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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2008/10/31
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/261p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-327540-6

紙の本

粗茶を一服 (損料屋喜八郎始末控え)

著者 山本 一力 (著)

棄損令による大不況にもびくともしない伊勢屋。その足を掬おうと姦計を巡らす井筒屋を茶席に招いた真意は何か?表題作など七篇。【「BOOK」データベースの商品解説】棄捐令による...

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粗茶を一服 (損料屋喜八郎始末控え)

税込 1,676 15pt

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商品説明

棄損令による大不況にもびくともしない伊勢屋。その足を掬おうと姦計を巡らす井筒屋を茶席に招いた真意は何か?表題作など七篇。【「BOOK」データベースの商品解説】

棄捐令による大不況にもびくともしない伊勢屋。その足を掬おうと姦計を巡らす井筒屋を茶席に招いた真意は何か。喜八郎と秀弥の恋の行方も楽しみな痛快事件簿、シリーズ第3弾。表題作ほか全7篇収録。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

猫札 5−44
またたび囃子 45−82
猫いらず 83−121

著者紹介

山本 一力

略歴
〈山本一力〉1948年高知県生まれ。東京都立世田谷工業高等学校電子科卒業。「蒼龍」でオール讀物新人賞、「あかね空」で直木賞を受賞。ほかの著書に「いかだ満月」など。

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評価内訳

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紙の本

喜八郎は紅茶を一服

2010/11/18 16:19

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

『粗茶を一服』という表題のもとに、次の七つの短編が収められている。

『猫札』『またたび囃子』『猫いらず』
『惣花うどん』『いわし雲』『粗茶を一服』
『十三夜のにゅうめん』

最初の三つは、「猫札」という詐欺の始末で、寛政四年(1792年)六月の話。

中の三つは、この損料屋喜八郎始末控えのシリーズで最大の敵役、伊勢屋四郎左衛門が九月の十三夜までに呪い殺されるという噂が広まり、それを逆手にとって跳ね返す話と、井筒屋八郎右衛門・大口屋八兵衛の二人が伊勢屋四郎左衛門を陥れようとするが、逆に伊勢屋四郎左衛門がその二人を茶席に招いて恐ろしい警告を発する話である。

そして最後の一つだけが、損料屋喜八郎ひとりが大活躍する、かっこいい話。

まるで、最大の敵役、伊勢屋四郎左衛門が、最愛の主役になってしまったような……

そうなのだ。もともと、損料屋喜八郎は、恩人の遺言で、札差の米屋政八のために働くはずだったのに、まあ、その遺言も守り続けているけれども、いつの間にか、伊勢屋四郎左衛門のためにも、情報提供をして、危機から救ってやっているのだ。伊勢屋も、喜八郎に、長崎から取り寄せた紅茶をふるまったりしている。作中で、喜八郎が、

> 「唐土伝来ですか」

ときいている。

ちなみに、この頃、すなわち1890年代、イギリス人は、インドに茶の木を植えてみたものの、紅茶の生産にはまだ成功しておらず、中国からの輸入を続けていた。というようなことまでは、この小説のなかでは語られていないが。

それはともかく、

確かに、伊勢屋四郎左衛門は、ただの敵役とするには惜しい人物。猫が好きで、茶屋遊びが粋で豪勢で、代々の豪商の跡取りとして身につけた豊かな教養があって、だからこそ、茶席に敵を招いて茶の宗匠の解説付きで警告を理解させるという、嫌味な、いや、高等な、手段を講じることもできる。また、敵を「始末する」にあたっては、闇から闇に葬り去ってしまう、強面の配下がいる。伊勢屋四郎左衛門は、悪にも、そして、善にも(?)強い、大物だ。

まあ、だから、いいでしょう。この『損料屋喜八郎始末控え』の真の主人公は、寛政の棄捐令で多大な損害を蒙った札差たちであって、彼らが、時には公儀に向けて、時には仲間同士での、悪あがきや足の引っ張り合いをしたり、その何があっても懲りないしたたかさこそが、おもしろみなんだと思うから。

だけど、だけど、私が、何よりも気になるのは、損料屋喜八郎と江戸屋の秀弥の仲です。

秀弥は、喜八郎のために特別誂えの傘を注文し、その傘の柄をしっかりと握った後で、赤い絹の糸を巻いて漆で固めておいて、それから、自分の真紅の蛇の目の柄にも同じ細工をした。

> 秀弥から受け取った喜八郎は、すぐさま柄の細工に気づいた。秀弥は、ひとことも触れなかった。
> 喜八郎も口には出さなかった。が、赤い糸が巻かれた柄を、あたかもいつくしむかのように、大きな手で握った。
> 秀弥は潤んだ目で喜八郎を見詰めた。

傘だけじゃなくて秀弥もいつくしむかのようにさわってあげなさいよ、喜八郎。

喜八郎の損料屋は蓬莱橋のそばにあるんだけど、この橋は、彼に、幼い頃の極貧の暮らしを思い出させる場所なんですね。それは、嫌な思い出ではなく、懐かしいものなのです。この橋から満月を見て、秀弥と江戸屋の庭を散歩して手を握られてじっとしていたことを思い出す。いいですねえ。

そして、その橋のたもとで特に懐かしい昔の味に出会い、その味を作ってくれている人々に悪さをしようとするやからをやっつけるのが、『十三夜のにゅうめん』で、それはいいんだけど。

だけど、だけど、喜八郎と秀弥とは、天明八年(1788年)の富岡八幡宮の祭の直前に出逢ってから、四年たっているんだよ。それなのに、それなのに、『粗茶を一服』で、損料屋の番頭の嘉介が、ふたりが一向に男と女の関係にならないのを残念に思っているとか……

作者、冷たすぎるー!!

もう、作者は、深川が好きなんだから、深川で、損料屋の喜八郎と江戸屋の秀弥、「だいこん」のつばきと棒手振りの辰治、駕籠舁きの尚平とおゆき、新太郎とさくらの、合同結婚式を挙げさせてー!

女性のほうでその気になっているのに焦らして寂しがらせる作者は、大罪人だ!このままだと、市中引き廻しのうえ磔串刺し火あぶり打ち首獄門だぞ!!

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結局、山本が評価する男っていうのは、任侠なんですねえ。男気はわかるんですが、優しさを感じません。ある意味、巨悪と同じ穴のむじな。なぜ人情を描かないんでしょうか。ということで採点は辛目・・・

2009/06/23 22:26

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

山本一力は装丁者に恵まれているなあ、って思います。買いたくないなあ、なんて思わせる装幀は一つもないんじゃないでしょうか。今回の装画に芳幾「隅田川の賑わい」(リーブラ)を選んだ装丁者 多田和博のセンスにに、ただただ脱帽。ちなみに、私が今まで読んだ山本本では、装画は深井国、小村雪岱、喜多川歌麿、卯月みゆき、原田維夫、宇野信哉、アダチ伝統木版画技術保存財団。装丁は斎藤深雪、菊地信義、斎藤可菜、川上成夫、西のぼる、かとうみつひこ、新潮社装幀室などが担当しています。

さて本題。話のざっとした流れは文春のHPの力を拝借。

棄捐(きえん)令による大不況にもびくともしない伊勢屋。その足を掬おうと姦計を巡らす井筒屋を茶席に招いた真意は何か? 表題作など7篇

寛政四年、棄捐(きえん)令で貸金を棒引きにされ、息も絶え絶えになった札差の中でも、一番の大店・伊勢屋はびくともしなかった。だが、そんな伊勢屋を落としいれようと、同業の井筒屋が仲間と計らって悪評を流し、罠を張った。伊勢屋の当主・四郎左衛門は、そんな井筒屋を茶席に招く。茶事に託した伊勢屋の意図とは?
喜八郎と江戸屋の女将・秀弥との恋模様も楽しみな、大好評の「損料屋喜八郎」シリーズ第3弾。(AK)

となっています。「損料屋喜八郎」シリーズ第3弾ですから、もしかすると前の話を読んでいるかもしれません。自分のメモを検索すると2005年に『赤絵の桜 損料屋喜八郎始末控え』を読んでいますが、絶賛というよりは不満タラタラ。最後に

個人的にいいますと、このシリーズなら続きは読まなくていいかな、そう思いました。ま、好みの問題なんでしょうがね、読後感がいまいちスッキリしません。

なんて書いてました。じゃあ、なぜ今回手を出したのか? って、要は忘れていたんです。「絶対に読まない!」って決めた作品ならば間違いなく覚えているんですが、「読まなくていいか」レベルだから忘れていた。雰囲気的には「あ、山本の新しいシリーズ、始ったんだ。最近、縁がなくなっているけど、もしかすると好みの方向に変わったかも」的です。

時代は寛政四年(1792年)、棄捐(きえん)令とくれば、これまた『赤絵の桜』の延長線上のお話。事件の背景にあるのは、八月に公儀が三万両の大金を投じて、困窮者に米の配給を行う、精米賃も別途支払うというお助け米にあります。そのお助け米を蔵前八百軒の札差に振り分けるか、そのすべては、会所肝煎りの裁量に委ねられたのです。昨年(寛政三年)正月の寄合で札差会所肝煎に選ばれたのは

天王町一番組 井筒屋八郎衛門
同町二番組 伊勢屋四郎左衛門
同町三番組 大口屋八兵衛
片町三番組 上総屋忠兵衛
同町四番組 松葉屋与右衛門
森田町六番組 米屋政八

です。彼らの匙加減で札差の利益はどうにでもなります。公平な裁量が望まれるところですが、こればかりはそうも行かないのが世の常、もしかすれば政治家の世界以上にドロドロしているのが商い。だから陰謀が生まれます。巨悪もいればチンピラも、有象無象も顔を突っ込みたがる。中でも伊勢屋、彼は『赤絵』に続いて登場するのですから重要人物です。

で、いろいろ事件が起きて、それを解決していくのが損料屋喜八郎。以前はなんとなく役人ベッタリ風なところがあって不快だったんですが、今回はあまり権力をバックにものごとを捌いていく様子はありません。ただ、どうも損料屋喜八郎がワルにしか思えない。文春文庫の『損料屋喜八郎始末控え』にある「上司の不始末の責めを負って同心の職を辞し、刀を捨てた喜八郎。」では、なく単なるヤクザ。

ただし、前巻とは異なり、何かにつけ札差から金を巻き上げよう、っていう雰囲気は消えています。なんていうか、大物面して恩を売っている、それを見て周囲が「いやあ、男だねえ」「惚れ惚れするねえ」「私がもう少し若かったらゾッコンだねえ」なんて騒ぐ。いいんですよ、昔の東映時代劇みたいで。でも、私なら惚れませんよ、官僚ヤクザじゃないですか、結局。結果的に一方に利するように動くだけなんだから・・・

でも、全体の流れはミステリ色が強くなって、権力の臭いが減った分、読みやすくはなりました。でも、人情味は相変わらず薄い。権力にたてつかない男気、っていうのはやっぱり魅力を感じません。あたまに経済がつこうが、ヤクザはヤクザなんです。権力にではなく町人に噛み付いている。方向転換を感じはするものの、庶民の物語ではない分、距離を感じます。以下、各話の内容。

猫札(「オール讀物」2006年6月号):門前仲町の味と値段の安さで評判の一膳飯屋『七福』にやってきたお馴染みに、今日はサービスの生卵が出された。何でも、昼の団体さんの支払いがよくて・・・

またたび囃子(「オール讀物」2006年9月号):長雨で人の心も苛立ってくる、そんなある日、羽鳥屋のあるじが急に、両替商近江屋に預けてある蓄えから2000両を払い出すように指示をして・・・

猫いらず(「オール讀物」2006年12月号):喜八郎が伊勢屋に乗り込んで、主人に語り出したのは猫をダシに使った騙りが深川ではびころうとしているという話・・・

惣花うどん(「オール讀物」2007年3月号):伊勢屋が寝こんだのは人の恨みによるものだ、そんな噂が街中で囁かれるようになって・・・

いわし雲(「オール讀物」2007年7月号):黒船橋のたもとに開業した塩温泉。大川を眺めながら露天でのんびり湯につかる、その一方で肝煎改選の下工作が・・・

粗茶を一服(「オール讀物」2007年9月号、10月号):伊勢屋に対する悪い噂がいくつも流れる。そんなある日、当の伊勢屋は、あみひらの女将が用意したカマスの干物を褒めちぎる・・・

十三夜のにゅうめん(「オール讀物」2008年4月号):蓬莱橋のたもとで喜八郎が見たのは、開業したばかりの屋台『にゅうめん』。おとっあんが作り娘がだす麺の美味しいことといったら・・・

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2008/12/07 09:23

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2008/12/13 16:34

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