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ゴーストハント ゴーストハント
紫月/様々な分野の薀蓄に感心
今回の舞台は能登の料亭。そこは当主が代替わりするたびに、大量の死者が出るという、呪われた家系だった。しかし、『呪い』と定義づけられるほどの確固とした事実も根拠もなく、麻衣やナルは調査に息づまる。日本海を臨む老舗には、どんな謎が隠されているのか?そんな中、ナルが霊に憑依され、倒れてしまう。恐怖の対象がはっきりとしない、漠然とした恐ろしさ。そんなものが、じわじわと迫ってくる。日本特有の、いわば土着の信仰、宗教などが上手く組み合わされ、日本海を臨む舞台設定と相まって、読むほどにうねるような恐怖が迫ってくる。海から、何が来るのか。呪いの大本、大きな力を持つものとは。今回は憑依されたナルを筆頭に、レギュ…  全文読む 評価する

裏閻魔 裏閻魔
紫月/戦後の混乱の中、百歳を超えて
シリーズ二作目。  目の前から消えた奈津を追って、あちこちを捜し歩く閻魔。見つけられず、東京へ戻った閻魔はふとしたことから、浮浪児に懐かれ、同居することになる。次第に情が移っていくのを自覚しながらも、己の正体を知られるわけにはいかず、なんとか彼と別れようとする閻魔。一方、戦後の町では、奇妙な自殺者が続出していた。彼らの掌には鬼籠の痕があり、閻魔は兄弟子、夜叉を疑う。そんな閻魔に、戦争孤児がまとわりつく。百歳を超えて、ようやっと成長した感のある閻魔。それでも死なず老いずの体には、孤独に生きることを強いられる。長い間、閻魔を支えてくれた信正は最後のときを迎えようとしていた。老境を迎えた奈津の生死も…  全文読む 評価する

やなりいなり やなりいなり
紫月/いつにもまして可愛らしい
「しゃばけ」シリーズ第十弾。 このシリーズはたまに長編もあるけれど、本書はいつものように短編集。好みもあるだろうが、このシリーズは短編の方がキレがあっていいように思う。今回は以下の5編が収録されている。疫神、渦津日神(まがつひのかみ)、疱瘡(ほうそう)神、時花神(はやりがみ)など、なぜか剣呑な神がそろって現れる。ーー『こいしくて』薬を欲しがる、不思議な幽霊が長崎屋に現れた。ーー『やなりいなり』若旦那の父、藤兵衛が三日も家に帰ってこない。折しも、辺りでは雷鳴が響いていた。ーー『からかみなり』天から綺麗な玉が降ってきた。玉を追って、空からやってきたものは。ーー『長崎屋のたまご』幼馴染で親友の栄吉に…  全文読む 評価する

イヴに捧げた殺人 イヴに捧げた殺人
紫月/結婚一周年を迎えたイヴとローク
イヴ&ロークシリーズ第14弾。結婚一周年を迎えたイヴとロークだが、彼らを迎えるのはいつだって殺人だ。イヴがかつて逮捕した毒殺魔・ジュリアナがイヴへの復讐に乗り出す。一見、関係のないような毒殺事件ののち、ターゲットはロークだとイヴは確信する。目的は、イヴを苦しめるため。大切なロークを守るため、イヴは必死に犯人を追いつめる。今回は凄まじい女同士の対決にぞくぞくさせられる。 男性から見たら、ちょっと尻込みしてしまうほどに女同士の戦いは壮絶だ。相手が魅力的な悪女であればあるほど、戦いも魅力的になる。稀代の毒殺魔・ジュリアナはとても魅力的な女性だ。このシリーズの登場人物は犯人も、イヴのファミリー…  全文読む 評価する

白ツヤたまご肌のつくりかた 白ツヤたまご肌のつくりかた
紫月/賢く使って、乾燥しがちな冬のお肌を労わりたいものだ
昔から色白は七難隠すというけれど、白くてつやつやとした素肌なら、七難も八難も隠してくれそう。 たまご肌というと、むき卵のようにつるりとした質感を思い浮かべてしまう。お肌があんな感じだったら。昔は私もあんな感じだったし。などと雑念を抱きながら、読んでみる。まずはプロローグ。「深澤亜希流マスト美白テクニック」そしてチャプター1から7までの項目に分けられていて、1.「白ツヤたまご肌をつくる基本のフェイスケアルール」2.「焼かない!白ツヤたまご肌を守るUVケアルール」3.「うっかり日焼け.....。白ツヤたまご肌を取り戻す白肌リターンルール」4.「白ツヤたまご肌をつくるボディケアルール」5.「指先から…  全文読む 評価する

薔薇の花びらの上で 薔薇の花びらの上で
紫月/毎回、違った魅力をみせてくれる
若い女性が殺害される事件が続く。被害者はいずれもドラッグを与えられ、レイプされていた。共通点は他にバラの花びら、ワイン。キャンドル。華やかだけど独りよがりな犯人像が浮かび上がる。独善的に官能の舞台を整えた犯人は、ある分野の天才。裕福で、おそらくは二人だと推測したイヴ。事件の性質から、またしても悪夢に悩まされながらも、犯人を追う。シリーズ第13弾。今回は華やかな舞台に彩られたレイプ事件だが、イヴはいつものように元気いっぱいに犯人を追いつめる…というわけにはいかなくて、珍しいことに彼女は熱を出してしまう。病気ではないのだと病院もサマーセットも拒もうとして暴れるイヴはとても可愛らしい。のだけど。泣き…  全文読む 評価する

魔女の目覚め 魔女の目覚め
紫月/魔法と錬金術の世界へようこそ
マシューの『うち』、フランスの壮大なシャトー、セット・トゥールを後にした二人は、ダイアナの『うち』を目指す。ダイアナの家は『魔女の家』。セット・トゥールも素敵だったが、こちらもなかなかだ。魔女の家は祖先の幽霊がうごめき、家自身が意志を持ってドアを開け閉てしたり、客が増えると新たに部屋を用意したりする。マシューの行くところ、ワイン、ワイン。そしてまたワイン。ヴァンパイアにワインがつきものなのはもちろんだが、作者がワイン好きらしく、至る所でワインにまつわる話が散りばめられている。行間から芳醇な香りが漂ってくるようだ。また、巷に溢れるロマンス小説とは一線を画し、セックス描写がないにもかかわらず、ダイ…  全文読む 評価する

魔女の目覚め 魔女の目覚め
紫月/新たなパラノーマル・ファンタジーの世界へ
世界に存在するのは、4種類の生き物たち。 人間、デーモン、魔女、ヴァンパイア。主人公のダイアナは強力な魔女の家系だが、魔力から可能な限り遠ざかっていようとする歴史学者だ。そんなダイアナが、オックスフォードのボドリアン図書館で魔力によって封印された写本を手にする。すぐに返却したダイアナだったが、写本は数多くのデーモン、魔女、ヴァンパイアたちが求めているものだった。ダイアナはヴァンパイアのマシュー(オックスフォードの教授で天才科学者)とともに、壮大な謎に取り込まれていく。流行のパラノーマル・ロマンスだと思って手にした本書。しかし読んでみると、重厚でアカデミックな雰囲気が漂う。なにしろ主人公は歴史学…  全文読む 評価する

阪急電車 阪急電車
紫月/乗り合わせた人たちのストーリーを切り取って
阪急電車今津線。 宝塚駅から西宮北口駅まで。 そして折り返し 西宮北口駅から宝塚駅まで。 駅ごとに、乗り合わせた人たちのストーリーを切り取り、緩やかにつなげたり展開させたりしていく構成になっている、短編集。 映画化されて、あまりにも有名になった本書だが、書籍で読まれた方よりも映画を見た方のが多いのではないだろうか。それでも原作をお勧めしたい。こちらはきっと、想像を働かせる楽しみがあるから。いつも行く図書館で出会う彼女のことが気になる会社員。 同僚に結婚間近の彼氏を寝取られた美女。 すぐにキレル彼と別れられない学生。 夫の死後、犬を飼うことを決心した老婦人。 社会人だけど「アホな」彼をもつ受験生…  全文読む 評価する

裏閻魔 裏閻魔
紫月/激動の時代を描き切ったダークファンタジー
「ゴールデン・エレファント賞」第1回〈大賞〉受賞作。密偵として新選組に送り込まれた長州藩士・一之瀬周は、正体が知られて追われる身となる。瀕死の重傷を負ったところを刺青師・宝生梅倖に助けられ、掌に彫った「鬼込め」と呼ばれる刺青を掌に彫られて命をとりとめる。しかしそれは、不老不死となる呪いの刺青だった。「不老不死」といえば吸血鬼が主流だが、本書では刺青による呪いによって不老不死を得るということになる。「鬼込め」とは、その名の通り鬼を体の中に封じ込む呪いだという。不老不死だけでなく、本人が心から望めば、様々な望みをかなえることができる呪いだ。しかし、不死を彫ることだけは禁忌だとされていた。閻魔も兄弟…  全文読む 評価する

別れの夜には猫がいる 別れの夜には猫がいる
紫月/後味爽やか。切れ味鮮やか。
「あなたの恋ごと、友だちのカレシ。強奪して差し上げます」アヤシイ広告にためらいつつも、オフィスCATを頼る女性たち。シリーズ第二弾です。夜啼鳥と青い鳥  どれほど他の男の元へ走ろうと、真一はいつだって許してくれる。 彼は私の青い鳥。 だから今度こそ、今の男と別れて真一とやり直すの。 そういう小夜子に、雛子は問う。 青い鳥の結末をご存知ですか?他、宵闇キャットファイト   孔雀たちの夜宴烏の鳴かぬ夜はあれど別れの夜には猫がいると、五作品を収録。皆実雛子(みなみ・ひなこ)が活躍するこの短編集は、いずれも後味爽やか。切れ味鮮やか。前作よりもいっそう洗練されている。なにしろ『オフィスCAT』はただ…  全文読む 評価する

本日は大安なり 本日は大安なり
紫月/クライマックスは一息に
――『大安』歴注である六輝の中で、何事においても全て良く、成功しないことはないとされる吉日。結婚式など、祝い事には特に向いている――上記のような大安の謂れを知っていたら、この現代においても、大安の日に結婚式場を予約したいと考える人は多いことだろう。大安と仏滅と、どちらでも選べるのならば、大半の人が大安を選ぶに違いない。本書はそんな大安の日。同じ式場で式を挙げる、四組のカップルと、一人のウェディングプランナーの物語だ。新郎に対してある企みを胸に秘めた美人双子新婦。プランナーを困らせるわがままな花嫁。新婦に重大な事実を告げられないまま、結婚式当日を迎えた新郎。大好きな叔母を、新郎の陰謀から救おうと…  全文読む 評価する

春は裏切りの季節 春は裏切りの季節
紫月/無骨なイヴの優しさが、微笑ましい。
ロークが所有するホテルで、著名な女優のコレクションをオークションにかける準備が進められる。その最中、ホテルのメイドが絞殺された。イヴは犯人が有名な殺し屋であることを突き止めるが、FBIから横やりが入る。折しも、ロークのダブリン時代の旧友が現れ、イヴは彼への疑いを捨てきれない。シリーズ12作目。伝説の女優が煌めく宝石をオークションにかける、と、華やかな設定だが、イヴに言わせればただのがらくた、他人のお古。華麗な宝石も形無しだ。しかし著名人のオークションには、大金が動く。殺し屋の黒幕は誰か?殺人の目的は何か?ロークの旧友の役割は?FBIは事件とどう関わっているのか?等々、いつもながらにスピーディか…  全文読む 評価する

再春館製薬所ニッポンいちの社員食堂 再春館製薬所ニッポンいちの社員食堂
紫月/ぜひとも続編を!!
健康・美・やる気。初めの二つはよく見かけるキイワードだけど、三番目のやる気に目を引かれ、ちらっと見てみた。すると、小さなおかずがてんこ盛り。メインディッシュがどーんと紹介されているものよりも、ちょっとしたサブディッシュに心惹かれる性質なので、すぐにお買い上げしてしまった。再春館製薬所のた社食が紹介されているのだけど、定食が紹介されているのは一週間分だけ。 なーんだ。一か月分くらい載せてあればいいのに。と一瞬がっかりしたものの、この定食の品数が半端じゃない。メインの他にサブのおかずが4から5種。それにごはんと汁物、デザートまでつくという豪華な仕様だ。これを我が家に応用すると、サブを二日分と数えら…  全文読む 評価する

ラストシーンは殺意とともに ラストシーンは殺意とともに
紫月/イヴにはクリスティがよく似合う
イヴとロークはロークが所有する劇場のこけら落としに来ていた。上演されているのはクリスティの戯曲。その作品そのままに、舞台上では男優が刺殺される。殺された主演男優は誰からも憎まれる悪辣な人物。容疑者は芝居が仕事の、俳優たち。シリーズ第10弾。最初から 最後まで劇場型の犯罪だ。華やかで、どこか芝居めいていて、容疑者は誰もが俳優だ。人間の性として、気晴らしに殺人を求めるのは哀しい本能のようなものらしい。安全な立ち位置に身を置いて、争いを見物する。殺人を扱った戯曲は、その気晴らしの洗練されたもの、と見るのはあながち間違ってもいないのだろう。劇場関係者の身辺を探り、役者たちの華やかで醜い人間関係を浮き彫…  全文読む 評価する

不眠症・睡眠障害みるみるよくなる100のコツ 不眠症・睡眠障害みるみるよくなる100のコツ
紫月/よりどりみどりの眠れるコツ
明日の予定が気になって。ちょっと腹が立つことがあって。ドキドキ興奮してしまって。なにかしらの肉体的・精神的な理由で眠れなくなる、というのは誰にでもあることだ。気にしなければいいのだろうが、眠れないのはつらいし、翌日のことを思うときちんと眠りたい。ぐっすり眠れれば気分は爽快。この本はどれだけ役に立つのだろう。と、あまり期待せずに読んでみた。「ぐっすり眠り、すっきり起きるために」・臨床現場からの最新知見・睡眠の知識と、まずは睡眠のためのあらゆる知識が二章にわたって展開されている。しかし二頁で一項目。イラスト入りで、とても読みやすく、素直に『なるほど』と読んでいける。後は「ぐっすり眠り、すっきり起き…  全文読む 評価する

あなたの恋人、強奪します。 あなたの恋人、強奪します。
紫月/こんな女性が身近にいたら
このままじゃ、私殺される…!年下彼・英之のDVから逃げ回っていた梨沙は怪しげな広告に飛びついた。「あなたの恋人、友達のカレシ、強奪して差し上げます」。オフィスCATに連絡を取ると、皆実雛子(みなみ・ひなこ)と名乗る女性が現れた。恋愛絡みの事件に悩む女性の駆け込み寺のようなオフィスCAT。短編が5編、収録されている。年下の彼は典型的なDVだった。別れることはおろか、もう自分の部屋へ帰ることさえ怖い。追い詰められたリサは、オフィスCATに連絡をとった。――泥棒猫貸します同僚の清美は、いつも茜の真似をする。部屋のインテリア。ヘアメイク。資格。まるで茜の真似というより、茜のものを横取りするかのようだっ…  全文読む 評価する

ゴーストハント ゴーストハント
紫月/血の匂いに酔ってしまいそう
舞台は山奥に立つ巨大な洋館。増改築を繰り返したために、迷路のような複雑な構造になっている。館の中では行方不明者が続出していた。調査のために集められた二十名もの霊能者たち。ナル、麻衣たち渋谷サイキックリサーチのメンバーは、いつものように館の測量を始めた。すると、内部に空洞の部分があることに気づく。調査の間も、姿を消していく霊能者たち。ということで、ゴーストハントシリーズ5作目。巻を追うごとに面白くなっていく気がする。不自然な増改築を繰り返した館の伝説は他もあり、その逸話や怪奇現象、伝説に関する薀蓄は今回もどっさり。他のホラー小説とはちょっと趣を異にするシリーズだ。麻衣の天真爛漫な性格や、同じよう…  全文読む 評価する

カサンドラの挑戦 カサンドラの挑戦
紫月/ニューヨークの名所を巡りながらテロリストを追う
「われわれはカサンドラ。われわれは政府を全滅させる」イヴの元に届けられたメッセージの予告通り、ロークの所有する建物が爆破される。声明が届けられたその時、イヴはドリルで貫かれ、殺害された男の事件を検証しているところだった。最初から派手な展開を見せた本書はシリーズ9作目。過去のテロリスト集団に繋がる事件を追うイヴ。今回はピーボディの弟がニューヨークにやってきて、ピーボディが姉らしい一面を見せるのが、とても微笑ましい。ニューヨークの名所を巡る姉弟と一緒に、観光気分にもなれるし、本書ではなにかと史跡名所が登場して、映像的な楽しさが味わえる。エンパイア・ステート・ビル、マディソン・スクエア、プラザ・ホテ…  全文読む 評価する

やっぱり宮部みゆきの怪談が大好き! やっぱり宮部みゆきの怪談が大好き!
紫月/やっぱり宮部みゆきはいいなあ
どうして人は怖い話が好きなのだろう。と不思議に思うほど、怖い話は巷に溢れ返っている。本書では宮部みゆきさんと北村薫さんの対談集を筆頭に、読み応えのある特集が詰まっている。中でも面白かったのは、『江戸・怪談散歩』。宮部会談の舞台を歩くーーということで、「幻色江戸ごよみ」や「あやし」「あかんべえ」や「震える岩」などの舞台地が美しい写真とともに紹介されている。『怪談ガイドマップ宮部版』といったところだろうか。小説の紹介もされていて、こうした案内も一興。かの有名な『回向院』も紹介されていて、思わず見入ってしまった。また、怪談の名作が4編、収録されている。うち、2作は宮部作品だ。『曼珠沙華』ーー「おそろ…  全文読む 評価する

おまえさん おまえさん
紫月/情味豊かな捕り物帖
時代小説が好き。 面白かった時代小説を読むと、すぐにそう思ってしまう。 時代小説にもいろいろあるというのに、この直截な感想は困ったものだ。 しかし、本書は思わずそう思ってしまったものの一冊だ。 「ぼんくら」「日暮らし」に続くシリーズ3冊目。 本所深川の同心・井筒平四郎とその甥・弓之助が活躍する捕り物帖だ。 生薬屋・瓶屋の主、新兵衛が何ものかに斬り殺された。新兵衛の死は少し前に発見された身元不明の亡骸とつながりがあり、さらに、二十年も前の事件が浮き上がっていく。 あまりの美貌に、平四郎の妻に行く末を心配される弓之助と、太平楽な平四郎。 おでこの三太郎に岡っ引きの政五郎、お菜屋のお徳など、いつもの…  全文読む 評価する

ニューヨーク十二番地の呪い ニューヨーク十二番地の呪い
紫月/『いつもとはちょっと違う』アイテムが満載
シリーズ初の番外編。ということで、中編が以下の3編。 第一話では、イヴが大嫌いな宇宙旅行のさなかで事件が起こる。殺人に関するセミナーを行いくらいなら、激高したヤク中の一団と対決する方がいいとまで嫌っているセミナーを行わなければならないことになっていて、夫の所有する豪奢なホテルにいてもイヴはご機嫌斜めだ。 警察官が集う中、彼らは伝説の警視に会う。しかし彼はロークの父親に、計り知れない恨みを抱いていた。 ロークとイヴの過去の悪夢・父親。 既に過去と折り合いをつけている二人だが、元警視はそう考えていない。 病に侵され、ロークへの復讐を生きるよすがにしてきた警視。警視の部下が殺害され、イヴは夫への疑惑…  全文読む 評価する

その日まで その日まで
紫月/ちょっぴりビターな味わいのコージーミステリ
シリーズ第二弾。「小蔵屋」に商売敵が現れる。その名は「つづら」。和雑貨のお店なのだけど、露骨に嫌な感じの営業妨害を仕掛けてくるので、お草の心は穏やかでない。久実ちゃんは憤るし、常連さんたちは心配してくれるのだけど。。。 つづらの店主の面の顔の厚いこと。はっきりと分りやすい悪役だ。 また、つづらが店を開いた裏側には詐欺まがいの不動産売買の噂があり、そうした行為は他にもあった。 今回は全編を通して、この詐欺行為を行った藤原の存在が影にちらついている。この藤原という一癖ある男は、昔、草と再婚の話があった人物だった。 本書に収録されているのは以下の六話。 如月の人形卯月に飛んで 水無月、揺れる緑の葉月…  全文読む 評価する

水底フェスタ 水底フェスタ
紫月/けして爽やかではないけれど
山間の村に暮らす広海。睦ッ代は、集落を寄せ集めたような小さなだ。唯一の自慢は、ムツシロ・ロック・フェスティバル。毎年、楽しみにしているこのフェスの会場で、広海は初めて由貴美を見た。村出身の芸能人、由貴美。進学校で学年一位の成績を誇る広海は、村長の息子だ。閉ざされた村社会の中で、まとわりつく幼馴染や過干渉の母親にうんざりとしていた。これまでにずっと繋がってきた幼馴染よりも、東京で問題を起こして村にやってきた粗野で乱暴な達哉を友達だと思う。そんな時、広海は由貴美に再会した。優等生がメインキャラクターの学園もの。いつもの、著者得意のストーリーだと、最初は思った。しかし舞台は学園ではなく小さな村だ。広…  全文読む 評価する

まいにちお弁当日和 まいにちお弁当日和
紫月/お弁当作りのモチベーションup
もう、ほんとに可愛い!思わずテンションが上がってしまう。本書はwebサイト『まいにちお弁当日和』編集のお弁当雑誌。実は内心、いま流行のキャラ弁ばかりだったらついていけないなー。と後ずさりしていたのだけど、最初にヘルシーなvegi弁(野菜たっぷりのお弁当)が掲載されていたので、一安心。キャラ弁ももちろんあるけれど、色々な種類のお弁当が載っているので、きっと誰でも好みのものが見つかるはずだ。渋い和風のお弁当が作りたければ、これ。お洒落なカフェ弁を目指すなら、これ。かっこいいパパ弁なら、これ。なんて、それぞれ参考にできる。お弁当って小さな空間で一食が出来上がっているわけで、ほんの小さな工夫で大きな効…  全文読む 評価する

白衣の神のつぶやき 白衣の神のつぶやき
紫月/「不健康な臓器」は何のために持ち去られたのか?
ホームレスが殺害された。被害者の体からは心臓が摘出されていた。しかしその切り口の鮮やかさ。後処理の巧みさ。犯人は、一流の腕を持つ外科医、あるいはそれに類するものと推測された。しかし健康ではなかった老人の心臓がなぜ持ち去られたのか?他にも、同様の事件が存在していることを知ったイヴは捜査に乗り出す。しかし犯人の罠にはまったイヴはバッジを取り上げられる。イヴにとってバッジの意味するもの。それは、苦労して作り上げてきた自分自身。一時的とはいえ、職務を取り上げられたイヴはパニックに陥る。これまでに起こったシリーズ最大の危機だ。犯人は誰なのか、そして「不健康な臓器」は何のために持ち去られたのか?この謎とと…  全文読む 評価する

萩を揺らす雨 萩を揺らす雨
紫月/コーヒーの香りと、風雅な和食器
「紅雲町のお草」はオール讀物推理小説新人賞受賞作。その他「クワバラ、クワバラ」「0と1の間」「悪い男」「萩を揺らす雨」を収録した短編集。主人公の草さんは76歳。「古蔵屋」という和食器とコーヒー豆の店を営んでいる。店を手伝っているのは、元スキー選手の久実ちゃんだ。一人暮らしの草は、店を営みながら毎日散歩をし、ポトフを煮込んだりちらし寿司を作って友人の由紀乃さんに届けたり。また、「萩を揺らす雨」では、草のひっそりとした恋が語られている。そんな静かな暮らしの中、草はささやかな謎を解いていく。和服姿の草はしっかりとした、落ち着いた女性だ。行間からはコーヒーの香りが立ち上ってくるような気がするし、和食器…  全文読む 評価する

らでぃっしゅのおだいどこ らでぃっしゅのおだいどこ
紫月/体が喜ぶ食事作りを
らでぃっしゅぼーやの野菜料理レシピ本。鮮やかなプチトマトの色合いに惹かれて手にとってみると、なかには野菜料理とコラムがぎっしり。メインはもちろん、四季それぞれの野菜レシピだ。素朴なお総菜や風雅な料理、お洒落なレシピがサラダからメインディッシュ、デザートまで紹介されている。旬の野菜をふんだんに使っているので、とても体によさそう。『焼きなすのジュレ』なんてお洒落で暑い日でもするりと喉を通りそうだし、ブロッコリーのベジローフはボリュームたっぷり、かつヘルシーで家族にも喜ばれそうだ。また、お手軽レシピのコーナーもあって、『オクラのたまり漬け』とか、手間いらずで嬉しい限り。あと一品、という場合のお役立ち…  全文読む 評価する

丼ごはん・めん・パスタ205品 丼ごはん・めん・パスタ205品
紫月/少し手をかけて心を込めて
お昼ごはんを充実させたくて、手に入れた本書。人気の丼・めん・パスタBEST30食欲モリモリボリューム丼&ごはん毎日食べたいめん&パスタ3つのカテゴリに分けられたレシピは、どれも美味しそう。実際、いくつか作ってみたが、とっても美味しかった。簡単・定番のオムライスやかやくごはんから、ちょっと変わり種の中華風手羽先カレーやあんかけ豆ごはん、おかゆやリゾットまで多種多彩なレシピが揃っているので、多少、好き嫌いがある人でも大丈夫。また、一人分の価格が掲載されていて、およその目安にもなる。80円くらいの節約料理から800円くらいのゴージャスレシピまで様々だが、全体的に価格は抑えられている。…  全文読む 評価する

オサキ江戸へ オサキ江戸へ
紫月/ライトノベル系時代小説の開幕
疲れていたのか、和みを求めていた気分だったので、ものすごく可愛らしい表紙に惹かれて手を出した本書。サブタイトルの『もののけ本所深川事件帖』から類推するに、これはきっと『しゃばけシリーズ』みたいな感じだな。じゃあきっと、癒されるだろう。と予測して読み始めた。結果は、期待通りに癒され、しかも楽しくって大満足。『しゃばけシリーズ』はしっとりと情緒あふれる感じだが、本書は元気いっぱい、明るい気持ちになれる。一言でいえば、オサキモチの周吉とオサキが活躍する時代劇なのだけど、オサキとはなにか?オサキとは一説によればイタチのようであり、また一説によれば小さな狐のようであり、要するに見た目は可愛らしい動物であ…  全文読む 評価する

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