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製造業崩壊 製造業崩壊
みち秋/製造業崩壊の危機を中小企業の就労問題から警告
世の中にさまざまな格差論がはびこっている。中でも企業間、労働者間の賃金格差が拡大し、ワーキングプアなどの社会問題が生じている。本書は格差の温床のひとつである、中小企業の就労問題(低賃金、未婚化、低い定着率など)の実態を明かし製造業崩壊の危機を訴える。労働者の「安易な転職→年収ダウン→未婚化」により会社は「定着率の悪さ→品質悪化→生産性ダウン」して製造業が立ち行かなくなり日本経済も崩壊すると著者は考えているようだ。この危機から脱出するには「日本的経営を再評価して、やる気を起こす賃金体系、技能伝承などで人を大事にする会社経営」の具体策を提案する。崩壊のシナリオと労務人事方策には感覚的に納得できない…  全文読む 評価する

千年、働いてきました 千年、働いてきました
みち秋/老舗製造業は、意外にも「頑固一徹、この道一筋」ではなかった
日本が世界的経済大国として生きていく上で重要な産業は、「製造業」であることに異論を唱える人はいないだろう。その製造業を支えてきたのは大企業ばかりでなく、100年以上もの間、幾多の障害を乗り越えてきた老舗製造業を含めた中小企業にも支えられてきたことも誰も否定しないだろう。その結果として科学技術が発展し先端技術の粋を集めた製品がどんどん開発されて、私たちの生活は豊かになってきた。私たちは溢れかえる生活用品の中に、さまざまな老舗の技術が詰め込まれていることに気づかずに生活している。著者は日本になぜ100年以上続く老舗企業が多いのかという素朴な疑問を抱き、調査するうちに老舗の技術(ケータイ表面の金箔技…  全文読む 評価する

中国大国の虚実 中国大国の虚実
みち秋/揺れ動く新たな経済圏中国を、多角的に取材分析
北京での六カ国協議は中国の粘り強い調整で共同文書を採決した。議長国として中国の存在感を世界に示し、「ポスト冷戦時代」をにらんでしたたかな外交を展開した。外交だけでなく経済においても国際金融市場で中国政策が影響するようになり、国際的にも重要な地位を占めるようになってきた。一方で躍進した経済にも景気変調、社会不安、米中の通商摩擦などさまざまなカゲリが出始めているようだ。本書は2005/3から2006/5まで日経新聞に連載されたもので、中国が世界に及ぼす影響と国内の社会ひずみなど、明暗両面の変化を明確にすることで揺れ動く中国の実態を多角的に分析している。本書は今後の中国を見るポイントの一つとして、格…  全文読む 評価する

迷いと決断 迷いと決断
みち秋/迷いながら決断した結果がソニー衰退のトリガーになった。
1995年。コンスマーエレクトロニクスの全盛期が終わり、インターネット時代が始まろうとしている時、出井氏はソニーの社長に就任した。時代の変化を予感して、ネット社会に適合できるようにAV/IT路線推進、ネット事業への進出など、事業の軸足を移すためにさまざまな経営方針を打ち出した。創業世代との軋轢、自由闊達な企業風土の中で、改革を断行し新しい会社へ脱皮でき、初代生え抜き社長としての重責は達成できたと胸を張る。しかしソニーは経営不振に陥っている。その経緯についてはソニーの内部告発書( ソニー本社六階 技術空洞)を併読すると不振の真因が浮き彫りになってくる。一般的には映画、音楽、金融と事業を拡大しすぎ…  全文読む 評価する

国家を騙した科学者 国家を騙した科学者
みち秋/反証と確証のシステムが機能しない社会は、真の民主主義国家ではない
国内外で科学の信頼性を失墜させる論文捏造事件が止まる所を知らない。2005年科学誌「サイエンス」に難病患者の再生医療への応用が期待されている患者適応型ES細胞の生成にソウル大黄禹錫教授が成功したとの論文が発表された。しかし昨年この論文は捏造であることが発覚して、日本でも大きく報道されたことはまだ記憶に新しい。本書によるとこの事件は最初からES細胞の存在はなく、単なる詐欺事件であったにもかかわらず肥大化したのは、政府とマスコミの煽動により黄教授が偶像化され、国民が常軌を逸した行動に出た事件との事。著者は今回の恥辱的な事件の背景にある政府、マスコミ、国民がなぜあれほど熱狂し、予期せぬ行動に出たかに…  全文読む 評価する

ニッポン南極観測隊 ニッポン南極観測隊
みち秋/南極は科学だけでなく、他の分野にも価値が見出せる可能性がある
南極観測が始まって50年。南極観測は敗戦から10年まだ日本は貧しく閉塞感が漂う56年11月8日に南極観測船「宗谷」は南極に向け出港した。私たちはこの国家的事業に未知の世界を知る期待で熱くなった記憶がよみがえる。本書は50年の記念出版として、越冬隊経験者9人の筆者がそれぞれ専門家の立場から執筆。単なる50年史ではない観測における人間くさい、どろどろした人間ドラマと極地での厳しい観測状況が描かれており、南極の象徴である「南極犬タロジロ」「オーロラ」 だけでなく、南極観測の裏情報も含めた全体像を把握できる。現在基地は3箇所になり、規模的にも世界トップクラスの観測体制で大きな成果を挙げている。主な学術…  全文読む 評価する

会社は誰のために 会社は誰のために
みち秋/大企業の経営戦略が社会のしくみを変える時代
日本経済においてバブル崩壊後の「失われた10年」は経営トップが経営改革に積極的に取り組まなかった事が主な要因であるとの見方が一般的のようだ。しかしこのような状況でも思い切った経営改革を断行し、成果を挙げている企業がある。今注目されているキャノンと伊藤忠商事である。本書からその経営トップの御手洗会長と丹羽会長の経営手法、哲学は勿論のこと、私たちが仕事をしてゆくうえで必要なことは何かを学ぶ事ができる。両氏は米国駐在で学んだ経営手法を日本に導入して、『企業の目的は売上でなく利益にある』(御手洗会長)、『3年間赤字の会社は全て整理する』(丹羽会長)と明解な経営信念を掲げ、全員に危機意識を持たせて組織の…  全文読む 評価する

万物の尺度を求めて 万物の尺度を求めて
みち秋/科学で創出された標準は世界の政治経済を制覇できる
物語は1792年フランス王政末期、フランス科学アカデミーが世界共通の度量衡単位「1メートル」を地球上の子午線全周の4千万分の1と決めた事から始まる。時はフランス革命下、苦難の測量事業は政情不安などで出発から6年経過後の1798年に終了する。「全ての人々のために、全ての時代のために」という啓蒙思想を大義に、メートル法は紆余曲折しながら米国を除いて全世界に受入られてゆく。二人の天文学者(ドゥランブルとメシェン)が敢行した「子午線(ダンケルクからバルセロナまでの距離)測量」と言う大事業を描いた壮大な科学史ドキュメントである。著者ケン・オールダーはハーバード大学で物理学を学び、歴史学の博士号を獲得、ノ…  全文読む 評価する

飽食の海 飽食の海
みち秋/海洋資源も石油資源同様採り尽くせば枯渇する
日本の食文化の象徴は海の幸、山の幸である。我々は資源的に貴重な海の幸をためらう事なく日常的に食している。しかし一見飽食に見える今日の海洋事情も想像しえないほどの多くの問題を抱えているようである。本書は「ディリー・テレグラフ」の記者である著者が、7年間かけて世界の海、漁港、水産業者、科学者、漁師を訪れて取材し、今漁業資源に何が起きているかを告発、資源が持続不可能になる要因を様々な切り口で内容と対処法を提言し、漁業関係者並びに一般消費者に猛省を促している名著である。ホンマグロはエサとなる小魚を乱獲してイケスで肥育/蓄育されている現状と世界中で捕獲された海洋生物のうち、食になるのは全重量の10%位で…  全文読む 評価する

サッカーW杯英雄たちの言葉 サッカーW杯英雄たちの言葉
みち秋/90分の死闘よりも、ピッチ外の方がもっと大切である
06年サッカーW杯はイタリア代表の優勝で幕を閉じた。スーパースター達の華麗なプレーとサポーターの熱狂の余韻が残る中、本書に出合った。遅きに失した感は否めないが、選手たちのドイツ大会への思いがより一層鮮明に蘇る。 本書は今日のスーパースター達のピッチ内外の人間ドラマを通してサッカーの魅力を語る。そして華麗なピッチのプレーばかりでなく、闇の部分にもスポットを当て、より濃い内容に仕上がっている。とにかくW杯の情報は豊富であり彼らの生き様を知ることで、我々にも生きるヒントになることは間違いない。スーパースターの個性を象徴的な出来事の掘り下げで引き出している。「悪夢の98年」と言われたブラジル敗退でロナ…  全文読む 評価する

黄砂 黄砂
みち秋/厄介者扱いされているが実は地球環境保全に貢献しているかもしれない
春一番と共に訪れ、春の到来を告げる「黄砂」は、日本ではあまり環境問題として注目されて来なかった。 しかし近年大気中に浮遊している黄砂は、健康被害、地球環境と日常生活へ悪影響を及ぼすと考えられ、黄砂粒子の化学成分分析が急がれている。黄砂研究の流れは地球環境という枠組みの中で、多くの研究者が地球温暖化に対する影響を評価するという視点から黄砂研究をしているようだ。今、黄砂が注目されているのは「自然を見る人間が、新しい視点を得て、自然が再び新しい側面を見せてくれた」からだという。つまり近年黄砂は地球環境という側面から注目されるようになり、色々な環境問題とつながっていることが解り、今までの黄砂研究とは異…  全文読む 評価する

CO2温暖化説は間違っている CO2温暖化説は間違っている
みち秋/「暴論」と言い切れないかも・・・・??
近年の異常気象や北極の氷の減少は地球温暖化が原因で起こっており、気温上昇のほとんどは大気中の人為的温室効果ガスの増加が原因である『可能性が非常に高い』と人間活動と気温上昇との関係が一般的に言われているが、他に温暖化がすすめば光合成作用が促進されCO2が減少するという説、大気中の水蒸気による温暖化説、単なる自然現象などなど、温暖化説は種々ある。本書はセンセーショナルなタイトルのように人為的温室効果ガス説に真っ向から異論を唱える。「地球温暖化は主に太陽光の変化による気温の上昇が原因でCO2濃度が増加した結果であり、CO2温暖化説は間違いである。人間の活動とは無関係であり京都議定書の温暖化防止策は全…  全文読む 評価する

辺野古 海のたたかい 辺野古 海のたたかい
みち秋/基地問題に口をつぐむ本土の日本人に突きつけられた強烈なメッセージ
5月11日政府と沖縄県は米軍キャンプ・シュワブ沿岸に普天間基地代替施設を新設する政府案を基本に協議を進めることで合意した。沖縄県が先に受け入れを容認した辺野古沖海上基地案は、10年以上地元住民による抵抗で実現できなかった経緯がある。本書は著者を含む市民有志で「市民アセスなご」を立上げ、辺野古沖を舞台に4年間に亘り繰り広げられた防衛施設局との戦いの記録である。狭い地区で賛成/反対に別れて対立することへの疲れと、立ちふさがる国策への諦め、「振興策」への期待で疲弊してゆく住民運動の中で、粛々と進められる建設計画に悔しさ、無力感にさいなまれながらも、諦めずに反対の火を灯し続けた執念には頭が下がる。沖縄…  全文読む 評価する

技術空洞 技術空洞
みち秋/モノづくりの精神と技術が消えた「SONY」を暴く
超優良企業であったソニーが、巨大化した組織の硬直化と経営戦略の失敗(ITビジネスの不成功、次世代TVの出遅れなど)で、世界的巨大企業の凋落してゆく様を鋭く抉る元社員の内部告発書。モノづくりの中枢である開発設計部門からの告発は、他山の石として多くの教訓と忠告を示唆、ソニーが抱える問題は、同じモノづくりに携わるものとして共感、自戒させられる。書かれている内容は、第三者から見れば憤まん、怨言など偏見や感情的な面も見受けられるが、世界のソニーがどのような経過を辿り、モノづくりの精神と技術を失って行ったか、経営・開発戦略、組織など広範囲に亘り克明に暴いている。その中には重要な証言も見えてくる。中でも高い…  全文読む 評価する

天と地と人の間で 天と地と人の間で
みち秋/身近な環境問題を科学的に解明し、保全再生の方法を説く
岩波書店「科学」雑誌に99年から05年まで隔月に連載された環境問題に関するエッセーを一冊にまとめたのが本書。環境危機の克服の切望などで環境と経済の調和が重要視され、環境にかかわる科学と社会との関係が密接になってきた今、時代通念に適合した著書である。私たちにとって極めて身近な問題を取上げ、自然と人との繋がりを仰々しく論ずるのではなく、オーソドックスで説得力があり信頼感が持てる。著者は植物・保全生態学者で絶滅危惧種の保全や外来種の生態系に及ぼす影響、更に農業などの一次産業と環境保全の問題、など生物多様性の実態を科学的に解明し、保全再生のための科学的方法・技術の研究をしている。並々ならぬフィールド活…  全文読む 評価する

技術立国日本の中小企業 技術立国日本の中小企業
みち秋/「弱く衰退しつつある中小企業」イメージへの反論
連日マスコミは大企業の好決算、株式市場の活況で日本経済の好調さを報じている。しかし日銀の量的金融緩和策がとられても、我々の景況感は明るさを実感できない。しかしなんとなく明るさが戻ってきたムードの中で最近まで騒がれていた、中小企業衰退論、製造業空洞化説はいつの間にか影を潜めた感がある。本書は「弱く衰退しつつある中小企業」という衰退論に対して真正面から異論を唱える。製造業(金属産業主体)の一部優良中小企業をリサーチ・分析して記述されており、下請企業と負け組企業には言及しておらず、産業全体の実態が示されていないことを念頭に入れて読む必要がある。熾烈な競争の渦中にあって経営資源、人材育成などの制約の中…  全文読む 評価する

科学技術の国際競争力 科学技術の国際競争力
みち秋/戦後半世紀、科学技術は米国と相克の時代であった。
科学技術の国際競争力の評価基準はその時代の政府、一般社会のイデオロギーで決まる。現代の科学技術の国際競争力は先端技術の研究開発をいかに他国より先行して実績を上げるかに掛かっている。戦後米ソの冷戦時下では米国の軍事科学力とソ連の核・宇宙開発で国際競争が繰り広げられた。日本は市場性の高い生産技術で世界をリードしてきた。冷戦崩壊で米国は軍事科学から生命科学へ方向転換、日本は東アジア諸国の猛追で窮地に追い込まれた。これから大差をつけられたバイオなどの基礎科学の開発研究で米国と対峙しようとしている。この戦後半世紀の科学史から何を学び、未来を予測するか。本書は科学史の陥りやすい単なる史実の実証でなく、ベテ…  全文読む 評価する

なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか
みち秋/新入社員の入社時期。技術・技能をいかに教え伝えていくか。ヒトづくりの
新入社員の採用は企業業績回復で採用が増加された。一方で団塊世代の大量定年が始まり、世代交代による技術・技能の伝承が危ぶまれている。それによるモノづくり企業の技術/技能低下が経済成長の失速を招く恐れがある。強い企業づくりには強い人材づくりが不可欠であり、蓄積した技術・技能を確実に後世に伝えていくことが緊急且つ重要な課題である。しかし今モノづくり現場に異変が起きている。優秀な指導者不在でヒトづくりが従来方法では立ち行かなくなっているのである。従来は先輩が後輩を長い期間、技術・技能を指導しながら伝承していたが、今は非正社員の比率が高まり、指導者の空洞化が目立ち企業内教育の限界説も出始めており、企業内…  全文読む 評価する

日本の科学/技術はどこへいくのか 日本の科学/技術はどこへいくのか
みち秋/裏読みすれば大学法人化の成果が読み取れる。
大学が今大きく揺れている。まさに科学技術の転換期を見る思いがする。法人化により大学に経営全般が任され、民間企業同様に成果を問われることになった。国からの交付金も大幅削減され研究に成果主義の導入を余儀なくされている。一般社会及び産業界からは物理・化学のような究極理論探求ではなく、社会に直接貢献し、快適で安全な生活が出来る科学研究が求められている。しかしこのような動きに警鐘を鳴らす学者も多い。 基礎科学を軽視し大学に安易に市場原理を導入するのは、スケールの大きな研究ができなくなるとの意見である。非実学か実学かの対極ではなく、非実学の上に実学が存在するとの認識に立って改革を進める必要があろう。著者は…  全文読む 評価する

老人が社会と戦争をはじめるとき 老人が社会と戦争をはじめるとき
みち秋/少子高齢社会での快適な老後はもはや幻想である。でも前向きに自信と誇りを持って生きたい。
「世界人口時計」が65億人を突破した。先進国の少子化より発展途上国の増加分は遥かに大きく2050年には92億人に達する予定だ。一方わが国を含め欧米先進国には将来の少子高齢社会に対して悲観的な見方が広がっている。わが国も50年には老年人口比が35%、総人口9200万人と国家基盤を揺るがすほどの急速な人口収縮を迎える。地球上の人口が増加する反面、先進国の人口減少は過去とは異次元の未体験ゾーンであり楽観は許されない。少子高齢社会は経済成長の低下、公的諸制度(年金、医療、介護)の崩壊などが強調されているが、更に加えて著者指摘の「経済、政治システムが老化し流入する移民との統合・共生を図るという難題」など…  全文読む 評価する

宇宙日記 宇宙日記
みち秋/人類は技術向上に固執するあまり、自らロボット化していることに気付かねばならない
「宇宙から地球が見たい」との思いをかなえて、昨年8月9日宇宙飛行士の野口聡一さんが無事帰還された。コロンビア号の事故後4年の時を経て、このたびのミッションに参加。私たちに夢と希望と感動を与えてくれた。日記は宇宙空間15日間の生活及びそのBefore/Afterの日々を淡々と記録してあり、野口さんの熱い思いが伝わってくる。苛酷な訓練に耐え、稀有な体験をした一人の宇宙飛行士の生き様と魂を見る思いがする。類書は多いが宇宙飛行の記録をこれだけ忠実に写真と文章で綴られた例はない。轟音と振動の離陸、無重力状態での生活、宇宙ステーションとのドッキング、史上初の船外活動など、一部始終が克明に記録されている。写…  全文読む 評価する

米中石油戦争がはじまった 米中石油戦争がはじまった
みち秋/「経熱政冷」で中国は本当に脅威か。
中国は石油を爆飲して、軍事力を強化しながら将来の石油危機にそなえ、世界各地で石油集めに奔走している。このまま進めば将来米国の利害と衝突することが予測され、世界的石油危機の引き金になることは避けられない。中国の驚異的経済発展と軍事強化で中国脅威論が台頭している半面、政治家、官僚、マスコミの中には楽観論も多い。小泉首相は脅威ではなく中国の経済成長が日本景気を支えていると歓迎している。又軍事力についてもマスコミの一部は今の所装備の面、近代化の面で日本は中国を上回っていると楽観している。しかし反日デモ、ガス田問題、靖国問題など中国の対日強硬姿勢で関係は対立の一途を辿るばかりである。中国は本当に脅威なの…  全文読む 評価する

まさか自分が…そんな人ほど騙される まさか自分が…そんな人ほど騙される
みち秋/巧妙に仕組まれた詐欺の手口を見破れますか?
今週「1夫11妻」男が逮捕された。呪文によるマインド・コントロールで集団生活をする奇妙なカルトです。このような破壊的カルトや詐欺を含めた悪質商法は昔からエンドレスに続いています。 平成十七年度の詐欺被害状況を警視庁のH/Pで調べると、被害総額はなんと226億円、件数は19、703件、 こんなに多くの人が騙されているとは驚きです。 被害者の多くは女性、高齢者ですが、最近はインターネット詐欺に三十代男性も遭っており、年令、性別問わず被害者になっています。このような社会で騙されずに暮らすことは大変です。だから生活の知恵として人に騙されない学習をすることは大切なことです。著者の西田先生は大学で社会心理…  全文読む 評価する

巨大戦艦大和はなぜ沈んだのか 巨大戦艦大和はなぜ沈んだのか
みち秋/大和とともに散った臼淵大尉の遺訓から新たな日本の再生の道を探る
昨年は戦後六十年の節目の年。「大和」に関する書籍や映画が人々の関心を呼んでいる。「大和」は世界的に優れた技術が盛り込まれているにも拘らず、軍首脳部の戦略、戦術が疎かった為撃沈され、日本の敗戦に結び付いて行った事は史実として語られている。今当時の技術に対する戦略、戦術の残照が顕在化されつつあり、本書は当時の内外政治背景と、「大和」の問題点を洗い直し沈没原因を再検証して、今後日本がどのように再生したらよいのか、その道を探る。この残照の顕在化に対して、著者は「大和」と命を共にした臼淵大尉の遺したメッセージから我々に日本の現状を思索させる。『進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ…  全文読む 評価する

「悪魔のサイクル」へ挑む 「悪魔のサイクル」へ挑む
みち秋/人類を絶滅させる「悪魔のサイクル」を引き起こす真犯人が海底深く眠っている。
人類滅亡の恐るべき地球の仕組みを解明し、発せられるメッセージは衝撃的である。CO2濃度は産業革命以来指数関数的に増加していることが指摘されており、特に80年代以降の温度上昇とCO2濃度の増加は著しい。このままのエネルギー政策で経済構造が続けば最悪のケース21世紀末には急激な気象変動により人類が滅亡するかも知れないと警鐘を鳴らす。その理由は海洋圏の海水温度の上昇で深層に眠る「メタンハイドレート」の大量崩壊が続発する。そのために大気中のCO2濃度が急増して、人類滅亡への「悪魔のサイクル」が動き出すしくみが見えてきたからだという。本書は地球温暖化のしくみ、弊害、そして近未来に「地球に何が起きるのか」…  全文読む 評価する

トヨタ式 トヨタ式
みち秋/常勝時を疑え!常勝時が一番危機的状況である。
トヨタ自動車が三期連続過去最高の純利益を更新した。バブル崩壊後に業績不振に陥り復活した要因は、「経営の本質が生産方式だけでなく、卓越した経営力に注目すべきである」。と本書は分析する。約二年間に及ぶ長期取材を通して得たトヨタ式経営理念の真髄を的確且つコンパクトにまとめたトヨタ本の中でも傑出した労作である。企業の社会的責任が問われる今、社会的価値のある企業を目指すには政治に関して無縁でありえない。政治とバランス良くかかわりながら自己防衛するのもトヨタ式である。そして今日の激動期には精緻かつ迅速な情報収集が不可欠である。国家レベル体制並みによる、トヨタ独自の情報収集のあり方がトヨタ式を読み解く重要な…  全文読む 評価する

勝者も敗者もなく 勝者も敗者もなく
みち秋/史上初のスト決行。「あるべきプロ野球の明日」を求めて戦った男たちの103日間のドラマ。
04年9月、日本プロ野球70年の史上初のストライキが決行された。発端は近鉄・オリックスの合併、1リーグ制導入。球団側はこの問題に全く選手側と話し合わず、マーケット縮小が既成事実化されてゆくのに対して選手会側が猛反発をしてストライキを決行した。ストのやり方も解らない松原事務局長を頂点に、古田選手会長をはじめ各チームの選手会長が何を考え、どう行動したか。本書は近鉄・オリックス合併報道から、スト終結までの性急な再編と不安で空虚な交渉、そして切迫する意識改革など、大きなうねりの前で、これから挑むものがどれほど巨大なものか想像もつかないまま、立ち上がった男たちの戦いを精細に記録したものである。個性の強い…  全文読む 評価する

世の中意外に科学的 世の中意外に科学的
みち秋/未知のものを知る喜びが科学的に世の中を見る楽しさに結びつく。
科学技術に対する関心度の低下理由のひとつに、科学技術が私たちの常識では理解できなくなってきたことが上げられる。本書は科学とは縁遠い政治ジャーナリストの著者がこの科学離れに危機感を抱き、科学が本当に面白く楽しいものであることを伝えたい一念で執筆されたものである。本書は脳科学、分子生物学(ウイルス)、宇宙工学(原始地球誕生)、人類学(人類の起源)など、解り難いこれらの最先端技術を可能な限りわかりやすい文章で書下ろし、著者の科学技術に対する熱い思いが伝わってくる。脳科学については難解な脳の神経回路、伝達物質の働きなどは極力言及を避けて、日常生活で活用できるハウツウ、たとえば脳の鍛え方、幼少期の脳の育…  全文読む 評価する

桜が創った「日本」 桜が創った「日本」
みち秋/ソメイヨシノは明治維新と共に表れ、日本中の桜と春を一変した「革命の花」である
寒い冬が去り、待ちに待った春が来ると突然パット桜が咲き出す。私たちは満開の桜の美しさだけでなく、その短命さに心動かされる。このような時節になかなか面白い本が出版されている。明治初期ソメイヨシノは染井を出て、日本中を席巻し、桜と春の景色を一変した。本書はこの革命ともいえる足跡を辿りながら印象的な痕跡を探してゆく。もろもろの説話、伝承を踏まえて、ソメイヨシノが全国に普及して行った理由と時代背景を描いている。安直に桜に深い意味、特別な観念を持込まず、桜を語る言葉を自らの視点で冷静に見つめようとする基本姿勢が貫かれている。そして先人の語りを参考にしながら桜の歴史を見直そうとしている。まず圧倒されるのは…  全文読む 評価する

テクノリテラシーとは何か テクノリテラシーとは何か
みち秋/巨大事故から何を読み取るか。別角度から見た「失敗学」
私たちは高度な科学技術を手中にし、多種多様な人工物を作り上げてきた。結果私たちの生活は豊で快適なものになった。しかし等身大であった技術が急速な発展を遂げ科学技術の負の部分が顕在化されてきた。原発事故、薬害禍、自動車事故、六本木ヒルズの自動回転ドァ事故などはその象徴である。このように人工物は絶対安全であるというものはなく、事故及びトラブルから貴重な教訓を得て、そこからテクノロジーを学ぶ「テクノリテラシー」が必要になってきた。以前は事故については人間工学(人間の行動特性、システム設計、リスク論)のみで議論されていたが、01年ごろから「失敗学」ブームになり、畑村洋太郎先生の「失敗学のすすめ」がブーム…  全文読む 評価する

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