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看護助手のナナちゃん 看護助手のナナちゃん
ぱせりん/人の仕事の尊さに
私はこの本で「看護助手」というものを知りました。看護師の補助的仕事をする人たちで、医療行為ができる看護師と違い、看護助手の人たちは医療行為はできません。看護師不足を解消するために、仕事の細分化を図ることで対応しようとして、できた制度なのですね。看護師と違い、目の前で苦しんでいる患者さんに何もできない切なさ、それでもできるだけのことをしたいと思うけなげさが胸を打ちます。あの簡略された絵だからこそ、ズシンと響くのです。(1巻に比べて、上手になってきていますよ!入院するほどの病気の人は、自分の体と向き合うことでだけで大変で、むき出しの生の感情をさらけ出すことすら、しばしばあります。彼ら彼女らの言葉は…  全文読む 評価する

球場ラヴァーズ 球場ラヴァーズ
ぱせりん/私を野球につれてって
言わずと知れた、「野球」を応援する漫画です。カープ愛にあふれてはおりますが、野球すべてを愛する人たちに向けたものですね。この巻では、東日本大震災が起きました。もう起きる前には戻れない。あるがままでちっぽけな私たちは何ができるのか。そして野球は?答えは、別に特別なことは何もない。ただ、ご飯をしっかり食べて、大声をあげて、ジタバタ足掻きながらも、やみくもに頑張りたくなります。私は基町姐さんの日常が好きです。冷却ジェルシートを貼って、頭痛薬を飲みながら、仕事を頑張って、ヘトヘトで、でも応援席に行ったら応援する!まるで条件反射のごとく、元気になってしまう。選手を応援して、自分も元気をチャージする。誰か…  全文読む 評価する

もっとミステリなふたり もっとミステリなふたり
ぱせりん/おいしいミステリ
ミステリなふたりが帰ってきました。妻の景子さんが出会った難(珍)事件を、自宅に持ち帰って夫の新太郎くんが華麗に解決、といった安楽椅子探偵もの、ですね。一話完結の短編ですので、前作を読んでいない方でも大丈夫です。敏腕女性警部補の景子さんと新進イラストレーターでもあるけれど主夫に重点を置いている新太郎くんのらぶらぶライフは健在です。違いと言えば、住宅を購入して、より安定したことでしょうか。筋は多少強引ではありますが短編ですしまったく無理はありません。ミステリ好きならニヤリとする仕掛けもいっぱい。いろんな楽しみ方ができますが、私は実は新太郎くんが毎回作るおいしそうな料理と、二人の仲良しっぷりを見るの…  全文読む 評価する

緋色の椅子 緋色の椅子
ぱせりん/つよい物語のちから
「夏目友人帳」が大ヒット中の緑川ゆきの初期作品。洋風ファンタジーです。最初に読んだときは、「独りよがりだなー、何が言いたいんだ」と思ったのですが、読み進むうちにじわじわときました。ちょっと描写がわかりにくいのですが、それが後からボディブローのように効いてくるというか。かなり変則的なボーイミーツガール。運命を切り開く物語。痛みを受け入れ強くなっていく物語。強さとは腕っ節ではなく。それらを言葉じゃなく物語の力で伝えてくれます。「夏目友人帳」もそうですが、緑川ゆきは「伝えたいこと」を言葉ではなく登場人物の行動で、もっといえば物語で示してくれるのです。セツはいつ陛下を認めたのか。ルカはどんな覚悟で行動…  全文読む 評価する

まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとクラッカーの本 まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとクラッカーの本
ぱせりん/前作を持っている人も、買い
前作も持っていますが、買ってみました。写真が増えて、コツも細かいことまで書いてあります。「困ったとき」の対応法も書いてあるので、前作で生地をまとめきれなかった人も疑問が氷解するのではないでしょうか。レシピは前作とはかぶっていません。基本の書という位置づけだった前作に比べると、今回はバラエティに富んでいると思います。そのまま天板にのばして焼くタイプのが多くて、クッキーって自由なものなんだなあと思いました。後半部分はタイトル通りクラッカーのレシピですし、シリーズものだと思ったら2冊持つのは、アリ。なかしましほさんのレシピは、簡単でしかもおいしく素材の味を大切にしたものばかりでうれしいです。洗い物が…  全文読む 評価する

花咲ける青少年 花咲ける青少年
ぱせりん/骨太少女マンガは古びない
少女マンガの名作「花咲ける青少年」の完全新作です。花鹿の両親を描いた「Innocence」と、ルマティ編、というよりこれはむしろクインザ編の「青皇(せいこう)の庭」。いずれも過去編なのは、物語としては本編できちんと終わりきっているからでしょうね。なにしろ、キャラクターが立っているので読みごたえがあります。それぞれの行動原理がきちんと設定されているので、各自の行動に無理がないのです。この人はこう動くしかない人、というのがすごくよくわかる。さらに、富豪は富豪の、侍従は侍従の「らしさ」をきちんと描けるのは、樹なつみくらいではないでしょうか。特に、富豪の描写はすばらしい。読んでいる私たちは庶民なので、…  全文読む 評価する

ソックスとレッグウォーマー ソックスとレッグウォーマー
ぱせりん/初心者向け
編物を始めてまだ2ヶ月のド初心者です。2ヶ月といっても、ネットと本での独学で延々とマフラーを4本編み、ガーター編みとゴム編みとなわ編みと簡単な模様編みをクリアして、根性だけは養った感じ。マフラーは長いため時間がかかるので、そろそろ小物でも、と思ってこの本に手を出しました。なにしろ、毎日寒いです。手編みのソックスは暖かいと聞いたので、冷え性としてはぜひ試してみたい。一番最初のかけ目でひっかかって2時間悪戦苦闘したことがあるほどの不器用者にとっては、写真多用の本書はとてもありがたいです。なにしろ毛糸の糸の出し方まで図説してありますから。自分のレベルしかわからないのですが、たぶん題名通り初心者向けだ…  全文読む 評価する

恋物語 恋物語
ぱせりん/これは、恋の話。
毎回読者の予想を裏切ってくれる西尾維新は、やっぱり今作でも裏切ってくれました。なにしろ、副題が「ひたぎエンド」ですから、しかも主題が「恋物語」ですし、ひたぎがメインで物語にとどめを刺してくれるほどのエンドマークを打ってくれると思うではないですか。しかし。西尾維新は、更なる課題を自分に課しました。急いでエンドマークを打つのではなく、さらに物語の力を信じ、うねらせ熟成させることを。とはいえ、それを引き延ばしと取る人もいるかもしれません。ですが、それも<物語シリーズ>なのです。もともと西尾維新が趣味で描いた小説という始まりなのですから。さて、今回はまさかの貝木の語りです。彼は、自分が詐欺師であること…  全文読む 評価する

青春しょんぼりクラブ 青春しょんぼりクラブ
ぱせりん/絵も話もかわいい!
好きになった人がことごとく自分の目の前で彼女を作ってしまうという超あて馬体質のにまちゃん。そんな彼女がひょんなことから、不思議な部活に巻き込まれ・・・といったお話。これが。かわいいんですよ。いちいち。しょんぼりだけど、かわいい。それはみんな一生懸命でけなげだから。お話の中では「しょんぼりクラブ」という名称は出てきません。読んでる人が、ああしょんぼりな活動だなあ、としみじみ思う仕掛け。でも大人になって振り返るに、青春て意外としょんぼりなものだったのかも。2巻はアニメ成分がやや多め。でも、とてもさわやかにそれでいて深く扱っているので、嫌な感じはありません。わかってらっしゃる、という感じ。この感覚、…  全文読む 評価する

ディック・ブルーナのデザイン ディック・ブルーナのデザイン
ぱせりん/シンプルに、もっとシンプルに
 誰もが知っているうさぎの女の子、うさこちゃん(ミッフィーちゃん)の生みの親、ブルーナ氏のデザインに焦点を当てた本です。 ブルーナ氏は絵本作家でもありますがもともとはグラフィック・デザイナー。 本の装丁デザインを何百種類も手がけていてその一部を本書で見ることが出来ます。 シンプルに、もっとシンプルにという氏のテーマへのこだわりが良くわかってとても楽しいです。 特に印象深かったのは、氏は線をとてもゆっくり時間をかけて引くこと。 私はさっとひいた迷いのない線こそが正解だと今まで思ってきたのですが、そしてその線はなかなか引けるものではないのですが、ブルーナ氏は時間をかけて点をつなげるように線を引きま…  全文読む 評価する

藤子・F・不二雄大全集 藤子・F・不二雄大全集
ぱせりん/カラーのエスパー魔美!
 「エスパー魔美」は、現在の藤子・F・不二雄マンガには珍しく、大全集の発刊を待つまでもなくすべての話が購読可能でした。 ですが、この大全集ではなんとカラーを補完してくれています。 久しぶりの魔美ちゃんはかわいらしくて、大判ですから読み応えもあります。 エスパーおマミの猫耳は、平成の世の萌えを先取りしているかのようです。 藤子先生はちょっとしたことの日常化を一つのテーマにすえていて、この「エスパー魔美」ではヌードの日常化を目指していたのだとか。 その試みがどこまで成功しているかは読んでからのお楽しみです。 藤子マンガで主人公が中学生の少女というのも意外な組み合わせですが、魔美ちゃんの明るさ、かわ…  全文読む 評価する

藤子・F・不二雄大全集 藤子・F・不二雄大全集
ぱせりん/真っ赤なマントをひるがえし♪
 「パーマン」ほど大全集発行時の言葉狩りについて懸念されていた作品はないでしょう。 くるくるパー、スーパーマン、そして絵の点では指が4本・・・。 あいにくとすべてが雑誌掲載時のままというわけにはいかない部分もありますが、藤子・F・不二雄先生が納得されてその意思が尊重された改定にとどまっているので私は満足です。 このたび改めて読んでみて感心したのが「砂漠のジン魔人」。 なかなか洒落がきいた構成で、今でも時々見かけるくらいですから40年前の当時はさぞかし斬新だったろうと思います。 解説はパーマン役の声優、三輪勝恵さんで、往時の藤子・F・不二雄先生のおもかげに触れられて良かったです。 なぜか見開き1…  全文読む 評価する

謎のマンガ家・酒井七馬伝 謎のマンガ家・酒井七馬伝
ぱせりん/大変な労作です。
 「新宝島」から日本の戦後漫画が始まったという歴史的事実に異を唱えるという人は今更いないとは思いますが、そういえば私たちは神様となった手塚の名前は知っていても共著として名が上がっている酒井七馬についてはほとんど知らなかったのでした。 私は今回初めて酒井七馬の絵をきちんと見たのですが、そのあまりの達者さに驚きました。 ペンと筆を巧みに使い分け、絵柄も丸っこい子供好きのするデザインからシャープな大人向けの線などまさに変幻自在。 さすが神様・手塚の師匠筋です。 そこまでの仕事をしていた人ですら、100年もしないうちに忘れ去られていくという時間の無情さを感じます。 それでも可能な限り当時を知る人たちと…  全文読む 評価する

藤子・F・不二雄大全集 藤子・F・不二雄大全集
ぱせりん/また、会えたね!
 毛が三本じゃなかったり。 O次郎やドロンパがいなかったり。 「知ってるオバQとちがーう!」 と言うなかれ。 これもオバQなのです。 スタジオ・ゼロのクレジットが示すとおり、初期のオバQは合作要素が多くて楽しいです。 特に改めてみると石ノ森章太郎氏の筆が多いのには驚かされます。 また、最初期のQちゃんは「めんどうみたよ」の決め台詞の通りに意外と頼れる奴でびっくりしました。 これからどういう変遷を経て、よく知っているQちゃんになっていくのか楽しみです。 巻末の鈴木伸一氏の解説も当時を知る人ならではのものでとても良かったです。 「オバQ」が好きなだけ読める喜びをかみしめています。  全文読む 評価する

もやしもん もやしもん
ぱせりん/ビールの力にひれ伏す
 ビール編です。 正直、今までで一番面白かったです。 はなちゃんのけなげさや馬鹿なことを一生懸命やりぬく農大の底力やさりげなく長谷川をフォローする美里の男前ぶりなどなど、読みながら目頭が熱くなることしきり。 気がつくと地元の地ビールを買いに走ってしまいました。 私そんなにビール好きじゃないのに。 ただ漫画を読むという行為が、他の行動を喚起するということは稀にありますが、この巻はその稀な衝動を起こさせる出来栄えです。 読み手に行動を起こさせるパワーに満ちた巻でした。 8巻まで読み進めてきて、ここまで到達した作者にエールを送ります。 地ビールに対して偏見を持っていた武藤さんがボロボロになって見つけ…  全文読む 評価する

藤子・F・不二雄大全集 藤子・F・不二雄大全集
ぱせりん/昔の自分に会おう
 待ちに待った藤子・F・不二雄大全集が刊行されました。 栄えある1巻は当然「ドラえもん」。 高校生の頃にSF短編にハマった身としてはそんなに「ドラえもん」に興味はなかったのですが、改めて読んでみると「この話知ってる!」という感覚がどんどんあふれてくる自分に驚きました。 そんなに読んだ覚えがなくても子供の頃に読んでいたのだなあ。 そして、その感覚とともに幼児の頃、続きが読みたくてじれまくった焦燥感まで思い出してしまいました。 あのころは体のすべてを使って貪欲に書物を吸収しようとしていたのだなあ。 カラー口絵はあるし、月報もあるし、資料館まであって「大全集」という名に恥じない素敵なできばえです。 …  全文読む 評価する

となりの怪物くん となりの怪物くん
ぱせりん/恋とは自分の世界を広げていくことかもしれない。
 年収1千万円が目標の雫(シズク)は、それを実現するために勉強にしか興味がありません。 そんなシズクがひょんなことから乱暴もので入学式以来一度も学校にやってこない吉田春(ハル)と交流を持つようになりますが・・・。 といった、まあよくある少女漫画的ボーイミーツガールなのですが、なんともかわいらしいのです。 物語を引っ張るシズクが勉強にしか興味がなく行動原理が将来の年収1千万円のためというぶれのなさが清々しく、ともすれば安易な恋愛の方にいきがちなストーリーを引き締めます。 ありきたりな恋愛話に飽きた私には、大事なものを確固としてすでに持っているシズクが好ましく、そのシズクの基盤がハルによって徐々に…  全文読む 評価する

神野悪五郎只今退散仕る 神野悪五郎只今退散仕る
ぱせりん/淡々としているけれどおざなりじゃない
 「稲生物怪録」を下敷きにしたひと夏の妖怪譚です。 全編、淡々と進みます。 ところが淡々と書かれているからといって、キャラクター造形もおざなりというわけではなく、出てくる妖怪たちがいちいち魅力的なのです。 とくに「おいしい」と言われて「だろっ!」と応える妖果がかわいらしい。 バックにコミカルな音楽すら聞こえてきそうです。 いくらでも長く出来る妖怪譚をさくさくさくっと進めていながらこれだけ魅力的な描写ができるということは、おそらく多種多様な材料を目指すところに向けて削いで削いで削ぎ落としていったということなのでしょう。 剛の者である紫都子の親友の話など、もう少し踏み込んで欲しいところもありました…  全文読む 評価する

天使な小生意気 天使な小生意気
ぱせりん/めぐに夢中!
 坂月さんが美木に仕える理由が愉快でかわいい娘を守りたいからだったり、藤木が飛び込む土手で河童が手招きしていたり(細かいところなので、ぜひ見つけてください)安田の「何でこんなにがんばるんだろう?」から「だからがんばっちゃうんだよ」の流れとか、小林の「強くなってよかった」という自信をたたえた静けさなどなど見ごたえ満載の最終巻です。 容赦ない岳山ゲームの中で、それぞれの「男の中の男とは?」という自分なりの答えを見つけていくところがすばらしく、つくづく西森博之は目には見えないものを描写するのが上手いなとうなってしまいます。 小悪魔は願いを叶えたのか? そもそも小悪魔はなんだったのか? そして、めぐは…  全文読む 評価する

「漫画少年」物語 「漫画少年」物語
ぱせりん/漫画を愛するすべての人に
 藤子不二雄A先生の「まんが道」を読まれた方にはおなじみの雑誌「漫画少年」。 数多の漫画家を輩出しすでに伝説でありながら、国会図書館にすら3冊しかないという幻の雑誌です。 本書はその「漫画少年」を生み出した名編集者加藤謙一氏の息子さんによるもので、いかにしてこの雑誌が手塚治虫を含む超一流の漫画家を世に出しえたかが書かれてあります。 それは漫画に対する明るい愛情と、世の宝たる子供の教育への熱意がぴったり合わさってこその奇跡であり、漫画の黎明期に加藤氏のような名編集者が居合わせたことはまさに僥倖であったと思いました。 加藤氏の信念を持って一つのことをやりぬく清らかさには、頭が下がる思いです。 手塚…  全文読む 評価する

あずまんが大王 あずまんが大王
ぱせりん/21世紀の「あずまんが大王」はテンション低め
 新装版です。 判型が変わって、月刊誌「ゲッサン」に掲載された「補習編」も加わり、学年ごとに編集しなおした新装版。 ・・・なのですが、おっとびっくり!かなりの部分が書き直されています。 絵だけが変わっているものもあり、落ちそのものが変わっているものもあり。 ゆかり先生が子猫をひろう話やクリスマスのきむりんなども改変されて、淡々とした感じがアップしています。 表情などの書き変えも以前と比べると全体的にテンション低めにシフトしたような気が・・・。 そこにあずまきよひこの現在のこだわりが見えるのかもしれません。 個人的には、こういう作業は現在の連載を休載してまですることか?と思いますし、そういう意見…  全文読む 評価する

労働法はぼくらの味方! 労働法はぼくらの味方!
ぱせりん/法律を日常におろす作業の困難さに涙
 労働保険、社会保険に携わる身として、常々考えてきたことがあります。 「この社会に生きていくうえで、絶対関わりがあって必要なことなのに、一般の教育機関でこれらを体系だって教えることがないのはなぜなのだろう?」 制度が複雑で難解なため専門家に頼った方が良いところももちろんありますが、基礎教養としてさわりだけでも義務教育で扱うべきでは? この本はそんな私の疑問と期待に見事に応えてくれた本でした。 初めてのアルバイトを経験している高校生の疑問をおじの弁護士先生が解いていくという形式で、労働法を優しく解説しています。 法律を日常に、わが身に照らし合わせて紹介する離れ業は、その困難を思うと頭が下がる思い…  全文読む 評価する

愛…しりそめし頃に… 愛…しりそめし頃に…
ぱせりん/藤子不二雄A先生、ありがとう
 昭和も遠くになりまして、トキワ荘の面々もリアルではほとんど亡くなってしまいました。 そんな中で藤子不二雄A先生が現役漫画家として、ずっとトキワ荘時代のことを書き継いで下さっていることはただただありがたいことです。 この巻ではとうとう「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」の創刊という少年漫画史においてのエポックメーキングな出来事を迎えました。 また、みんなの兄貴分だったテラさんが結婚したり、漫画というもののあり方について激論を交わしたり、時代は確実に動いていきます。 個人的にうれしかったのは、「海の王子」の成り立ちが詳しく書かれていることです。 現在では「海の王子」は藤子・F・不二雄先生名…  全文読む 評価する

現役ケアマネが教える最新介護保険利用のしかた 現役ケアマネが教える最新介護保険利用のしかた
ぱせりん/どこまでもわかりにくい制度
 現役社労士として、法律書を引くことももちろんありますが、この手の一般の方向けの実用書もよく参考にさせていただきます。 この本に関しては、仕事としてというよりは身内が介護保険の必要を感じたので読んでみたのですが、わかりにくい! 一応社会保険の専門家である私が読んでもわかりにくいのに、これ一般の方が読んでなるほど!とか思えちゃうの?というのがまず第一の感想でした。 だって、普通の人って健康保険も介護保険も同じだとくらいにしか思っていないよ? しかも、「保険証」といったら他の保険証の存在を考えるまでもなく(介護保険被保険者証、雇用保険被保険者証なんてのもあります)健康保険証だと思ってるくらいだよ?…  全文読む 評価する

全国SA・PA道の駅ガイド 全国SA・PA道の駅ガイド
ぱせりん/旅心が刺激されます
 高速道路のETC料金が土日祝日と1,000円になったので、ぶらり車で600kmの旅に出ました。 その旅のお供として買ったのですが、正解でした。 高速道路の旅は意外と退屈で今自分がどこにいるのか、どこに向かっているのかわからなくなったりするのですが、この本があることで休憩の予定が立てやすくなりました。 旅が終わってもぱらぱらめくっていると旅心が刺激されること、刺激されること。 なにしろ、全国各地の高速道路のサービスエリア、パーキングエリア、はては道の駅まで網羅されているのです。 地名を見ながらあれが食べたい、これを見ようなどとあれこれ思いを馳せています。 薄い紙を使っているので見た目の割には情…  全文読む 評価する

アンをめぐる人々 アンをめぐる人々
ぱせりん/物足りない部分は想像力で補おう
 モンゴメリが没にした作品を当時の出版社が無断で勝手に出した作品集です。 そのため、厳密にはアン・ブックスには含まれていません。 とはいえ、我々アンのファンはアヴォンリーの空気や当時のカナダ人の気風を愛してきましたので、作家として不本意なものでもアンに直接関係なくとも、単純に読めるとうれしいものです。 作家が没にしたものさえ味わいたい読者というのも強欲なものですが。 たしかにモンゴメリによって没にされただけはあって、他の作品集に比べると踏み込みが浅かったり物足りない部分はありますが、それすらも短編集ならではの味として想像力で補えば、キラキラと輝いてきます。 思えば、私たちはアンによって想像力の…  全文読む 評価する

僕僕先生 僕僕先生
ぱせりん/美少女仙人とニート青年の関係に萌える
 辛口美少女仙人とお坊ちゃまニート青年の珍道中・・・なのですが、私は少女漫画的読み方をしてしまいました。 この世の理からは違うところで生きている仙人と、世間の理とは外れて生きていたいニート。 ある意味お似合いですが、仙骨を持ち長い時を生き修行を積んで「先生」と呼ばれる仙人とまだ世に出てもいない自分が何者かすらわからないニートとは比肩できるべくもなく、当然のように美少女仙人はニート青年を尻に敷きます。 それでも、徐々に恋するようになった美少女仙人のためにそれまで何事にも興味が持てず何者でもなかったニート青年がヘタレながらも奮闘していく・・・なかなか少女漫画的に萌えではありませんか。 美少女仙人は…  全文読む 評価する

アオイホノオ アオイホノオ
ぱせりん/炎の漫画家、島本和彦の自伝的漫画
 現代の漫画界に熱く吼える「吼えろペン」の炎尾燃の青春時代という設定なのですが、タイトルの「アオイホノオ」は、青春期のまだ爆発していないけれど猛烈なエネルギーを秘めた静かな青白い炎という意味と、単純に炎尾燃の青臭かった時代、との2つの意味が込められていると思います。 80年代の「少年サンデー」は本当に面白くて毎週わくわくしていました。 当時の私は子供ゆえ何も考えずにただ楽しんでいたのですが、炎尾燃は当時の私よりはずっと年配なのでいろいろ考えて読んでいる様子が描かれています。 それが今のもっと大人になった目で読むと、当時のわくわくが思い出され、さらに炎尾燃の目を通した新たな発見も加わりとても面白…  全文読む 評価する

まんがと生きて まんがと生きて
ぱせりん/わたなべ先生は少女の心を持ち続ける魔女だったのです。
 小学生のころ、わたなべまさこ先生の漫画はよく読んでいました。 竹久夢二のようなそこはかとない淫靡さを持つ女性のまなざしや、妙に色っぽい線に子供ながらどきどきしたものです。 それでいて、人間の感情がリアルで恐ろしかったことを覚えています。 まだ執筆されていることは書店に置かれている単行本などで知ってはいましたが、自伝ともいえる本書で80歳になられるということを知って驚きました。 絵は若いし線も生き生きとしているし、何しろ現役でいらっしゃるし! 読んで納得。 わたなべ先生は少女の心を持ち続ける魔女だったのです。 書きたいことがどんどん湧いてきて、絵を描くことがとにかく大好きで、毎日を楽しく過ごし…  全文読む 評価する

ベスト・オブ・谷根千 ベスト・オブ・谷根千
ぱせりん/谷根千の土地に縁がない人でも
 地域情報雑誌のパイオニア的存在「谷根千」のよりぬきベストです。 ベスト・オブと銘打っているだけあって大変読み応えがありました。 中でも学童疎開の特集は、体験者の生の声を収録した一級資料で興味深かったです。 私は学童疎開は日本全国で行われていたものだと思っていたので、地域的なものだと知って驚きました。 ためしに、伯父が世代・地域的に合致していたので学童疎開をしていたのか聞いてみると、していたとのこと。 今までそんなことを敢えて聞こうとも思わなかったのですが、情報元が地域情報誌ならではの気軽さで聞けてよかったです。 単純に気持ちの問題なのですが、新聞やテレビなどの全国的な情報だと身内に当てはめて…  全文読む 評価する

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