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アシェンデン
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読み人/文豪モームの書いたスパイ小説。
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インテリゲンツァの右手の友、岩波文庫です。 前に父親から、モームは大学入試の英語によく使われていたとか、聞かされていたし、 中学時代に「月と6ペンス」を途中で投げ出した記憶もあるしでかなり構えて、ビビリながら読んでみたのですが、 なんと、 本書、めちゃくちゃ面白かったです。近年読んだ、近年書かれたスパイ小説と比較してもトップレベルの内容です。 モームは実際にスパイだったそうで、(この手の仕事に携わっていた人は、スパイという呼び名を嫌います、 エージェントと呼ばれるのを好みます、しかも情報を扱う仕事ということで、 ばりばりのエリートで知的労働生産者ということにもなっています)前書きにもあるの…
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完全恋愛
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読み人/ラストは圧巻!。
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著者名の牧薩次は、大物作家のアナグラムになっています。大物作家というより虫プロ系、大物アニメ脚本家といったほうが、いいかな?。(これでわかるでしょ) で、本書、数年前のミステリのランキングで上位に選ばれていました。で、プロットが大変説明し難い、というのも、純粋に事件があってという構成ではありません。一人の青年、究(きわむ)の終戦間際から高度経済成長期にかけての年代記風、or、大河小説っぽい感じになっています。 事件としては、進駐軍がいたころのが一つ、究が成長してからが一つとなっていて、これが、殆ど事件の調査、謎の解明もなされないまま、どんどん小説は進んでいきます。しかし、この辺のリーダビリテ…
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最高の銀行強盗のための47ケ条
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読み人/ノンストップ・クライム・コメディ。
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ノワール系の作品かと思っていたら、ちょっとちがいました。ノワールは、ノワールなんだけど、予想していたよりかなりコミカル。 タラは、父親とコンビを組む銀行強盗。 表題にある47ヶ条が時おり本文内に登場しそれを着実に守り逮捕されることなく、強盗を働いております。 タラと出会ってしまったのは、お堅い警官の父親を持つマックス。 二人は、所謂、ボーイ・ミーツ・ガールで恋に落ち、逃げ出すのですが、、、。 マジメでハードなノワール物というより、ポップでライトなコメディタッチの作品です。 キャラクターは、かなりハードなんですが、みんなちょっと過剰で過激というか、みんな少しおかしいぐらい、行き過ぎています。ま…
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チーム・バチスタの栄光
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読み人/思っていたより、普通でした。
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もう、映画化までされた有名作品なので、あまり説明はいらないと思いますが、今さらながら読んでみました。 バチスタ手術と呼ばれる心臓外科手術で、医療事故が発生。不定愁訴外来(通称『愚痴外来』)担当の田口(窓際族の医員ですね)が調査を依頼されるのですが、今一、成果が上がりません。 そこへ、厚労省からロジカル・モンスターと呼ばれる、白鳥が来院しこの事件を解決します。 「このミス」を出す宝島社が鳴り物入りではじめた、ミステリの文芸賞「このミステリがすごい」大賞。鳴り物入りだったはずなのですが、今一歴代の受賞作にヒットが出ず、年月だけ漫然と経ていたのですが、本書で、ベストセラー入り、&映画化&ドラマ化で…
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血の冠
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読み人/サイコ・サスペンス+警察小説。
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大ブレイクまであと一歩みたいな香納諒一さんですが、プロットを聞いて面白そうなので、読んでみました。 本書、かなり複雑な設定で説明するのが、ちょっと大変なのですが、頑張ってみます。 舞台は、青森県。主人公の小松は元刑事で現在は、内勤の警察官。経理の事務専門にする警察官です。 そして、彼は警察の裏金を不正経理をしてせっせと捻出しています。これが、警察小説としての初期設定。で、事件発生。警察OBが、頭蓋骨を切断され、頭部に血の王冠をかぶったように釘を刺され殺されます。これは、キングと呼ばれる、20数年前の連続猟奇殺人と同じ手口であった。警視庁から特別にこの事件の捜査を任された風間刑事が青森に来訪…
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冬そして夜
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読み人/アメリカン・フットボールの盛んな街における闇と謎。
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本書、数年前の「このミス」にランクインしておりまして、そこで知りました。本書、何作も出ているシリーズものなのですが、 私恥ずかしながらこのシリーズのこと、存在すら全く知りませんでした!!。 アイルランド系の中年探偵ビル・スミスと中国系の小柄な女性探偵リディア・チンがコンビを組んでいるシリーズで、二人でかわりばんこに主人公を務めているそうです。 本書は、白人中年探偵のビル・スミスが主人公の作品で、フットボールシーズンの真っ只中、警察から連絡をビル・スミスは受けます。 それと呼応したかのように、殆ど音信普通だった、甥が自宅に現れます。そして、そのまま、ビルが引き止めるのも聞かず、甥は、失踪。 甥…
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Uボート決死の航海
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読み人/ドイツ人が書いた、Uボートもの。
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いわゆる、Uボートものです。ドイツ人が書いた作品ということで、(よくわからないけど、英語で書かれたものみたい)読んでみました。 Uボートって徹底して弱者の輸送船団をねらったり、あんまり人道的な戦いをしていたわけじゃない,しかし、(でも、それが、普通で、当時のディーゼル艦で日本みたいに敵の水上戦闘艦に挑んでいたほうが、 ちょっと感覚としては、 おかしい)Uボートの乗組み員って、物凄く、苛酷な状況で戦っていた人々なのです。 ある意味、軍事冒険小説の極致。 話としては、潜水艦ものとしては、よくある話の連続で定番中の定番と言った感じ。洋上での訓練、荒天の航海、魚雷攻撃、補給艦との接触、航空からの攻…
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スリー・パインズ村の不思議な事件
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読み人/地味ながら、よく描けている好作品。
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最初、いわゆるコージー物かと思っていましたが、ちがいました。 どっちかというと、ちゃんとした捜査物。 英国推理作家協会最優秀処女長篇賞 アンソニー賞最優秀新人賞 バリー賞最優秀新人賞 ディリス賞 アーサー・エリス賞最優秀新人賞だとか、、、。 カナダの鍵をかける習慣さえない、小さな村スリーパインズ、鍵をかけるのは、ピクルスをつける時期に間違って家の中に置かれないためだとか、、。 小さな町での絵の展覧会が行われたのちに一人の女性が弓矢によって殺されました。 近くの大きな町から、ガマシュ警部がやってきて、女性捜査官、若い部下とともに捜査本部を立ちあげます。 小さなコミュニティーの中の殺人で、そこの…
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水深五尋
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読み人/戦時中、英国の港町に住む青年の冒険物語。
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本書、表紙の絵から、中の挿画まで宮崎駿さんが描いています。 実は、宮崎駿さんは、ロバート・ウェストールの大シンパ(というか、ファン)でして、前でた、「ブラッカムの爆撃機」から挿入漫画を描いたり強烈にプッシュしております。「ブラッカムの爆撃機」も宮崎さんの漫画入りで再販される前に読んだので、再販を期にこのブログで記事にしようかな?と思っていたのですが、なんか、読了本をUPしているうちに時期を逃してしまいました。 「ブラッカム、、」のほうも、一応YA本なんですが、軍事オタクでもある宮さんが推薦するに足るというか、彼をしてきちんと納得させられる出来でして、筋としては、航空機物によくあるタイプなんで…
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杜甫
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読み人/詩人を人生と共に振り返ってみる。
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李白とともに平凡社からセットで出された「杜甫」です。 正確な刊行順はわからないのですが、読む順番としては、「李白」から先に読んで正解だったみたいです。 本書内には、李白と比較してという表現が沢山あり李白から読んだ私としては、ちょっとにんまり。 スタイルは、李白と全く同じで、書かれた順番、つまり詩人の人生追体験しその人生での出来事と共に詩作を振り返る形で紹介されています。 女性を愛し、酒を愛し、人を殺めたことまであるという豪快な李白に比べて、杜甫は、やっぱりどこをとってもマジメ。詩に関してもそのマジメな人柄がにじみ出ています。 兎に角、定形詩なんですが、それでも、きちん構成が出来上がっています…
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書店ポップ術
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読み人/どんなPOPを書けば売れるのか!?。
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以前に「書店POP術」という本が出ましたが、その第二段です。 書店で平積みの本の上で針金でぴんこぴんこ動いている宣伝文句を書いた小さなポスター(かな?)POP。 それに奨められて購入し、読んでみてあたりだと、うれしくなってその本屋に通い続けてしまいます。 主に、エンタメ小説のPOPが中心なのですが、梅原さんによれば、タイトルにあるとおり、より選んだグッドセラーの本でも売り上げはあまり芳しくないとのこと。 どうすれば、一体本が売れるのか。 素晴らしいPOPの中から、一書店員の叫びが聞こえてくるようです。 と、本書そんなに暗い内容でもないのですが、梅原さんが、選んだブックレクビューとしても、本書…
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アフター・レイン
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読み人/アイルランドが生んだ現在最高の短編作家だそうで、、。
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かっちょいい装丁で四六版のハードカヴァー、本屋で見つけたときから、読みたいなぁ、、でも、この作家、誰?とずっと思ってて、調べてみたら、ウィリアム・トレヴァーって新潮クレストで「密会」書いた人じゃないですか!?。「密会」なら、読んでないけど、知っているよ、、と(新潮クレスト好き)いうことで、読んでみました。 帯とか、宣伝文句によると、アイルランドが生んだ、現代最高の短編作家だそうで、その短編集です。日本オリジナル編集とかではないみたい。 作風としては、リアリズム、写実主義。無駄なものを殺ぎ落として、ざくざく書いていくタイプ。しかし、小説内の登場人物は偉く作りこまれ、リアルで、心情はあまり書いて…
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ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク
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読み人/若いころから、ほとんど変化なし クラーク。
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日本独自で編集した、アーサーCクラークのオリジナル短編集です。 一応、時系列に沿って編集していくそうで、1である本書は、若い頃の作品が中心です。 「幼年期の終わり」の元ネタというか、その短編版である「守護天使」や、技術士官だった、第二次世界大戦中のエッセイなど収録されております。(このエッセイなんか、洒脱に書かれていて、これもなかなか面白い 彼の技術バカぶりがモロ出ています) ズバリ、一言感想をいうと、変わらんなぁ、、クラークって。 若い頃から、作風に変化殆どなしです。小説なんだけど、科学論理とか、技術論理がすべてに置いて超越する感じ、、。そして、どこまでも、汚れや、人間的悩みなんか超越す…
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凍てついた墓碑銘
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読み人/アガサ賞、マカヴィティ賞、ダブル受賞だそうで、、。
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アガサ賞、マカヴィティ賞最優秀長篇賞受賞作だそうで、、読んでみました。 カンザス州のスモール・プレインズという小さな街が舞台です。構成としては、17年前の出来事と現在の出来事が並行して描かれており両方の謎が、からみあいながらも、解かれていきます。 中心になるのは、この町の判事の息子と医者の娘、そして、保安官でありながら農場経営者の息子たち(兄弟)。 17年前に一人の女性の全裸死体が農場で発見されます。このことから、この三家族の運命が動き出していきます。 そして、一方現在、この三人の主人公たちは、町を出たものもいたり大きく成長しています。そして、判事の妻が吹雪の中、墓地まで彷徨いでて、凍死して…
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政治家失格
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読み人/優れた政治家とは。
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政治部の記者であった著者が、ダメになったといわれる日本の政治についてどうしてダメになったのか、どうすれば、良い政治を行う良い政治家が現れるのか、考察した新書です。 流石に、先の衆議院選挙の政権交代までは書かれていませんが、小泉政権以降の政権たらい回しや、麻生政権についてまで書かれています。(本書初版は2009.2出版) 前半は、著者の30年の取材で出会った優れた政治家の思い出、後半は、著者自身が監修をつとめた、テレビ・ドラマ「CHANGE」まで引き合いに出し、 優れた政治家を生み出すのは、資質なのか、システムなのか、更に考察を深めています。 はっきり言って、面白いのは、著者自身が本書は、自…
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ジーザス・サン
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読み人/90年代におけるアメリカ現代文学。
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現代アメリカ文学に詳しい、柴田さんによると、90年代においてもっとも注目されるべき、いや、されている作家だそうだ。 ファックヘッド(ど阿呆)と呼ばれる男を主人公にした、連作短編集です。 無軌道に、そして、享楽的に社会の底辺で、無頼に生きている人間模様を、短文でざくざく描いています。 勿論、そこにあるのは、犯罪、薬物、暴力、社会からの阻害と不適応、、。 マジメな方は、どうして、そんな無軌道に生きるのか、と読んでいて思われると思いますが、こんな風にしか生きられないんだよ、というような、叫びが行間からあがっています。 社会が悪いのか、こっちサイドの所為なのかなんていうこと自体無意味だろとまで、主…
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退出ゲーム
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読み人/爽やか青春ミステリ。
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初野晴さんの、名前も私の耳に届いてきたので、順番的には、「1/2の騎士」かと思いますが、読んでみました。 上条ハルタと穂村チカは、部員が少ない弱小吹奏楽部に所属する幼馴染。 二人は、異性なのに、恋のライバルが同じというちょっとイレギュラーな関係です。(色々推測してみてください) そんな二人が、学校内の謎(ミステリ)を解いていく、連作短編ミステリです。 私の好きな、人の死なない小さな日常の謎を解いていきます。 表題作の「退出ゲーム」は、詳しくないので、判りませんが、演劇関係では、よくある即興劇なんですかね? 推理小説のコリン・デクスターなんかのアクロバティックな推理のツィストとよくマッチしてい…
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死神を葬れ
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読み人/超過激ノワール。
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一言、、おもしろい、、。 面白いって書くのが憚られるような、ぶっ飛び感、過激さ、ノワールさ、ブラックさ。面白いって書くと人間性まで疑われそうな、ぶっ飛び感、過激さ、ノワールさ、ブラックさ。 巻末の解説でも、あんまり内容知らないほうが良いって香山さんが言ってたけど、はっきり言って、そう。ある意味、強烈なショッカーなので、ショッキングさも、売りだと思う。 でも、それじゃあ、わけわかめなので、ちょっぴりだけ。 主人公の、ピエトロ・ブラウナ(注意、イタリア系読み)は、ER勤務のレジデント(研修医)。毎日、超過勤務に耐えて、医療行為をしています。 しかし、とある患者が偶然この病院にやってきたことから…
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戦場の画家
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読み人/戦争で喪失してしまうもの。
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戦場取材でうっていた元報道カメラマンの主人公は現在隠棲し、戦場の絵画を描き、"戦場の画家"と呼ばれています。 そんな彼のもと、元クロアチア民兵が訪れます。元民兵は言います「自分はあなたを殺しにきた」と。 過去、絵画、写真、戦争をめぐる二人の静かで過剰な駆け引きがスタートします。 最初に書きますが、これ、ミステリじゃないですね。又、エンタメ小説でもないかも。 一応、ミステリ仕立てになっているし、エンタメ小説の手法で書かれていますが、著者が書きたいものは、全く違います。 もっと重いテーマ、戦争で失われてしまうもの、傷ついてしまった過去とどう向き合い、どう折り合えばいいのか、、…
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機械仕掛けの神
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読み人/ヘリコプター全史&総まとめ。
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空中に静止して浮かんでいられる、不思議な乗りもの(飛翔体)ヘリコプターについてのノンフィクションです。 最初期のヘリコプターから、最新の事情まで、変遷から全史的なものも含めて、操縦方法、飛べる秘密、図解機構、その長所と短所、活躍、全部あつかっていてヘリについては、一通り網羅できます。 よく子供の頃、友達と話していたのですが、ヘリコプターが下に空気を追いやって浮かんで飛んでいるのは、理解できるのですが、崖の上をずーっと地上すれすれか5メートルぐらいで飛んできて高さ、50メートルぐらい高低差がある崖から出てしまうと、 5メートルの揚力しかなかったら、崖の下に出た瞬間、45メートルまで落ちるんじ…
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マイナス・ゼロ
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読み人/日本タイムトラベルSFの名作
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本書、日本のタイムトラベルものの金字塔だそうで、二年前に新装復刊となりました。 戦時中、空襲の中、主人公の浜田少年は、お隣の科学者らしき先生から、18年後のこの日に、この場所に来て欲しいとたのまれてしまいます。 18年後に浜田青年(時代が経て青年になっている)がみたものは、タイムマシンでした。 そして、突然現れた女性を助け、浜田青年自身も昭和初期の過去へとタイムトラベルするのですが、、、。 タイムトラベルだから、どうの、タイム・パラドックスだからどうのというのを置いておいても、充分楽しめる、リーダビリティの高さでして、 一種異様なストーリーテリングで、するするさくさく読めてしまいます。浜田…
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極北で
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読み人/北極で越冬した男の話。
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1600年頃の英国捕鯨員トマス・ケイヴが、ひょんなことからの賭けで一人北極圏で越冬することになります。極限状態で彼がみたものとは、また、彼が誰にも会わず一冬過ごし感じたものとは、、。 よくSFで極圏が出てきますが、極圏って一応酸素があるって程度で生物をよせつけないほどの苛酷な場所で、殆ど、別世界、異世界なわけです。 そこでそれこそ、1600年ごろの科学レベルで越冬するわけで、本書、中間小説のシリーズなんですが、ある意味冒険小説の要素たっぷりです。 そして、越冬するケイヴ自身が自分の過去にどんどんもぐっていくような、精神描写。 雄大というより、残酷で無慈悲な自然という現実と彼の精神面が交互にい…
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諸子百家
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読み人/中国古典思想、90年代以降の新資料からの解釈も。
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私、世界史のファンなのですが、中国史にもめちゃめちゃ興味あります。そこから派生して、この諸子百家も。又、中国人を理解するには、儒教思想なんかも判っていないといけないとも思うので、、。(でも、実際の現在の中国人と儒教思想は、みていて殆ど合致しないんですけど、、、) 本書は、著者が、それこそ、100家といわれるぐらいあった、中国の古典いや、古代の各思想、儒家(孔子、孟子)・墨家(墨子)・道家(老子・荘子)・法家(韓非子)・兵家(孫子)について書いたものです。 前書きでも百家といわれるぐらい(百家という言葉が中国語でたくさんあったと言う表現みたいです)いっぱいあったと書いてあったので、知らない微細…
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百瀬、こっちを向いて。
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読み人/偽装恋愛の途中。
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本書、雑誌「本の雑誌」のほうで大絶賛されていましてそれにつられて読んでみました。 はっきり言うと、すごく面白かった。 私、色々雑多に読む方なんですが、唯一というか、小説であんまり読まないジャンルが、恋愛もの、、。 前読んだのが、、、なんだろう思い出せないぐらい前なので、。どれくらい読んでいないか、わかってもらえると思います。で、ジャンル内で比較できないんだけど、これ、傑作です。(多分) 恋愛ものの短編集でして、どれも、恋愛偏差値の低そうな人々が主人公(ラストはちがう)でやきもきさせられます。でも、これって、読みなれていないけど、恋愛もののパターンなんでしょ?。 表題作は、先輩を助ける為、偽…
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ワルキューレ
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読み人/シュタウフェンベルク。
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この映画のノベライゼーションは確か出てなかったと思うけど、原作は多分これです。(確証なし) 実際、ヒトラー暗殺って何回もあったのですが、多分この暗殺事件がいちばん有名だと思います。 隻腕の若き軍人貴族クラウス・フォン・シュタウフェンベルクが、ヒトラーを爆殺しようとした事件で、実際、爆発までしましたが、歴史が示しているとおり、ヒトラーは死にませんでした。 原書房ってことで、ノンフィクションかと思って手にとったのですが、なんと、これ小説です。しかも、デンマーク人作家がデンマーク語で書いた。 わりと、デンマークの文壇で重鎮と言われている方が、みっちりノンフィクションスタイルで書いた作品だから、二重…
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ユダヤ警官同盟
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読み人/世界文学としてのエンタメ小説
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ミステリにして、SFの海外三大賞を受賞した作品。前代未聞にしてこんな作品多分、最初で最後!?。(わかんないけど) タネを明かせば、純文学系のハイテク作家が、クロスオーバー風に書いたエンタメ小説で、作家としての基本的なカタログ・データの高さでそのままクロスオーバーした各ジャンルを押し切った、ということになるだろうけれど、 まぁ、ぼちぼち書いていきます。 SFで三つの受賞しているとおり、基本は歴史改変SFです。 舞台は、アラスカ州にある小さな島のシトカ特別区と呼ばれるユダヤ人自治区。イスラエル建国がかかった、第一次中東戦争でユダヤ人側が負けたという設定で、イスラエル建国はならず、ユダヤ人は、ま…
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ひゃくはち
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読み人/高校野球強豪校の補欠部員たちのお話し。
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甲子園に出場する野球の強豪校ってそれだけでも、なにか、すごいって感じがするのですが、部員である彼らは、普段どんな生活をしているんだろう? 又、レギュラーになれなかった補欠部員ってどんな思いで、練習や普段を過ごしているんだろう? テレビの中継を見ていてそんなことを思った方は多いと思います。 本書が、ズバリ真実だとは、言わないけど、それを小説にした一冊です。 雅人は、野球で有名校な高校の野球部所属。 しかも中学からスポーツ推薦で入部するものが殆どを占める中、一般入試で入学し野球部に入ったという異色な存在。 そんな彼の青春時代を社会人になった彼が振り返る形式で描いていきます。 某国営放送だと(主催…
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三悪人
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読み人/時代小説における、コンゲーム。
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本書での三悪人とは、若き日の遠山金四郎、水野忠邦、鳥居耀蔵、のことです。 目黒・祐天寺で火災発生、そこで発見された焼死体は若い僧のものでした。 やがて、その若き僧の身元が判明、さる高貴な方の御落胤とわかります。これを利用し、水野忠邦老中就任のためいろいろと合作するのですが、、、。 これ、タイトルから時代小説のノワール系とも思いましたが、どちらかというと、丁丁発止のやりとり、知恵を絞ってお互いがだましあう、正に、コンゲームです。どっちが敵役で、どっちが悪いとかもあんまりありません。(両方ずるがしこい) 恐るべき、リーダビリティと筋運びで、一気読み、エンタメ作家になるための教科書みたいな作品なん…
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法人類学者デイヴィッド・ハンター
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読み人/法人類学の設定より、ミステリとして面白い。
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先ず、最初に、表題にもなっている法人類学者について、、、。法病理学者と殆ど同じような仕事をするのですが、 法人類学のほうが、より、生き物としての人類を扱っているというか、軟組織を扱うのが法医学、法病理学だとすると、軟組織がもはや残っていず骨になっているものを調べるのが、法人類学だとか、、。すべて本書の本文内とその解説からの受け売りですが。 またもや、科学的アプローチのより過激なミステリが登場しました。 お医者さんや、法医学教室、検視官でなく、法人類学者を主人公にした作品です。 でも、まぁ、突っ込むわけではありませんが、ホームズのころから、証拠集めはより、最先端の科学といいますか、科学的みっち…
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李白
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読み人/詩人を人生と共に振り返ってみる。
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この本、杜甫とセットで出たんですけど、めちゃめちゃいい本です。 声優の江原正士さんも著者名で載っており、えってなったんですけど、本書元々、NHKのラジオ番組だったそうです。 それをいい内容だということで、平凡社で活字に起こし、若干加筆し出版とあいなりました。 私の世界史好きは、実は高校のころからでして受験勉強でも、中国史関係から派生して漢文とかも、ばりばり一生懸命やっておりました。漢文の簡単な構文は、安ぞ、、、とか、将にんと欲す、得べけんや、、とか、丸覚えで白文に返り点まで打ってて読めていました。 中国語を勉強しているのりより、なんか、漢字で書いてあるだけで、記して残すことのすばらしさ、また…
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