紙の本
政治家・勝間和代?
2008/11/12 10:36
10人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:喜八 - この投稿者のレビュー一覧を見る
勝間和代さんのお噂は、ずっと以前、20年近く前に聞いたことがあります。
というのは、そのころ親しい友人が公認会計士で、勝間さんと同じ某監査法人に所属していたのです。
彼女(友人)から「公認会計士二次試験に、史上最年少の19歳・大学在学中、合格した物凄く頭のいい子が入ってきた」と聞いたような気がするのです。
もしかしたら「同じ現場(クライアント)で働いた」という話もあったかもしれません。
とはいえ、この辺は記憶がさだかではないのですが・・・(汗)。
『勝間和代の日本を変えよう』には、雨宮処凛さん(作家)・西原理恵子さん(漫画家・エッセイスト)と勝間さんの対談もあります。
これまた面白くて濃くてタメになる対談です。
ウソいつわりなく感動のあまり落涙させられた箇所もありました(勝間和代さんが貧困は治せるときっぱり断言するところと、西原理恵子さんがお嬢さんの「ダイヤモンド」発言に激怒されたという部分)。
それにしても、対談相手が西原理恵子さん・雨宮処凛さんというのは痛烈ですね。
西原さん・雨宮さんは、ともにぶっ飛んだアウトロー的気質の人でありながら、同時に猛烈な正義感も持ち合わせている「快女子」です。
胆力・覚悟の点で、このお2人に匹敵する「男子」はなかなかいないでしょう(もちろん私のようなヘタレは、西原さん・雨宮さんの足元にもおよびません)。
西原理恵子さん・雨宮処凛さんを対談相手に望むところに、勝間和代さんの「眼」の良さと胆力を感じます。
対談以外の部分でも『勝間和代の日本を変えよう』は面白くて濃くてタメになる、痛快な一冊です。
『勝間和代の日本を変えよう』を読んだ上での印象をいうと、勝間和代さんは政治家志向を持っているのではないかと思います。
日本では「政治家志向がある」なんて言うと、一般に悪口のようですが、勿論そういう意図はありません。
勝間和代さんのような猛烈な敢闘精神をもち頭脳明晰で実行力のある方が政治の道を志すのなら、心の底から大歓迎です。
勝間さんの経歴を見るとバリバリの資本主義者で「勝ち組」ではありますね。
と同時に「経済の目的も国家の目的も、最終的には世界の子どもの幸せだ」「貧困は、教育とお金でなおせる」「資本主義の暴走に抗して日本を変えよう」という決然とした信念の持ち主でもあります。
「政治家・勝間和代」が実現したら、非常に戦闘力の高い、頼もしい存在になるのではないでしょうか。
紙の本
貧困をなくす活動を応援したい
2024/03/29 00:22
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投稿者:ぶんてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、西原理恵子さんや雨宮処凛さんとの対談も面白いが、勝間さんの主張を応援したいと思える本。
勝間さんが取り組んでいるChabo!のことや、グラミン銀行などについて触れているだけでなく、巻末の「15の提言」などを読むと、勝間さんの宣言書のような感じがして、とても頼もしく感じられる。
国の予算を当てにしている部分については、そう簡単にことが進まないであろうが、勝間さんのような人が何かを始めようというのは、この閉塞感に覆われた国には必要なことだと思う。
アンチに負けないで頑張って欲しいと思う。
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(2008/9/28読了)勝間さんと雨宮さんの対談が目当て!だって、方や「自立のためには年収300万円なんて論外よ、600万円を目指しなさい」、方や「年収100万円台で生きられるか!生存のために年収300万円よこせ!!」、出発点のケタが違いすぎるこのお二方がどういう話をするのかめちゃめちゃ興味がありました。
それを加味した全体のまとめとして、最低賃金のアップ、正規・非正規の均等待遇、公教育の充実などを提言してます。
本全体の中で印象に残ったのは「日本の女性は、性差別が厳然としてあるということを自覚せよ」という部分。女の側に甘えがあるのは事実だよな~と(自分含めて)
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世代論、男女雇用、非正規雇用の問題などについて触れられていて、ほとんどが「そうだよなー」と思う内容。西原理恵子、雨宮処凛との対談も面白い。少しでも行動を起こしていこうと思える1冊。
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今、日本で一番影響力のある経済評論家、勝間和代さん。
母親でもそうじゃなくても考えさせられる本です。
西原理恵子さん、雨宮処凛さんとの対談はわかりやく書かれているので
読みやすいです。
日常生活、思考をほんのすこしづつ変えていくことで、日本を
変えていこうと提案しています。
勉強になります!
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出版する本の内容、スピードを見ているとなんだかオリコン トップを走り続けるアーティストのような。
彼女がバーチャル上司というのは納得です。
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私は、筆者より2歳下と、ほぼ同世代。だが、筆者と違い、男。
そんな私から見ると、第1章の「若い人が暗い国」は、問題意識もその内容も、共感できる部分が多かった。特に日本人ビジネスマンの能力の低さという指摘や、会社という枠組みが時代遅れになって来ているという指摘は新鮮で、刺激的だった。
一方、そのあとの男女共同参画とかワーキングプアがテーマになった第2章から第4章は、テーマにも関心が薄く、またそこで提言されていることにもあまり賛成できなかった。
日本の問題というか困難は、このように関心や意見がバラバラになって、緩やかながらも社会的コンセンサスが成り立ちにくいことにあるかもしれない。とはいえ、筆者の心意気は評価しているので、今後もどんな活動を繰り広げてくれるか、期待しつつ見守りたい。
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勝間さんの本二冊目。行き帰りの電車で半分、残り半分も夕食後にごさっと読めた。
かっ飛ばして読めるってのは、とても読みやすいということでしょう。文章の書き方もあるんだろうけど。
西原理恵子との対談も雨宮処凛との対談も面白かったー。スカっとした。
リアリストなのがいいと思う。
大学時代にごさっと読んだフェミ系の本は大概原動力が怒りだけど
最終的に行き着くところがなく絶望、という閉塞感を何度も何度も味わって、ずっともやもやしてたんだよね。
勝間さんはフェミじゃないとハッキリ云ってるし、まあ実際(私も)そんな定義はどうでもいいとおもうわけで
それより数字と構造の問題をバーンと叩きつけて「もったいないでしょ?」っていうのが、とても気持ちよかった。
で、キモチイイだけで終わらないで、きちんと最後に「15の提言」としてフレームワークで纏めてるところはすごいなーと思いました。
やらないでつべこべ云ってる人より、行動に移しながら具体的な話をする人のほうが好きです。
あ、でもやっぱ女性からのが評価高いだろうなーと、思うた。フェミの本ではありませんがね。
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日米ビジネス・競争力の比較。今の日本社会の問題。フルタイムの正社員に求められるもの。女性の立場・子供の教育費。途上国の問題。例が具体的で大変わかりやすかった。納得な箇所:ビジネスでいうクリエイティビティとは、従来の問題設定を疑うこと、問題を自ら設定して解を見つけること’’、’’公序良俗に反しない限り、相手が自分を必要にしていてもうかる仕事をすればいい。’’などなど。彼女の基本的スタンスは好きなので、賛同できる部分については少しでも行動できればと思う。
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勝間本の中で評価が分かれそう。他の本と違い、直接的に個人の能力向上には繋がらない。最後の提言も一般の社会人ではなくて政治家や経営層に向かっている。
でも、社会全体として良くしようというのが伝わってきます。
確かにゴールが遠くても、できる範囲の事をするのとしないのとでは全然違う。身近な内容に落とし込む半径1.5mの法則はなるほどな、と。
女性雇用の問題とか、ワーキングプアとか。ワークシェアできないから若手正社員の負荷が上がり、過去にない頑張りすぎで鬱が増え、とかもう本気で閉塞感を感じている、まさにこの本で取り上げられている30歳男性な人。
値上がり傾向にある教育費だけでもなんとかなればいいな、と思いました。
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和光では更新すまいと思ってましたが,読んじゃったので仕方がない(爆)いや~,勝間和代と雨宮処凛の対談なんて,想像もしなかったです。のっけから「私中学から慶応なんですよ」と切り出し,貧困は「違う世界の話」と激白(笑)いや~,勝間さん本気ですね。上辺だけの「異色対談」ではなく,「違う世界」の現実と向き合おうとする姿勢は共感できます。まぁ,最後まで両者の間を隔てるものは残ってますが,それはそれで仕方がない。むしろ,1回の対談で当事者意識なんて持てるはずないしね。少なくとも,雨宮石原対談よりは有益だったのではないでしょうか。これをきっかけに勝間さんが貧困問題にどう取り組むのか(あるいは取り組まないのか),楽しみです。この本は,どちらかといえばハウツー的な今までの著作と違って,勝間さん本人が何を考えているのかが,現在進行形で語られています。その意味で異色作。すぐに役に立つ情報を得ようという人にとっては得るところがない本かもしれません。個人的には,どこかサイボーグ的というか超人的なイメージだった著者が,あぁ,こういう人なんだ,と腑に落ちた1冊でした。正直,これまでの著作では彼女が何をしたいのかは,良く分からなかったんですよね。ワークライフバランスとか男女共同参画とか,そんな方面に興味があることはうかがえたのですが,で,結局何がしたいの?と。それがすっきりした。人間・勝間和代に触れる1冊かも。なんて,それは先日ひょんなことから本人にお目にかかり,本書に人生初サインをいただいたからかもしれませんが(爆
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筆者の論点は主に3点。?世代間意識ギャップの広がり、特に若年層の悲観思考の高まり、?男女共同参画の推進、?ワーキングプア問題への理解。?については全く同感で、自分なりに問題意識をずっと抱きながらなかなかこのような言説にめぐり合えなかったが、これもマスコミの高齢化と理解できる。思い返せば、日本では既に50歳以上が有権者の過半数を超え、「社会保障改革の最終電車のベルが鳴った」との記事を目にしたのは2〜3年前だった。最早世代間闘争とも言える視点に加え、筆者は前半世代ビジネスマンに自己研鑽の必要性を説く。日本のビジネス力が低下しているのは、私は企業の持つ伝統的な教育力や教育システムがこの10年で大きく変質したことも一因と考えるのだが、自ら学ぶことは生涯必須と反省。見方によっては時代が厳しくなった故に、安易な「おじさん化」が避けられる、と考えることもできる。
?男女共同参画については、筆者は時に過激に女性のビジネスシーン進出を説く。女性の社会進出と少子化歯止めが日本の経済成長に必要であることは論を待たないし、男性の「共同参画」が欠かせないのも当然なのだが、筆者の手法には疑問がある。感情的な主張は女性の溜飲をおろす効果はあっても、白けている男性を議論の場に引き込む効果は無い。なぜなら、男性が逆の立場で感情的に主張することは、既に許されない空気があるからである。そのことを文中の出版社の方も指摘しているのでは、と思うのだがどうだろう?
日本の男性を甘えん坊に育てているのは日本の母親陣なのだし、長期雇用を選ばないのも女性なのであって、日本社会に女性の意見は充分に反映されているし、特にここ数年女性は諸産業からマーケッティング的にも注目されている。むしろ女性側のコンセンサスこそが男女共同参画の実現には必須だと思う。また、125Pのジェンダーエンパワーメント指数比較で、イタリア・スペインのような出生率の低い欧州主要国が採り上げられていないことも指摘しておきたい。伝統的社会規範の強かった国ほど、出生率低下に喘いでいると分析すれば、変革にはもっと違う方法論が必要と言えないだろうか。
?ワーキングプア問題は、下から見ると階級問題だし、上から見ると自助努力不足と写る。ただこれは、今に限らずマルクス登場以来の論争なのだし、欧州諸国が左右の中庸に道を見出してきた歴史を振り返れば、日本も社会政策の角度を適切な中道に持っていくべきか、と思う。ただそれには左側の政治勢力が弱い。先人達が血を流して獲得してきた、普通選挙制民主政治なのだから、低所得層も政治的発言を得る努力すべきと思う。例えば社民党や共産党は本当の政治活動をしているのか、次回総選挙で評価されるのではないか。■
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「そうそうそう〜」って思う本。
言いたいことをすぱっとまとめてくれる本。
・九州男児と一人っ子は娘のだんなにもらうな
・手伝うって言うな!
とか。
ライフハック⇒仕事や生活を気の利いたやり方で便利に変えていくこと。
無理をして、はいやだけど、これっていけてるわ。というやり方で
生活を世の中を便利にできたらいいよね。
(08/11/06)
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一読しましたが色々考えさせられました。
主として少子化日本に勢いをつけさせる内容でした。
現在の若者は将来が見えなく暗くなっています。
それには、国力を蓄えることが不可欠です。
しかし、子育てに対する男女共同参画を国家や企業がまだ本格的に認知していません。
その状態では、子供を産みたくても躊躇するケースが多々あります。
また、先進国において家族費が異常に少ない国家です。
教育を受ける機会の状況から不均等が生じています。
私も賛成ですが家族省を設けるのもひとつの案だと思います。
なお、非正社員の問題も深刻です。
この問題を打破しない限り、国力は強くなりません。
男女雇用均等法になり難しい問題は多々あります。
女性には均等法に遵守するかどうか選択肢を設けるのもひとつの方法だと思います。
家庭によっての年収の違いにより状況が変わってきます。
そして、家族費を極力捻出して、子育て支援及び非正規社員の正社員支援をいち早く行うことが大事だと思います。
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勝間氏の日本に対する冷静なスタンスはどこか大前研一氏に通じるモノがありますね。
そんなビジネスライクなメッセージと、対談形式ではありますが、西原理恵子氏らの現実的なメッセージが適度に交わって読みやすいです。
この本からもにじみ出ていますが、売れっ子作家になり有名になった勝間氏のエリート意識を嫌悪する読者が多いようです。
自分はエリートなんだという認識を持って、そうでない層(どんな層だか?)との対話を通じて色々な側面を見つめようという姿勢は私は好きですけどね。