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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.1
- 出版社: 新潮社
- サイズ:21cm/127p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-602184-8
紙の本
無頼の画家曾我蕭白 (とんぼの本)
悪夢のような凄まじい画、軽妙洒脱な水墨画、ドラマチックな山水画…。江戸中期の京都、伊勢、播磨を舞台に筆1本でどん底から這い上がった叩き上げ絵師・曾我蕭白の尋常ならざる作品...
無頼の画家曾我蕭白 (とんぼの本)
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商品説明
悪夢のような凄まじい画、軽妙洒脱な水墨画、ドラマチックな山水画…。江戸中期の京都、伊勢、播磨を舞台に筆1本でどん底から這い上がった叩き上げ絵師・曾我蕭白の尋常ならざる作品世界を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
狩野 博幸
- 略歴
- 〈狩野博幸〉1947年福岡県生まれ。同志社大学文化情報学部教授。専門は桃山絵画と浮世絵を含む江戸絵画。
〈横尾忠則〉1936年兵庫県生まれ。美術家。紫綬褒章受章。毎日芸術賞など受賞多数。
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書店員レビュー
悪夢のような凄まじい画から、軽妙洒脱な水墨画や
ジュンク堂書店池袋本店さん
悪夢のような凄まじい画から、軽妙洒脱な水墨画やドラマチックな山水画ま
で―めくるめく“ 水墨サイケデリック” の世界へようこそ。江戸中期の京都、伊勢、播磨を舞台に筆一本でどん底から這い上がった叩き上げ画家の尋常ならざる作品世界。
紙の本
エキセントリックな蕭白ワールドに、ようこそ。凄いっす。たまげまっす。
2009/01/30 19:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
奇面人を驚かすエキセントリックな仙人、すっとぼけた顔に愛嬌があって憎めない賢人たち、するめイカ状となった手紙をくわえて微笑む狂女など、何とも型破りで自由奔放、強烈無類の彼らの個性に、「おおおおおっ」とのけ反ってしまう曾我蕭白(そが しょうはく 1730-1781)の絵。辻 惟雄(つじ のぶお)の名著『奇想の系譜』(ちくま学芸文庫)で紹介されていた白黒印刷の蕭白の絵の数々が、新潮社【とんぼの本】シリーズの本書では、さらに大きく、鮮やかなカラー図版として取り上げられていて、見ごたえがありました。
わけてもインパクトが強く、魅力的な絵が、それぞれ見開き三頁にわたって掲載された【群仙図屏風】。右隻の左、呂洞賓(りょどうひん)と龍の辺りに描かれた台風みたいな渦巻き。左隻の左、美女の耳掃除にグフフと笑みを浮かべる蝦蟇(がま)仙人と、「勝手にしてけろ」呆れ顔の白ガマガエル。なんちゅうケッタイ、どこまで奇天烈、おもしろの絵やねんなあと、繰り返し眺めて飽きません。
◆第壱章「紺屋の息子、伊勢へ」・・・・京の染物屋に生まれたけれど、若くして父を亡くし、母を亡くし、絵筆たよりに旅の空
◆第弐章「奇ッ怪大作戦」・・・・神経逆なでの色彩、この世のものとも思えぬフォルム。「狂」の具現がここにある
◆第参章「瀟洒なテクニシャン」・・・・これがあの蕭白!? 無頼の絵師の意外な一面、こっそり教えます
◆第四章「通俗ばんざい!」・・・・名だたる賢者だって歌仙だって、一皮むけばみな同じ
◆第五章「濃密山水」・・・・まさに奇勝! 後期の画業に屹立する空前絶後の異空間
◆解説・横尾忠則「芸術の魔界に踏み込んだ画家」・・・・同じ“芸術という魔界の住人”ヨコオ氏が分析する、蕭白絵画に秘められた哲学
著者のひとり、同志社大学文化情報学部教授・狩野博幸(かの ひろゆき)執筆の画集では、『目をみはる伊藤若冲の【動植綵絵】』(小学館アートセレクション)も、おすすめ。