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スーパーマーケットでかわいい買い物 スーパーマーケットでかわいい買い物
オクヤマメグミ/ひとりでもみんなでも。
何気なく手に取った一冊だったが、予想以上の広がりに驚かされた。まずは自分ひとりで読み、次は職場の昼休みにみんなでページをめくってみたのだけど、異様に盛り上がった。たかがスーパー、されどスーパー。生活に馴染んでいて、ごく当たり前の空間が、著者の手によってアミューズメントパークに変わる。著者の「スーパーマーケット愛」「データ収集量」には脱帽だ!!細かくジャンル分けされた商品リストはもちろん、レジ袋や果てはレシートまでこだわりが素晴らしい。つい見落としがちな干物や調味料コーナーまで網羅しており、コメントが添えられている。ホントに好きなんだなあ。旅先でローカルなスーパーに立ち寄るのも面白そう。自分もス…  全文読む 評価する

ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社 ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社
オクヤマメグミ/働くということ。
規模に関係なく「誇れる」と正面きって言える事は素晴らしいことだ。やましいことはなく、自分の気持ちを自慢できるという事。人としての生き方はもちろん、それが会社の経営姿勢であれば尚更だろう。心を込める。他者の気持ちを考える。誰かのために働く。基本的だから、つい忘れがちになってしまう大切な事を、本社に紹介されている8社は守り続けている。読み終えて心が暖かくなった。  全文読む 評価する

オトナの片思い オトナの片思い
オクヤマメグミ/今だから出来る片思い。
オトナになって久しぶりに好きな人が出来た時、もう勢いだけで突っ走る事は出来ないなあ…と思った。これに共感できる人は、しっくりくるアンソロジー集だと思う。オトナだからこそ、知識や常識、世間の目が気になってしまったり。進めずに二の足を踏んでしまったり。怖いものがなかった世代を通り過ぎると、こうも臆病になってしまうものかと驚いてしまう。でも辛いばかりではない。せつなさに胸が痛くなることはあっても、ほんのり暖かい感じ。叶わなくてもいい。この気持ちがあれば。そう思えるような1冊だった。  全文読む 評価する

本からはじまる物語 本からはじまる物語
オクヤマメグミ/はじまりは自由。
18人の作家が、「本からはじまる物語」を書いたアンソロジー集。「本」というくくりで、こんなにも幅広い物語が生まれるなんて!本そのもの、書店、本がつないだ縁、本に因む不思議な世界…。どれも魅力的で飽きなかった。書店員なら業務の描写に頷く箇所が多いだろうし、本を愛してやまない人は、こんなファンタジーを期待してしまうかもしれない。印刷された文字が、世界を果てしなく広い空間に変えてくれるのだ。その楽しみ方は自由。  全文読む 評価する

きみはポラリス きみはポラリス
オクヤマメグミ/タイトルに心惹かれた。
話題の人なのに、しっかり読んだ事がなかった。ポラリス、という響きが気に入った。それは北極星だ。方角を確かめるために、目印にする星。(だったと思う…)そう名付けられた人がいたとしたら、すごく大切な人に違いない。ここに収められた11の物語は、いろいろな恋愛のかたちが描かれている。家族愛からタブーなものまで幅広く、著者の筆力に圧倒された。なかでも『春太の毎日』が好き。気持ちがほっこりする。ネタバレになるので詳しくは触れないが、読み進める内に『春太』が誰のことなのか分かって、驚かされる。ユーモアに溢れているのに、せつない。最後はちょっと涙が出てしまった。  全文読む 評価する

小さな恋の万葉集 小さな恋の万葉集
オクヤマメグミ/それは昔も今も。
学生時代、古文は苦手だった。古語を現代語に直訳しても、どうもしっくり来ない。物事に対する受け止め方や感じ方も古代と現代ではきっと違うのだろうと思っていた。TVで紹介されていた本書は、タイトル通り恋にちなんだ万葉の和歌を紹介した1冊。万葉集はそもそも漢字のみで書かれていたそうだ。それを仮名づかいにしたのが書き下し文。私が教科書で目にしていたのは書き下し文だったのだ。それを大胆にアレンジして、現代語訳にしたのが著者。若者言葉もたくさん使われており、親近感がある。1300年前も今も、恋する気持ちはそう変わらないらしい。片思いの切なさ、嫉妬の炎、満ち足りた愛しい気持ち…。奈良を写したページをめくりなが…  全文読む 評価する

見とれていたい 見とれていたい
オクヤマメグミ/きっと飽きないんだろうなあ…。
男の人はどうだか知らないが、女の人は同性の美しい人が結構好きだと思う。憧れたり羨ましがったり時には妬んだり。思いのカタチはいろいろだけど、常に意識してしまう存在だ。渦巻く気持ちは恋に似た何か、かもしれない。変な意味じゃなく。著者の小説『主題歌』を改めて思い出す。かわいい女の子について話すのが大好きな主人公は、著者が投影されていたのか…。それにしても24人ものたくさんの女の子たち!女優やミュージシャン、グラビアアイドルまでジャンルは幅広く、フィールドの広さに感心してしまった。こんなに熱く語れるのはすごい!かわいい女の子について「神様ありがとう!」って著者は感謝の言葉を述べているんだけど、そんな大…  全文読む 評価する

孤独な夜のココア 孤独な夜のココア
オクヤマメグミ/ふと思い浮かべたものは。
しんとした静けさのなかにある、心をあったかくするもの。この本のタイトルを見て私が思い浮かべたのはこんなイメージだ。「孤独な夜のココア」というタイトルの作品は、実はこの本には納められていない。12の心がきゅっとする物語が収められている。著者の描く女性たちは皆、しっかりとした芯を持っているように思える。恋愛も、仕事にしてもそう。自分なりのスタンスで日々を生きているのだ。芯はあるけれど、たまにぶれたり惑わされたりもする。その気持ちの揺れが繊細に表現されていて、心をつかまれる。一番好きなのは「エープリルフール」だ。大切な用件をちゃかしてはぐらしたものの、相手のほうが一枚上手。最後の最後の場面で、グッと…  全文読む 評価する

吉祥寺の朝日奈くん 吉祥寺の朝日奈くん
オクヤマメグミ/行って戻ってまた帰る。
表題作を含む、5つの短編集。初めて出会う作家だけれど、読み始めると一気に進んだ。短い中に、いろんな「意外」がある物語たち。それに驚かされて、ページを戻る事もしばしばあった。1作目の「交換日記はじめました!」は日記形式で構成される。それも本来2人のものであった日記に、次々と他者が介入してくる。現実ならありえない…。相手に宛てていた日記が、次第に忠告や反省、呟きのようなものに変化していく。当の本人から離れていくのに、最後は不思議な経緯で舞い戻るのだ。スピーディな展開なのに、日記という個人的な狭い世界が何故かゆっくりとしたテンポを感じさせる。異空間に迷い込んだような後味だった。「三角形はこわさないで…  全文読む 評価する

しずく しずく
オクヤマメグミ/わたしたちの距離。
収められている6つの物語はすべて「女どうし」の話だ。幼なじみ、親子といった想定内の2人から、恋人の娘、旅先で出会う少女、挙句の果てに猫(もちろん雌猫)まで!著者の世界の広さに感服する。以前長編を読んだ事があったけど、その時はしっくり来ないなんて思ってごめんなさい。印象に残っているのは『木蓮』。恋人の娘に抱く憎々しさが文中に充満しているのに、表わせずに我慢しているどうしようもなさがいい。それに対する残酷な少女の無邪気さ。彼女たちはどこへ向かっていくのか苦笑いしながら読んだ。『しずく』は表題作だ。他と異なるのは「ですます調」で猫の視点で描かれていること。人間の生活に左右されながら、くっついたり離れ…  全文読む 評価する

女たちは二度遊ぶ 女たちは二度遊ぶ
オクヤマメグミ/そこにたしかにいたのに。
BeeTVで配信中のドラマ原作本というので手に取った。11の短編集。そのうち4話がドラマ化されていて、文庫の帯に書かれた主演女優を思い浮かべながら読んでみた。短い物語の中だけを生きる女たち。一瞬というほど短くはないが、その次を感じられない、ただ通り過ぎる女。なのにこの余韻は何だろう?ささいな出来事が、小さな忘れ物が、何かの暗号の様に跡になる。読み手に奇妙な感情を抱かせたまま物語はそこでぷっつり閉じるのだ。幕を引き忘れたような、妙な空間を残して。後味がいいとは言えないけれど、時々そんな女たちの記憶に思いを馳せるのもいいかもしれない。ドラマも見てみたくなった。  全文読む 評価する

東京ピクニッケ 東京ピクニッケ
オクヤマメグミ/さあ!出かけよう。
初め外国人の著者かと思っていたらば、『散歩夫婦』のユニットだそうだ。東京都内のお散歩スポットを紹介した本で、写真がきれい。タイトルにある「ピクニッケ」とはフランス語の動詞で「ピクニックする」ことらしい。何だか楽しい響きじゃないですか。1ヵ月ごとに見合ったピクニックを紹介している。花を愛でたり緑を楽しんだり。暑い夏には水場にでかけてゆく。ブランケットと水筒持って。足りなければそこらで美味しいおかずをテイクアウトしてみたり。読んでいるだけでうきうきしてきた。都内にこんなに庭園や公園があるのも驚きだし、なにしろその料金!1コインでいろいろ楽しめちゃうのです。レジャーというと遠出して疲れて…しまうのが…  全文読む 評価する

心がぽかぽかするニュース 心がぽかぽかするニュース
オクヤマメグミ/見知らぬひとから、あなたへ。
毎年出ているらしい。TVのニュースや新聞記事を見ていると、悲しいとかやるせないとか気持ちが沈みがちだ。最近特にそう思う。そういう世の中だから仕方ない、と割り切れなくもないけれど、どうせなら優しい気持ちに浸りたい。そんな時に出会ったのがこれ。「HAPPY NEWS 2008」大きな記事ではないけれど、心のすきまにスッと染み込んでくる暖かいニュースたち。記事そのものと、その記事を読んだ人の感想が掲載されている。見知らぬ人から受けた思いがけない優しさ。感謝や勇気。どのニュースも読み終えると、ちょっと笑顔になっている。小さな灯りをともされたような。  全文読む 評価する

恋時雨 恋時雨
オクヤマメグミ/滴の様に、ぽつぽつと。
音楽やイラストや写真をかけ合わせて編まれたショートストーリー。どの物語も長さがちょうど良くて、正に『瞬間を切り出して』いて、肩肘をはらずに読むことが出来た。時折自分のささやかな思い出と重ねてみたりして。他人の、小さなできごとに共感する。そうか、みんな経験しているものなんだと。「せつない」という表現の難しい感情を、彼女たちは上手に紡いで言葉にしていく。印象に残っているのは狗飼恭子の『きみの隣を』だ。もともと狗飼さん目当てで手に取った本書。特別でない日常が、映画のワンシーンの様に浮き上がり、セリフが心に染み込んでくる。恋をしかけたばかりの2人がぎこちなくて、初々しい。小さな事を大切にしていこうとい…  全文読む 評価する

求めない 求めない
オクヤマメグミ/まだまだ修行が足りない様子。
『求めよ。そうすれば与えられる』という一句がたしか聖書にあったと思う。本書はその逆だ。『求めない』ことで新たなものが見えてくる、と作者は言っている。求めてばかりいると、そのうち求めるという行為が一人歩きして、自分が本当に求めているものが分からなくなる時がある。余裕をなくして他人のせいにしたりもする。ならば、そもそも求めなければいいのではないか…?というのが作者の考えなのかもしれない。それは初めからゼロだったわけじゃなく、一度は『求めた』上での経験なんだろう。全て承知の上での『求めない』。否定でなく、肯定すること。その場所へたどり着くのは相当時間がかかりそうだ…。  全文読む 評価する

春情蛸の足 春情蛸の足
オクヤマメグミ/お腹が空いて困った!!
目次を眺めただけで、じんわりと食欲がわいてくる。読めばなおさら、だ。美味しいものを囲む男女の場面が実に見事で、その味わいはもちろん、漂う湯気まで伝わってきた。ああ、私もそのテーブルにつきたい!8つの物語は全て「食べ物」と「情」が絡んでいる。薄情、多情、無情、同情…。人と人が出会うとき、食事を無しに語ることは稀だろう。同じ食卓で美味しいものを味わう。共有する時間は、2人の中を深めるか否か?そんな駆け引きも読んでいて楽しい。食べるという日常不可欠の、ありふれた行為が、こんな世界を生み出すこともあるのだ。食べられるって、幸せなことなんだなあ…。  全文読む 評価する

薄荷草の恋 薄荷草の恋
オクヤマメグミ/楽しいばかりじゃないけれど。
8つの恋愛短編集。男女の思惑が随所にちりばめられていて、楽しい。一番好きなのは『百合と腹巻』だ。紆余曲折しながら大事な人にたどり着く。素っ気無くて、ロマンチックじゃないけど、愛情深い人。そこまでの揺れる気持ちが読み手にも伝わってきて、やきもきしっぱなしだった。収められているのはハッピーエンドばかりではない。ガックリするような終わり方もある。けれどもみんな微笑ましかった。憎めない。人柄がにじみ出るような一冊だった。  全文読む 評価する

上機嫌な言葉366日 上機嫌な言葉366日
オクヤマメグミ/なんだかいそいそしてしまう。
書店で見かけてずーっと気になっていた1冊。田辺聖子さんの小説は読んだことがあったけれど、それ以外は初めてだ。言葉には、不思議な力がある。誰かの口で語られ耳に入ってきたのも、目で文字を見て頭の中で復唱するのも、おんなじだと思う。するすると心にしみ込み、新しい力を与えてくれるのだ。田辺聖子さんは私にとって大先輩にあたる年代の方だが、年齢の差をみじんも感じさせず、彼女の紡ぎだす言葉はキラキラして見える。長く生きているからこそ、わかること、気づいたこと。良いことも悪いことも無駄にせず、全部ひっくるめて人生を楽しんでいる。今もなお、だ。特別な何かでなくても、人生はこんなに楽しい。そう思って生きていけたら…  全文読む 評価する

生協の白石さん 生協の白石さん
オクヤマメグミ/流さないで受け止める。
少し前の朝日新聞に「白石さん」の記事が載っていて、そういえば読んだことがなかったな…と本書を手に取った。大学構内にある生協に寄せられた「ひとことカード」。それは決してひとことにとどまらず、要望・質問・その他もろもろもはや手紙化している。それらに対する白石さんの答えが1冊にまとめられているのだけど。メモ程度の短いやりとりが、なんかもう愛だと思った。業務的にスルーしないで、ひとつひとつに敬意をはらっているように感じた。かなり無茶な要望も多かったと思うが、ユーモアも交えて白石さんはちゃんと受け止めて、返しているのだ。そうして書かれた答えは、まるで自分への返事の様に心を満たしてくれる。眠れないほど悩ん…  全文読む 評価する

初恋温泉 初恋温泉
オクヤマメグミ/ゆっくり風呂に浸かりたい。
日本に実際にある温泉を舞台にした、男女の短編集。温泉と耳にしてぱっと思いつくのは『リラックス』とか『日常からの解放』とかそういったゆるいイメージなのだが、ここに収められた5つの物語はちょっと違った。旅先という非日常の中で、ふと日常に戻ってしまうような。楽しいのに突然悲しい事を思い出してしまうような。なんだか物悲しい気分になった。何故だろう?お湯に浸かると黙り込んでしまう。その静寂の中でひとは自分と向き合うのだろうか。宿や取り囲む自然の描写が細やかで、まるで自分がその地を訪れたかのような温泉風景を思い浮かべた。  全文読む 評価する

くじらぐもからチックタックまで くじらぐもからチックタックまで
オクヤマメグミ/おとなになってから開く「こくごのじかん」
こくごの教科書が好きだった。確か上下巻に分かれていて、授業で使う前に読み物として先にページを開いた事を憶えている。手元に残して置けば良かった…!後悔する私の前に現われたのがコレ!リクエストで寄せられた小学校1・2年生の国語の教科書に掲載された作品をまとめている。巻末に掲載時期や出版社のリストが加えられているのも嬉しい。タイトルにある「くじらぐも」も「チックタック」は両方とも憶えている。声に出して読んだり、学習発表会で劇にしたりした。どれもこれも懐かしくて夢中で読んでしまった。キツネという動物の登場頻度が高いのも驚いた。なかなか人間的なキツネだったり、ずるがしこいイメージを覆すせつない姿も描かれ…  全文読む 評価する

回転銀河 回転銀河
オクヤマメグミ/狭くて広すぎる世界の中で。
「まさか5巻ではこんな展開になるなんて想像もしなかった…!」というのが作者談だそうですが、待ちに待った6巻では和倉と天野兄弟の物語が中心に描かれています。登場人物が入れ替わり立ち代わり主役になるこの『回転銀河』。それぞれの気持ちがとても丁寧に描かれているので、読み手は脇役の内情まで汲み取る事ができる。素晴らしい!読むたびに誰の気持ちも見落とせない、と思ってしまいます。最後のページまでグイグイ引きこまれて、さらにもう1度読み返してしまいました。ニュートラルな和倉の見ている世界。悪魔と呼ばれる双子の見ている世界。同じ世界に生きていても、こんなにも見えている世界は違う。そうなると世界って一体なんだろ…  全文読む 評価する

秘密。 秘密。
オクヤマメグミ/裏の裏の、裏…?
たいていの物語は主人公の目線で描かれている。それぞれが語り始めたら騒々しくなって読みにくくなるからと思うのだけど。この短編集は12人の作家が、1つの物語をそれぞれ別の主人公の目線で描いている。本来なら知りえない『裏物語』。タイトル通り、まるで他人の秘密を垣間見ているようだった。隠された気持ち、話せなかった事情、表だけでは想像もしなかった事実…長さも丁度良くて一気に読めた。表から読んだり、表裏を比較しながら読んだり、読み方もいろいろ楽しめる1冊。  全文読む 評価する

愛
オクヤマメグミ/きっとそれは…。
白い背景にビシっと書かれた「愛」の1文字。井上靖…『しろばんば』(教科書に載っていたような)の人だ…と思いながら手に取った。3つの短編が収められている。タイトルにある「愛」というひとくくりでは表せないほど、それぞれ多彩な愛のかたち。記憶を辿って、その時初めてその気持ちの名に気がついたり、気がついた時には遅かったり。これから始まるであろう愛もちゃんとあった。印象が強かった1作目の『結婚記念日』は若夫婦の物語。つつましい暮らしの中の小さな幸せが微笑ましい。愛は後からじわじわ効いてくるものなのかもしれない。  全文読む 評価する

東京バンドワゴン 東京バンドワゴン
オクヤマメグミ/一緒にごはんを食べてみたい。
タイトルからは想像もしなかった古本屋(兼カフェ)が舞台の物語。巻頭にズラリと並んだ登場人物を数えたら17人(と4匹)もいた!なのに混乱しないのはテンポの良さか、『俯瞰』と言う独特の語り手のせいか?季節を意識した語りだしもいい。下町に残る、懐かしい日本の空気が漂っている。たくさんの人間が、事情を抱えながらひとつ屋根の下に暮らす。共に寝起きして、ごはんを食べる。困った時はチームの様に結束して問題を解決するのだ。お互いがちゃんと相手のことを見ている。そこは<LOVE>に溢れている。ごちゃごちゃした毎日の中でも<LOVE>は存在しているのだ。続きが読みたくなった。  全文読む 評価する

このベッドのうえ このベッドのうえ
オクヤマメグミ/うわべのようでいて、憶えのある物語。
描写がきれいだ。降り始めた雪、陽に透けるグラス、はかなくて美しい女性たち。8つの短編集。目の前でにっこり笑っているのに、とらえどころがなくて、まるでビジョンに映る映像のようだった。そんな彼女達を眺めながらいろんなことを考える。『さざなみ』『マリーゴールド』『七面鳥を焼いて』の男女の関係は解せない物ばかりだ。でも嫌悪感を感じさせないのは、さらりと読めてしまうのは、所詮他人事だからだろうか?でもどこかで憶えている。そんな気がしたのは何故だろう?  全文読む 評価する

波打ち際の蛍 波打ち際の蛍
オクヤマメグミ/ひりひりした。でもいとおしい。
過去の辛い恋愛の呪縛からなかなか逃れることが出来ず、全てを拒否するようにして生きている彼女。ページをめくるのが辛かった。彼女の一挙一動に血がにじんでいる様な気がして。望んでいないのに、もう解放されてもいいのに、何故とらわれているのだろうかと眉間に力が入ってしまった。そんな空虚な日々の中で、彼女はひとりの男性と出会う。「蛍」という名前の通り、彼は彼女にとって小さな灯りだったのかもしれない。自分の気持ちに素直でありながら、即物的な変換はせず、そっと見守る人。求めているのに近づけないというじりじりする感じが伝わってきた。彼にも戸惑いはあったろうに、彼女の困惑の方が目立って描写されていた気がする。なか…  全文読む 評価する

絵解き江戸しぐさ 絵解き江戸しぐさ
オクヤマメグミ/ちゃんと生きていくための術。
江戸しぐさの本は以前読んだ事があるけれど、ティーンズ向けに書かれた本書はより分かりやすかった。ひとつの「しぐさ」につき約2ページ。分かりやすい文章とイラストで解説されている。『江戸時代は○○で、現代だったらこう』私たちが生きている現代に当てはめて語りかけてくれる。挨拶や他人への心配り、みだしなみ等々…。皆が心がけていれば、世の中がどんなやさしさで満ちあふれることか!当たり前に慣れてはいけない。いかにその「当たり前」を忘れているかを思い知らされた。一社会人として、気持ちを新たに粋なマナーを学びなおそうと思った。  全文読む 評価する

ウー・ウェン流おかず2品のお弁当 ウー・ウェン流おかず2品のお弁当
オクヤマメグミ/こんなに満足!
会社へはお弁当を持参している。おかず作りの参考になりそうだったので手に取った。何より『2品』という手軽さがいい。毎日出勤前に何品も作るのは手間だからだ。できれば少量で満足出来たほうがありがたい。小さな箱に詰められた彩りのよいおかず。ちゃんと肉・魚・野菜のバランスが取れており、身体によさそう。料理本としてはもちろん、ビジュアルブックとしても楽しい。ああ、美味しそう!こういうお弁当を毎日作れればいいんだけど…。  全文読む 評価する

仏像の見方ハンドブック 仏像の見方ハンドブック
オクヤマメグミ/鞄につめて出かけよう♪
数年前から仏像の魅力にハマっている私は、鑑賞する時に携帯する小さめの解説書を探していました。本書は『ハンドブック』サイズなのでかさばらないし、軽い。奈良へ旅行した時も寺院でパラパラめくっておりました。調べたい時にすぐ開けるのが魅力。小さいながらも解説がしっかりしており、初心者向けです。仏像の持ち物や髪型などで種類を見分ける事ができる。目の前の仏像の、より深いところを知る事ができる。仏像鑑賞が倍、楽しくなりました。  全文読む 評価する

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