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月のさなぎ 月のさなぎ
kako/ファンタジーノベル大賞作品です
粉砂糖みたいになサラサラの粉雪。宙を舞うのが一番上手い綿雪。白い花びらをばら巻いたみたいな牡丹雪。 レインコートみたいなの頭らかかぶってると、雪の音がきこえるよ。シャラッて、結晶が壊れる音が。 表現のとても美しい文章です。物語そのものも透明感あふれる中性的雰囲気なのですが、その内容にとてもマッチしていると感じます。外の世界に憧れている薄荷へ語られる外の情景は、普段私たちの気付かない美しさ。文章にするとこんなにも素晴らしいものなのだと気付かされます。そしてまた、薄荷達のいる世界も私達が知ることのない世界。悪意にさらされていない無垢な思春期を過ごす、森の中の学園に隔離されて育った性別のない子どもた…  全文読む 評価する

黒猫オルドウィンの冒険 黒猫オルドウィンの冒険
kako/2作目が楽しみ★
これぞファンタジーっ!!!これこそ児童書っ!!!と力説したくなるほど楽しく読ませて頂きました。魔法使いとその使い魔(ファミリア)。人間だけでなく、動物も魔法をつかうことができるんなんて素敵。犬や猫たちとは違って、私たちがついつい「うぇっ!」と思ってしまうバッタやイモリも、それぞれ自分たちの個性あふれるとっておきの魔法をもっているんです。アルドウィンと旅にでるのも小鳥とアマガエル。それぞれがお互いのファミリアのために知恵を絞って、力を合わせて頑張ります。種族も性格も違うからこそ乗り越えて行ける様々な困難に、ファンタジーの醍醐味を感じます。主人公のオルドウィンはというと、魔法を使えないただの野良猫…  全文読む 評価する

共謀 共謀
kako/大村友貴美さんはもっと有名になってもいいんではないかと思うのですが。
デビューより三作、地方社会に目を向け、横溝正史ミステリ大賞受賞者にふさわしく素晴らしい推理小説を書かれている大村さんですが、今回は少々毛色が変わっています。今までの作品の世界観が好きだったので、東京を舞台にし、新シリーズが作れるようなキャラのたったこの作品に疑問を感じたのですが、鮮やかな社会派小説に出来上がっていたと思います。 命はお金に代えられない。本当ですか?実際には命に値段がついていませんか?私たちが死んだとき、大半のケースでは保険金が支払われます。かけていた保険金に応じて決まった金額が残された者に支払われることでしょう。それではもし、交通事故などにより誰かによって殺されてしまったら?…  全文読む 評価する

書道講座 書道講座
kako/隷書を愛する
1974年に初版が発行されたあの名作の新装版です。この新装版が出版された時はものすごく嬉しくて周りの人にも大々的に宣伝したのですが、いまいち皆の受けはよくありませんでした。もちろんのこと私は新装版、購入させて頂きました。小学生の頃より書道に励んでいますが、一番好きなのがこの隷書。書くのはもちろんのこと見ているだけで心が静まります。すごく遊び心がある文字だと思います。さて、こちらの書籍は1冊2400円と少々お高めなので全てのシリーズをそろえるにはお財布の事情によりできず泣く泣く断念したわけですが、隷書は2冊購入。1冊は保存用で2冊目はお手本用です。1冊目の用途としてはもちろん読んで眺めて愛でる・…  全文読む 評価する

いざ志願!おひとりさま自衛隊 いざ志願!おひとりさま自衛隊
kako/いざ 志願!・・・しないですしできないです。
自慢では無いですが虚弱です。一日外出すると体力が復活するまでに二日を要します。そんな私の生活に全く関わりのない自衛隊。。表紙はいま流行りの燃えぇ~な感じの女性がドドォーン!お値段1000円なだけある紙質に装丁で、普段ならあまり手に取る部類ではないですが、気になったのがこちらの著者。なんとびっくり普通の女性なのに27歳で予備自衛官補を受験なさっているのです。・・・ん?私が存じている自衛官にプラス予備と補という文字がくっついています。著者曰く、パートタイムの自衛官のようなものらしいのですが、きちんとお受験をして合格をし、更にその上50日間の訓練を経てようやく予備自衛官補になれるそうです。とっても長…  全文読む 評価する

ゆんでめて ゆんでめて
kako/たいそう満足いたしました
しゃばけシリーズも既に9作目。大変申し訳ございませんが、少々飽きが出てきたころ合いになります。シリーズものは「あっ」とした展開が起こらないとどうしてもストーリに「慣れ」が出てきてしまって、惰性で読んでいってしまう感が私にはあります。今回も「しゃばけシリーズだからとりあえず読もうか?」くらいのテンションで読んでいましたが。。。松太郎が生まれて4年?屏風のぞきがいない??もしかして前作読んでいない???とあせってしゃばけシリーズを掘り返してみるものの、どうもそうでもないらしい。あわてず読めばきちんとお話はつながり、思わず唸る今回。 そう展開するか!屏風もどきがいなくなるという、シリーズにとっても大…  全文読む 評価する

Xperiaをスマートに使いこなす基本&活用ワザ150 Xperiaをスマートに使いこなす基本&活用ワザ150
kako/有料取扱い説明書
エクスペリアをスマートに使いこなす!!!いぃですねぇ~。エクスペリア持ってないですけど(笑)。持ってないならなぜ読むのか?それはエクスペリアを買うかどうか悩んでいるからなのです。「買ったら付いてくる取扱説明書を買う前に読むっ。」そんな意気込みだったのですが、実際読んでよかったと思っています。エクスペリアではまだiモードに対応していないなんて知らなかったのですが、9月に一応対応予定だそう。他にも注意点がのっていて、どうやって対応していけばいのかきちんと書いてあります。もちろん料金説明もバッチリ。買ってから知って後悔するよりも、先にお勉強して事前に学習しておく方がよいですよ。カウンターで聞いてもい…  全文読む 評価する

Cath Kidson“HELLO!”FROM LONDON『キャス・キッドソンへようこそ』 Cath Kidson“HELLO!”FROM LONDON『キャス・キッドソンへようこそ』
kako/話題になってずいぶん経つのに今更ながらの購入。
子どもの頃、おまけ欲しさにお菓子を購入することってよくあったと思います。今回、大人ながらおまけ欲しさにこちらを購入してしまいました(笑)。以前ランキングに上がっていましたが、その時は「こんなおまけが主体のものがランキングに上がるなんて邪道やわぁ~」としみじみ思っていたものです。購入すれば「やっぱりランキングに上がるだけのことはあるおまけなんや~」と変わってしまっているのですが。。。さて、雑誌の付録によくあるポーチやバッグは素材がペラッペラッ「無料でついてくるもんだし」という感がぬぐえません。しかしこちらのセット、史上最も豪華な三点セットという評判通り、本当にしっかりとした生地で豪華な三点セット…  全文読む 評価する

ペンギン・ハイウェイ ペンギン・ハイウェイ
kako/森見さん好きにはたまらない一冊です♪
『ぼくが二十歳になるまで、三千と八百八十八日かかることがわかった。そうするとぼくは三千と八百八十八日分えらくなるわけだ。自分がどれだけえらくなっているか見当もつかない。えらくなりすぎてタイヘンである。』 森見さんらしい一人称小説。この独特な文章は病みつきになってしまいます。今回はちょっとおませな少年の愛らしい語り口で物語が進んでいきます。主人公小学四年生の「ぼく」は日本で一番ノートを書くと自負し、見ていて思わず微笑んでしまうような男の子で、日々の疑問をノートに書き込み、研究するのが日課。決して怒らず、客観的目を持ち、軽いいじめなどスルーする広い心を持っているおっぱい好きな少年です。周りにいる友…  全文読む 評価する

パスタマシーンの幽霊 パスタマシーンの幽霊
kako/すばらしいっ
基本、小説は長編小説しかも読み応えのある上下巻あるようなものが好みで、短編小説はほとんど手にとることがありません。短編小説は難しい。作品数が多いだけに、全ての短編が面白いということは本当に稀で「あっ、これはいまいちかも・・・」という作品が入っていることが多々あります。そして短いページで面白い、心湧くものに仕上げるにはかなりの力量を問われるのではないでしょうか。 それでもこれは名作だという短編小説に時たま出会うことがあります。自分のフィーリングに合い、一冊に入っているすべての作品に対して面白いと感じさせる短編小説に出会った時の喜びはたまりません。 川上弘美さんは全部の作品を読んでいる作家さんでは…  全文読む 評価する

拷問するなら、されるなら 拷問するなら、されるなら
kako/思わず目に入ったタイトルだったもので
読んでいくうちの胸の動悸がだんだん高くなっていき、得体のしれない恐怖みたいなものがわきあがってくる作品でした。あまりに血圧が上がった感じがあったので、それほどボリュームもない本でしたが2度に分けて読み終えたくらい。人間のおぞましい一面が書かれた一冊です。 この本、実際に拷問を受けてきた人たちがいると思うだけで、自分が執行されていないのに背筋がむずむずしてきます。小説の中にある想像ではなくて実在して執行されてきた拷問。こんなにすさまじいことを考えうることができるのが人間だと痛感せずにはいられません。また市民の娯楽としても成り立っていたとありますが、そう昔のことでもありません。怖いもの見たさ、また…  全文読む 評価する

つばき、時跳び つばき、時跳び
kako/文庫もえぇよぉ~
出てくる登場人物・・・といっても主要キャラ二人でほとんど物語が進むのですが、皆さん「善」!日ごろ屈折した小説やら暗い実用書ばかり読んでいるので、時折このようなものを読むと無条件に癒されます。というか「裏に何かあるんだろう」と卑しい気持ちで読んでいて、見事に何もないときの自分への反省・・・。このお侍さんは意地悪に違いないっと意気込めば、拍子ぬけするくらいで「あれれ?」。キーパーソンであり、謎の人物りょじんさんも、実は「えつ!?」という人で。読んでいて驚くくらいに正直で裏が無く、素直な感性の持ち主ばかりです。殺人の起こる推理小説ばかり読んでいるとすごい性格の方がよく登場してくるのですが、よく考えれ…  全文読む 評価する

もものすけのあさごはん もものすけのあさごはん
kako/「しょもう」にメロメロ
絵本「もものすけのおさんぽ」が好きです。ならばこの幼年向け読み物、「もものすけのあさごはん」ももちろん読まなくてならないでしょう!なんとこの1100円の1冊に5話も入っている超お得なもものすけであったりします。そもそも、もものすけの何が楽しいかといわれると『しょもう!』という響きが楽しくて好きなのかと自分では思います。『しょもう』といえば何でも願いがかなうもものすけ。そのお願いはとてもささやかに見えて、結構無理難題!たとえばお天気の良い日にお留守番で一人で家にいるもものすけは「外に遊びに行きたい~!皆で遊びたい~!」が爆発してこんなお願いをします。「おにわでうんどうかい、しょもう!」ね、ささや…  全文読む 評価する

イトイの通販生活。 イトイの通販生活。
kako/敷居の高い通販生活
通販大好きですっ。カタログにテレビ、ネットの通販三昧。通販なしでは生活できない私ですが、この「通販生活」はいまだ手を出したことはございませぬ。その理由は『高いから!』・・・もありますが、微妙に年齢層が高そうだし皆こだわりがありすぎて怖くて私なぞには手が出せないというのもあります。ちなみに私の祖母宅には通販生活がございました。もちろん商品の愛用者でもあります。そこで勝手に思うわけです。通販生活はお金と時間にゆとりのあるちょっと年齢お高めの人が読むべきものだと。カタログをとりよせるのにお金をかける余裕をみせるのは、私ごとき若輩者がしてはいけません。と、そんなこんなで遠い世界にあった通販生活の商品を…  全文読む 評価する

リスとはるの森 リスとはるの森
kako/周知徹底せねばっ
ものすごぉぉく素敵な本。絵もいいしストーリーも独特な雰囲気で楽しいのに、何故かそんなに話題にならないゼバスティアンさんの絵本です。しぶとく書評を書き続け、皆さんに知ってもらわなくてはなりません。今回はリスのお友達ハリネズミさんの淡い一目ぼれのお話、なんと57ページの大作です。ファンとしては大満足なボリュームと内容ですが、絵本としては多少ページ数が多く感じます。でも大丈夫!字のあるページと絵のみのページで構成されているので、お子さんに読んであげるのに疲れることも無しっ。自分で読んでいてだれることもありません。心配ご無用です。決してページ数に圧倒されないでください。肝心のストーリーですが、ハリネズ…  全文読む 評価する

四十九日のレシピ 四十九日のレシピ
kako/心、ほっかほか
四十九日を済ませると忌明けとなり、喪に服していた遺族が日常生活にもどっていきます。初七日、四十九日と日本の独特の風習で最近は煩わしいと感じられがちですが、私にとっては亡くなった方を偲び、残された人が外に自分の思いを出す大切な行事でした。一区切りつくことにより、素直に「さぁ、頑張ろう」という気持ちに自然となります。 悲しくて辛いだけだった通夜や葬式から時間が過ぎて、ちょうど亡くなった人に対する喪失感や楽しかった思い出がとめどなく出てきてしまうこの期間、乙美を亡くした夫良平と娘の百合子はどのようにして四十九日をすごしていくのでしょうか。良平は、最後に乙美の寂しげな顔をさせてしまった自分、最後の手料…  全文読む 評価する

家族の勝手でしょ! 家族の勝手でしょ!
kako/思わず思うよ、ブラックユーモア?
他人の家の食卓は面白い!見栄の張り合いであったり、いかに楽をするかであったり。事実なのに嘘くさい、嘘っぽいのに写真に写っているのはびっくりする事実。ちょこっと抜粋するとこんな感じ。・お父さんが知らない家庭の食卓より初日朝食→トマト、ナシ、ポークウインナーの粒マスタード添え、パン焼き器で焼いたパン、ミルクティー「市販のパンは添加物が多いのでいつも自分でパンを焼く」最終日朝食→市販の食パンのトースト、りんご、ミルクティこれは1週間朝食調査の結果。一日目は頑張って作っているのに段々、疲れてきたんでしょうねぇ。初日のコメントと見事に反する最終日の市販の食パンが光ってますよ、奥さん★このほかにも旦那さん…  全文読む 評価する

ダウンタウン ダウンタウン
kako/思わずコーヒーをドリップしたくなる~
物語全体がまとっている雰囲気がいぃ!主人公のショーゴが特にいぃ!一歩引いた目線をもっている高校生なんてそういないんですけど、思ったことを一度心の奥に落して考えることができるこの男の子が好ましく思えます。「なんで?」「どうして?」「何があったの?」と人に聞きたくてもぐっと我慢できる子どもはまずそういないでしょう。そもそも大人でも知りたがりの人は多いです。本としては読者の「?」を解決していく追及のセリフですけど、あえてずるずると「何かあるぞぉ」「秘密があるぞぉ」とひっぱっていくのもなかなかよろしいものがあります。「知りたいけどあえてきかないんだ」という姿勢を貫き、自分のためにあえて肝心なところをぼ…  全文読む 評価する

醜の歴史 醜の歴史
kako/様々な「醜」
あのウンベルト・エーコが編著したこの「醜の歴史」。ずっと欲しくて欲しくてたまりませんでしたが、いかんせんお値段8000円。。。ネットで情報を眺めては溜息をつく日々を送っていたところ、あまりに騒いでいたおかげでお友達よりプレゼントして頂きました。あまりにもったいなくて1日2ページくらいしか眺めることができません(笑)。1ページ読んでは本を閉じてうっとりし、一人でほくそ笑んでまたページを開くの繰り返し。読み終えるのが怖くて、ずいぶん時間をかけて目を通していった次第です。美術館に行って有名な絵画を見るのも楽しいのですが、こちらはあ~ぁ、なんて贅沢な時間。好きな時間に自分の好きな絵画を眺めることができ…  全文読む 評価する

メモリー・ラボへようこそ メモリー・ラボへようこそ
kako/メモリー・ラボがあったなら
思い出って、どこかへ行ってわざわざ作りにいくものではなく、日々の日常生活の積み重ねでできていくものだと私は思っています。ふとした瞬間に心に浮かんできて、ポッと心を温かくしてくれたりなんとなく切ない気分にしてくれたり。時間が経つと、とても悲しくて辛かったことも大切な思い出へと変化していたりもします。若くして死んだ私の従姉についても、時間はかかりましたが今では笑顔で昔話を語れるようになりました。そんな大事な思い出をもし保存することができたら、他の人に見せることができたら、もし欲しい人がいたなら・・・。そしてもしもどうしても消せない、心が引き裂かれるような傷を心に負ってしまった場合、その心に残った傷…  全文読む 評価する

堕ちてゆく 堕ちてゆく
kako/10篇でおなかいっぱい
あぁ、見事に女。素敵なまでに堕落していく。題名に違わずです。 今回の作品は10篇からなる短篇小説で、前作に出てきた女が次回の主人公になる形をとっています。これまた見事なまでに様々な堕ちようが描かれていて、本人が狂っていこともありますし、恐ろしいことに周りにいる人がおかしくなっていくものもあります。この女たち、共通して持っているものが『自分の価値観』。とても大切なものであることは確かです。しかしどこかでゆがんでしまっている彼女たちは、極端な思考へと価値観が変化していっているようです。見栄っ張り。夢見がち。目立ちたい。いつでもトップにいたい。自分の弱さを認められない。 「自分は特別で、周りとは違う…  全文読む 評価する

ひまわり事件 ひまわり事件
kako/なかなか読みごたえがありました
子どもには子どもの言い分があり、大人には大人の事情、腹グロには腹グロの思惑がある。。。 大枠をとらえると、老人ホーム「ひまわり苑」に入居した少し斜めに構えた老人と「ひまわり幼稚園」にいる問題園児三人の心温まる交流・・・のはずなのですが、まあ盛りだくさんと様々な問題と大人の諸事情がぐっと入れ込まれています。子どもの目線、老人の目線、園で働く保母さんの目線、三つの目線で描かれた世界にはそれぞれの敵対すべき悪が存在します(笑)。でもこの日本、正義が勝つとは限らない。正しいことが通るとは限らない。権力をもつものの意見が通り、一握りの真実を通そうとする者は「われ関せず」の大多数に疎まれてしまいます。「う…  全文読む 評価する

製鉄天使 製鉄天使
kako/毛鞠にもあったんだ、不思議な能力。。。
ホットロードという漫画がブームを起こした時代があり、まさにその漫画を読んでいたのが私の年代。話は全く違うのですが、何故かその漫画を思い出してしまいました。そう・・・こちらの作品は昭和の臭いがプンプンに漂っている懐かしの「ヤンキー」が登場するのですが、このヤンキー文化を受入れることが出来るか出来ないかで、この作品を読むにあたっての受入れられるか受入れられないかが決まってしまうような気もまたしてきます。文章中に多々出てくる暴力的描写、バイクの描写等は読む人をおのずから選んでしまうかもしれないからです。暴力的描写が嫌いな方は少し辛いかもしれません。でも多感な時期を突っ走る一人の少女の生き様がアップテ…  全文読む 評価する

聖徳太子の密使 聖徳太子の密使
kako/すっと読めちゃう一冊
厩戸王子の王子にはもっとも愛する皇女、綿津見珠光王女に仕えているのは三匹の猫。純白の毛並みを持つ白猫北斗は博学の智恵猫、三毛猫のオリオンは三匹一番のお洒落で虎猫スバルは武勇に優れている。。。平岩弓枝さんの描く新たなる日本西遊記です。 時代小説といえば平岩さんと思わず浮かんでしまうのですが、御宿かわせみシリーズ以外でひさしぶりの長編小説、装丁を見ただけで期待がたいそう膨らみます。綿津見珠光王女の不可思議な出生を軽く紹介した後、猫をサラリと少年の姿に変えた厩戸王子は三匹の猫に必殺の武器をそれぞれに与え、王女と三匹はいざ旅に出陣。しかし、彼らは立ち寄るところ立ち寄るところで様々な問題に巻き込まれてい…  全文読む 評価する

うまや怪談 うまや怪談
kako/シリーズものは読み終わるとすぐに次のものが読みたくなるのが曲者ですな
シリーズが重なるごとに事件自体はショビョショボ~っと影をひそめていっているのに、なんて面白いんだぁ!!!と、落語ファンでも無く、全くといってもいいほど落語に知識も興味ない私が、何故かシリーズを心待ちにしてしまう神田紅梅亭寄席物語帳の第三弾です。第一弾である「道具屋殺人事件」では立派な?殺人推理小説でありましたが、今回の作品より・・・というよりも前回の芝浜謎噺からゆるやか日常事件簿みたいな軽ぅうい推理小説っぽくなっています(笑)。でもそれでいいんです。 こちらは何といっても落語小説なのですから! このシリーズは全くの落語初心者である私をちょびっとだけ「落語を知ってるっぽい」気分にさせてくれます。…  全文読む 評価する

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
kako/母に電話したくなりました
女とは、こんなに醜く、見栄っ張りで腹黒く、なんて愛らしいんだろう。 いやぁ苦笑してしまいました。合コンにおける細かい描写心理、女友達との打算的な計算、登場人物に様々なバリエーションの性格の女性が登場し、これを読んだ女性は、昔の自分がいるような、または今の自分にそっくり当てはまるような気がすると思います。正直私もそうですけど。本音と建前を駆使し、表面をうまく取り繕っている様々な女の若々しさに懐かしさが漂っていました。参考文献に「負け犬の遠吠え」があったのが納得の作品です。 女性の分かりやすい基準って、同じ女性からみてどのように捉えられるかという判断でいけちゃいます。自分では意識せずとも、無意識の…  全文読む 評価する

絞首刑 絞首刑
kako/理解を深める
「死を受入れる代わりに反省の心をすて、被害者・遺族や自分の家族の事を考えるのをやめました。なんて奴だと思うでしょうが死刑判決で死をもって償えと言うのは、俺にとって反省する必要ないから死ねということです。」表紙をめくってすぐにあった確定死刑囚の手紙抜粋です。読んでびっくりするというよりも、こういう考え方があるのだと素直に思ってしまいました。これはその人との価値観の違いでしょうか?この手紙を書いた人は「熊谷4人拉致殺傷事件」にて2007年7月に死刑を確定させています。1 かくしてボタンは押される短い章ではありますが、この章でまず死刑囚本人ではなく、死刑執行に携わる人たちの様子が描かれています。現在…  全文読む 評価する

静子の日常 静子の日常
kako/まさにチャーミング
本当に可愛いおばあちゃん、静子の日々が書いてあります。例えば、馬鹿という言葉を広辞苑で調べ、静子は2番目に書いてあった「取るに足らないつまらないこと。無益なこと。」を気に入ったと感じ、自分の中ではこの意味でとらえる場面があります。静子はその意味をもって「馬鹿」という言葉を駆使し、自分の対面しているささやかな問題の解決に使用します。文章を読んでいくうちになんてほほえましぃと感じてしまいます。普段「馬鹿」という言葉に対して意味もなく使用していることが多く、広辞苑で調べてみたり、使用方法を工夫することなど私の生活には存在せず優雅ささえ感じてしまいます。また夫が下戸だったため、夫が存命中は一滴も飲まな…  全文読む 評価する

サイコブレイカー サイコブレイカー
kako/治癒島を読まれた方は是非是非
何気に好きな作家さんであるセバスチャン・フィツェック。今回のサイコブレイカーは現在出されている作品の中でダントツの好みでした。独断的に判断してです。いきなり冒頭部分で肉体的に残酷な拷問描写から始まり、一気にそれを覆す精神的破壊場面。サイコ好きにはたまりません。そうやって惹きつけるだけ惹きつけた精神を破壊するサイコブレイカーの事件は、この小説の中に組み込まれた物語です。しかもなんとその小説の作者は「ラーレンツ」。粋な計らいですよね。治癒島からの読者はそれだけでなんか嬉しくなってしまいます。とはいっても、もちろん「治癒島」を読んでいないので楽しめないというわけでもありません。しかししかし、最後まで…  全文読む 評価する

麻薬とは何か 麻薬とは何か
kako/麻薬の歴史
今までお世話になったこともないし、これからもお世話になることは間違いなくないだろうと思っている麻薬。故に麻薬に対する知識は皆無といっていいほど無く、五千年史と銘打ってある本書を読めば事足りるかと手に取ってみた。一言に麻薬といっても、その作用から麻薬は精神を覚醒させるアッパー系と精神を鎮静させるダウナー系に別れるらしい。キングオブアッパーがコカイン、キングオブダウナーがヘロインで、恐るべきツートップとなっているのだが、恥ずかしながら私はコカインとヘロインの違いすら知らなかった。p10にある麻薬一覧表には乱用時の症候や退薬症候、依存性などが詳しく載っているので、とりあえず付箋をはっておこう。何せ読…  全文読む 評価する

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