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商品説明
新たな門出を祝う34歳の離婚式。何を終わらせ、何を変えるのか—。男女5人の友情と恋愛を描いた長編小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
年下の恋人と同棲する充留のもとに、学生時代からの友人の離婚パーティの案内状が届いた。パーティに集まった友人たちの動揺、苛立ち、新しい恋。男女5人の友情と恋愛を描いた長編小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
角田 光代
- 略歴
- 〈角田光代〉1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。「対岸の彼女」で直木賞、「八日目の蟬」で中央公論文芸賞受賞。ほかの著書に「福袋」など。
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紙の本
「関係を持つ」ことへのすばらしい招待状
2008/12/30 02:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうか - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、好きな人がいる人にも、(今の所)いない人にもお勧めの小説。
もっと言うと、恋なんて…と思っている人にもいいと思う。
大学時代からの友人である5人の男女と、彼らを取り巻く人間関係を
描きながら、角田さんは「関係を持つ」とはどんなことなのかを
見せてくれる。
自分は相手に何を期待しているのか?
どんな人といると「心地よい」のか?
そして、それが過去になると何を思うのか?
日常を認識するとき、すでにそれは過ぎ去っている。
男女の差、性格の差、状況の差。
それらが、パートナーへの思いの表現や、ふるまいから覗くとき、
読む人はそれぞれ、自分にひきつけて、過去を、現在を、そして未来を
考えることができるだろう。
章ごとにじっくり読み進めていっても良いし、一気に最後まで駆け抜けても
良い章立てになっている。
読んだ後に確かなものが残る、良い小説だった。
紙の本
学生時代
2009/09/14 22:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生時代のノリというものが、確かに存在する。
この本は、つまりは、そのノリとどうつきあうか、という話である。
集まれば学生の頃のように、
少なくとも表面的には振舞えるそんな友だち。
でも、当時とまったく一緒のようでもあり、
そうともいえない部分もある。
成長しているような、していないような。
ずっと学生でいたいなあ、と思ったことがある人は
たくさんいるだろうし、
社会人になってからも、
学生に戻りたいなあ、と思うこともある。
でも、実際学生のままだったらどうなるのか、
戻ったら一度社会人になった自分はどう振舞えるのか。
学生と社会人の目に見える違い、また目に見えない違いに
気付いたことがある人ならば、
登場人物それぞれの、どれかに共感できることと思う。
紙の本
もしかすると韓国ドラマ『恋愛時代』に軍配をあげるかな、わたし的には。同じ角田でも後に出た『森に眠る魚』のほうが、内容的にも比類がないという点でも上かもしれない・・・
2009/02/25 20:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨年(2008年)、一番面白かったテレビドラマは、韓国ドラマ『恋愛時代』でした。ま、1月一杯の放送で完結するので、2008年、ていうのは当たっていないんですが。ちなみに、時代物としては同じく韓国『太王四神記』です。なんで、日本の番組がないのか、って言えば我が家、地上波が入りません。地デジだろうが地アナだろうが全くダメ。
だからBS放送を見ることになります。地上波がどうなっているかは知りませんが、BSとくれば韓国ドラマか SHOP CHANNEL っていうのですから、地上波漬けとは違った意味で馬鹿にはなります。でね、なんで『恋愛時代』を持ち出したか、っていうと似ているんです。設定が。ま、似ているのは離婚する(した)元夫婦の、他人にはなりきれない心模様を描く、っていう所だけなんですが・・・
で、この本、カバーの印象は、よしもとばなな、の本じゃない? っていうことです。山口昌弘の装画・装幀とありますが、第一印象はそうです。それと目次を見て思うんですが、なぜ「四月のパーティ」から「六月のデート」に飛んじゃうんだろう、っていうこと。小説を読んでいると何の疑問も感じないんですが、なんで最初のほうで五月と七月が抜けてるんだろう? って思います。
話の内容ですが出版社のHPのコメント
新たな門出を祝う34歳の離婚式。
友人の風変りな離婚パーティで顔を合わせた5人の男と女。動揺、苛立ち、虚しさ、自分を取り戻そうとするのだが、揺れるこころが波紋をなげる。それぞれが見つける新たな出発を描いた長編小説。
で、充分でしょう。ここで言う五人について説明します。
生充留、北川重春:雑誌や新聞にコラムを書くのが仕事で、26歳で署名入りの記事を書き、32歳で単行本を出し、それなりに忙しく、大学の仲間内ではもっとも成功したと目されている。
澤ノ井正道、坂下裕美子:大学時代の同級生でその頃から付き合い、15年以上一緒にいて三年前に結婚、正道の度重なる女遊びに、このたび離婚に。正道の現在の相手は、25歳になるダンサー・野村遙香。
松本麻美、25歳で結婚、旧姓 段田麻美。夫は智。
佐山宇田男:大学時代に文学賞を取り、一躍寵児となるが、ブームも数年で過ぎ、現在は無職。大学時代から女性にもてる。ネパールに行ったとか、大阪にいるとか噂があったが、現在は下北沢在住、独身。
そういう意味で、最後に各章のタイトル、初出、その章の主人公名を書くことにしました。
三月の招待状 (「小説すばる」2005年3月号):蒲生充留
四月のパーティ(「小説すばる」2005年5月号):坂下裕美子
六月のデート (「小説すばる」2005年7月号):松本麻美
八月の倦怠 (「小説すばる」2005年9月号):坂下裕美子
九月の告白 (「小説すばる」2005年11月号):蒲生充留
十月の憂鬱 (「小説すばる」2006年1月号):坂下裕美子
十二月の焦燥 (「小説すばる」2006年3月号):松本麻美
一月の失踪 (「小説すばる」2006年5月号):野村遙香
二月の決断 (「小説すばる」2006年7月号):蒲生充留
三月の回想 (「小説すばる」2006年9月号):坂下裕美子
四月の帰宅 (「小説すばる」2006年11月号):松本麻美
五月の式典 (「小説すばる」2007年1月号):蒲生充留・坂下裕美子