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大いなる謎平清盛 大いなる謎平清盛
龍./2012年の大河ドラマの主人公。
2012年の大河ドラマの主人公。清盛の印象は、世間的には暗い、汚い、ずるい、というのが定着しているようです。平家物語に描かれているのは、源氏の敵役というのもあるのでしょう。一方、その出生にはじまる謎の部分もかなり多いです。本書では、最初にその出生の謎から解説していきます。これも一般的に語られている「白河上皇の御落胤説」の真偽についてです。状況や各種資料から考えて、その説の信ぴょう性は薄いとのこと。ただ、幼少期から異例の出世を遂げたという点についての説明がとして挙げられている理由は、少し弱い部分もあります。本書は、出生から死にいたるまでの清盛とその周りの行動を資料から読み解く内容となっています。…  全文読む 評価する

十字軍物語 十字軍物語
龍./理性で考えられるリーダー
シリーズ最終巻。最終巻では、第3字十字軍から第8字十字軍までが描かれています。第3次では獅子心王リチャードが、第6次では神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒが、そして第7.8次ではフランス王ルイがそれぞれ軍を率いていきます。第1.2次では領主クラスが主役でしたが、この巻では歴史上、個人名もよく知られている王たちが聖地奪還を目指して動きます。ただ、それぞれの目的は異なります。単に「キリスト教の聖地を奪還するため」というわけではありません。あるいは、法王との関係の中で、あるいは経済的な理由から、もちろん宗教的な理由から動いた王もいます。印象的なのは、フリードリッヒ。聖地を交渉の末、奪還したものの、法王…  全文読む 評価する

「金・ドル体制」の終わり 「金・ドル体制」の終わり
龍./根強いファンがいる副島さんの著書です。
根強いファンがいる副島さんの著書です。論旨が分かりやすく、極端な結論にするため、なんとなく納得してしまう人が多いのではないでしょうか。ただ、部分部分での経済情報はかなり豊富で、全体的な世界経済の流れとしては”予言”に近い形で実現する可能性もあるかもしれません。本書は、ユーロ危機に端を発した恐慌の可能性と、金とドルがどのようになるか、さらにそれが日本経済に与える影響まで言及しています。結論から言うと、金はドルとの連動を外れて高騰し、ドルはその力を失い、円との関係では円高が進むというものです。金は1g8000円台と現在の倍、ドルは対円で最後は40円台までいくだろうとしています。経済指標の予言は、と…  全文読む 評価する

フリーライダー フリーライダー
龍./どこの職場でもいる困った人種の分析と対策のための本です。
どこの職場でもいる困った人種の分析と対策のための本です。一口にフリーライダーといっても、そのタイプは様々です。本書ではそのタイプを4つに分類しています。すなわち「アガリ型」「成果・アイデア泥棒型」「クラッシャー型」「暗黒フォース型」。それぞれのタイプの特徴について、全く説明がなくても想像できるネイミングです。最近多く見られ、組織にとって最も問題なのが、「クラッシャー型」。自己欺瞞で自己中心的な性格は、その攻撃のターゲットを組織そのものに向けます。「自分が評価されないのは組織が悪いため」「会社のせいで精神的におかしくなった」「自分は仕事ができる人間」等の主張を行い、組織を攻撃するのです。組織にと…  全文読む 評価する

スティーブ・ジョブズ スティーブ・ジョブズ
龍./「疾走感」というにふさわしい内容。
「疾走感」というにふさわしい内容。第1巻はジョブスの学生時代からアップル創業、そしてアップルから追い出されピクサーで成功するまでの話でした。第2巻は、ここからアップルに復帰し、iMac、アップルストア、iTunes、iPod、iPhone、iPadと立て続けに大ヒットを生み出すお話です。自然と物語に引き込まれるのは、本書にはたんにビジネス面だけではなく、彼のプライベート面とくに心の動きなどを本人や周りの人々の証言から描き出しているためだと思います。第1巻では、ビジネス・プライベートともに成功はしているものの、どこか引っかかるストーリー展開でした。原因は彼の異常なまでの自己中心的な性格と、それを…  全文読む 評価する

ガリレオの苦悩 ガリレオの苦悩
龍./湯川学准教授の事件簿
湯川学准教授の事件簿、といった感じでしょうか。短編が5本。書き下ろしが1本。どれも良い感じでまとまっています。まとまりすぎていて、インパクトに欠けるというのもありますが、とにかく読みやすいです。トリックで読ませるというよりも、社会や人間の裏側をあぶり出すことで読者に共感されているような気がします。物理学者、湯川学のドライなイメージが、人間臭い結末を印象付けるのに役立っています。あっと驚くトリックを駆使したミステリーは、やはりどこか飽きがくるものですが、東野氏の作品はどれも飽きがこないです。難しい本を読んでいる合間に気分転換するのには、良い本です。龍.  全文読む 評価する

スティーブ・ジョブズ スティーブ・ジョブズ
龍./読んでいると正直疲れる本です。
まずは第一巻。世界中で大ヒットした、スティーブジョブス氏の伝記。第一巻ではその生い立ちから、学生時代、アップルの立ち上げ、アップル2の大ヒット、自分がつくった会社からの追い出し、ピクサーでの成功、のところまでが描かれています。仕事のことだけではなく、私生活の部分もかなり詳細に書かれています。結婚までの付き合った女性や子供、家族との関係が驚くほど細かく正確に書かれています。例えば、付き合った女性との馴れ初めから初めてのデートの日時・場所や交わした会話などが細かく描かれているのです。本人の記憶力がよいのか、取材が徹底して行われたのかは分かりませんが、本当にすごいです。第一巻を読んで、最も強く感じた…  全文読む 評価する

まじめの罠 まじめの罠
龍./真面目すぎる人の悲劇
カツマーではないですが、結構読んでいます。読みやすい、理解しやすいのが勝間本の特徴とも言えるでしょう。なんとなく理解しやすいから売れるという気もします。本書は、真面目すぎる人の悲劇を解説したものです。真面目に言われたことをやっていれば全てうまくいく・・・そんな時代ではないということです。言われたことを真面目にすると言うことは、いわば過去の踏襲。まじめにしていても成功はできません。しかも悪いことにまじめにやっている人が成功しないと、その原因を他人や社会など自分以外のものに求めてしまうということです。自己中心的。この思考のスパイラルに一度落ちると、そこから抜け出すのは至難の業です。なので、本書では…  全文読む 評価する

TOKUGAWA 15 TOKUGAWA 15
龍./「あなたはどのタイプの将軍か?」という性格に焦点を当て書いたのは、マーケティングとしてはなかなかのもの
徳川将軍と言えば、家康、秀忠、家光、吉宗、慶喜くらいが有名どころ。他の将軍は正直言って影が薄いです。本書は、堀口茉純さんが、イラストと解説文で徳川将軍15人を紹介しています。読みどころといえば、歴史上、影が薄い将軍たち。影が薄いのには訳があります。まずは治世が短く取り立てて功績の見当たらない将軍。治世が安定していて、しかも政治的には見るべきものがない将軍などです。しかし、それら影の薄い将軍たちも、将軍として生活していたわけで、歴史的には重要ではなくても、私生活を垣間見ると興味深いものもあるのです。本書ではそういった私生活や、将軍の容姿などを軽いタッチの文章と特徴をとらえたイラストで分かりやすく…  全文読む 評価する

「事務ミス」をナメるな! 「事務ミス」をナメるな!
龍./どうすれば”致命的な”ミスを防ぐことができるか、が問題です。
どうすれば減らすことができるか?というより、どうすれば”致命的な”ミスを防ぐことができるか、が問題です。現代はミス一つで大問題になってしまう恐ろしい時代です。特に事務におけるミスは時として、会社の存在をも危うくしかねないのです。本書は、事務ミスの発生のメカニズム、それを防ぐための方策を具体例をあげながら説明しています。以下、気になったところ。「ミス防止の主役は、最近、「作業確実実行力」から「異常検知力」に移ってきました。」日常的に行っている作業でも、なにか腑に落ちない点を直観的に感じることがあります。その感覚が大切ということ。それにはある程度の経験と、なにより慎重に物事をすすめるという対応につ…  全文読む 評価する

時代の“先”を読む経済学 時代の“先”を読む経済学
龍./経済学の視点で、様々な社会の動きを読み解くヒントが書かれています。
経済学の視点で、様々な社会の動きを読み解くヒントが書かれています。本書は70の最近ニュースになった物事について、伊藤元重先生が解説をしています。ヒントとなるのは、解説のあとのちょっとした示唆。決して結論的な言い方をしているのではありませんが、ニュースの裏に隠された本質を考えるきっかけを与えてくれます。以下、気になったところ。「経済は三つの目で見なくてはいけないそうだ。一つは経済をマクロで見通す力である「鳥の目」、そして二つ目は業界の細部であるミクロを見る力である「虫の目」だそうだ。ただ、もっとも重要なのは第三の目である「魚の目」であるそうだ。」「魚の目」というのは、時代の流れの変化を見る目です…  全文読む 評価する

暴力団 暴力団
龍./なにかと話題の暴力団。
なにかと話題の暴力団。芸能界にも暴力団との交際が明るみに出て引退を余儀なくされる事態が。本書は暴力団の最近の実態を紹介したものです。私たちが生活しているのが表の社会だとしたら、彼らは裏社会の住人。最近の表社会の経済的な不況のあおりを受け、裏社会もかなりの影響を受けているそうです。そのせいか新たに暴力団にはいる人も少なくなり、高齢化が進んでいるというのですから、驚きです。私たちは、アウトローの人たちをまとめて「暴力団」と言っていますが、最近、勢力を拡大しているのが「半グレ集団」と言われている人たちだそう。この人たちは、暴力団とは違います。暴力団はその組織を家族と見立てて構成していますが、半グレ集…  全文読む 評価する

「権力」を握る人の法則 「権力」を握る人の法則
龍./権力を握りたくない人も読むべき本かもしれません。
権力を握りたくない人も読むべき本かもしれません。本書は、スタンフォード大学の教授が数多くの調査に基づき書いたものです。「なぜあの人が上に立ったのか?」という疑問に実例を通して解き明かしていきます。単に業績がよいから出世するわけではない、とはだれもが薄々感じているところです。しかし、出世するにあたって決定的な要因はあいまいなものです。本書でも権力を握るための決定的な要因は示されていませんでしたが、そのヒントはあります。その中でも、最も大きなものが、「権力を握るために行動」すれば、権力を握ることができるということでしょう。そのための自分の行動パターンや自分の立ち位置、人脈の作り方など具体的な示唆が…  全文読む 評価する

イノベーションの知恵 イノベーションの知恵
龍./「経営は科学だ!」という命題に疑問を投げかける本です。
「経営は科学だ!」という命題に疑問を投げかける本です。では経営にとって必要なものは何なのか?本書では経営におけるサイエンスの限界を感じつつ、経営に「アート」の要素を見出しています。人と人の間で行われる行為は、理論上のことだけで進むのには限界がります。本書では9つの事例を通して、どうやったらイノベーションが実現できたかを解説しています。9つの事例それぞれについて、前半部分はドキュメンタリー風に物語を書いていき、後半では経営的な解説を入れるという手法です。以下、気になったところ。「モノはそこに人間がかかわろうとかかわるまいと存在するのに対し、コトはそこにかかわる人間との関係性のなかで成立します。」…  全文読む 評価する

クロスファイア クロスファイア
龍./悲劇の予感。
上巻では、「勧善懲悪」調が感じられる内容でしたが、その中でも主人公が自らの行動に疑問を持つ場面がいくつか織り込んでいました。悲劇の予感。下巻では、謎の組織との接触、さらにはその組織のメンバーとの交流と物語が進んで行きます。物語が進むにつれ、悲劇的な幕切れを予感させる伏線があちこちに見られます。スーパーヒロインが人生初めての恋愛に落ちる場面は、明らかに悲劇の前兆のためのもの。最後はある意味予想通りの結末となるのです。世の中には、「法」で罰することのできない「悪」が数多くあり、「正直者がばかをみる」ということもしばしば起こってしまうことも事実です。しかし、明らかに悪であっても、法の範囲を逸脱した「…  全文読む 評価する

クロスファイア クロスファイア
龍./全てを燃やしつくす紅蓮の炎。
全てを燃やしつくす紅蓮の炎。特殊な能力を持った主人公が正義のために自分の能力を使う。精神力だけで対象物を燃やしつくすことができる特殊能力をもった少女が主人公です。法律によって裁かれるべき「悪」。しかし、法はときとして悪を完全に裁くことはできません。不条理な世の中に対し、特異な能力をもった主人公は一種の使命感をもって「悪」に挑みます。「勧善懲悪」。読んでいて痛快な上巻です。しかし、ひとりの人間が裁くということは果たして正義なのか、という疑問が残ります。フィクションでは、このような設定はよくあります。DEATH NOTEなども、このたぐいでしょう。ひとりの人間が裁くということは、その人間が完璧な存…  全文読む 評価する

憂鬱でなければ、仕事じゃない 憂鬱でなければ、仕事じゃない
龍./タイトルに共感して読んでみました。
タイトルに共感して読んでみました。よく自分にあった仕事とか楽しい仕事とか聞きますが、そもそも仕事とは憂鬱なもの。しかし、憂鬱だからこそ、納得できる成果を残せた時は達成感があります。本書は、幻冬舎を立ち上げ発展させた見城さんとアメブロでお馴染みのサイバーエージェント社長の藤田さんの共著です。共著といってもその体裁は、まず見城氏の刺激的な一言があり、それに対する解説、さらには藤田さんの解釈という形ですめられています。内容は刺激的。「「極端」こそわが命」という項目があるくらいです。しかしほとんどの項目で納得感があります。仕事をするうえでの細かな点から、人生の生き方に至るまでストレートな表現で読む者を…  全文読む 評価する

出世するなら会社法 出世するなら会社法
龍./経済ニュースを理解したいなら会社法
出世したくなくても会社法を理解しておかないと、新聞も読めないでしょう。新聞の経済面や社会面などの記事を読むための基礎知識として、会社法は欠かせないところです。本書は、膨大にある会社法の条文から、身近な話題をピックアップして書いています。難しいと思われる法律について、一般の人に分かりやすく書くのは大変です。分かりやすく書きすぎると、厳格な法律の定めをきちんと書けないことになりますし、反対に厳格に書きすぎると難解になってしまう。本書はその点、かなりうまくまとまっていると思います。内容は、8章から構成されています。会社法についての様々な論点から書かれていますが、株式に言及する部分が多かったです。やは…  全文読む 評価する

スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン
龍./プレゼンを上手に行いたいという欲求は、仕事をしている人なら誰しも持っているものです。
プレゼンを上手に行いたいという欲求は、仕事をしている人なら誰しも持っているものです。しかし、自分自身で納得のいくプレゼンをできた、という経験は意外と少ないもの。「あの場面でもう少し上手にできていたなら」と後悔することのほうが多いです。本書は、独特なプレゼンで有名なアップルのスティーブ・ジョブスのプレゼンの秘訣を紹介しています。彼のプレゼンは、会社の業績向上の一要因ともなっているとも言われ、そのパワーは計りしれません。この本を手に取った人は、多かれ少なかれ本を読んで自分のプレゼン能力を向上したいと考えている人でしょう。その秘訣の基本は、「練習すること」です。なんとも肩すかしをくったような結論です…  全文読む 評価する

白洲次郎占領を背負った男 白洲次郎占領を背負った男
龍./「プリンシプル」を持って生きれば、人生に迷うことはない。
「プリンシプル」を持って生きれば、人生に迷うことはない。人生山あり谷あり、いいこともあれば悪いこともあります。現代は外部との摩擦が多いだけに、悪いことのほうが多いかもしれません。そんななか、確固たる自分の信念とでもいうべきものを持って生きていれば、迷うことはないと白洲次郎は言っています。そもそも「白洲次郎」なる人物を知っている人は、よっぽど戦後史の政治に詳しい人に限られるでしょう。それは彼が徹底して裏方の仕事をしていたから。そして仕事に対して名誉などは不要と考え、国家のために働くということに努力していたから。本書を読むまでわたしも全く知らなかったのですが、終戦後のGHQとの厳しい折衝を現場で行…  全文読む 評価する

お金から見た幕末維新 お金から見た幕末維新
龍./「財政破綻」というキーワードは、現在の日本を象徴する言葉です。
「財政破綻」というキーワードは、現在の日本を象徴する言葉です。しかし、それほど大騒ぎする必要はありません。幕末にも財政破綻していたのです。経済状況が最悪であることは、現在も幕末も同じです。しかし、今と幕末で決定的に異なるのは、政治家の行動力。有名な人で言えば、大隈重信や前島密、松方正義など総理大臣や大蔵卿などが苦心の末、頭と体を使って仕事をしています。地方によってバラバラであった金と銀の交換比率の統一や、紙幣発行にともなう偽札防止策、国立銀行の設立、インフレ対策などなど、様々な困難を乗り越えてきています。歴史に学ぶという言葉がありますが、国のリーダーが国の行く末を考え、失敗してもくじけず頑張る…  全文読む 評価する

月と蟹 月と蟹
龍./少年時代の繊細な心を思い出す
前回144回直木賞受賞作。主人公は、父親を早くに亡くし母親とともに都会から父の実家に引っ越してきた小学生の慎一。物語は慎一とその友人の交流、祖父との関係、母親との距離感などを中心に描かれていきます。小学生といえば多感な時期。物語の中で、主人公の心の中での葛藤が描かれていますが、これは誰もが経験していることではないでしょうか。自分の言葉と裏腹に、心の中では違うことを考えてしまっている自分に対する嫌悪感などです。その心理描写がとてもうまいので、自然と物語に引き込まれていきます。この物語の最初から出ている、「蟹」。タイトルにもある蟹ですが、これを主人公たちは「ヤドカミ様」として自分たちのひそかな願い…  全文読む 評価する

十字軍物語 十字軍物語
龍./表紙の絵が目を引きます。
表紙の絵が目を引きます。描かれているのは、聖堂(テンプル)騎士団。いかつい装備と赤の十字がひときわ印象的です。十字軍物語の2は、十字軍がイェルサレム奪還を果たし、十字軍国家を樹立した後から物語が始まります。なんでもそうですが、一度手に入れたものは永遠にそのままであることはありません。十字軍国家は、イスラム勢力の反撃に防戦一方となります。防戦の中で、その存在感を表したのが表紙にも出ている聖堂騎士団。そして、聖ヨハネ騎士団。これら宗教騎士団は、世俗の領主の権力構造の中には取り込まれず、宗教的な理由からだけで防衛の役割を担います。イスラムにヌラディン、サラディンと有能な指導者が立て続けに登場したのに…  全文読む 評価する

働かないアリに意義がある 働かないアリに意義がある
龍./感想から言うと、働かない個体の存在意義は、理性的には理解できるけれども感情的には理解したくないということです。
感想から言うと、働かない個体の存在意義は、理性的には理解できるけれども感情的には理解したくないということです。組織論などで「8:2」の法則というものがあります。すなわち組織では8割の人間が働き、それ以外の2割の人間は働かなくなるというものです。本書でもアリを使った実験で、それが実証されているそうです。組織全体としての効率を考えると、働かないアリがいたほうがよいという結論です。組織全体が働き者ばかりであったら、組織として疲労がたまり反対に効率が悪くなるということで説明されています。経営者の立場からすると、とてもそれを容認することは難しいのも事実です。全員が一生懸命働く組織が強くなるというごく当た…  全文読む 評価する

世界経済を破綻させる23の噓 世界経済を破綻させる23の噓
龍./世界経済のグローバル化にともなって、様々な新しい常識が私たちの前に示されています。
私たちは世の中に流れてる情報によって、物事を判断しています。経済についてもそうです。経済の状態がどうであるとか、どのようになるのが望ましいとか、そういう情報を受け取り自分で判断しているつもりになっています。本書は、そういった世界経済について「通説」と言われているものについて疑問を投げかけ、通説と反する事実をあげ、判断するためのヒントを示してくれます。タイトルの通り23の嘘について書かれていますが、私が面白いと感じた嘘は次のとおり。第1の嘘「市場は自由でないといけない」「市場プロセスそのものではなく、政治的判断によって今日の市場から締め出されているものがたくさんある」「自由」という言葉は相対的、…  全文読む 評価する

流星ワゴン 流星ワゴン
龍./泣ける本が読みたくて、選んだ一冊。
泣ける本が読みたくて、選んだ一冊。重松さんの作品は普通の人の普通の生活のなかに、とても大切なものがあることを教えてくれます。だから感情移入しやすい。本作品は、家族関係が破たんし生きることに絶望している38歳の主人公が、人生の岐路となる過去の場面をもう一度経験するというストーリーです。夫婦関係、父親との関係、子どもとの関係のなかで、過去あのとき行動したことが本当に正しかったのかをもう一度経験するのです。実際の人生はやり直しができません。過去の行動や言葉は、その時に戻って訂正はできません。しかし、「あの時こうやって言っておけば」という思いはだれにでもあるはずです。本書のストーリーの中では、過去の人…  全文読む 評価する

ビジネスマンの精神科 ビジネスマンの精神科
龍./ビジネスをしていると、どうしても精神的なプレッシャーを受けるようになります。
ビジネスをしていると、どうしても精神的なプレッシャーを受けるようになります。景気が悪いせいか、取引先や職場環境も昔のようなおおらかさがなくなり、ギスギスした空気が流れているところも多くなっているようです。そのため精神病になるビジネスマンが増えています。一口に精神病といっても種類は様々。素人にはその違いはあまりよく理解されていません。本書は、うつ病そううつ病うつ状態パニック障害その他の神経症統合失調症パーソナリティー障害発達障害などの症状とその傾向、対策が紹介されています。プロの精神科医ですら、判断が難しい症例なども紹介されています。「ジャンクうつ」や「PTSD」「ADHD」など、最近の流行語に…  全文読む 評価する

残酷人生論 残酷人生論
龍./はじめて池田さんの哲学に触れました。
はじめて池田さんの哲学に触れました。池田さんは「14歳の君へ」がよく知られた哲学者ですが、2007年に若くして亡くなっています。その哲学の特徴は、とにかく平易な言葉での表現を心がけているということ。なにものにも支配されない自由な思想と実は緻密な論理。以下、気になった部分を少し。。。「生活と生存のための情報は、損得で選ばれる。しかし、人生と魂にとっての知識は、知ること自体が価値である」価値だけを頼りに生きることは、サルでもしていることと池田さんは言います。人間として「考える」ことができる。自分の頭だけで考えることが、人間らしいとも言えるのです。「生存は社会に依存するかもしれないが、存在が社会に依…  全文読む 評価する

プリンセス・トヨトミ プリンセス・トヨトミ
龍./万城目ワールド全開。しかも進化しています。
万城目ワールド全開。しかも進化しています。万城目さんの作品を読んだことのある方なら、彼の作品の特徴はよく分かっていると思います。「あり得ない」背景設定を「あり得るかも」と納得させてしまう、その構想力のすごさです。本作品もタイトルのようにプリンセス・トヨトミが現代の大坂におり、大きな影響力をもっているという「あり得ない」設定です。しかも会計検査院の主人公と対決に至るというのは、一見あり得ないけれども、その詳細な説明などにより「ある得るかも」と思わせる不思議な力があります。物語は大阪を舞台にプリンセス・トヨトミにかかわる人々の目線から語られていきます。いままでの作品と同様に物語の最後で、一種の種明…  全文読む 評価する

心を整える。 心を整える。
龍./「誰もが実践できるメンタル術」と帯には書かれていますが、実践するのはなかなか難しいです。
「誰もが実践できるメンタル術」と帯には書かれていますが、実践するのはなかなか難しいです。本書は、ワールドカップでゲームキャプテンを務めた長谷部さんのエッセイ風、自己啓発本です。イチロー選手など際立った業績を残す人は、生活の全てが最高のパフォーマンスをするためのもののようです。決められた時間に決められたことを行う。簡単なようで、これがとても難しいものなのです。・意識して心を鎮める時間を作る。・過度な自意識は必要ない。・マイナス発言は自分を後退させる。・苦しいことには真っ向から立ち向かう。・群れない。・読書ノートをつける。・夜の時間をマネージメントする。・迷ったときこそ、難しい道を選ぶ。・感謝は自…  全文読む 評価する

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