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商品説明
湯川の頭脳に挑戦してくる犯人たち。科学を殺人の道具に使う人間は許さない—絶対に。【「BOOK」データベースの商品解説】
科学を殺人の道具に使う人間は許さない、絶対に…。「悪魔の手」と名乗る者から、警察と湯川に挑戦状が届く。事故に見せかけて殺人を犯す彼に、天才科学者・湯川が立ち向かう。5作品を収録した「ガリレオ」論理の短篇。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
落下る | 5−57 | |
---|---|---|
操縦る | 59−149 | |
密室る | 151−196 |
著者紹介
東野 圭吾
- 略歴
- 〈東野圭吾〉1958年大阪生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒業。エンジニアとして勤務しながら「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。「容疑者Xの献身」で直木賞を受賞。
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紙の本
遂に内海薫登場
2010/08/14 19:48
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たおる - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作から、遂に内海薫が登場し、その代わりに草薙刑事の出番が減ってしまいます。ドラマの影響からか、どうしても内海が柴咲コウに、湯川が福山雅治に思えてきます。きっと、私だけではないはず。
さて、本作ですが楽しく一気に読めました。ガリレオシリーズは、内海の登場で、草薙がミスリードをし、内海がそれを正すが真相までは辿り着けず、湯川が解決というパターンになってきました。おそらく今後も続くでしょう。いいか悪いかは別として。
短編という制約があるにせよ、この作者の筆力を持ってすれば、長編並みの読み応えがある作品になります。特に第二章の「操縦る」が本作では一番良かったかな。どことなく容疑者Xの献身に似てますがね。しかし、泣かせるなぁ。
紙の本
ガリレオは苦悩などしていない。
2009/12/16 20:55
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガリレオの苦悩 東野圭吾 文藝春秋
短編集です。主人公である物理学者の帝都大学湯川准教授は作者自身なのでしょう。タイトルにある「苦悩」の様子は作中にはありません。
「落下る(おちる)」飛び降り自殺をした女性の謎解きです。読みながらまっさきに考えたのは犯人の動機です。科学だけではなく、人間の心模様も描かれています。
「操縦る(あやつる)」家族というものは美しいものではないとか、草薙(くさなぎ)刑事の必要以上に働きたくないという本音がいい。
「密室る(とじる)」「指標す(しめす)」このシリーズの成り立ちについて考えました。雑誌掲載のための小編ということになります。ドラマ化まで意識してあるのかまではわかりません。同作者の「白夜行」とか「幻夜」という長編に通じる物語の展開と内容がみられます。本当の悪党とは、犯人ではなく、犯人になるように犯人を追い込んだ人間なのです。
「攪乱す(みだす)」つながりについて考えました。つながろうとするとつながりができる。つながらないようにすればつながりは生まれてこない。だけど、つながらなければ、物語は発生しない。
紙の本
サクサク、安心して読めるミステリー
2010/04/29 12:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガリレオシリーズ5冊目。
物理学者・湯川准教授を探偵役に
警察の手にあまる難事件を解決する短編集。
本書からドラマ「ガリレオ」で作られた
女性刑事・内海薫が原作にも登場します。
女性ならではの感性を発揮し
事件の細部に迫ったり、積極的に湯川教授に接触したり。
いいポイントで活躍します。
事件も短編ならではの切れ味で
サクサク進みながらも、湯川の心情がのぞくセリフあり、
科学を信じ、それを悪用する犯人を許せない正義感ありで
安心して楽しめるミステリー。
特に「操縦る(あやつる)」では、
大学時代の恩師の息子が殺された密室殺人に迫ります。
その行方は切なく、結末は暖かい。
裁判までは描かれませんが、裁判員制度なら
情状酌量になるでしょうね。
さらに「撹乱す(かくらんす)」では
マスコミにもてはやされる湯川に
嫉妬する男が予告殺人を連続して起こします。
あまりにも身勝手で子供じみているけれど
有名になれば、そういう矢面に立たざるを得ないのがしんどい。
紙の本
ガリレオは相変わらずクールでスマート!
2018/10/16 09:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガリレオシリーズの短編集です。
このくらいのページ数だと本を読みなれていない方でも、読みやすいと思います。
昔、小学生のころに読んだシャーロック・ホームズシリーズを思い出しました。
本シリーズの長編と比べると、犯罪に及んだ人間模様や人生の悲哀などの掘り下げ方が少し浅くなっているようにも感じますが、それは短編故、仕方ないかもしれません。
でも、湯川准教授は相変わらず、クールでスマート。頭脳明晰にして、学者の視点で謎を解くだけではなく、推理力や論理的思考も読者をうならせます。
また、非常に鋭い感性と観察力を持っている女性刑事内海薫が新たに登場し、草薙との掛け合いがとっても新鮮で本シリーズの新たな魅力になっています。
紙の本
どちらにするか苦悩の末に選んだのは
2008/12/06 22:07
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
映像の力は恐ろしい。どうしても湯川教授と内海刑事が福山雅治と柴崎コウに見えてきてしまう。(実際読んでみると印象はかわってくるのだが)そんな二人が活躍するこの短編集は恐ろしいほどにほどにさくっと読めてしまう。これが今のりにのってる作家の実力なのか。
ただ科学的トリックのせいか映像では解りやすくても文章で説明されると知識の乏しい私には解りづらいこともあるのだが。
でもファンには嬉しい一冊だし映画やドラマで興味をもった人にも取っ付きやすい一冊だと思う。ただ同時に2冊刊行ということで嬉しくもあり悩ましくもあるんだなあ・・・