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夢館 夢館
イヌヤマ/3作目はファンタジー
とうとう最終巻です。話が進むにつれミステリーではなくなってくるこのシリーズ。3巻目、出だしは昼メロ。年齢範囲を超越してモテモテのセンセ−を巡るドロドロの愛憎劇場。後半は輪廻転生で巡り会うコイビト達のお話しへとシフトします。正直な感想は、思春期の少女妄想爆裂小説。周りに花をいっぱい飾った部屋で若干お年をめしたご婦人が自己陶酔に浸りながらお書きになった様が目に浮かびます。1970年代という時代背景を考慮しても「さぶいぼ」の発生を抑えられない作品でした。2作目の犯人もピンピンしているうえ、誰も罪をとがめた様子はないし、本人も何の罪の意識も感じていないようで。残念ながら最後まで誰も何の責任もとらないお…  全文読む 評価する

水に描かれた館 水に描かれた館
イヌヤマ/病は気からというけれど
4人のはずの財産目録鑑定士が11人いるではなく、5人いる。それで今回は、土砂崩れで孤立化すか。催眠暗示が今回の小道具ですが、ほとんど心霊現象か、超能力並みの効果。○○さんは治療師か洗脳で金儲けたほうが効率的のような。本作でも、人を殺めてしまう動機とか、境遇とか、心情とかに全く共感できませんでした。相変わらず人の命軽いです。遺体となった方、嵐の海へ行ってしまった方。そんなことをした責任を誰も追及しないし、とらないし。やはりこの一族+鑑定士全員、3作目で財宝もろとも海に消えていただきたい。  全文読む 評価する

崖の館 崖の館
イヌヤマ/身内による殺人とその隠蔽の正当化
 舞台設定として「館モノ」を日本に構築した手法は見事。お話しは一種の血族・サイコモノというのが正直な感想ですが、出てくる人たちがねぇ・・・・、形容するなら「トイレに行きそうにない人たち」(褒めてませんよ)。登場人物は知的レベルが高く哲学・芸術論を喧々諤々と語りあう。で・す・が、犯人、「美しいものを美しいと信じたまま死んでゆけたのですから」人殺しておいて「幸せでした」だと、なんちゅう言いぐさだ。知的水準の高さ故に殺人という手段により、自己を表現しようとする考え方には全く共感できず、かつ身内の犯行を「心情をおもんぱかって」事故として封印してしまうような、この連中、あまりお近づきになりたくない。 続…  全文読む 評価する

銀星みつあみ航海記 銀星みつあみ航海記
イヌヤマ/十人十色
−メシが美味いと感じられる生き方をしているか−この著者の作品に触れる度、内省を余儀なくされる。たかがライトノベルと侮るなかれ。実社会では、実力に因らない権威を振りかざす奴、バレなければ罪ではないと言い切る奴、要領のみの奴etcが結構幅を利かせている。おまえはどうする?ワリを喰っていても自分の物差しを曲げないか?曲げないような要領の悪い人に、この著者の作品をお奨めする。無論、主人公達が様々な障害を実力と信念と僅かばかりの援助で(これすらも本人達の行動に起因するのだけれど)乗り越えてゆく様は痛快である。半径5mの人間関係だけで人は生きているわけではない。何を思ったかではなく、行動により信頼の輪が築…  全文読む 評価する

老人と宇宙 老人と宇宙
イヌヤマ/老人の頭脳に若者の身体だが
 ブリンの知性化シリーズあるいは、ジャック・ヴァンスの異質ではあるが(何とか)理解可能な異性知性体たちがうじゃうじゃ出てくるというのが好きな方、買いです。私もこの手の(いささか手垢にまみれた)設定は大好きです。たぶん顕微鏡下で見るミクロな連中の生態につうじるモノがあるからでしょう。ただ、この本の世界では地球人類は何故か絶品の食材らしく、植民地獲得競争云々よりも、調理の危機にさらされているようですが。 気になった点は主人公は(75歳♂)とある方法で、20代の肉体を得るわけですが、よく言われる老人の頭脳に若者の身体、その後の行動パターンが、おーいアナタの75年の経験はぁ??どこへ?ってぐらい身体に…  全文読む 評価する

銀星みつあみ航海記 銀星みつあみ航海記
イヌヤマ/銀星みつあみ航海記
 やれやれ、肥料として多用されている硝酸カリウムもしくは硝酸塩化合物が、危険物第6類に分類されている爆発物ということを知らないでインチキくさいとは笑止な感想だ。もう少し科学的思考というものを身につけたまえ。 読者を選ぶライトノベルという若干矛盾した作品ではあるが、実社会を多少なりとも経験した者にとっては非常に共感できる挿話が多い。この作者の作品はいずれも「まっとうな倫理観に貫かれており」それを受け止める気のない者には耐え難いでしょうなぁ。  全文読む 評価する

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