「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.7
- 出版社: 小学館クリエイティブ
- サイズ:21cm/263p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7780-3079-7
紙の本
花とあらくれ 手塚治虫劇画作品集
著者 手塚 治虫 (著)
初復刻の連作「ハリケーンZ」をはじめ、貸本短編誌に発表した全8編の劇画を、カラーページも再現して集大成。ショート・ショート&エッセイ、漫画愛好家と評論家による「花とあらく...
花とあらくれ 手塚治虫劇画作品集
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
初復刻の連作「ハリケーンZ」をはじめ、貸本短編誌に発表した全8編の劇画を、カラーページも再現して集大成。ショート・ショート&エッセイ、漫画愛好家と評論家による「花とあらくれ読本」も収録。〔『X』(鈴木出版 1959年刊)ほか掲載作品の復刻〕【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
刹那 | 2−32 | |
---|---|---|
落盤 | 33−54 | |
花とあらくれ | 55−92 |
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
かわいい顔をしたロックが出てきて劇画と言われても困るのです
2009/02/01 18:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
手塚治虫の生誕80周年と劇画誕生50周年をかけた企画ものです。
劇画というコンセプトをもったマンガもやはり手塚が最初だったと言いたいようですが、ここに収められているのは、そのつもりで見ればそのように見えるかもしれないといったマンガだということでしょうか。
ほとんど1959年に発表された作品「刹那」「落盤」「花とあらくれ」「指令!午前7時」「ジェット基地の幽霊」「ハリケーンZ」にショートショートとエッセイが収められています。マンガ(ここでは劇画と言うべきか)はカラーなども復刻されていて、それなりに価値はあるのかもしれませんが、やはりどう見ても劇画ではなくマンガなんでしょうね。巻末に「『花とあらくれ』読本」として、野口文雄、中野晴行両氏の文章が収められていて、そこを読むと劇画は単にペンのタッチの違いではなく扱っているテーマやストーリーそのものも含んでいるようですが、読んでいる側から言えばやはりタッチの違いにこそインパクトがあるのであり、そうした目で見るとこの当時の手塚マンガはどこまでもマンガにしか見えません。
むしろここに収められているマンガの多くが貸本マンガという媒体で発表された手塚マンガであるというところにこそ意味があるのではないかと思います。 『貸本マンガRETURNS』 でも書きましたが、現在貸本マンガ(と呼ばれていたようなマンガ)を読むことはかなりむずかしいものです。しかし神様手塚治虫でも貸本マンガを描いていたのだというのは、日本のマンガを考える時に重要なことのようにも思います。
そんなことを考えながら読めば、これはこれで楽しめる1冊でしょう。それに、初復刻のマンガや未復刻だったエッセイが収められているというところも価値があるのかもしれません。