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夜のピクニック 夜のピクニック
いわさち/ただ歩くだけ。それだけでこんなドラマが…
現役高校3年生です。一応受験生でした。受験戦争真っ只中にこの本を学校の先生に進められて読みました。なんでこんな時期にと思ったけれど読んでよかった。このはなし同じクラスにいる異母兄弟の話が軸になっている。そこに彼らの友人たちとの友情や恋愛が絡んでいるいわゆる青春小説。たった一晩のことなのに終わった後には世界が変わっている。みんなと一緒に歩くだけ、ただそれだけで分かり合えたりする。迷いが消えたりする。それってすばらしいな。作者はどこかホラーのイメージがあって読もうという気がしなかったんですが、この作品でどっぷりとはまってしまいました。この作品を勧めてくれた先生に感謝しています。中高生にぜひお勧めし…  全文読む 評価する

ユージニア ユージニア
いわさち/ぞっとするわけでもない。引き込まれてしまう。飲み込まれてしまう。この世界に。
まず装丁と冒頭の数ページに心引かれた。誰が世界を手にしたの?大きな字で書かれたそれにわたしはやられた。発端は地方都市の名家で起こった17人もの犠牲者が出た殺人事件である。犯人は若い男。しかしこの家の者とは関係が全くない。一方向から事件を見つめているわけではない。さまざまな人の視線で描かれている。それは『忘れられた祝祭』という本で事件をまた明るみに出した女であったり、殺人現場となった家のたった一人の生き残りの女であったり、事件を追いかけた刑事であったり、犯人とされている男であったりする。時間も全く違ってくる。事件当時であったり、何年もたった後であったり。面白いと思う。飽きがやってこない。生き残り…  全文読む 評価する

のだめカンタービレ(講談社コミックスキス) のだめカンタービレ(講談社コミックスキス)
いわさち/大人買いしたくなる作品
友達から借りて一気にはまって大人買いしてしまいました。こんなに笑えるクラシックがあったのか!!っていうオビ通り!とにかく笑えます。変人コレクッションかって言うくらいおかしな人がそろってます。主人公・のだめの恋のからまわりさも面白い。悲しいときに元気になれます。  全文読む 評価する

生まれる森 生まれる森
いわさち/静か。ほんとに静か。でも緩やかな流れ。
人を殺したりするわけじゃない。超がつくほど大恋愛をするわけじゃない。静か。ほんとに静か。でも緩やかな流れ。それを求めて私の手は本棚のこの本を何度も選んでしまう。主人公の女性は大学生。高校卒業間近に堕胎する。父親は誰だかわからない。きっと適当にくっついたり離れたりした人たちの誰かだ。決してサイトウさんの子ではない。夏休みに同じ学科の子のアパートを借り、一人暮らしをはじめる。それと同時に高校の同級生キクちゃんの家族との交流も始まる。淡々と流れていく。バイト、キクちゃん、そしてサイトウさん。順繰りに出てくる。一定のテンポを保ち。ゆっくりゆっくり流れていく。主人公の女性が抜け出せない恋から抜け出す。簡…  全文読む 評価する

世界の中心で、愛をさけぶ 世界の中心で、愛をさけぶ
いわさち/しっくりこないなぁ。
映画と同時期に読んだのだけど、映画のほうが良かった。話がとびとびの印象をもちました。前後のつながりが見えなかったのもあります。泣けるってのがうりものだったはずだろうけど、泣く前に終わっちゃってる。ラストも映画のほうがいい。病気=泣ける=いい小説ってのはちょっとちがうのでは?  全文読む 評価する

アッシュベイビー アッシュベイビー
いわさち/誇大広告の産物
「好きです。私を殺して。」そんな感じの広告だったと思う。雑誌1ページに及ぶ大型広告。うまい。うますぎる広告が。一瞬にして引きつけられた。ほんの値段も1000円とリーズナブル。「蛇にピアス」で興味をそそられた私は本屋に急いだ。本の内容は私が述べるまでもなく、目を背けたくなる性描写の連続である。やる。やられた。それに尽きる。動物や赤ちゃんが被害にあう。この内容で私は無理って人は多いにちがいない。被害にあった動物や赤ちゃんはかわいそうだ。私もこのような話は読みたくない。だから嫌いだと片付けるのはどうかと思うのである。こういった内容と同時に主人公の恋が繰り広げられる。主人公の女はあまり話をしない男に「…  全文読む 評価する

空中庭園 空中庭園
いわさち/どこかにありそうな家族。
秘密は誰にだってある。あるように悟られないようにするのも秘密である。私はそう考える。だからこの京橋一家のモットーははぁ?って思った。そんなのは建前。みんなに秘密がある。自分が「発生した(させられた?)」ラブホで遊ぶ娘。20年近く浮気を続け、26歳の愛人がいる父。できっちゃった婚と見せかけ計画出産だった母。じつはとっくの昔に童貞を捨てちゃってた息子。家族4人は知らない、いや知らないふりをしているのかもしれない。よくある話だ。これが一般家庭のあり方だ。もちろん浮気をみんなしていて隠しているというわけではない。知らないふりは大事だ。みんなの輪を壊してはいけない。平和主義。江戸時代中ごろの風潮といった…  全文読む 評価する

神様のボート 神様のボート
いわさち/苦しい…狂おしい。
江国さんの作品の中で一番好きな本。葉子と草子の母娘は旅をしている。パパが迎えに来てくれると信じて。とにかくおしゃれだ。母・葉子のセリフや生活、考え方。娘・草子からみたら矛盾だらけかもしれないが、こういう人がいてもいいと思う。葉子は老けない。外見ではなく心が。パパは迎えに来てくれると信じている。草子は成長する。外見も心も。葉子の考えとは違う、一人の人間となる。この作品は葉子と草子がかわるがわる語るスタイルで進んでいく。見事だ。草子の気持ちの移り変わりが鮮明に映し出されている。この作品を初めて読んだとき、私は高校1年だった。ラストの草子と同じ年齢。学校のにおいや空気、朝礼…まぶたに浮かんできた。だ…  全文読む 評価する

いま、会いにゆきます いま、会いにゆきます
いわさち/愛するとは?生きるとは?
ここまで感情移入したのは初めてだ。最後の手紙は涙の嵐。ここまで愛せる人と出会える人はどのくらいいるんだろう。私にはその可能性はあるのだろうか?普通の話だと思った。死んだ妻が帰ってくるという点以外は。ひとつひとつの言葉の美しさ、繊細さが心に響いた。一日で読んでしまった。嗚咽を漏らしながら読み続けた。もやもやとしていた気持ちもすっきりした。とにかく生きよう。誰かを愛そう。そう思った。  全文読む 評価する

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