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蒼穹の昴 蒼穹の昴
apple/読み出したら止まりません!
 『蒼穹の昂』、本当に感動しました。自分は良い本に出会えたと心から思える作品でした。 ストーリーとしては貧乏な家に生まれた春児と科挙を目指している文秀の生涯を描いたものなのですが、彼らの周りの人々にもぜひ注目してもらいたいと思います。それは登場人物、一人一人に心に響く物語があるからです。彼ら一人一人のストーリーは、後半に描かれる時代の大きな移り変わりへと繋がっていきます。この物語の時代設定は清時代の中国。変法運動が叫ばれ、革命に今にも火がつこうとしていた清の末期です。西太后はもちろん、猿世凱、李鴻章、康有為など、実在の人物も多く登場します。しかし、小説の中では、明・清あたりの中国の複雑な歴史、…  全文読む 評価する

オルフェウスの窓 オルフェウスの窓
apple/何度でも読み返したくなります。
 『オルフェウスの窓』は激動の時代に流されそうになりながらも必死に生きた人々の物語です。まずこの物語には本当にたくさんの人々が登場しますが、中でも特に中心となっているのがユリウス、クラウス、そしてイザークの三人でしょう。もちろん、ユリウスとクラウスの恋も感動したのですが、私が一番惹かれたのはイザークでした。ピアノを弾くことに情熱を傾け、そしてピアノの前で苦悩する彼の姿に、胸が痛むほど感動しました。また物語の中にでてくる曲も各々のシーンにぴったりのものが多く、それが物語を盛り上げているな、と感じる所もありました。一番の例はイザークがベートーベンの「皇帝」を弾くシーンだと思います。あの華やかな場面…  全文読む 評価する

だれが君を殺したのか だれが君を殺したのか
apple/将来の進路を悩んでいる人に読んでほしい本。
 「児童文学」と聞いて思い浮かべるのは、まずファンタジーや冒険モノではないでしょうか? 私はこの本に出会うまで「児童文学」といえば、10代前半くらいまでを対象としている、という先入観をもっていました。しかし『だれが君を殺したのか』は、将来の進路に迷っている人達、皆が感情移入できる物語です。 『だれが君を殺したのか』という題名から、推理小説かな?と想像してしまうかもしれませんが、これはいわゆる推理小説ではありません。主人公の少年マルティンはギターが得意なのですが、それを将来の仕事にできるような天才的な才能をもっているわけではありません。そして、大人に対する反感をもった「普通の少年」です。こういう…  全文読む 評価する

屍鬼 屍鬼
apple/人間と屍鬼
 『屍鬼』はただ怖いだけのホラー小説ではありません。「起き上がり」である屍鬼が登場する話ですから、もちろん怖くないはずがないのですが、では屍鬼とは怖いだけの存在なのか、と言われるとそうではないのです。人間を殺さなければ生きていけない屍鬼。にもかかわらず人を殺すことを躊躇ってしまう屍鬼。そして屍鬼に向けられる人間の憎悪。本を読んでいくうちに自分は人間の味方なのか、それとも屍鬼を肯定しているのか、だんだん分からなくなってくるのです。何をもって正しいとするのか、自分にとっての天敵を排除することは正義と呼べるのか、それはラストの人間と屍鬼との対決でますます難しい問題になっていきます。この物語は絶対的な…  全文読む 評価する

ベルサイユのばら ベルサイユのばら
apple/不朽の名作だと感じました!
 『ベルサイユのばら』は私が生まれる前に書かれた作品ということもあり、私がこの作品に出会ったのは、つい最近です。もともと市民革命に興味があったので、なんとなく読みはじめたつもりが、物語に引き込まれてしまい、一晩で全巻読んでしまいました!                         私はフランス革命とは、悪女アントワネットや贅沢三昧の王室をたおした、市民が主役の革命だと信じていました。しかし、私は『ベルサイユのばら』を読んで、一概にそうは言い切れないと感じました。この作品ではフランス革命を主に王室側から見ており、アントワネットやルイ16世の心に共感できる部分がたくさんあります。一言に『悪女』…  全文読む 評価する

魔性の子 魔性の子
apple/おすすめです!
 人間の「ここではない、どこかに自分が住むべき異郷があるはずだ」という気持ちや、人間の醜い部分であるエゴや異端を迫害しようとする心を、見事にとらえ、登場人物に感情移入してしまい、読みはじめると止まらなくなる作品です。 また、「祟り」や「神隠し」といった言葉から、ホラー小説か、と思いがちですが、『魔性の子』は単にホラー小説と言ってしまうにはあまりに切ない物語です。またファンタジー的作品なのでホラーが苦手な私にとっても、とても好きな作品になりました。 『魔性の子』の話は十二国記シリーズ『<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=00015…  全文読む 評価する

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