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西の善き魔女
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まさぴゃん/小公女セーラ的な自己実現
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■小公女セーラ的な自己実現/おもしろい。とりわけ、一巻が最高だった。僕はビルドゥングスロマン(教養小説)が大好きで、小公女セーラ的なシンプルな自己実現物語が、大好きなんです。その他の巻はそうでもないのだが、最初の田舎娘が、舞踏会に出て行くシーンは、すごくドキドキした。まるでハリーポッターの第一巻のよう。この「西の善き魔女1 セラフィールドの少女」も、主人公フェリエルという北の果ての辺境大地の塔に村から孤立して住む少女が、グラール王国の北の貴族社会で最も強い勢力を誇るロウランド伯爵家の領民の若者たちのための大舞踏会に、期待いっぱいで胸を膨らませて、参加しようとするシーンから物語り始まります。荒地…
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「資本」論
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まさぴゃん/良い社会思想史の教科書・導入書
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とても良い社会思想史の教科書・導入書だ。「私たちの生きる基盤である資本制を軸とした文明社会の仕組みを明らかにしよう」という欧州古典社会思想家たちの野望を、わかりやすくとても上手く整理しているとおもう。稲葉振一郎さんは、『ナウシカ読解』とワイアードでのコラム『地図と磁石』などで、超難解な世界で『わかりやすく全体を俯瞰』できており注目していた。僕の好きな「世界の終末を描く物語」の謎解きを読んでいるような、スリリングな展開であった。なぜならば欧州社会思想は、『この世界がどうなっているのか?、どのように作られたか?の謎を解く』物語だからだ。そして、こういうふうに物語のように読みやすいのは、筆者が、抽象…
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まぼろしの旗
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まさぴゃん/竹宮恵子が描く平家落人伝説モノ
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文治元年(1185年)頃の阿波国(四国徳島県)祖谷地方の平家落ち落人伝説を題材にした短編。『マンガ日本の歴史』のような系統の作品かなとも思ったが、ちゃんと竹宮さんの作品になっており、「らしい」まとめ方をしていて、嫌いじゃない。壇ノ浦の合戦で亡くなったとされる幼い安徳天皇を奉じて打倒源氏・平家復興を夢見た生き残りの平国盛が、一族の妄執に囚われた思いと、妄執のシンボルとなった幼い天皇への人間としての愛情の、二つの葛藤が読んでいるものに切なさを誘う。面白かったのは、権力の支配が及ばない山間の奥深い村々が、天皇陛下がいる、ということで次々に平家に忠誠を誓っていくところ。その忠誠心は、どこから来るのだろ…
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保険のない国から来た私がトップセールスになれた理由
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まさぴゃん/トップセールスマンは資本主義社会の勝者の一つの形
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ニッセイの保険外交員でトップセールスになり、いまは中国担当のディレクターになった中国人の女性の奮闘記。思わず軽く立ち読み。こういうトップセールスマンになる人の自己実現話は、ビタミン剤のようにさらっと読めて高揚する。すぐ高揚は消えるが(笑)。ああーいい話だなー。なんだか感動する。キレイ過ぎて、へっと馬鹿にしてしまいそうな気分にもなるが(笑)、それでもこの著者の人生が素晴らしい自己実現に支えられていることは否定できない。まぁ光があれば影があるんだけどね。末端のセールスは、過酷なシゴトだ。就職活動をする人には、これが以下に過酷なシゴトかは、よく認識しておいたほうがいいと思う。肌が合えばこれほど楽しい…
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20世紀少年
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まさぴゃん/骨太の物語の語り部
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僕は、天才浦沢直樹さんの特徴は、実はオーソドックスで骨太な物語の語り部であるということにあるのではないのか、と思う。というのは、オリジナル作品である『MONSTER』『YAWARA』『HAPPY』『PURUTO』等々は、すべてパロディに自覚的で、非常に単純で「ありがち」な設定の反復になっている。とりわけ、決してどれも独創性があるわけではない。プルートは手塚治虫先生の鉄腕アトムの傑作『地上最大のロボット』と彼のRobotの考え方のベースにあるアイザック・アシモフのロボット三原則へのオマージュになっている。また『20世紀少年』も、オウムに代表されれる終末的な世界観では、あまりにありきたりな内容の反…
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彼氏彼女の事情
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まさぴゃん/繰り返すものからの脱却
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作者は元々、雪野と総一郎の二人の立場から物語を書き分けたかったようです。にしても、総一郎は暗い。この生い立ちの暗さは、古い文豪の文学作品を見ているような感触があります。この連綿と続く「家」と「血」による縛りは、日本の文学作品にはよく見るテーマで、少女マンガでも陰りのある美少年(笑)は、大抵この手の生い立ちの暗さをもっています。昔話や古典で言うと、貴種流離譚ですね。ただ、背中からヒタヒタと迫ってきて精神を追い詰める、生まれる前からの刻印への恐怖・苛立ちそして解放への作者のテーマの展開力は群を抜いています。こうした自意識の恐怖を描いてので、エヴァンゲリオンで似たテーマを追っていたガイナックスの庵野…
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回転翼の天使
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まさぴゃん/官僚の縦組織を超える災害
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読んでいて、アニメの『機動警察パトレイバー』、映画『踊る大捜査線TheMovie2』と消防士の災害救助活動を描いた曽田正人さんの傑作マンガ『め組の大吾』を強く連想させられた。まじで感動した。まぁ、終わり方は小川さんらしく青臭くもあるが、そこがまたいいんだよなぁ。小川一水さんのテーマには、1)因習にとらわれた組織を超えるほどの大惨事に対抗する2)登場人物が組織・官僚制度の壁に絶望しながらも、なぜか希望を捨てない青臭さが大きな軸になっていることが多い。ほんとは、ここに3)原初的な意味での、泥臭い足に地がついた「技術」というものが入るが、そこはこの作品では重視されていないので、カット。この技術に対す…
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わが心のフラッシュマン
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まさぴゃん/知的に誠実であること
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知的に誠実である、ということは、ある問題的に解答を出し、かつ実践でそれを変えることだと思います。過去に文壇で『文学は、飢えた子供を救えるか?』という問いがはやったことがあるそうです。この問いは今でも有効で、食べることが出来ない空想が、役に立つのか?という問題提起です。全てのものを、『役立つか?』という思考に還元するのはどうかとは思うものの、ベトナム戦争やアフリカの飢餓を直面しながら、飽食に飽きる先進国の住民には、誠実な問いだと思います。この問いへの真正面から答えたのは、この本以外には知りません。解答は、こうです。人間とは、生物としての本能が壊れた生き物であり、その欠落部分を自己幻想欲=物語を生…
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ベストセラーの構造
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まさぴゃん/マーケティングの良書
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初めて読んだのは、もう10年以上前になるが、日本のマーケット状況、大衆心理、消費構造を分析した本では、これ以上に琴線に触れるものは、未だにない。当時は高校生だったが、企業に入社しマーケティングを担当しても、その印象に変化はない。時間の経過に耐える、というだけで良書は良書足ると思う。そもそもの問いは、『ベストセラー』という一時期に大量に消費される文学作品という『現象』がなぜ起こるのか、ということです。そして結論は、作品そのものではなく失われていく共同体を疑似体験するための儀式への参加なのだ、ということ。社会学でいう80年代の島宇宙化による思考の細分化とそれへの反動を非常にうまく描写していると思い…
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オリガ・モリソヴナの反語法
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まさぴゃん/収容所文学としてのオリガ・モリソヴナ
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<<オリジナルはどちらか?>>作品の完成度として、オリジナル性としては、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』こそが、米原万理さんのオリジンであって、この作品も脚本構造は全く同じものである。作品としては、二番煎じだと思う。やはり、最初に読むならば、傑作『嘘つきアーニャ〜』をお薦めする。しかしそれを越えて、この実体験のの中にある「物語性」を十全に引き出したのが、この『オリガ・モリソヴナの反語法』といえるだろう。ともすれば、実体験であるがゆえに、劇的に(いや普通から比べれば異様な劇的さだが(笑))展開しない『嘘つきアーニャ〜』の背後にあったはずの可能性、思い出が、物語の中に最高の形で展開されている。分析…
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噓つきアーニャの真っ赤な真実
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まさぴゃん/ヨーロッパ的なモノ
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はっきりいって、かなりの名作です。この作品は、1960〜5年(5年間)プラハでのソビエト学校(共産党幹部の子弟が集うインターナショナルスクール/いまでいうアメリカンスクールのロシア版)での体験記。小学生であったマリは、父親が日本共産党の代表として(事実上の大使のようなもの)プラハに駐在し、そこのソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった友人たちの背景に出会…
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恋愛中毒
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まさぴゃん/吐き気がするような人間心理
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一言でいうと、ストーカー女性の内面を追った作品。中毒のように恋愛にはまっていく女性の狂気を丹念に描いている。けっこう長くて、しかも救いがない内容でカタルシスがないので、「何を期待して読むのか?」が僕には疑問だが、ただテーマとしては興味深い。この作品では、主人公の水無月が、1)なぜそのような狂気に苛まれる動機を持つに至ったか?2)この後、彼女はどう生きていくのか?が、つまりは原因と結果がまだ「描ききられていない」ので、このテーマの次の作品が見たいと思う読者や評論家は、多いと思う。ただ、このテーマを描くにあたって、同時代性や女性の共感を当てにしすぎていて「言葉による描写」というのは存外少ない。作者…
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旅行者の朝食
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まさぴゃん/ロシアの知識人の系譜
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『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を読んで以来、彼女の全作品を読破中。今まで知らなかった自分恥ずかしいほど素晴らしい。最高傑作は、やはり嘘つき〜ではあると思うが、『オリガ・モリソヴナの反語法』も、素晴らしい物語だった。なんでもっと早く知りえなかったのだろう?。読者好きの自分としては恥ずかしいのやら悲しいやら。その幅広い知識の豊かさに感服。しかも分かりやすい平易な文章は、僕の理想とするところの文章力だ。しかし、物語から入ったが、実はエッセイストとして有名な方だ。しかし、その基本は、どの文章でも変わらない。彼女の素晴らしさの特徴を僕が挙げるとすれば3つ①ヨーロッパ的なもの②ロシアのインテリゲンツィア…
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電波男
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まさぴゃん/自由洗脳社会におけるオタクたちの反旗
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僕は今を岡田斗司夫さんが『ぼくたちの洗脳社会』で主張する自由洗脳社会と考えています。それは資本主義的に「価値観」がマーケットによって選別される社会です。またインターネットの存在により、一般社会では社会では生き残れないようなニッチな価値観が凄まじい多様性で維持される世界です。だから同じ事実からどのような解釈(=価値観)を導き出し宣伝するかが重要な社会です。この本は恋愛資本主義の上層部に位置する女性たちの価値観(いわゆる酒井順子の負け犬論や倉田真由美の『だめんずうぉーかー』)に対する最下層(苦笑)男性側からの反旗ですね。基本的に消費マーケットは、女性の側の価値観に支配されてきました。それは消費の先…
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僕はこうやって11回転職に成功した
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まさぴゃん/転職者のバイブル
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転職経験者(とりわけ外資)にとっては山崎さんの著作は、素晴らしい経験則の宝庫で、これほど転職に役に立つ本はないと、私の周りでは断言されています。この本を読むと著者の性格は、至純な純粋さと、内部告発をしてでも自分の尊厳と「正しいこと」を貫く姿勢は、尊敬に値する見事さです。ましてや共同体主義の蔓延する日本社会で、これほど「個」を貫く姿勢は、賛嘆を禁じえない。しかし同時に、パンピーの一サラリーマンの立場から一言で言うとやなやつですね(笑)。尊大なエリート主義と実力と努力と言う聖なる剣で他人を裁断する傲慢さ。日本型資本主義社会・共同体という労働の流動性が低い市場で、転職するということ、そして外資に代表…
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ウォールストリート投資銀行残酷日記
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まさぴゃん/投資銀行内部の暴露本
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一言で云うと「投資銀行」では、高給と引き換えに人間性を犠牲にしていかに働かなければならないか、ということを下品なジョークと日記調の非常に分かりやすい表現で、これでもかと書かれた本。いってみれば、よくある落ち武者(会社を辞めた人の内部暴露)の暴露本だ。こういう本はすごく面白い(笑)。とはいえ、十分に真理を突いていると思う。むしろ、企業社会の末端にいて、その「シゴトそのもの」の価値観に合わなかった人間の姿を描いているという意味では、とてもいい本。逆に、価値観が合っていると、物凄くハマル(=幸せそう)のは、著者達の同僚や上司たちを見るとよくわかる。このメンバーの二人は、一流MBAを卒業後に最下層のア…
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大事なことはみんなリクルートから教わった
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まさぴゃん/人事の神様
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採用活動に少し携わったことがある。リクルーターも、もう三桁は会っているんじゃないかなぁ。面接というのは、とても勉強になる体験だ。するのもされるのもね。そのとき人事の担当者が、ぼそっと「リクルートってスゴイんだよね。人事システムが、これでもかって会社の都合の良いようにできている。なのに、若くして会社を辞める(辞めさせられる?)人とか、期限限定付きでかなり過酷な条件であっても、「リクルートという場所で勉強させてもらった!、卒業したんだ(辞めたんじゃなくて!)」って、みんなが思っているんだよね。「リクルートに入って、社長を目指そうぜ(=若くして辞め(笑))」って、口説かれると、優秀で自負のある学生は…
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ソニー本社六階
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まさぴゃん/腐った官僚的大組織を告発する愛するが故のソニー批判。
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ソニーのインサイダーによる暴露本。ちなみに、読みやすく、これまでの国際優良企業ソニーのイメージを、ひっくり返してくれるので面白かった。ソニーの低迷振りの理由が、よく理解できた(笑)。これは80年代多角化した日本大企業のダメぶりの内部告発。『任天堂がプレステーションをつくっているソニーの子会社よりも高い利益を安定的に上げていることや、ソニーがLCD(液晶ディスプレイ)の分野で合弁を組んだ韓国サムソン電子がソニーの1年分の利益を1ヶ月あまりで稼ぎ出していることを認識していない社員は、意外に多かったりする』というフレーズは、低収益率でコングロマリットディスカウントにして大企業病の現状をよく表わしてい…
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半島を出よ
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まさぴゃん/地政学的な要所を動かしてしまうこと
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地政学的には、朝鮮半島は大陸国家(ロシアや中国)からの日本列島への侵略に対する防衛にとって最重要地点です。それは戦前のエリートが死ぬほど気にしていた部分です。どんな時でも、この地政学的構造を抜きには、日本列島と朝鮮半島に中国東北部とロシアの関係は、語れません。しかしながらアメリカ大陸と東アジア大陸との緩衝地帯と考えれば、それは別に朝鮮半島でなくともいいはずです。WW2末期のソ連の参戦で、日本が分断統治される可能性が極めて高まったことから考えても、むしろそのほうがありえる話です。かわぐちかいじの『太陽の黙示録』もその当たりの発想をベースにしていた。北朝鮮の部隊が、九州にアメリカと中国という2大地…
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攻殻機動隊
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まさぴゃん/踏みとどまる体制派
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押井守監督作品「GHOST IN THE SHELL」の原作。押井守監督がジャパニメーションを世界に知らしめた作品として有名だが、それ以前に士郎正宗さんは、知る人ぞ知る有名な方。マンガはアニメとは違ったテーマを追っているような気がする。士郎さんは『ドミニオン』なんか典型的だけど、『踊る大捜査線』『機動警察パトレイバー』と似てる。腐った世の中やりきれない管理社会の中で、馬鹿な反体制派になることもなく、正義面して流されたて汚職に手を染める体制派になるでもなく、ギリギリのところで正道を歩もうとする話が描かれている。この人の作品って警察官や公安と一貫して『体制派』の組織の人間を描いているんですよね。大…
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星を継ぐもの
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まさぴゃん/ハードSFの最高傑作
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『星を継ぐもの』を初めて知ったのは、アニメ製作会社GAINAXの庵野秀明監督の『不思議の海のナディア』の最終話のタイトルだった。今思うと、なるほどというタイトルだ。あの古代も含め地球上のすべての生物を保管した博物館の映像が、この小説を読んでいてまじまじと思い浮かんだ。この作品も、SFとしてはもう完璧な古典ですね。世界中のSF作品に影響を与えている大傑作です。僕は、どちらかというとファンタジー系のSFが好きな方ですが、この作品はまるで傑作の推理小説を読むような謎解きを味わえ、作者の想像・創造力に眩暈がするほどくらくらさせられました。まぁこのレベルになると、多分読む人を選ばないのではないかと思いま…
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導きの星
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まさぴゃん/人類の歴史の再現
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銀河系に進出した人類が、他の遅れた人類を見守るというテーマは、すでにSFでは人口に膾炙している。この作品は、そうしたテーマを味付けしなおしたヴァージョンの一つだ。このようなものの見方は、19世紀から20世紀半ばまでの「未開社会」を見守る西欧近代主義者の文化人類学者の、傲慢な視線を感じなくもないが、しかし若き外文明監察官の辻本司という主人公には、ちょっと危ういくらいそこにいる人類に共感してしまう姿勢は、なかなかさわやかに感じる。 読んでいて面白い!と感じたのは、「人類の歴史を再現」していることです。外宇宙の文明を監察する司が、スワリスという知的生物に様々な手助けや導きをしていき、文明を育てていく…
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A
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まさぴゃん/見事な補強
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時系列的にはほぼ同じ素材を扱っていますが、ドキュメンタリーとは、まったく異なる印象を受けました。というのは映像作品の『A』はオウムの側という視点から描く映像として、オウムにシンパシーを感じさせせるもので、実際に僕も圧倒的な社会権力である世間と報道に恐怖を感じる弱者側にシンパシーを強く感じました。だからこの本とドキュメンタリー作家森達也の凄みは、ドキュメンタリーである『A』という映像作品を見比べなければ分からない。映像作品には、日本社会が異端者や弱者に向ける強烈な排除の力を告発する視点が描かれており、素直にあの作品を見れば、絶対にオウム真理教に感情移入してしまいます。けれど、この森監督の文章を読…
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豹頭王の試練
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まさぴゃん/100巻到達おめでとうございます。
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なんと100巻ですよ。100巻!!。これは歴史の残る世界の誇る作品です。内容云々ではなく一人の作者が強い一貫性を持って、これだけの作品世界を想像し得たことは、日本の誇りです。さすが源氏物語の国、その作者が女性であることも、日本人らしい。にしても26年間です。僕も出会ってから、20年近く読み続けています。20年ですよ!!。読み始めたときに小学生だった僕が大学を卒業し結婚をしても、まだ続いているんですよ(笑)。凄過ぎるにもほどがある。子供の頃から物語が大好きで、栗本薫さんと同様、終わることがないほどに長い物語ほど愛してきました。けれども、三国志も水滸伝もモンテクリスト伯も、どんな作品にもすべてには…
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稼ぐが勝ち
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まさぴゃん/シンプルで頭がいい人だなと思った
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表現的には拝金主義なので誤解を受けやすいと思う。たぶん性格的に「わざわざ誤解を受ける姿勢で相手を試す」ひねくれた性格であるようだ。こういう性格は、自分の意見が理解されない期間が長いと生まれやすい(笑)。僕が文脈世読むと主張するところは、『お金がすべて』といっているようで、その背後に、(1)既得権益で若者世代を支配する老人世代の搾取をやめさせろ!(現行制度への完全否定)(2)夢と進歩を掲げる若い世代にチャンスを!(エリート教育の肯定と評価の透明性の要求)(3)経済の二極化の肯定(=実は価値観の多様化の肯定)そして、お金を手段として、実現した大きな夢を持て!!シンプルな主張です。利益を独り占めしな…
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儲け方入門
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まさぴゃん/堀江貴文の思考法の入門編
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とにかく商売がうまいなぁと思う。この時期に集中して本を出すのは、さすが。しかもブログでの社長日記など、起きていることをリアルタイムで記載しているので、そもそも素材はかなりあるわけです。たぶんボロイ商売だと思っているでしょう(笑)。乗せられて1000円以上する高い紙媒体を購入する僕のような、おいしい馬鹿な消費者がたくさんいるわけですから。「ほんとうに価値ある情報」は、紙になった時点で遅すぎるし必ずしも真実が書かれているわけではないですからね。ましてや企業経営は、書かれたものより行為・結果が重要な世界ですから。この本は、堀江貴文の思考法の入門編の紹介本。もともとブログやいくつかの本を読んでいる人に…
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鬼斬り十蔵
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まさぴゃん/山田風太郎のヴィジュアル化
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山田風太郎が創りだした特異な時代劇の世界を描写できるのは、せがわまさきしかいないだろう、と思う。『バジリスク』を描かせた編集部は、さすがだと思う。僕は、『バジリスク〜甲賀忍法帖』からファンになった口だが、この『鬼斬り十蔵』も長期連載デヴュー作とは思えないくらい世界観が完成している。たしかにもともと山田風太郎の世界観自体が完成しているのだから、不思議はないのだが、それをストレートに映像化できて違和感がそれほどない(僕にとっては)のは、さすが。最近は復刻版や新装版があるので、古本屋を回らなくても、過去の名作がすぐ探し出せるのは、凄くいい時代だなと思う。たぶん山田風太郎や『魔界転生』の妖しい時代劇の…
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ご近所物語
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まさぴゃん/少女マンガの王道
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この『ご近所物語』を読んだとき矢沢あいさんの発想の進化プロセスがわかった気がしました。彼女の全作品を読んでみると、女の子の自立と依存がクローズアップされている気がします。とりわけ、最新作『NANA』の恋愛依存体質のハチこと奈々と、自立へのプライドをもつナナという二人のNANAが描かれているのが象徴的。たぶん自立の原型となったキャラクターが、この作品の主人公幸田美果子なんだと思う。もちろん単純に割り切れるわけではなく、好きな人への献身と自分の夢への強烈なプライドと目的意識が揺れ動くわけだけど、少なくとも美果子ちゃんの強烈な目的意識は、男よりも確実に自分の夢を優先している。この辺は、NANAとより…
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クロサギ
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まさぴゃん/詐欺を行う側からの視点
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鬼才青木雄三氏の傑作『ナニワ金融道』から始まり、田島隆氏の『カバチタレ』など、金融業の原点である金貸しにまつわる世界が人口に膾炙するようになりました。実は、資本主義の原点ともいえる部分を描いていて、かつ一般のサラリーマンのような制度に守られている一般市民からは非常に見えにくい世界であったのですが、消費者金融の一般化などで、よく知られる世界になってきました。その一連の流れではあるが、なによりも興味深いのは『詐欺師の立場』から描いている点で、この作品は興味深い。あらすじは自分の家族が詐欺により無理心中してしまい、その中で生き残った少年が「自分も詐欺師になり」詐欺を行う者たちを食い物にする詐欺師にな…
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ルサンチマン
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まさぴゃん/アンリアルしか生きることのできないダメ男たち魂の叫び!
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濃い。濃いよこの設定(苦笑)。とくに、ダメ男の本音の部分は、同じ男性としてマジに涙なしには語れない。これで泣けない男は、まずいないはずだ。現実世界で圧倒的な敗者になってしまったら、それこそゲームの世界に逃げるしかないだろう。だって、夢も希望もない腐った現実から、「逃げ」そして「癒し」を求めるのは、人間の権利だもん。そうすると働かない集団が(=引きこもり)増えてしまうので、時の権力からは嫌われてしまうかもしれないが。既に4巻で完結した同作品。最初の一巻のインパクトは、すごかった。それは現実の敗者となったダメ男のルサンチマン(=恨み)が、映像とともにまさに見事に表現されているからだ。もう一点秀逸な…
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