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理由
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あや/内容は難しいかもしれない。けれど、家族について考えてみませんか?
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「第120回(平成10年)直木賞」受賞作品。ところが、同じく直木賞候補になりながら受賞を逃した『火車』の評価があまりにも高いため、本書についての評価はネット上ではまっぷたつに割れている模様。ちなみに私は、この手の作品も大好きです。読破するには時間がかかるけれど。評価が分かれてしまう理由は、あまりにも多すぎる登場人物(この本を読むときは、メモを作成しながら読むのがオススメ)。民事執行妨害、すなわち法律の話(火車は多重債務者でした)、といったところにあるでしょう。ただ、執行妨害自体は、事件として扱われており、本書のテーマそのものは「家族」です。この本には様々な家族が登場し、そのひとりひとりの事情(…
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波のうえの魔術師
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あや/経済を知らなくても分かる、株に興味を持ってしまいそうな本
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三流大学を卒業して就職浪人中の白戸は、毎日、パチンコに明け暮れる日々を送っていた。そんな彼の前に突然現れた謎の老投資家。彼の秘書をしながら株式市場を学んでいく白戸。老投資家の目的は何なのか。預金量第三位の大都市銀行を相手に二人が挑む「秋のディール」の行方は?2002年に放送されたフジテレビ「ビッグマネー!〜浮世の沙汰は株しだい〜」の原作本。作者は、2003年に第129回直木賞を受賞した石田衣良(いら)。物語は、株式市場を中心に展開します。ちょっと注意が必要なのは、買った金額より高い金額で株を売れば儲かる、というのが普通の株取引ですが、本書では信用取引を行っているところ。つまり相場の高い時に先に…
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天狗風
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あや/美しさを求める気持ちはいつの時代でも同じ…だけれど、本当の美しさとは「一生懸命になること」。
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「お初」シリーズの第2作目。宮部みゆきは現代小説も、時代ものも書きこなす作家だと常々思っているが、この「お初」シリーズは、時代ものにミステリーやファンタジーの要素が加わっていて、本当に面白い。 お初は前作『震える岩』から1つ歳をとって、17歳。同じく前作で与力見習だった右京之介は、念願叶って算学の道を進むことになった。お初はキャラクター的に変化ないように思ったが、右京之介は大人びた感じがした。また、2人の距離も微妙に近づいているようで、微笑ましい。特に、右京之介の父で鬼と恐れられている吟味方与力の古沢武左衛門が、お初に好意をもち、何かと息子のサポート(宣伝)に回っているのを見ると、心あたたま…
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白い巨塔
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あや/人間の生命の大切さを思う
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教授選出選挙と医事裁判。重いテーマと全5巻にわたる大作であるが、丁寧な人物描写、膨大な取材による正確な事実により、引き込まれるように、あっという間に読み終えることができた。 前半は、教授選出選挙。前任教授東と対立し、財前は義父の金銭面や人的な面での援助をうけながら、様々な策略をめぐらせる。その様子はさながら政治の世界のようである。本を読みながら、ドラマで大河内教授が言っていた台詞が頭をよぎった。彼は確か、こう言っていた。「財前君は、いつから政治家になったのかね」と。 後半は、医療裁判。国際学術会議前後の多忙さからか、誤診により看者を死亡させた財前は民事裁判で訴えられる。裁判に勝訴すべく、医局…
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あやし
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あや/「鬼につけこまれませんように…」
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宮部みゆきによる江戸の市井を舞台にした短編集。鬼や生霊といった魔物が出てくる話が9篇収録されているが、単に恐いだけの話ではなく、読後、鬼や生霊の寂しさに思いを馳せるような作品構成になっていて、読ませる内容になっている。 急死した姉の後を継いで奉公に入った妹が経験する恐怖を綴った「布団部屋」では、奢りの心から隙ができ、そこにつけ込まれたお光の最後の語りが哀れだ。容姿のせいで決まりかけていた奉公先を他の娘に奪われ、たまたまひいた凶のおみくじを使って、その凶運をその娘にかぶせた「梅の雨降る」のおえんは、その罪悪感のために15年間も病み、亡くなった。 どの話もラストは悲しい。ともすれば、鬼に同情して…
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震える岩
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あや/時代設定をかえると、ミステリーはまた面白くなる。
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人に見えぬものが見え、聞こえぬものが聞こえるという不思議な力を持つ「お初」が主人公のシリーズ。 岡っ引きの六蔵を兄にもつお初は、普段は兄嫁およしが切り回す一膳飯屋「姉妹屋」の看板娘として働いている。ある日、深川で起きた死人憑きの騒動に妙な胸騒ぎを感じたお初は、根岸肥前守鎮衛の許しを得て、この事件の調査を始める。死人憑きの吉次、お初の霊感で発見された少女の死体、その昔、浅野内匠頭が切腹した跡に置かれた石が鳴動する噂、バラバラに出てきたことが、背景を『忠臣蔵』とする一つの事件に繋がっていく。 お初は、根岸肥前守に与力見習の右京之介を紹介され、一緒に調査をする。父は鬼と恐れられている吟味方与力な…
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砂の器
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あや/ドラマは終わってしまったけれど。
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先日まで放送されていた同名ドラマの原作本である。 テレビでドラマ化されたとき、私はなるべく原作にあたるようにしている。目的は二つ。一つは、原作で書かれた一つ一つのシーンがどのように解釈され、どのように映像となっているのかを見たいということ。そして、もう一つは、ドラマとの違い。勿論、完全に再現するのはつまらないので、多少違いが生まれてくる。新しい登場人物を出したり、違う行動をさせたり。しかしそれによって、原作の良さが失われてしまったら、ドラマ化の意味は半減する。それを確認するため(少し意地悪だが…)。 私にとって、ドラマ化作品の原作を読むメリットは、実はもう一つある。それは、「速く読めること」…
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堪忍箱
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あや/行列をつくっている間に読み終えました!
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時代小説というと、(勝手なイメージだが)どうしても主人公は武士で、テーマは天下取りへの戦いやらお家騒動、というイメージがある。だが、どの時代にも一般市民というものはいるはずで、しかも彼らが大半を占める。 この本の主人公は、こうした一般市民が主人公だ。時代劇では、ほんの少ししか登場することがない、長屋に住む人々である。 彼らは一生懸命毎日を生きていて、ささいなことに怒ったり、泣いたりする。時代は違っても、そこはやはり同じ人間だから、秘め事だって持っている。『お墓の下まで』はそんな話だ。少し生意気な子供・小一郎との話が漫才のようで面白い『かどわかし』。途中までは笑えたが、物語の終盤では、本当にか…
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夢顔さんによろしく
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あや/「時代が違ったら」とはよく言いますが、彼の運命も戦争によって大きく変えられてしまったのですね。
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昨年(2003年)9月に劇団四季オリジナルミュージカル「異国の丘」を見た。時代は第二次世界大戦。日本の首相の息子・九重秀隆と中国の高官の令嬢・宋愛玲との恋愛、そして、シベリア抑留が描かれていた。シベリア抑留をよく知らない私には、一つ一つのシーンがとても重くのし掛かってきて、辛かった。 この「異国の丘」は本書に発想を得た、とされる。 本書の主人公は、元首相・近衛文麿の長男文隆。時代が違えば、ものすごいお坊ちゃん。出自は勿論のこと、財力もあり、プリンストン大学時代には、大学選手権で優勝するほどのゴルフの腕前をもつプレイボーイ。現代なら、周りの期待を一身に集め、将来は政治家に、という存在だったに違…
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グロテスク
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あや/女性ゆえの悲しさかもしれない…。
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「10年前のお姉ちゃんがいた世界だよ」。先に読んだ妹は何度もこう言っていた。この本のモデルは「東電OL殺人事件」だと言われているが、そうだったら−私は確かにいた。Q高校に。 物語は、語り部として「わたし」、「ユリコ」、「張」、「和恵」が登場する。それぞれ日記だったり陳述書だったりし、同じ話が繰り返されることが多い。全体として、陰の部分が多く、何度も本を閉じては溜息をつく、その繰り返しだった。書評を書くのだって、何度も書いては消し、書いては消しの繰り返しだった。 神様がなかなか与えてくれない「美貌」、「頭脳」、「家柄」、それゆえに持っている者に対して向けられる羨望の眼差しと嫉妬。この本はこれで…
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図解政府・国会・官公庁のしくみ
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あや/国債は「例外的」に発行されるものだなんて、知らなかった…
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9月に自由民主党総裁選が終わり、もうあと数日で衆議院が解散を迎えようとしている。改めて「政治って何?」と思い、本書を読んだ。 本書はまず、政治のしくみから入り、国会・内閣のしくみを経て、選挙の説明へと続く。選ばれたテーマは60余り。原則として見開き1ページの右側が説明文、左側が分かり易いイラストで構成されている。その他に、トピックスと称して実例が紹介されている。 政治は私達の生活のあらゆる面に関わってきている。景気がよくなるのか悪くなるのか、年金はどうなるのか、医療費は、消費税は、とあげはじめればキリがない。 それなのに、分かり難い。2001年の省庁再編のように大々的になされれば分かることも…
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プライド
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あや/「女の争いは熾烈」なのっ!
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朝日新聞夕刊(8月29日)の「コミック・ブレーク」を何気なく見ていたら、この本が紹介されていた。「一条ゆかり最新嫉妬作」…ちょっと気になったので、久しぶりに漫画を購入した。 私にとって一条ゆかりは、「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01854133&volno=0000" target="_blank">有閑倶楽部」や「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01884209&volno=0000" target="_blank">ロマンチックください」。絵が綺…
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クライマーズ・ハイ
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あや/久しぶりに「熱い男」を見た。
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横山秀夫氏といえば警察小説というイメージがある。しかし、今回は古巣「新聞社」。しかも初めての長編、と聞いて挑戦しないわけにはいかないと、本書を購入した。 本書はあの日航機墜落事故を題材としているが、むしろ主眼は人間関係にある。すなわち、会社内における社長派と専務派、編集局と販売局の対立、そして親子関係、という様々な人間関係が、横山氏らしい雄渾な筆致で描かれている。 主人公悠木は北関東新聞の最古参記者。同期は出世しはじめているが、彼は数年前のある事故のために、部下はもたない「遊軍記者」の立場にいる。そんな彼に部下は憧れる。しかし、上司は処遇に困っていたことであろう。昭和60年8月12日、航空機墜…
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火の粉
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あや/人物描写がすばらしい!
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「裁判で無罪判決を言い渡した被告人が隣に引っ越してきた」という文句に惹かれたこの書籍、迫真の展開でどんどん読み進めることができた。 「恐い」「気持ち悪い」隣人武内が何を考えているのか全く分からない。自ら申し出て元裁判官梶間勲の母の介護をする。勲の妻尋恵には蘭の鉢植えをあげる。気の利いた贈り物。一方で、梶間家をよく見張っているのである。勲の孫まどかにまどかの母雪見が手を上げているところを隣からじっと見ている。電話の盗み聞きをする。 そして彼が隣に引っ越してきてから、梶間家には不思議な事件が次々と起こるのだ。 ストーリー展開もさるところながら、著者がそれぞれの人物の性格を見事に作り上げているのは…
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