのアイデンティティをいかにして再確立するかに頭を悩ませているのですが、妙案は見つからず、その苦悩と分裂は深まるばかりです。

主人公は佐野明日人という日本人宇宙飛行士兼医師なのですが、世紀の偉業達成の陰に、彼の同僚の女性飛行士の妊娠、流産事件と言う不祥事、NASAのそのスキャンダルにからんだ大統領選挙の陰謀、さらに東アフリカ融解戦争への加担から派生したテロリストによるマラリア蚊兵器の登場等々、いかにも三文小説風、アメリカ流にいうとパルプマガジン風の「いかにもな事件」が次々に起こり、主人公とその家族たちを翻弄します。

つまりここで著者が闡明しているのは、いまからさらに時間が2,30年ほど経過し、科学技術が驚異的に発達しても、世界の政治と経済は相変わらず混迷を続け、人間の愚かしさはますますその度を加え、生も死もますます難儀になるぞ、という暗い予言なのでしょう。

しかしそんな小学生でもわかっているような当たりきしゃりき車引きのお話を宇宙関係の文献やらネット資料をもっともらしくどんどこ援用して500ページになんなんとする原稿用紙を無駄にする必要が果たしてあったのでしょうか? 

この小説に唯一救いがあるとすれば、そのタイトルの「ドーン」が英語のDAWNであり、人類の「ダウン」ではなく「夜明け」を暗示している点でしょう。


    ♪古書市芥川全集3500円で叩き売る 茫洋

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。