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みんなのトニオちゃん
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小林浩/2002年上半期の思想書ベスト1は本書で決まりだ
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引きこもり論や若者論でがぜん注目を集めている精神分析学者の斎藤環は本書の解説でこう書いている、「いずれ菅原には、哲学や精神分析の啓蒙書をぜひとも描いてもらいたい。そんじょそこらの入門書には太刀打ちできない、すごいモノができそうな予感がする」。この言葉が誇張でも冗談でもないことは、本書を一読すればたちどころにわかる。なんというドライヴ感! これは、単なるCGコミックではない。真理と誤謬、科学と妄想のはざまをハゲしく疾駆する、新しい「哲学書」だ。主人公の「トニオ」ちゃんは5歳のかわいい幼稚園生。同級生の暴れん坊「ジャイ太」とその舎弟「スネ郎」とつるんで、パシリとしてこき使われている。じっさいは5…
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友愛と敵対
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小林浩/予定調和的共同体を脱構築する、来たるべき友愛の政治哲学
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こんにち、敵とは誰か。そして友とは誰か。「911」以後の世界において、暴力的で強制的な二者択一が民衆に押し付けられつつあるが、敵対関係といい友好関係といっても、話者が変わればその見え方はたちどころに変化する。<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&s1=za&sort=%CA%C2%A4%D9%C2%D8%A4%A8%A4%EB&auid=120000072550000&srch=4&dp=10" target="_blank">デリダ以後の世代でもっとも将来を嘱望されている哲学者の一人であるガルシア・デュットマンは、本書において、…
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奇跡の少女ジャンヌ・ダルク
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小林浩/何という生き様か。心動かされる聖闘士ジャンヌの青春譚
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中世史研究における、フランス屈指の重鎮ペルヌーの著書はすでに数多く翻訳されているが、中でも彼女の専門であるジャンヌ・ダルク研究の本は、『オルレアンの解放』(1986年、白水社、品切)、<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=00859905" target="_blank">『ジャンヌ・ダルク』(M-V・クランとの共著)、<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01198463" target="_blank">『ジャンヌ・ダルクの実像』に続いて、本書が四番目の邦訳とな…
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大人は愉しい
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小林浩/おじさんパワー炸裂!映画から教育まで縦横に語る「交換日記」
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いま<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02152364&volno=0000" target="_blank">「おじさん」がアツい。いや、からかっているのではない。父性の復権や母性の終焉ではなく、「おじさん」的価値観が自己主張をはじめたのだ。トレンドを追いつづける「マーケティング」は「おじさん」を無視しすぎてきた。ここで言う「おじさん」に、もはやネガティヴなイメージはない。<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&s1=za&sort=%CA%C2%A4%D9%C2…
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政治と哲学
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小林浩/哲学者は虐殺者の仲間だったのか。戦慄の大作、ここに完結
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ハイデガーがナチスに加担したのは、その思想的宿命だったろうか。前世紀後半の哲学界を揺るがした一大スキャンダルをめぐって、数多くの学者たちが膨大な量の研究論文をいまもなお産み出している。その広範な論争の領野をくまなく探索し、それらに一定の鳥瞰図を与えたのが、中田氏の労作である。下巻では、まず1987年から1998年までの諸説が概観され解説される。そして、そもそもこうした論争がどのような意義を持ち、また、どのような思想圏を70年もの間に形成したかが詳しく分析される。加担の事実はあったのか。その現実的条件は何だったか。思想的条件は。フライブルク大学の総長に就任するなど、短い期間にせよナチス体制下の…
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バイオパイラシー
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小林浩/グローバル経済下の科学技術による生命の植民地化に断乎抗する
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ヴァンダナ・シヴァの理論的主著のひとつである本書は、1997年に原著が出版された。表題の「バイオパイラシー」とは、端的に言えば「生命の侵害」を意味する。シヴァは「現代は遺伝子工学と遺伝子特許の時代である」と指摘し、「生命自体が植民地化されてきている」と警鐘を鳴らす。歴史的に見て、西洋は非西洋世界を最初に植民地化したとき、「発見し、征服する」ことと「服従させ、占領し、所有する」ことを彼らの義務と感じたのだ、と彼女は喝破する。「西洋の権力は、現在でも植民化の衝動で動いているように思われる(……)西洋社会の『植民地』は、現在では生命体の『遺伝情報』という生体内部空間へと延長されてしまった」と手厳し…
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岩波キリスト教辞典
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小林浩/よくぞ絞った4387項目、チャレンジ精神光るハンディな新辞典
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大貫隆、名取四郎、宮本久雄、百瀬文晃の4氏を編集者に、編集協力者15名、執筆者321名(付録作成者も含めると更に多い)が、各人の持てる力を結集して、4387項目を擁するキリスト教辞典が完成した。キリスト教の影響を受けた文明や社会は古代から現代に至るまでそれこそ歴史の非常に大きな部分を占めるから、それら無数の参照項から4387項目まで絞った努力をまずたたえたい。さらにこの辞典はいくつかのチャレンジも試みている。すなわち、建築や美術、音楽や文学の領域だけでなく、<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01690523&volno=00…
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芸術作品の根源
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小林浩/芸術の本質とは、真理を作品の内へと据えること。待望の新訳
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ハイデッガーは言葉にこだわる哲学者だ。言葉に隠された意味とその由来にとことん遡って、出発点で見えていた風景とはまるで違う「原風景」へと読者を誘う。本書もまたそうである。「芸術作品の根源」と題された、けっして長くはないこのテクストは、芸術とは何か、作品あるいは作家とは何か、そしてそもそも根源とは何か、といった諸々の問いへ読む者を引きずり込む。ハイデッガーに案内されていくその先には見たこともない「真理」の風景が待ち受けている。「芸術は真理を発源させる。芸術は樹立しつつ見守ることとして作品のなかで存在者の真理を跳び出させる。何かを跳び出させること、本質の由来から樹立しつつ跳躍することによって存在へ…
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小林秀雄全集
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小林浩/大いなる失敗作、長年にわたる堅い封印がいまここに解かれる
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第5次全集別巻1に収められた「感想」とは、小林の一連のベルクソン論のことを指す。ほかにも「感想」と名付けられている彼の評論や書目があって、特別な題名であるわけではない。文芸雑誌「新潮」の1958年5月号から1963年6月号にかけて計56回連載され、未完のまま中断された。小林は後年、本作について「失敗した」と証言し、ベルクソンが誤解される可能性があるとして単行本化も全集への収録も許さなかった。小林の母の死後に続けて起こったふたつの心霊現象の記述から始まるこのベルクソン論は、批評家独自の切り口で<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&s…
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言語表現の起源をめぐって
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小林浩/18-19世紀の哲学者たちは、言葉と思考の関係性をどう捉えたか
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18世紀フランスの自然学者であり哲学者であるピエール=ルイ・モロー・ド・モーペルテュイの特異な論文「言語の起源と語の意味指示に関する哲学的省察」は、人間の原初的な言語表現に伴っていたであろう原初的な知覚の形成を推論することによって、人間精神の最初の歩みの痕跡を位置づけようとした論考である。この小論はごくわずかな研究者にしか配布されなかった(印刷された初版はたったの12部だった!)が、後に興味深い議論のきっかけとなった。本書には、モーペルテュイの該当論文と、それに対するテュルゴ(経済学者として著名)の批判的注解、両者の議論をともに乗り越えようとする哲学者<a href="/cgi-bin/sr…
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世界がもし100人の村だったら
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小林浩/「100人の村」の世界観がより広く深くなる貴重なワンモア・ステップ
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パート2であるが、いわゆる普通の続き物とは違う。ネットロアとなって世界を駆け巡った前作の源流とも骨格とも言うべき、<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&srch=4&auid=120000198590000" target="_blank">ドネラ・メドウズの1990年のエッセイ「村の現状報告」を収録し、「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02105701&volno=0000" target="_blank">100人の村」で掲げられた数字を最新の統計データと図…
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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む
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小林浩/『論考』の真新しさを躍動的かつ明晰に証明した好著
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ウィトゲンシュタインという哲学者はこれまで多くの学者たちを魅了してきた。特に彼の出世作『論理哲学論考』は邦訳が複数刊行されており、この、短い諸命題の集合体は、ひとつの宝石箱のようにみなされてきた。本書の著者は、『『論理哲学論考』を読む』を読んでも『論理哲学論考』そのものを読んだことにはならないが、それでも本書は『論理哲学論考』を理解するための最短の道だ、と宣言している。すごい自信である。しかし実際この本はグイグイ読ませる、たしかにすごい本である。煩瑣で専門的な解説はなく、思い切って著者なりの切り口から『論考』の体系を組み直し、整理して、パラフレーズしている。そのためか、実に流れがつかみやすい…
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パピルスが伝えた文明
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小林浩/読書好きなら必ず読んでおきたい、出版史の夜明けがわかる良書
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15世紀ドイツにおける、グーテンベルクによる活版印刷の発明が、どれほど大きな「メディア革命」だったかを知るためには、<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=00405113&volno=0000" target="_blank">マクルーハンの名著をひもとけば事足りるのだが、活版印刷以前の写本文化、さらにそれよりもっと前のパピルス文化にまで遡って調べようとすると、手頃な本がなかなか見つけられない。書物史の研究書は皆無ではないのだが、ギリシア・ローマ時代の出版と書店、著者と読者に特化して研究した本書は、特筆に値する会心作である。たん…
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経済学の再生
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小林浩/1986年のカリフォルニア大学での講義録がついに翻訳された
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カネがものを言う経済至上主義は、人間の顔ではなくむしろもっと野蛮な顔を持っている。「経済」はそれ自体を目的として肥大化する野獣の如くであって、それは人間を食い尽くす凶暴な自動機械と化す。インドに生まれ、イギリスの名門ケンブリッジ大学で活躍する経済学者のセン(1998年度ノーベル経済学賞受賞)が、1986年4月にカリフォルニア大学バークレー校で行った連続講義の記録である本書は、《経済学に倫理学の視点を導入》し、《「道徳哲学としての経済学の樹立を目指す古典的名著》(オビ文より)である。現代経済学には「いかに生きるべきか」という倫理学的問いが欠けている、とセンは指摘する。人間行動を実証可能な単純な…
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哲学のなぐさめ
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小林浩/欧米でベストセラー、哲学の名手がまたヒット作を生んだ
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『哲学のなぐさめ』といえば、中世を代表するラテン詩人にして哲学者であるボエティウスの名著が有名だが、売れっ子若手作家ド・ボトンが書いているのは彼についてではない。副題にあるように、本書に登場するのは以下の6名であり、それぞれが独立した章としてメッセージ性を付与されている。<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&ti=%83%5C%83N%83%89%83e%83X&srch=2&au=%83v%83%89%83g%83%93&idx=2&s1=za&dp=25&select_action=on" target="_blank">ソクラ…
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アメリカの「人道的」軍事主義
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小林浩/NATO軍のコソボ空爆の背景とアメリカ的人道主義の本質は
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わが国ではまず何より卓抜な言語学者として知られているチョムスキーだが、2001年9月の米国同時多発テロ事件以後は特にその政治的発言が再注目されている。<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02101802" target="_blank">『9.11』<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02112630" target="_blank">『「ならず者国家」と新たな戦争』<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bib…
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世界名言集
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小林浩/探していたあのことばにきっと会える。座右の銘1340編
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1984年から1989年にかけて岩波文庫の別冊シリーズとして刊行された『ことばの花束』『ことばの贈物』『ことばの饗宴』『愛のことば』を再編して、一冊にまとめたのが本書である。タイトルに金文字をあしらった丁寧な造本のハードカバー(函入)で、本文はスミとアカの二色刷り。岩波文庫として発行された古今東西の古典から、えりすぐりの名文と智慧を集約。全部で1340もの断片が収められており、巻末には著作社名索引、書名索引、文頭索引の三種を配して、読者の便宜を図っている。座右に置きたい、保存版にふさわしい一冊だ。ちなみに引用率ベスト3は、1位が<a href="/cgi-bin/srch/srch_resu…
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WTO徹底批判!
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小林浩/グローバリゼーションの支柱を一刀両断する痛烈なパンフレット
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スーザン・ジョージといえば<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=00302426" target="_blank">『いかにして世界の半分が死ぬか』や<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01955244" target="_blank">『ルガノ・レポート』など、切れ味抜群の世界資本主義システム批判で知られるが、その彼女がWTO(世界貿易機関)の「行き過ぎ」について容赦ない追及の筆を執ったのが、昨年(2001年)パリで刊行された本書だ。彼女は<a href="/c…
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ケルズの書
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小林浩/ケルト美術とキリスト教写本の融合による驚愕の聖書マンダラ
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かの<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&srch=4&s1=za&auid=120000148900000" target="_blank">ジェイムズ・ジョイスが最上の書物として崇めた「ケルズの書」は、福音書の写本の中でもとりわけ異彩を放つ装飾で知られる。ヨーロッパの先住民族であるケルト文化とキリスト教が融合を果たし、大陸の写本と比べて独創的な装飾と表現をもたらした。日本ではほとんどその中身については知られてこなかったが、本書はフルカラーでこのアイルランドの至宝「ケルズの書」の豪奢なページを紹介している。ヴェラム(子牛の皮)に…
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中世思想原典集成
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小林浩/男性中心の神学的時空を貫通する雷光の如き未聞の大冊
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驚異的な一巻である。12〜15世紀の代表的な女性神秘思想家17名の著作を集成、ほとんどすべてが本邦初訳だ。<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&srch=4&s1=za&auid=120001656030000" target="_blank">ビンゲンのヒルデガルトによる『スキヴィアス(道を知れ)』の抄訳や、<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&srch=4&s1=za&auid=120001862830000" target="_blank">マクデブルクのメヒティ…
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テロル機械
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小林浩/スピード感あふれる分析、テロリズムの政治解剖学原論
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フランス五月革命(1968年)世代の中でも、マオイズム(毛沢東主義)系の過激派「プロレタリア左派」の活動家だったローラン・ディスポ(1950-)のことを知っている日本人はほとんど皆無だろう。しかし、知名度を問うことは、1978年に若干28歳の若さで彼が上梓した本書の場合、全く問題にならない。テロリズムとは何かをフランス革命時の恐怖政治にまで遡りながら分析し、小気味良いリズムで「いかにテロル機械に抗するか」を明敏に示していく本書のような好著をシリーズ(エートル叢書)に加えた、編者(<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&kywd=%C…
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エリック・ホッファー自伝
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小林浩/生誕100年で日本でもリバイバルの予感。感動的な自伝がついに完訳
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アメリカ西海岸の港湾労働者にして社会哲学者のエリック・ホッファー(1902-1983)の著書は、1960年代から1970年代初頭にかけて立て続けに6点ほど邦訳されてきたのだが、残念なことにすべてが絶版か品切になっている。いわば忘れられた思想家だったわけだが、今回邦訳された彼の自伝をきっかけに、その価値が見直されるのではないか。原書は1983年刊、彼の最後の著書となる本書では、ニューヨークのドイツ系移民の子として生まれた彼の生涯が、一幅の鮮やかな印象画として描かれている。幼い頃の失明、そして視力の突然の快復、教育を受けないまま育ちながら無類の読書好きで、日雇い(あるいは季節)労働者として過ごし…
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水戸光圀語録
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小林浩/「黄門様」の智慧と歴史観が見えてくる明解な「語録」
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<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&kywd=%C6%C1%C0%EE%B8%F7%D3%FB&idx=2&srch=1&s1=za" target="_blank">徳川光圀(1628-1700)と言えば、諸国漫遊の勧善懲悪ドラマ「水戸黄門」があまりにも有名だが、本当の彼はどんな人物だったのか。本書は『水戸義公全集』(角川書店、品切)や『水戸義公伝記逸話集』(吉川弘文館、品切)などの資料にあたり、光圀自身の言葉や、彼自身のものとして伝えられる言葉を、7つのテーマのもと77項目にまとめて、「黄門様」の実像に迫ったコンパクトな新書…
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エリアーデ・オカルト事典
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小林浩/世界的宗教学者たちの36編の小論文を収めた贅沢な「読む事典」
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ルーマニア生まれの偉大な宗教学者エリアーデによる金字塔といえば、晩年作<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&ti=%90%A2%8AE%8F@%8B%B3%8Ej&srch=2&ol=%82%BF%82%AD%82%DC%8Aw%8C%7C%95%B6%8C%C9&idx=2&s1=za&dp=10" target="_blank">『世界宗教史』(全4巻。ちくま学芸文庫では全8分冊で刊行)が有名だが、彼の編纂による『宗教百科辞典』(全16巻、マクミラン社、未訳)もまた有名である。本書はその百科辞典からオカルティズムにかんする36…
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東洋文庫ガイドブック
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小林浩/迷宮のように林立する、名著700巻へのナヴィゲーター
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まずは巻頭に掲げられた、東洋文庫編集部による「はじめに」の一節から。「少数派の人々による「古典の宝庫」という評価とそれに見合った権高なラインナップ、奇特な本屋さんの奥深くの棚に潜むという棲息状況、「文庫」のくせに高定価という名称の語義矛盾、箱入り布クロス金箔押し角背のいかめしい外見、購読することはおろか、なまなかな読者には手にとってみることが、あるいは一生のうち一度でも目にすることすらむずかしい……、とまでささやかれてきた叢書・平凡社東洋文庫が、1963年の創刊以来、700巻を超えました」。いやはや、これは自虐などではない。日本の出版界で無二の偉業を地道に成し遂げてきた幸運を如実に語っている…
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とびきり可笑しなアイルランド百科
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小林浩/硬派の論客がユーモアたっぷりにアイルランドの素顔を描く
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<a href="/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/?aid=&ti=%82%C6%82%D1%82%AB%82%E8&srch=2&pb=%92%7D%96%80%8F%91%96%5B&idx=2&s1=za&dp=10&select_action=on" target="_blank">「とびきり」シリーズ第5弾は、イギリスを代表するマルクス主義批評の論客の登場だ。イーグルトンである。1999年に刊行された原書のタイトルは「アイルランド人の真実」。いくらなんでも書き手は硬派の看板だし、これまで<a href="/cgi-bin/srch/srch_de…
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時の輪
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小林浩/古代メキシコのシャーマンから継承された「別の知の体系」の真髄
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最晩年に著者が自らまとめた、メキシコのヤキ族の呪術師ドン・ファン・マトゥスの語録である。彼が世に問うた8冊の著書(『呪術師と私』から<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=00681972" target="_blank">『沈黙の力』まで)のエッセンスだ。まずなにより、組版を含めて造本が素晴らしく美しい。装丁を担当した竹智淳氏は本書のエッジを際立たせることに成功している。その特異性とは何か。それは、本書がドン・ファンについて書かれたことを再録したものなのではなく、ドン・ファン自身の言葉のみを抜き出したという点であり、「売られてい…
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生命の認識
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小林浩/フーコーが大いに思想的恩恵を受けた科学哲学者の名論文集
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20世紀を代表する科学哲学者のひとりであり、フランス特有の認識論(エピステモロジー)の代表的論客であるカンギレムの、1945年から1951年までの講演や論考、合計6本と、1962年の論考1本を収録した文集である。原著は初版が1952年、増補改訂版が1965年に刊行され、本訳書では、1962年の論考が追加収録された後者が底本となっている。収録作の明細は以下の通り。「動物生物学における実験」「細胞理論」「生気論の諸相」「機械と有機体」「生体とその環境」「正常なものと病理的なもの」「奇形と怪物的なもの」。これに付録として三つのテクスト(二つの覚書と、引用原典からの抜粋)が加わる。生命のダイナミズム…
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情報学の基礎
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小林浩/従来の情報工学を超え諸学問を横断する、哲学の野心的な試み
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「情報」という概念は、いわゆるIT(情報技術)などの枠に収まらない広がりがある。著者は、物質・生命・精神・社会とかかわりあう、秩序としての情報という概念を切り口に、学問全体を問い直し、その体系の再編と諸科学の再統合を、本書で企図している。前著<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=01700195" target="_blank">『モナドロジーの美学』(1999年)での考察をさらに推し進めたもので、もともとは、著者が奉職する名古屋大学で情報文化学部が設置されたおりに開始された「知的生産論」講義とその発展形態である「社会情報学基礎論…
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論理学
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小林浩/思考がたどる存在そのものの必然的道筋としての「論理」
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ここ十年(1990年以後)で、ヘーゲルの著書の邦訳書は新訳のほか、再刊や復刊を含めると30点近く刊行されている(上下巻のものは1点と数える)。その数は他の哲学者の古典と比べても群を抜く多さであるが、特にヘーゲル新訳について、根気強くコンスタントに訳書を公刊しつづけてきたのが長谷川宏氏だ。本書はヘーゲルの哲学体系の根幹をなす書であり、通例『エンツュクロペディー』として知られてきたが、長谷川氏は『哲学の集大成・要綱』と訳している。ヘーゲルの意を汲んだ柔軟な翻訳は、氏が広く評価さていれる所以だ。今回邦訳されたのは、『哲学の集大成・要綱』の第一部「論理学」。ヘーゲルによれば、哲学とは概念的な思考活動…
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