|
村上ラヂオ
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/リラックスできる、さらりとしたエッセイ
|
この本は『anan』No.1208(2000年3月17日号)~No.1259(2001年3月3日号)に掲載された同名の連載から抜粋、加筆修正してまとめたもの、と巻末にある。 50の短い(4ページ)文章から成る、リラックスできるエッセイ。 ひとつひとつで完結した文章なので、「寝る前にちまちま読んで眠くなってきたら寝よう」と思って読みはじめたのだが、ついつい「眠いけどおもしろいからもう1編だけ読もう」というのを複数回くりかえして、3日で読み終えてしまった。 どこかで見た話だけど、作家を料理人に喩えると、おもしろい作品(おいしい料理)というのは3つのタイプにわかれるらしい。珍しい素材を使っているか…
|
|
|
ヒビキのマホウ
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/麻枝准的な「マホウ」
|
Keyの代名詞、麻枝准のルーツとなった小説のコミック化。 以前は絵に抵抗感があって手が伸びなかったけど、それはそういうものとして筋やセリフ回しにフォーカスして読んでいくと、麻枝准的なものがたしかに感じられる。主人公の、謙虚を通り越した自己卑下と、それを好意的に受けとめる傷ついた人たち。キャラクタとキャラクタをつなぐ「マホウ」は、ことばでなく常識ではなく、音楽であり感情であり、希望であり絶望であったりする。それでも最後に救いがあり、深いやさしさがある。麻枝准的なものがある。 ところで、2巻のあとがきに「次巻で一区切りつきます」と書いてある。が、しかし、商品検索では2巻完結の様子。いったいどうな…
|
|
|
女子大生会計士
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/歯車がガッチリ噛みあった、コミカルな「会計×アニメ」マンガ!
|
これはおもしろいマンガだった! 『コミックチャージ』で連載されている時にも立ち読みでパラパラ読んでいたが、立ち読みで読むには字が多いし、内容も内容(会計、監査)なので、ディテールについて考えたいときもある。だからコミックで読んだら色々と気づくこと(「先輩」の伏線、バーの名前など)があって面白かった。 左菱虚秋は『ガンオタの女』の作者として知ってる人は知っているだろうし、山田真哉とのタッグはかなり強いんじゃないだろうか? 会計×アニオタのシナジー効果は・・・いい壺だ・・・と思うんだけどなぁ。書店を覗くと萌えビジネス書はトレンドのように見えるし、悪くないと思うのだけれど。 コミックだとやはり勝手…
|
|
|
銀河不動産の超越
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/鋭さを柔らかさで包んだ、ライト・エステイト・エンタテイメント!
|
ファニー(funny)な楽しさがあって、おもしろかった。 単発の話で長くないし、連載小説だったからか読みやすかった。不動産仲介業が舞台になるんだというのは不思議な感じがしたけど、森博嗣が書いてると思うと安心して読める。父が工務店経営(だったかな?)で、元建築学科の助教授という経歴は意識のどこかにある。ディテールの描写もへぇと思いながら楽しめる。 文章は全体的に軽くて、俗っぽい。比喩なんかこれは文学的にはひどいんだよなぁ、と思う部分もあったけど、エンタテイメント小説っていいなぁ、と久しぶりに感じた。読後にカバーのデザインを見ると、鈴木成一デザイン室っていいよなぁ、と思う。『スカイ・クロラ』シリ…
|
|
|
名探偵コナン
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/『サザエさん』化する名探偵
|
相変わらず話の本筋に大きな動きはなし。作者は一体、何巻で終わらせる気なのだろう?150巻ぐらいだろうか?(青山剛昌は46歳。年3.5冊のペースで70歳まで描き続けると150巻になる。) それにしても字が多い。とてもマンガとして読んでいられない。かといってミステリとしてはとても読めない。一体、このマンガはどこに向かっているのだろう?と一瞬、考えてみた。アニメの原作であるライトミステリ・エンタテイメント・マンガ、みたいなカテゴリ? 諸葛孔明を下敷きにしたキャラクターには笑いのセンスを感じた。一体、どこに向かっているんだろう。
|
|
|
自由をつくる自在に生きる
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/自由とは、剣豪が刀を自在に扱うようなもの
|
書く内容を問わずに、書く文章が好きな作家がいる。そして、森博嗣はそのなかのひとりだ。 森博嗣の本は、モリログ・アカデミィ(web上の日記)を読んで以来、作家として読むようになった。ミステリィ(注・以下森博嗣表記)のシリィズは数が多いので読んでいないけれど短編集はほとんど持っている。 この新書には、これといって目新しいものは感じなかった。シリィズ物でキャラクタの口を通して言っていることや、『スカイ・クロラ』シリィズが発しているメッセージ、そしてなによりモリログ・アカデミィに(更に言えば、その掲示板に)書いてあったこととエッセンスは同じでは、と感じた。 しかし、一方では森博嗣らしくないな、と感じ…
|
|
|
西風号の遭難
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/百聞は一見に如かず。一見の価値アリ。
|
絵本なので、さらっと読める。時間にして10分くらいかな。 物語はそれほど突出したすばらしさはなくて(とはいっても、面白かった)、訳者あとがきで村上春樹が書いているように、この本のすばらしさはオールズバークの絵にある。この本の絵は見ていくだけで、ひとつのストーリーを成立させてしまうすばらしさがある。パステル画のような優しいものとは似ているけど違っていて、写実的な絵でもない。とにかく、味があってすばらしい絵なのです。 百聞は一見に如かず。ご覧になるのもいいかと。
|
|
|
中国行きのスロウ・ボート
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/これは村上春樹にとっての最初の短編集である。
|
“本書には1980年春から1982年夏にかけて発表された七つの短編が年代順に収められている。長編を里程標にすると、「1973年のピンボール」の発表後に最初の四編が書かれ、「羊をめぐる冒険」のあとに後半の三編が書かれた。したがって「カンガルー通信」と「午後の最後の芝生」のあいだには一年近くのブランクがある。 これは僕にとっての最初の短編集である。(p.4)” 収録作品は上記にあるように7編。それぞれの題は下記。 1.『中国行きのスロウ・ボート』 2.『貧乏な叔母さんの話』 3.『ニューヨーク炭鉱の悲劇』 4.『カンガルー通信』 5.『午後の最後の芝生』 6.『土の中の彼女の小さな犬』 7.『…
|
|
|
象工場のハッピーエンド
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/「クスッ」と感じる村上春樹らしさ
|
安西水丸のイラストがふんだんに盛り込まれた13の短い文章集。文章のタイトルは次の通り。 1.『カティーサーク自身のための広告』 2.『クリスマス』 3.『ある種のコーヒーの飲み方について』 4.『ジョン・アプダイクを読むための最良の場所』 5.『FUN, FUN, FUN』 6.『万年筆』 7.『スパゲティー工場の秘密』 8.『マイ・ネーム・イズ・アーチャー』 9.『A DAY in THE LIFE』 10.『双子町の双子まつり』 11.『マイ・スニーカー・ストーリー』 12.『鏡の中の夕焼け』 13.『サヴォイでストンプ』 最後に挙げた『サヴォイでストンプ』の筆者はオー…
|
|
|
Doubt
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/ミステリー的サイコサスペンス的ガンガンコミックス
|
友人が薦めてきたので借りて読んだ。サイコサスペンスというのだろうか、殺人などの犯罪と心理的な探りあいを絡めたテーマ。 『デスノート』だとか『ライアーゲーム』だとかだとかそういう類の要素が入っている。最近なかなか人気を集めているジャンルじゃないかなと思う。 このマンガ、画はきれいだけれど、それ以外の要素はどうなのだろう。ミステリーの要素があるだけに、辻褄が合わないことがとても気になる。まだ2巻までしか刊行されていないけれど、矛盾が気になるシーンが少なからず見られる。もしかすると犯人のミスであるだけかもしれないので、続きを読んで確かめようとは思っている。作者のミスであるとすれば、ジャンルがジャン…
|
|
|
名探偵コナン
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/物語が進まなくても、良いものは良い
|
相変わらず本筋はほとんど進まなかった。強いてあげれば小五郎と英理の距離が少し縮まったこと、灰原がAPTX4869の解毒剤の試作品(24時間で効果が切れる)を作ったこと、くらい。黒の組織も出てこないし、FBIも出てこない。怪盗キッドも出てこない。(ジェームス)ボンドを捩った名前のメガネの少年(本堂エイスケとかそんな名前だったかな)も出てこないし、そのボンド君の姉に酷似したミズナシなんちゃらも出てこない。 もっとあるだろうけど、回収する伏線はいつ、どのように回収されるのだろう? もはやドラえもん状態になってしまって、作者も小学館も終わるに終われないような気がする。出版社としては終わらせたいとは思…
|
|
|
涼宮ハルヒちゃんの憂鬱
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/『ハルヒちゃん』は「あたり」
|
谷川流の小説『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズを原作にした脱力系ギャグマンガ。細かい部分が(ときどき大きな部分も)原作とは違うけれど、意外と原作的な空気は感じる。ガンダムを原作にした『機動戦士ガンダムさん』という脱力系ギャグ4コママンガがあるけれど、それと似た系統の匂いもする。ただ、結構オタク的な知識がないと意味が分からない話もあるので、ターゲットが定まってるな、という印象を受けた。 巻末の谷川流氏のコメントには感嘆のようなものを感じた。つい「へぇ」と呟いてしまうくらいに。「ハルヒちゃんのハルヒっぷりが ハルヒよりもハルヒっぽくて素晴らしい。 小説もこういう感じにすればよかった(半ば本気の口調で)…
|
|
|
村上春樹全作品
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/専業作家として初の長編、村上春樹ワールド満載!
|
「どうせ羊の話だろう」とためしに僕は言ってみた。言うべきではなかったのだ。受話器が氷河のように冷たくなった。 「なぜ知ってるんだ?」と相棒が言った。 とにかく、そのようにして羊をめぐる冒険が始まった。(p.66) 『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』に続く――そして『ダンス・ダンス・ダンス』で終わる――「僕」と鼠の長編小説第3弾。前の2作と比べると筋がしっかりと固定されていて、追いやすい。読みやすい文章と解りにくい内容はそのまま。村上春樹が専業作家として発表した初めての作品。 次に書く部分がすごく好きだ。 「君は世界が良くなっていくと信じてるかい?」 「何が良くて何が悪いなんて、誰に…
|
|
|
話すチカラをつくる本
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/7つの要件を読むために購入の価値アリ
|
さらっと読めて、しかも、わかりやすかった。 ページ数は122。文字は割りと大きめ。パッと見があまり黒くない(文字で埋まっていない)。ギッシリ詰めたら100ページを切っていたかもしれない。それほどに、シンプルだった。しかし、わかりやすかった。 話すチカラは7つの要件で高まる、として40ページほどでエッセンスが語られている。これは良い本だった。手元において暇を見つけては何度か見返したい1冊。
|
|
|
今から2時間でもっとできる営業マンに変身する本!
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/営業、特に新規開拓営業におすすめの良書
|
ズバッと言える営業力。興味を湧かせる会話力。ツーと聞けばカーと返せる会話力。著者は、かの有名な「地獄の特訓」などの教育研修プログラムを売っていた朝倉千恵子さんという営業ウーマン。カバンが大きい営業パーソンはNGらしい。 あとがきでは、本文から受けるものとは違う印象を受ける。営業力のある人は色んな引き出しを持っているものなのだろうか。新規開拓営業の良書。
|
|
|
医者にウツは治せない
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/ウツの治療を医者以外の視点からもみること、を説く
|
織田淳太郎は『ナンバのコーチング論』や『コーチ論』で知っていた。しかしこの本の内容は、題名からして、前述のものとは分野が大きく違う。うつ病について、筆者の経験を交えて「医者にウツは治せない」ということを語っている。どうしたら治るか、という旨の記述はあったように思えない。内観法、投薬治療、などいくつかの療法について言及してはいるが、それらが完全でないことを述べている項が多いような印象を受けた。もちろん、完璧な治療法などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないのと同じように。 内容を一言で要約すると、ひとつの視点からの治療は危険だ、といった感じだろうか。
|
|
|
人生を変える!「心のブレーキ」の外し方
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/「普通」や「当たり前」の違い
|
読みやすく、すばらしい本だった。いろんな考え方があるものだなぁ。「金持ちがなぜ金持ちかというと、金持ちだからだ」というあたりは特に興味深かった。 スポーツや芸術の世界では、同じ世界で活躍する親子を見かけるけれど、これは先天的な影響というよりも、後天的な影響なのではないだろうか、と思った。潜在的に感じる「普通」や「当たり前」が一般的なそれらとは違うのだろう。 「感情レベルの問題を、いかに行動レベルへと移行するか」ということが大きな問題であるらしいけれど、「プロ野球選手になりたいから毎日素振りを1000回する」ことを実践した上で「プロ野球選手になりたい」と思う人間が上述の子どもなのではないだろう…
|
|
|
KY式日本語
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/心配を想起させる1冊
|
感想の第一声はこうだった。「おいおい、よしてくれよ」。 「KY語は、遊びとして楽しんでいるうちはいいが、日本語の中に深く浸透しすぎると、いろいろ問題が出てくるだろう。若者の過度な使い方には心配なところもある。しかし、批判するにしても、まずKY語の何たるかを知らなければならない。中には、なるほどと頷いたり、感心したりするものもあり、使ってみたくなるものもあるかもしれない。ともかくKY語の実例に当たってみていただきたい。(まえがきより)」 本編を進めるうえで、3つの前提が示されている。ひとつめはタイトルにもあるように「ローマ字略語が流行っている」こと。ふたつめは「若者はローマ字略語を…
|
|
|
寝ながら学べる構造主義
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/とっつきにくい構造主義の、とっつきやすい入門書
|
内田樹3冊目。 構造主義には前から興味(だけ)があったし、内田樹の文体に慣れてきたのも助けて、読みやすくて分かりやすいという印象。本の構成を大まかに書いておこう。6章に分かれており、1章で構造主義の概観と時代背景理解、2章で始祖ソシュールと言語の話、3~6章では構造主義「四銃士」を各章30頁程度を割いてひとりずつ説明していく。3章から順に、フーコー(系譜学的思考)、バルト(零度の記号)、レヴィ=ストロース(終わりなき贈与)、ラカン(分析的対話)の4人を軸に記述が進められていく。 読んでいる最中は第6章のラカン以外は理解不能状態に陥ることはなかったけれど、読み終わった後に、じゃあ説…
|
|
|
殺人ピエロの孤島同窓会
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/年齢補正を考慮すると、よかったです
|
この本は『チーム・バチスタの栄光』の巻末を読んだときに知った。『チーム――』は第4回(2005年)『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品。その巻末に載っていた選評で【特別奨励賞】受賞作品として『殺人ピエロの孤島同窓会』が紹介されていた。『チーム――』の選評の中にも『殺人――』のタイトルを何度か見かけた。興味を惹かれる記述だった。なおその記述はオンラインでも読むことができる。 さて。 作家ではなく作品を評価すべきだという意見も尤もだけれど、執筆時12歳の作家という文字列を見てしまったらバイアスをかけずに読むことはなかなか難しい。作品は作家が生み出したものなのだから、作家についての…
|
|
|
狼と香辛料
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/第7巻はファンのための1冊
|
内容は物語の本筋ではなく、短編と中編が収録されている。7巻にはSide Colorsという副題がついているがそれにちなんでか、各編のタイトルには色が使われている。「少年と少女と白い花」170ページ程度の中編。ロレンスと出会う前のホロが、少年と少女の小冒険に遭遇。なんだか既刊の話を想起すると、それほどは楽しめなかった。驚きの展開を期待していて、何もないまま終わってしまった感じ。タイトルに『狼と香辛料I』の最後のようなカタルシスを期待していて、以下略。「林檎の赤、空の青」45ページ弱のさらっとした短編。しかし読後感は上記よりもこちらの方が濃密だった。前述の後なのでロレンスとホロの会話がいっそう引き…
|
|
|
チーム・バチスタの栄光
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/キャラクターの魅力と描き分けがすごい!
|
直感的印象は、読みやすい。 考えるに、その主な要因は文章の構成。 ひとつめは頁の数。 364頁から成る単行本を大きく3つの部に分け、3つの部を更に小さな章に分けている。章の数は全部で21。各章の頁数は長いものでも40頁程度、ほどんどが20頁前後で、10頁に満たないものもある。 ふたつめは書式。 章毎に小見出しがつけられている。これは読者にやさしい配慮。細切れのエピソードは頭の中で整理しやすい。だからストーリーの筋がぶれにくい。また、ひとつひとつの段落が長くないことも読みやすさを助長している。地の文が饒舌すぎで読む気力を削がれることがなかった。会話で文がちょうどいいテンポに保たれて…
|
|
|
陰日向に咲く
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/素朴で、あたたかく、読みやすい
|
素朴で、あたたかい物語だった。そしてなによりも読みやすい。5編のショートストーリー(30~50頁)から成り、それぞれが短いまとまりに小分けされている。この本は1ページが40文字×15行で構成されている。更に、句読点や改行が多く1ページの文字数が少ない。ページを開いたとき色が白い。だからサクサク進むし、話の全体像もつかみやすい。文体に注目してみても、やはり素朴であたたかく、読みやすい。お笑い芸人として培ってきたものなのか、言葉を選ぶセンスを感じる。わかりやすい言葉の中に、諺や格言を織り交ぜつつ、抵抗なく入ってくるような文章。リズム感もよくて、しゃべるような文調がスッと頭を流れていく。そばを食べる…
|
|
|
エンゼルバンク
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/転職する前に読むマンガ
|
とうとう単行本が出た『エンゼルバンク』こと、ドラゴン桜・番外編。 今回のテーマは「転職」。リクルートエージェントが取材協力しているようだ。 読む前から思ったけれど『銀のアンカー』とテーマが重なるところがある。 『銀のアンカー』では登場人物が大学生で、就職活動をテーマとして描いているけれど、彼らのメンター的存在、ドラゴン桜でいうところの桜木は一流のヘッドハンターだ。三田紀房は『銀のアンカー』の時点でリクルートエージェントに取材協力を仰いだと考えられる。リクルートエージェントはリクルートエージェントで宣伝効果が望めるだろうからいわゆるWIN-WINの関係。 話は逸れたがエンゼルバンク…
|
|
|
魔法・魔術
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/文章の量的にも質的にも読みやすい、魔法に興味があるけど知識がない人にぴったりの1冊
|
『空の境界』(奈須きのこ)を読んで魔術と魔法についてもっと知りたくなった。区別は何なのか、どういった理由で発展したのか、そのルーツは何なのか。一言で言えば、興味。この本では魔術と魔法は区別されていない。ふたつの語は使い分けられていない。「魔術と魔法の区別」は奈須さんの創作なのかな、と思ってWikipediaを見てみたら、ふたつは区別されているようである。魔術と魔法は別項目として扱われていた。まぁ、しかし、その話は置いておいて、この本について書いておこう。この本の印象は、魔法・魔術総論あるいは総説。構成は16の項目から成る。魔女、ドルイド、ルーン、カバラ、錬金術、占星術、心霊主義、呪術、ヴードゥ…
|
|
|
空の境界
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/「 」という全く新しい境界の概念
|
月並みだけれど、これはもう、とにかく「すごい」としか形容ができない。胸にズンと重く響く作品だった。小説はメタファーであることが多い。物語には著者のメッセージを読みとれることができる。それは思想であったり、価値観であったり、あるいは感情であったり、レトリックを使わずに形容することが困難な、複雑なものであることが多い。『空の境界』は何を伝えたかったのだろうか。著者に特定の意図はなかったかもしれない(とてもそうは思えない)けれど、この、奥の方に響くものは、一体なんだ。それを表現する言葉を選べないが、確かな何かが、ある。衝撃。倦怠感。カタルシス。存在意義。境界意識。どれも当てはまるようであり、しかし、…
|
|
|
メタファー思考
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/「時間」と「とき」を考える15ページは部分読みだけでも強くオススメ
|
「月見うどん」はメタファー、「きつねうどん」はメトニミー、「親子丼」はシネクドキ。「たいやき」はメタファー、「たこ焼」はメトニミー、「焼鳥」はシネクドキ。 これはカバー内側にある本文の抜粋(の抜粋)なのだけれど、これだけで読む気をそそられる。言われてみれば確かに、なんとなく3つの表現はそれぞれ異なる系統に属している気がする。でもそれはどんな違い何だろう。メタファーとメトニミーとシネクドキって何だろう。そんな思いが湧いてくる。 また、第三章「メタファーと現代社会」はハッとさせられる珠玉の56ページ。特に第二節「メタファーと経済」の「時間の経済学」の項あたり(pp.170-185)は…
|
|
|
外国語としての日本語
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/統語的な話が少ないのはなぜか
|
この本は約240ページから成っているが、前半の40ページが音韻に関する話で、残りの200ページ前後は形態的な話だ。統語的な話は一切出てこない。タイトルからもあるように、外国語として日本語を学ぶことについて書かれた本で、だ。 思い出してみる。中学校の時、外国語として英語を学んだときのことを。 最初は単語や決り文句を暗記するが、その後は、基本文型を覚えた。第一文型はSV、第二文型はSCV……というように。そして英語嫌いへの最初の分岐点、be動詞を覚える。主語が一人称のときはam、二人称のときはare、三人称のときは単数ならばisで複数ならばareというように。つまり、統語的な話が先行…
|
|
|
女性の品格
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/躾の参考書として、頭の中に置いておきたい本
|
倫理・道徳を説いた本。共感するところも多い。残念なことだけれど、こういう思いは理想論と言われてしまうことが多い。例えばp.57。 人間は生まれながらに平等です。かけがえのない存在として侵すべからざる人権を与えられています。しかしそのことを自覚し、少しでも自分を磨き、人の為になることをしようと努力するか、いい加減に投げやりな日を送るかで、人間の格は違ってきます。品格のある人間になる、人を傷つける言葉は口にしない、できるだけ折り目正しいきちんとした美しい日本語を話すように意識する――こうした日々の行いを続けることによって、大きな違いが生まれてきます。同感ではあるのだけど、正直者が馬鹿を見る経験をし…
|
|
|
視力復活眼筋トレーニング
|
|
ざわ・・・ぶろぐ/使わなければ、衰えていくだけ
|
視力は必ず回復する。諦めたら低下は止まらない。対策をするのなら、早ければ早いほど良い。心には「もう遅い」という思いもあるのだけれど、この本からは上記のようなメッセージがひしひしと伝わってくる。付録の視力回復カードに勇気付けられて、淡い希望を追ってみることにした。今のところ視力回復への長い歩みを継続中。細々とでもいいから続けることが大事、と本も言っていた。
|
|