本書は「切磋琢磨するアメリカの科学者たち」と題した。 筆者の意図する「切磋琢磨」とは、 「仲間同士がライバル意識を持ちながら互いを磨くこと」である。本書の題名にある「切磋琢磨する」を科学的な言葉に言い換えれば、「ライバル意識を持った仲間同士が建設的にしかも厳正に評価し合うことで学問を向上する」ことである。いわゆるピアーレビュー(Peer-review)による学問の向上である。米国の科学者たちは、まさにこの「切磋琢磨」で科学の質のボトムアップを図っている。 日本の基礎科学と科学技術のボトムアップの必要性が唱えられている中、米国のシステムを模倣したシステムが日本のアカデミアにも導入されつつある。し…
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