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フェイスブック若き天才の野望
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yjisan/「必然」の変革者
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2012年2月1日、ついにフェイスブックが米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請した。上場時の株式時価総額は1000億$(約7兆6000億円)に達するとの見方もある。これは日本企業の時価総額と比べると、第1位のトヨタ自動車に次ぐ大きさで、第2位のNTTドコモを上回る規模である。映画『ソーシャル・ネットワーク』を観て、「フェイスブックのようなソーシャル・ネットワークのアイディアを思いついたのは、ボート部の双子を含めて多数いただろうに、どうして大学生が遊び半分で始めたフェイスブックが同業他社を蹴散らしてグーグルをも脅かす巨大企業へと発展することができたのか? フェイスブックは他の…
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怪奇小説という題名の怪奇小説
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yjisan/脱出不可能な迷宮
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「私」は、長編怪奇小説の執筆を依頼された小説家。だが筆が進まない。 あれこれとプロットを案じるうちに幼少期の奇怪な体験を思い出し、気になって思い出の場所を見に行く。そこで見かけたのは、30年前に死んだ従姉そっくりの女だった。謎の女性が気にかかって小説が手につかない「私」は、マーク・ルーキンズという日本では無名な作家の恐怖小説“The Purple Stranger”(未翻訳)を、舞台を日本に移し換える形で盗作するという禁じ手に走る。そして“The Purple Stranger”を読み直してせっせと盗作に勤しむ傍ら、女性の正体を調べようとするが、その過程で次々と奇妙な出来事が起こり、だんだんと…
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日本海海戦の真実
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yjisan/日本海海戦の2つの「東郷神話」を突き崩す
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昨年末にドラマ『坂の上の雲』が完結した。ドラマでも、原作でも、クライマックス・シーンは何と言っても日本海海戦だろう。この空前絶後の歴史的大勝利の要因として、ふたつの重要なポイントがあった。作者の言葉を借りれば「杳として行方がつかめないバルチック艦隊の通過コースを的確に予測し迎撃できたこと。そして『誰もが予期しなかった』緒戦における敵前大回頭である」。司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』によれば、この2つの勝因には、いずれも連合艦隊司令長官・東郷平八郎海軍大将が深く関わっていたという。第1の鎮海湾待機については、先任参謀・秋山真之海軍中佐ら連合艦隊司令部の面々が、一向にバルチック艦隊が姿を現さぬことに…
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魔界転生
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yjisan/奇々怪々
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小西行長の家臣だった森宗意軒は由比正雪、紀伊藩主徳川頼宣と手を結んで、江戸幕府転覆を企む。森宗意軒は、自らが編み出した忍法「魔界転生」によって、剣豪たちを黄泉返らせる。島原の乱の天草四郎時貞、鍵屋の辻の決闘の荒木又右衛門、居合の田宮坊太郎、宝蔵院流槍術の宝蔵院胤舜、尾張柳生流の柳生如雲斎、江戸柳生流の柳生宗矩、宮本武蔵ら名だたる剣豪たちが転生した。魔界から転生した彼等は強靱な肉体と引き替えに人の心を失い、闘うことのみに楽しみを見出す悪鬼と化した。そして彼等の野望を挫くべく、この時代と世代を越えた剣豪オールキャストに立ち向かうことを決意したのが、我らが柳生十兵衛であった・・・山田風太郎の物語世界…
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坂の上の雲
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yjisan/一身独立して一国独立す
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NHKでドラマ化されたことを契機に、再び話題を呼んでいるようだ。戦争賛美の作品と誤解される恐れから、生前の作者は本作の映像化・ドラマ化等の2次使用を許諾しないという立場をとっていた。そのためかドラマ化にあたっては種々の「政治的配慮」が見られるので、ドラマから入った人は、ぜひ原作も読んで、比較していただきたい。色々な発見があって、より楽しめると思う。明治維新と相前後して伊予松山に生を享けた正岡子規と秋山真之。そして真之の兄の好古。本作は、この3人の明治人を軸に、明治という時代の精神を描いた大河小説である。ただし正岡子規死後の日露戦争の記述が非常に詳細で、「小説日露戦争」の趣がある。おそらく作者自…
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中世農民の世界
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yjisan/新しい酒を古い革袋に入れるな
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893年、カロリング朝西フランク王国下のプリュム修道院(現ドイツ西部)において所領明細帳が作成された。原本は失われたが、1222年にプリュム修道院の元院長であったカエサリウスが筆写したものが現存している。本書は、このカエサリウス写本に沈潜し、その徹底的な分析を通じてヨーロッパ中世初期社会経済史の豊かな実像を提示せんと試みたものである。日本の西洋史学者は国内でしか通用しない「内弁慶」も少なくないのだが、著者は本場ヨーロッパでも著名な西洋中世史の権威らしい。「個々の文書の真偽鑑定に重点を置き、その作業を通じてする原本の再現こそが史料批判の最終目的だとしがち」な従来の史料学から訣別した、「現在われわ…
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すばらしい新世界
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yjisan/実兄への警告
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人間は受精卵の段階から培養ビンの中で「製造」され「選別」され、幼年時代から受けた巧妙な洗脳により、自らの「階級」と「環境」に全く疑問を持たず、生活に完全に満足している。親子関係もなく、家族関係もなく、夫婦関係もなく、性交渉は完全に自由である。全ての欲望は満たされ、不満や不安を抱く要素は全くない。万が一、ストレスが溜まった場合は「ソーマ」なる薬によって副作用なしに快楽を味わえる。人々は激情に駆られることなく常に安定した精神状態であるため、社会は完全に安定している。まさに楽園であり、「すばらしい世界」である・・・・・・一見したところでは。しかし鼻持ちならぬ階級意識と人間の尊厳性を踏みにじる管理統制…
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だれが信長を殺したのか
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yjisan/明智光秀を突き動かしたもの
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日本史ファンの間で戦国時代最大の謎と言ったら「なぜ明智光秀は本能寺の変を起こしたのか?」ということだろう。光秀は織田信長に忠実に仕え、特に問題を起こすことなく、順調に出世を重ねてきた。その光秀が恩顧ある信長に対して謀叛を起こしたことは当時の人々にとっても理解不能な出来事であり、現代に至るまで様々な説が提起されてきた。光秀自身が謀叛の動機を具体的に語っていないため(語っていたのかもしれないが、そのことを記した史料が残っていない)後世の人間はありとあらゆる想像をめぐらすことができ、その“無限の可能性”が人々の興味をかきたててきたのだろう。江戸時代から論じられてきたのが、信長の度重なる心ない仕打ちに…
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苦役列車
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yjisan/突き抜けた卑俗
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芥川賞受賞の瞬間の様子を取材で聞かれて「自宅で待機していたが、連絡が来ないので、そろそろ風俗に行こうかなと思っていた」と平然と語る反骨精神。「震災、原発という大きな問題は、西村さんのような私小説家にも影響を与えますか」と尋ねられて「全くないです。被災地に足を運んでる作家も、言葉は悪いけど、ネタ取りにいっていると思うんですよ。しょせん、東京から出版社のカネ貰って行ってるんですから。ネタ取りと、ポーズと自己満足のために被災地に行っているとしか僕には見えないですね」と答えるふてぶてしさ。そんな西村賢太自身、無頼派のポーズをしている偽悪者なのだが、これだけキャラが立っている私小説家は久々で、それが作品…
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歴史のなかの新選組
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yjisan/真実の新選組
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時代小説、漫画、時代劇などによって創出・増幅されてきた新選組の虚像を排し、歴史学の手法に基づいて実像に迫った意欲的な著書。本書の第1の特徴は幕末の政治史に関する最新の研究成果を踏まえ、その文脈の中で新選組の政治的役割を捉え直した点にある。“勤王対佐幕”あるいは“薩長対幕府”といった通俗的な図式に囚われるのではなく、一会桑政権(禁裏御守衛総督の一橋慶喜・京都守護職の会津藩主松平容保・京都所司代の桑名藩主松平定敬という三者による連合政権。孝明天皇の信任を得て京都政界を牛耳った)と新選組との関係に注目することで、「幕府の犬」として描かれがちな新選組を幕末の政治史の中に正確に位置づけ、ひいては新選組を…
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深夜食堂(BIG COMICS SPECIAL)
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yjisan/庶民の哀歓が、湯気のように立ち上る
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本作は2009年秋に小林薫主演でドラマ化され、深夜ドラマとしては異例のギャラクシー賞を授賞した。そんな同作の新シリーズ(第2部)の制作が決まり、今年の10月からTBS・MBSで放送されるという。新宿歌舞伎町の外れに午前0時~7時の間だけ営業する店がある。のれんには単に「めしや」と書かれているが、常連客からは「深夜食堂」と呼ばれている。顔にキズのある、いろいろ過去がありそうな朴訥なマスターが経営していて、正規の「お品書き」は豚汁定食のみ。しかし客が注文する料理は、材料があれば、だいたい作ってくれる。場所柄もあって、やってくる客はヤクザやストリッパー、ホステス、オカマ、AV男優など如何にも訳ありげ…
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大本営参謀の情報戦記
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yjisan/情報を軽視する日本
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つい先日、8月6日に放送されたNHKスペシャル「原爆投下 活かされなかった極秘情報 」は、日本陸軍の諜報部隊が米軍の特殊任務機の存在を突き止めて上申していたにもかかわらず、陸軍上層部がその情報の重大性を見抜けなかったために、広島への原爆投下を防げなかったことを指摘するものだった。コールサイン(発信元を識別するための呼出符号)の分析から、テニアン島を拠点に活動する謎のB-29部隊の動向を追い、原爆投下阻止まであと一歩の所まで辿り着いたのが、陸軍中央特種情報部と、大本営陸軍部第2部第6課米国班所属の参謀、堀栄三であった。本書は、太平洋戦争時、卓越した情報分析能力によって米軍の作戦(上陸時期・上陸地…
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太平洋戦争のif
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yjisan/太平洋戦争の「別の可能性」を探る
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太平洋戦争のあの時、あの場面でああしていれば、日本は・・・という仮説を展開することは、架空戦記の定番である。しかし、「こうすれば日本は勝てたのに」みたいなことを日本人が言っても、負け惜しみというか、「死児の齢を数える」的な繰り言になりがちで、なかなか生産的なものにならない。しかも、どんなに日本に都合良くシミュレートしても、日本は個々の戦闘では勝利しえても、最終的にはアメリカに負けるという残念な結果しか出てこないのだ。だからだろうが、タイムスリップなどのSF的設定によって未来の兵器・知識を登場させる戦記シミュレーション小説が、日本には氾濫している。全ては日本をムリヤリ勝たせるための悪あがきであり…
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孫子
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yjisan/中国古典を換骨奪胎
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中国の春秋時代に活躍した孫武と、その子孫で戦国時代に活躍した孫ピン(この漢字はビーケーワンでは表示できない。悪しからず)。本作は、「孫子」と呼ばれた上記2人の著名な兵法家を主人公とした傑作小説である。政治家や経営者が座右の書として挙げることの多い『孫子』。この世界一有名な兵法書の作者とされているのが孫武だ。しかし、その人となりを示すエピソードは、史書から殆ど見出すことができない。かつては「孫武非実在説」が唱えられたこともあったほどだ。もともとは中国文学の研究を志していた著者は、『春秋左氏伝』・『呉越春秋』・『史記』などの史料を博捜し、綿密な考証を行った上で、史料には記されていない空白部分を想像…
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くっすん大黒
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yjisan/文学の新生面を拓いた傑作
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「勝ち組」「負け組」という不快な言葉が日本を覆うようになって久しい。そんな閉塞感漂う日本社会、生きづらい世の中に腹が立った時は、本書を読むことをオススメする。主人公の楠木正行(この忠君愛国な名前が皮肉である)は3年前、ふと働くのが嫌になってミュージシャンを辞めた。以来、酒浸りの毎日を送っていたら、ついに妻の夏子が家を出ていってしまった。散らかった部屋に転がる「五寸ばかりの金属製の大黒様」は珍妙な面つきと言い「自立できない」点といい、自分そっくりで全く不愉快。自堕落な生活にピリオドを打つべく、ついに今日こそはこの大黒を捨てようと決意した・・・ユーモラスな語り口と奇妙な形で噴出する鬱勃たる感情が話…
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日本中枢の崩壊
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yjisan/改革派官僚の信念が迸る憂国の書
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著者の古賀茂明氏は経産省きっての改革官僚である。通産省産業政策局総務課産業組織政策室長時代には橋本龍太郎大臣を動かし独禁法の改正にこぎつけ、OECD事務局に出向した際には「発送電分離」の勧告をOECDに出させ、産業政策局取引信用課長に就任すると警察庁・法務省を手玉に取ってクレジットカード偽造を取り締まるための刑法改正を実現させた。福田政権下では渡辺喜美行政改革担当大臣の推薦を受けて国家公務員制度改革推進本部事務局の審議官に就任し、急進的な公務員制度改革案の策定に取り組み、「霞が関全体を敵に回した男」となった。しかし民主党政権が誕生すると、霞が関の圧力に屈した仙谷由人行政刷新担当大臣(当時)の判…
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瀬島竜三
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yjisan/エリート意識を持った小市民
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福島原発事故は、菅政権はもとより、東電や原子力安全・保安院、原子力安全委員会といった日本の支配階級の面々が、如何に無能で卑怯な連中であるかということを白日の下にさらけ出した。作業員や消防庁隊員に「特攻」を命じながらも、自分たちは原発に近寄ろうともしない。何より問題なのは、彼等が情報の隠蔽を図っていることだ。このような悲劇を2度と繰り返さないためにも、事故の原因と経緯を明らかにし、責任の所在をはっきりさせることこそが肝要だが、彼等は説明責任を果たそうとする意思を微塵も見せていない。既に隠蔽工作が着々と進んでいるかに見える現状では、「事故調査・検証委員会」が十分に機能するかどうか不安がある。そんな…
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ユービック
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yjisan/映画『インセプション』も、この作品にインスパイアされたのでは?
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映画『インセプション』を鑑賞していて、真っ先に思い出したのが本作品。クリストファー・ノーランは絶対にこの悪夢世界を参考にしていると思う。舞台は超能力者、そして超能力を無効化する不活性者が闊歩する近未来世界。死亡直後の人間を「安息所」に入れて冷凍睡眠状態=「半生人」にすることで、「半生人」との霊的交信を可能にする科学技術も開発されていた。ランシター合作社は、読心能力者や予知能力者によるスパイ活動から人々のプライバシーを守るために、腕利きの不活性者を派遣する大企業だ。社長のグレン・ランシターと部下の不活性者たちは大実業家スタントン・ミックの依頼を受けて、超能力者狩りを行うべく月面に着陸した。しかし…
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蠅の王
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yjisan/『十五少年漂流記』を反転させた陰画
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未来の核戦争中、疎開地に向かう少年達を乗せた飛行機が墜落し、少年達は南太平洋の無人島に置き去りにされる。幸い、島には食料が豊富にあり、飢える心配はない。彼等は狼煙を上げて救助を求め続け、救援が来るまでは自活することを決意し、共同生活を開始する・・・ここまでは19世紀に書かれた『十五少年漂流記』と一緒だが、2度の世界大戦を経て近代市民社会への幻想が打ち砕かれた20世紀においては、正反対の悲劇が展開される。当初は法螺貝を使って秩序立った規則正しい“文明的な”生活を過ごしていた少年たちは、次第に堕落し、本能のままに享楽的・退廃的な毎日を送るようになる。悪魔に魅入られた者たちは蝿が群がる豚の生首を「蝿…
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失敗の本質
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yjisan/東日本大震災という「自然との戦争」で再び露呈した日本型組織の欠陥
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池田信夫氏が福島原発事故との絡みで本書を紹介したこともあって、この古典的名著の売れ行きが最近、急激に伸びているらしい。http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51692957.html(この文庫版はネット書店では、現在売り切れになっているようだ)本書はノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦という、日本軍の著名な失敗作戦を主要な事例として、(日米の物量差ではなく)日本軍の組織的欠陥というアプローチから日本の敗因を分析したもの。戦史研究と組織論を組み合わせた点が斬新であり、軍事組織に限らず全ての組織が心得ておく…
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沖縄悲遇の作戦
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yjisan/彼が「異端」であったところに日本の悲劇がある。そして、今も。
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いわゆる「本土」に住んでいると見落としがちだが、沖縄では今年もまた、先月末に沖縄戦没者遺骨慰霊納骨式が行われた。沖縄戦の開始が1945年3月末だからである。3月は東京大空襲の月であり、沖縄戦開始の月であり、そして今回、東日本大震災の月になった。 太平洋戦争中、米軍が最も大きな犠牲を払ったのは沖縄戦であった。米軍は約1ヶ月で沖縄を攻略できると考えており、そのため支援の高速空母機動部隊も数週間で沖縄周辺海面を去ることができると見込んでいた。しかし実際は82日間にわたって地上戦が繰り広げられ、その間、上陸支援艦船と補給用輸送船は神風特攻の猛威にさらされた。そのため米空母機動部隊は3ヶ月も沖縄近海に…
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虐殺器官
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yjisan/いま、ここにある地獄
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イスラム原理主義テロリストの手作り核爆弾によってサラエボがクレーターと化した近未来。先進諸国ではテロ防止を理由に、人や物の流れをITによって徹底的に管理・追跡する監視体制が構築されていた。今やピザを注文するにも、指紋による個人認証が必要なのだ。その甲斐あってか、先進国ではテロが一掃されたが、その一方で途上国においては、内戦や民族浄化による大規模虐殺が激増していた。 覇権国家たるアメリカ合衆国は、世界で頻発する大量殺戮に対処すべく、虐殺を指揮している武装勢力の指導者たちを暗殺するための部隊を設立した。それが情報軍特殊検索群i分遣隊だ。彼等は特殊なテクノロジーとカウンセリングのおかげで、感情に左…
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用心棒日月抄
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yjisan/江戸の下層社会で生きる庶民派剣士の活躍
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東北の小藩の馬廻り役の青江又八郎は、藩内での陰謀に巻き込まれ、脱藩して江戸で浪人生活を始める。剣術の腕を活かして用心棒稼業で生計を立てるが、仕事をこなしていく中で、国元からの刺客と闘ったり、赤穂浪士や吉良家の策謀にそうとは知らずに関わったり、とスリリングな体験をすることに・・・・・・藩内の権力闘争を縦糸に、そして赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件を横糸に、又八郎の用心棒としての日々を綴った連作短編。白熱の剣戟場面がある一方で、貧乏浪人としてのつましい暮らしぶりもユーモアを交えつつ丁寧に描かれており、オンとオフとのギャップが面白い。主人公の又八郎が過度に理想化されていないのも良い。完全無欠のヒーローで…
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江戸の怪奇譚
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yjisan/大江戸犯罪心理学入門
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江戸の人々が残した、世にも奇妙な物語の数々。それらによれば、江戸の町には魑魅魍魎、狐狸妖怪が跋扈していたようだ。そう、「人間」という名の・・・・・・本書は、多種多様な江戸の怪談、奇譚を紹介している。それだけでも十分に面白いが、本書の真骨頂は、「怪奇」の裏側にひそむ江戸社会のなまなましい現実に迫ったところにある。筆者は妖怪変化怨霊などの怪異を真に受けてオカルトに走るでもなく、怪奇譚に怯える江戸庶民の愚かしさを笑うでもない。摩訶不思議な怪奇譚という「虚構」(ウソ)を手掛かりに、そうした物語を生み出した人々の怨み・憎しみ・妬みという「現実」(マコト)を炙り出しているのである。天狗の神隠しから性犯罪の…
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世論の曲解
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yjisan/国民がバカなのではない。民意を曲解する政治家やマスコミがバカなのだ。
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「国民が基本的な勉強もせず、民主党に政権担当能力がないと感情的に決めつけるのは困ったものだというのが、ある政治家の嘆きだ」「国民が便宜供与や利益誘導、そして権利拡大を無責任に求め続ければ、政治家の『信頼』を失う。そして、政治家に信頼されない国民の行動は、究極的に民主主義社会を破壊してしまうだろう」(2010年12月28日:上久保誠人「再び敢えて問う、実は国民こそ政治家から『信頼』されていないのではないか」http://diamond.jp /articles/-/10598) 小選挙区制の導入による55年体制の崩壊は、政権交代の可能性を生み出した。その結果、以後の政権運営においては世論の方向を…
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西原理恵子の人生画力対決
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yjisan/漫画家ガチバトル
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サイバラが有名漫画家とライブで画力対決!その場で「ドラえもん」「鉄腕アトム」などのお題を与えられ、お客さんの目の前でペンを入れるという真剣勝負。参考資料は一切見ることができず、下書きもなし。もちろんアシスタントも使えない。事前準備が全くできない状況で、どこまで描けるのか。己の記憶力と作画力だけが頼りという、まさに漫画家の意地と誇りをかけた戦いである。第1集の対戦相手は、藤子不二雄A・ちばてつや・高井研一郎・やなせたかしといった大御所から、サイバラ曰く「首寝ちがえ三人衆」の1人・国友やすゆき、「蛭子能収がいなければ漫画界ダントツ最下位」(サイバラ談)のとがしやすたか、「描けなくなった漫画家」江口…
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マルドゥック・スクランブル
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yjisan/最終兵器な美少女がサイバーパンクに暴れるハードボイルド・アクション
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巨大企業オクトーバー社が支配する退廃的な港湾型重工業都市、マルドゥック・シティ。15歳の娼婦バロットは賭博師シェルの愛人となり、何不自由ない生活を送っていた。しかし、それはシェルによって巧妙に仕組まれた罠であった。バロットは知らず知らずのうちにシェルの犯罪に加担させられており、そして口封じのために消されようとしていたのだ!「雛料理(バロット)」という名前通り、エアカーという殻の中で焼き殺される寸前だったバロットを間一髪で救ったのは、委任事件担当官(事件屋)のドクターとウフコックだった。ドクターは緊急法令「マルドゥック・スクランブル-09」に基づき、宇宙戦争用の禁忌の科学技術によってバロットを治…
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戦争民営化
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yjisan/戦争のアウトソーシング化
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売春婦と並ぶ人類最古の職業は戦争代行業、すなわち傭兵である。本書は古代ギリシャの傭兵から説き起こし、フランス革命以後、戦場の主役の座を国民軍に奪われていた傭兵たちが再び台頭し、ついには総年商10兆円の巨大ビジネスへと成長していった様相を活写する。フセイン政権崩壊後のイラクでの活動で話題になった「民間軍事会社」(Private Military and Security Companies)に関する記述は意外に少なく、冷戦期の傭兵たちの活躍に比重が置かれている。正規軍の派兵といった表立った軍事支援が政治的事情から困難な場合に、傭兵たちがその役割を代替したことを、多くの具体的な事例から説得的に論じ…
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民の見えざる手
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yjisan/「内弁慶」にすぎない日本のエリートたちへの鉄槌
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今の若者は「内向き」で上昇志向に欠けている、もっと海外を目指せ・・・という若者批判を、最近良く耳にする。だが、そういう大人たちもまた、実は「内向き」なのである。政治家も官僚も財界人も評論家も文化人もマスコミ関係者も、その殆どが日本国内でしか通用しない「内弁慶」である。「内弁慶」たちが内向きの発想で日本を動かしているのだから、日本が衰退していくのも当然である(もちろんこのことは、政官財トライアングルを批判して「政権交代」を果たした民主党政権の面々にも当てはまる)。その点、世界を股に掛けてビジネスの最前線で活躍してきた大前氏の提言は、日本国内でしか通用しない「ガラパゴス」な議論とは異なり、グローバ…
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北方領土交渉秘録
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yjisan/歴史の分岐点
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ロシアのメドベージェフ大統領は先月の26~28日、中国を公式訪問し、胡錦濤国家主席と共同声明を発表。「北方領土は第2次大戦の結果として敗戦国日本からソ連に移り、その後ロシアに継承された」とするロシア側の立場を強調した。更に29日、北方領土を含むクリル諸島(千島列島)について「わが国の非常に重要な地域だ。近いうちに必ずそこへ行く」と述べ、近く北方領土を訪問する意向を表明した。尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事故を契機に勃発した日中対立が続く中でのロシアのこうした動きは、中ロが連携して日本に圧力をかけたものと解釈された。けれどもロシアは本音では中国の膨張を恐れている。むしろ日本と協力…
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