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- カテゴリ:一般
- 発売日:2008/10/09
- 出版社: 翔泳社
- サイズ:20cm/313p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7981-1621-1
紙の本
クラウド化する世界 ビジネスモデル構築の大転換
電力会社の発展をメタファーとして語る、“商品を物理的な形態やコストから解き放った、インターネットと情報産業がもたらす新しい経済”。クラウドコンピューティング時代の幕開けに...
クラウド化する世界 ビジネスモデル構築の大転換
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商品説明
電力会社の発展をメタファーとして語る、“商品を物理的な形態やコストから解き放った、インターネットと情報産業がもたらす新しい経済”。クラウドコンピューティング時代の幕開けに、ビジネスモデルの大きな変革期が訪れる。【「TRC MARC」の商品解説】
エジソンからグーグルへ
IT業界のみならず経済界からも注目されているニコラス・G・カーが本書で打ち出すのは、電力会社の発展をメタファーとして語る“商品を物理的な形態やコストから解き放った、インターネットと情報産業がもたらす新しい経済”である。
潤沢なインフラが提供されたことで、SaaS[Software as a Service]が可能になり、ひいてはユーティリティコンピューティングにつながることで、企業はITにとらわれず自社の生産活動に純粋に打ち込めるようになるのだ。
そして、そのとき企業のビジネスモデルはどのように変わるのか?
グーグルやアマゾンなどが、すでに着手しているクラウドコンピューティング時代の幕開けに、ビジネスモデルの大きな変革期が訪れようとしているのだ。
【商品解説】
目次
- プロローグ ボストンの戸口
- 第1部 一つの機械(ワン・マシン)
- 第1章 バーデンの水車
- 第2章 発明家と実務家
- 第3章 デジタル時代のからくり装置
- 第4章 さようなら、ミスター・ゲイツ
- 第5章 ザ・ホワイトシティ―コロンビア万国博覧会
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著者/著名人のレビュー
発電機が二十世紀の、...
ジュンク堂
発電機が二十世紀の、「情報の発電機」が二十一世紀の新しい社会を形成した。光ファイバーインターネットは、交流電流のネットワークが電力に与えたのとまさに同じ影響を、コンピュータに与えた。新旧の技術の類比はとても分かりやすく、非常に示唆的だ。だが、二つの技術革新が社会や人間へ与えた影響の仕方の違いを明らかにする対比の作業が、更に重要だと言える。電力は少数の企業に富を集中させ、中産階級増加、学校教育の普及、郊外化、サービス経済を促進、一方IT技術は少数の個人に富を集中させ、中流階級を侵食し、持てる者と持たざるものの格差の拡大をもたらした。
「ドッグイヤー」と呼ばれるIT技術の急速な変容(進歩?)は、ゲイツら偉大なソフトウェアプログラマたちさえも旧時代に置き去りにし、個人や組織の思想の監視をますます容易にして、ソフトウェアプログラムは人々の行動パターンを正確に把握し利用する。
「我々のためにコンピュータが働くのではなく、コンピュータのために我々が働く」時代が到来し、「我々は、より大きな便宜のために、より大きな支配を受け入れている」と、カーは言う。
紙の本
我々は道具を創り しかして道具が我々を創る
2009/02/18 20:11
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の第二部の扉に「我々は道具を創り しかして道具が我々を創る」というジョンMカルキンという方の言葉が引用されている。カルキンとは19世紀の美術評論家であることを今調べたところだ。
本書は突き詰めると この言葉に集約されている。
インターネットという新しい「道具」は恐ろしいほどの速さで僕らの生活に入ってきた。もはや インターネットがない仕事や遊び、つまり「生活」は考えられなくなっている。
僕らはインターネットは「使うものだ」と盲信しているが 本書を読んでいるうちに そんな生易しいものではない点を次第に感じ始めて いささか戦慄する思いがした。
本書の最終章では人間とコンピューターが物理的に接続される可能性が指摘されている。確かに かつて機械が人間の筋力を物理的に補強し 凌駕した。それと同じく コンピューターが人間の頭脳を物理的に補強し 凌駕する可能性は十分あろう。
但し そうなった時に 果たして人間はどうなっているのかという点が見えないし 正直 いささかグロテスクな気がするのだ。インターネットという道具によって創られる人間のイメージがどうしてもわかない。
かつてある人が「新しい技術には毒があり それをどうやって解毒するのかが人間の知恵だ」という趣旨の話を書いていたのを読んだ。
インターネットという新しい技術に毒がある事は インターネットが普及して10年以上たった今なお 賛否両論があることを見ても確かだ。
あとは人間がインターネットの毒を解毒するすべを持っているのかどうかだ。僕の狭い知見の範囲では 解毒剤は出来ていない。というか そもそも「どんな毒があるのか」も特定されていない。毒の中身が分からずして 解毒剤など作りようもない。
インターネットがパンドラの箱ではなかったと後世言われることを祈る思いだ。それほど本書を読んでいて ある種の恐怖感すら覚えたからだ。それを感じただけでも 本当に本書を読む機会を得て良かったと思っている。
紙の本
クラウド・コンピューティングでないクラウド・コンピューティング?!
2009/03/31 22:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語のタイトルをみるとクラウド・コンピューティングの本だと誤解してしまうが,原題は “The Big Switch ― Rewriting the World, from Edison to Google” である.つまり,実際は Google, YouTube など,インターネット上での無償サービスを電力供給サービスと対比し,その可能性や危険を論じている.しかし,第 2 部のタイトルは “Living in the Cloud” であり,これらのインターネット・サービスのほうがいわゆるクラウド・コンピューティングよりもその名にふさわしく,未来をさししめしているのかもしれない.