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現代萌衛星図鑑 現代萌衛星図鑑
テオ・カロア/人工衛星の見方が変わります。読書感想文にもいかがでしょうか。
これはいい本です。とてもいい本です。掛け値無しにそう言えます。最初の「気象衛星 ひまわりの章」を読んだ時点で心の底からそう思いました。 毎朝テレビの天気予報で見慣れた衛星写真。当たり前のように出てくるその写真の裏に、どれだけのドラマが隠されていたか……。 これを読むことで、それを写すために衛星達がどれだけ必死に頑張っていたのか、知ることが出来ます。特に「ひまわり5号」のエピソードは、その過酷さと絶望感が想像を絶するとてつもないものです。上記の「ひまわり」以外にも先日ニュースで取り上げられた「月探査衛星 かぐや」を始め7つの衛星のエピソードが載っていますが、どれもその使命の厳しさと研究者達の熱意…  全文読む 評価する

MISTERジパング MISTERジパング
テオ・カロア/カッコイイ信長が見たいならこれを見るべき!
戦乱に明け暮れた戦国時代。そこに現れた数多くの武将。その中でも特に有名なのが織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三人だ。この作品は、彼らに徹底的にスポットライトを当てて精製、エンターテイメントに昇華した漫画である。とてもよく出来た作品である。漫画だからと侮ってはいけない。それは人生の大きな損失である。描いているのはGS美神などで鳴らした漫画家、椎名高志。ギャグとストーリーの絡ませ方では定評のあるベテランである。今作品でも作者特有の解釈の妙で、シリアスパートとギャグパートが波のように入れ替わり立ち代りやってくるが、そのサジ加減もまた上手い。そしてその両パートが登場人物達の深みを増している。描かれている…  全文読む 評価する

ほうかご百物語 ほうかご百物語
テオ・カロア/ほのぼのとした学園の、ほのぼのとした美術部の、ほのぼのとした妖怪達の物語。
【第14回電撃大賞小説部門大賞受賞作】ライトノベルレーベルでは最大の約3,000作の応募作品から選ばれた電撃大賞受賞作品。だからといって大賞作品だからと気負わず、気楽に読んだ方が楽しめる小説です。逆に言うと、大賞という肩書きに期待しすぎると肩透かしを食らうので注意。気楽に、気楽に読みましょう。物語は学校に妖怪が現れたことによる騒動が主軸です。冒頭、深夜の学校でイタチさんと出会う主人公。美術部員である主人公は、綺麗で可憐な彼女を絵に描きたいと願い、受け入れられます。以来、イタチさんが来たことで広がったあっちの世界との扉から、様々な妖怪たちがやってきます。それは音を出すだけで特に何もしない無害なも…  全文読む 評価する

海の底 海の底
テオ・カロア/政治・人間・恋愛・そして巨大ザリガニ
一説には『塩の街』『空の中』そしてこの『海の底』で自衛隊三部作とも呼ばれる有川浩作品の海自編です。今更言うまでも無くその完成度に定評のある有川浩という作家の作品、さすがの文章力である。相当細かい設定が織り込まれているし、登場人物もかなり多数なのにしっかり物語が波打ちながら流れていく。お見事。物語は、横須賀の海から人を食らう巨大ザリガニの群れが上陸したことで巻き起こるパニックが主軸である。もっともここは怪獣が居て当たり前の世界では無い。当然、想定外の化け物の来襲に人々は騒然となる。犠牲者も大勢出る。その描写は襲われるとか殺されるとかいう生易しいものではない。文字通り「食われる」のだ。この辺り、人…  全文読む 評価する

神様のパズル 神様のパズル
テオ・カロア/「宇宙は“無”から生まれた。なら人間にも作れるんですか?無ならそこら中にある―」
2008年6月に映画化、また平行して漫画化がされ、ゲーム化も予定されている第3回小松左京賞受賞の作品です。冒頭、物語はこの言葉から始まります。「宇宙は“無”から生まれた。すると人間にも作れるんですか?無なら、そこら中にある――」主人公の学生が、出会った老人に聞かれた問いである。盲点だった。読んだ瞬間ハッとした。100億年以上前、ビッグバンという爆発が起こり、宇宙が“無”から発生した。――これは聞いた事がある。そして宇宙は発生以来膨張を続け、今もなお凄い勢いで広がり続けている。――これもどこかで耳にした。さらに、宇宙には星があり、分子や原子があり、放射線がある。しかしその間は何も存在しない宇宙空…  全文読む 評価する

夢の樹が接げたなら 夢の樹が接げたなら
テオ・カロア/言葉という名の新しい世界
『夢の樹が接げたなら』、SF小説『星界の紋章』シリーズを書いた森岡浩之のデビュー作を含む短編集です。その中でも特に面白い話なのが表題作の『夢の樹が接げたなら』。カテゴリ的には言語SFと言うのでしょうか、現在とあまり変わらない世界を舞台にしながら、言語体系の構築が言語デザイナーの手によって自在に出来る世界、という条件だけで見事にSFの世界を描いています。時は近未来、言語の学習が勉強ではなくアリステ式というある装置によって自動的に頭に叩き込めるようになっている時代です。その結果、言語デザイナーの手によって現行言語の亜種や新種が開発され、社会には様々な言語が流通しています。それは従来からある国家言語…  全文読む 評価する

わたしたちの田村くん わたしたちの田村くん
テオ・カロア/想うゆえの若く悲しく優しい、それでいてどこかほんわかした恋模様
アニメ化も決まった『とらドラ!』の作者、竹宮ゆゆこのデビュー作です。全二巻(いまのところ)の第二巻。とりあえずこれで完結です。一巻のラスト、驚きのひと言で続いたわけですがそれに伴う混乱と行き違いと揺れる心が描かれます。一巻に引き続きヒロインの松澤小巻と相馬広香、そして主人公である田村雪貞が出てくるのですが、相変わらず松澤は実は考えているのに言葉に出さないから不思議な子で、相変わらず相馬はプライドとそれゆえの弱さを秘めているため頑なな子で、雪貞は相変わらずの暴走バカです。でも、愛すべき暴走バカ。恋愛モノでは優柔不断な主人公が嫌味になりがちですが、彼はとても好感が持てる。応援したくなる。今回も突っ…  全文読む 評価する

わたしたちの田村くん わたしたちの田村くん
テオ・カロア/ひとり時間差、三角関係
アニメ化も決まった『とらドラ!』の作者、竹宮ゆゆこのデビュー作です。全二巻(いまのところ)の第一巻。読んでみて思ったこと。うん、面白かった。面白かったです。純粋に面白かった。特に目立ったところも無い筈の主人公の少年が、中学3年と高校1年、時期をずらして現れる2人のヒロインに惹かれ、揺れるお話。主人公の田村雪貞がかなり暴走気味なのでコメディタッチになっていますが、何気にところどころでシビアな設定が見え隠れしてます。それでいて主張しすぎないサジ加減がいいですね。とかくラブコメというものは普通の少年を主人公にすえながら、それなのに女の子にモテるという不可思議時空が発生するものですが……この主人公なら…  全文読む 評価する

ヘタリア ヘタリア
テオ・カロア/商業誌のレベルではない
ネットで知っていたので発売を心待ちにしていたのですが完全に裏切られました。漫画自体はそんなに悪いものではありません。国家を擬人化して歴史を描いたコメディがツボをついていて、とても面白いです。しかし編集・構成が酷い。素人が組み立てたのではないかと思うくらい滅茶苦茶です。見ても誰が誰なのかさっぱり分からない。何を考えているのでしょうか。印刷の解像度も低く、ごく普通の本のレベルの印刷を期待すると目を疑います。とても商業ベースで販売されている本とは思えません。ネットでの予備知識無く初めて見た人は、何が描かれているのか分からず混乱すると思います。既知の人にだけ見せたいのであれば同人誌で出せばいいのです。…  全文読む 評価する

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