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おたんじょうび
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渡辺順子/赤ちゃんが初めてめくって楽しめる絵本
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満1歳のたんじょうびをお祝いするために、車がご馳走をつぎつぎと運ぶ絵本です。文字なし絵本ですから、読み手が自由に言葉をつける楽しさもあります。たとえば月齢が3〜4ヶ月でしたらすべてのページを「ぶうぶうとまんま、これもぶうぶうとまんまだね」とめくって読んであげると良いでしょう。やがて、離乳食が始り、ヨーグルト、いちご、ビスケット、ぶどう・・・・と食べたことのあるものが登場している場面では、具体的に食べ物の名前で読んであげると良いでしょう。どれも本文が表紙と同じハードなつくりになっているため、赤ちゃん自身が手にとってめくっても、破れる心配もありません。また、この時期はなんでも口にもっていきますが、…
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アンジュール
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渡辺順子/「あなたには“アンジュール”してませんか?」
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子ども以上に、大人に見てもらいと作者バンサンは思っているのではないだろうか。 車の窓から放り出され、走り去る車をもうぜんと追いかける犬。犬が追いかけてきていることを知りつつも、飼い主は決してスピードをゆるめることはせず、車は小さく小さくなり、やがて犬の視界からはまったく見えなくなってしまう。 冒頭からラストまで、一切文字はない。なくても、作者の力強くスピード感のあるデッサンだけで、十分作者の意図する気持ちが伝わってくる。犬が懸命に飼い主の車を追いかけるとき、“車を止めてあげて!”と思わず叫びたくなる。人間はこれほどひどいことをしないと信じたいが、動物の飼い捨ては現実におこなわれている問題で…
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つきのぼうや
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渡辺順子/またおいで、月のぼうや!
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たて35センチ、横13センチというかなり縦長の絵本。その本の形が空の高さを表現し、月のぼうやが空から地上までやってくる、ゆったりとした浮遊感を感じさせてくれる。 おつきさまは、ある日ふと、地上を見ると池のなかにもうひとりのおつきさまを見つけます。それが気になったおつきさまは、つきのぼうやをおつかいにだすのでした。ふんわり空から地上におりてゆくつきのぼうや。うっかり星をけとばすと、その星は流れ星となり飛んでゆきます。そして、もう一人のおつきさまがいるかもしれない池の中へとびこむと、たくさんの魚たちがよってきました。さて、つきのぼうやは池の中で何を見つけ、おつきさまにどんな報告をすることになるの…
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おかあさんどーこ
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渡辺順子/「母の日」の5月には、この絵本を。
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「きょうは、とくべつな ひ」だから のねずみのヘーゼルは、おかあさんの家へすみれの花束を持っていったのです。「でも おかあさんは、いません。」 おかあさんはおばあさんの家に、どんぐりを持っていったのです。「だって きょうは、とってもとくべつな ひ」だから。このパターンで、おばあさんはひいおばさんにいちごを、ひいおばあさんはひい ひいおばあさんにとうもろこしを、ひい ひいおばあさんはひい ひい ひいおばあさんにベットにいれるはねを持っていったのです。「でも ひい ひい ひいおばあさんは、いません」いたのは大きな猫。ひい ひいおばあさんと同じに、読者もどっきり!さあ たいへん、それぞれもときた道…
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しまふくろうのみずうみ
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渡辺順子/絶滅の危機にある今、しまふくろうの生活のドラマをとおして、人間の生き方をも問いかけているようです。
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えぞ松の樹林におおわれた北の湖に、静かに夜のとばりが降りる頃、しまふくろうの親子が、エサを求めて飛んできました。父親は湖面に浮かぶ流木にとまって、じっと魚が現れるのを待っています。「ピッ!」 お腹をすかせたヒナの声が響きわたります。「そのとき、つきのかげが かすかにゆれて、さかなのはねるおとがしました。」(本文) しまふくろうのおとうさんは舞い上がり,狙いをつけ、音もなく近づくと、鋭いつめでしっかりと魚を捕らえて、母子の待つ枝に戻ります。湖面では三日月に照らされた波紋が、大きく大きくひろがっていきます。やがて、しらじらと夜が明ける頃、小鳥たちが鳴き始め、また湖の1日が始ります。作者はあとがきで…
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海をかえして!
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渡辺順子/みんなで生活している地球。けっして人間だけのものではない
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長崎県諫早湾の最後の水門が閉められたのは1997年4月。あれから3年。干潟で暮らしていたムツゴロウたちの生活は大きく変わりました。変わったというより、人間によって変えられてしまったのです。太古の昔から多様な生命を育んできた諫早干潟。「海をかえして!」という生きものたちの叫びは叶えられず、むなしく空にすいこまれてゆきます。 頭の中にはかつてのいきいきとした干潟の姿を思いうかべながら、瀕死のムツゴロウは最後につぶやきます。「きっと、くる。しおは、みちてくる・・・・。きっと、きっと・・・」最後の最後まで、人間たちが海の水を止めるようなことをするわけがない、と信じているのです。なのに、干潟ができるま…
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もうおきるかな?
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渡辺順子/おねんね時代の赤ちゃんに、読むだけでなく“言葉がけ”として試してください。
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「ねこ ねこ よくねているね」「もう おきるかな?」最初の見開き場面ではお母さんねこと子ねこが幸せそうにねています。次の場面では「あー、おきた!」。気持よさそうに伸びをしている親子のねこ。次をめくると「いぬ いぬ よくねているね」「もう おきるかな?」「あー、おきた!」と、次々りす、くま、ぞうの親子がそれぞれの本来の生態にそって、寝る起きるの姿を描ききっています。どの動物たちも、それぞれの毛並の感触も感じるくらい、みごとです。表紙は眠っているうさぎ、裏表紙は「あー、おきた!」とつい読んでしまいそうな、うさぎの親子のおきがけの、あくびをしているポーズが描かれています。絵本は本文だけでなく、表紙か…
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ジェインのもうふ
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渡辺順子/いままでありがとう!心のともだち
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「セールスマンの死」など、劇作家として有名なアーサー・ミラー。この作品は彼がはじめて子どもむけに書いたお話です。 だれもが子どもだったころ、親以外にいつも自分のそばにおいておきたい心のかよえる「物」があったのではないでしょうか。それは人によってクマのぬいぐるみであったり、うさぎの枕だったりします。さびしいときや悲しいときにそれをぎゅっと抱きしめると、なぜかほっとできる。そんな安心できる存在をみなさんもお持ちではありませんでしたか? 主人公のジェインにとってはピンクの赤ちゃんもうふ、「もーも」は生まれたときからの友達。はじめはふんわりしてあったかいもうふも、ジェインの成長とともに古くてぼろぼろ…
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こんにちはさようなら
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渡辺順子/ちょっと大人になった気分になれる「さようなら」
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ななこちゃんは、ねこさんにであって「こんにちは」そして「さようなら」。つぎつぎとめくるごとに、子どもをつれたあひるのおかさん、川のなかのおさかなたちに、と出会います。そのたびに「こんにちは」「さようなら」。読んでもらっている子どもも、ななこちゃんと一体感で楽しみます。さいごに、こいぬに出会い「こんにちは」。そのままいっしょに丘へかけのぼり、気持ちのいい風に吹かれながら一休み。ふとふもとに目をやると、「さようなら」をしてきたねこさん、あひるさん、さかなたちのようすも一望できました。人と人とのコミュニケーションは、あいさつを交わすことから始まります。乳児期なら「バイ バーイ!」と手をふっていますが…
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川はどこからながれてくるの
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渡辺順子/渓流の音も聞こえてくるような美しく繊細な絵。川の源流を求めて旅をする祖父と孫の信頼と尊敬の心交流も。
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川がゆったりと流れるほとりに一軒の家があった。そこに住む兄弟が、ある夏の夕暮れ時、川を眺めながら「この川は、いったい、どこからながれてくるんだろうね」と語り合った。そのふと湧いた疑問に答えるために、おじいちゃんは二人を連れて、川の源流をたずねるキャンプに出かけます。めくるごとに、渓流の音が聞こえ、樹木のこずえのそよぎも肌に伝わり、うっそうとした森の空気も感じる、繊細で美しい絵つけに満足感を覚えます。どの場面も、画廊の絵を鑑賞しているような錯覚に陥ります。孫たちの素朴な疑問と願いに即、答えて実行に移してくれる穏やかな祖父の存在は、この絵本のテーマのもうひとつの源流を見る思いがします。つまり、親か…
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14ひきのひっこし
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渡辺順子/14匹それぞれの年齢、個性に応じて助け合って生きる姿から「家族とは?」と考えるきっかけにも。
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おじいちゃん、おばあちゃん、両親、そして10匹の兄弟姉妹という三世代の大家族が大自然を舞台に四季折々、さまざまなテーマでいきいきと展開される“14ひきシリーズ”、その一冊です。引越しがテーマのこの絵本では、天敵であるいたちや、ふくろうから幼い子どもを守り、急流の中、向こう岸へと渡る。家族一丸となって無事引越しを終えるまでは、子どもも、読み手も身が引きしまります。14匹それぞれの年齢や個性に応じて、力を出しあい、助け合っている姿から、ふと「家族とは?」と考えさせられる一冊でもあります。大家族、一見それは、核家族時代の現代には現実離れと、思われるるかもしれませんが、読んでもらっている子どもたちは、…
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さよならピンコー
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渡辺順子/コビトペンギン、ピンコーに会いたい!
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私が生まれて初めて海外へ行こうと思い、その地をオーストラリアに選んだのは、この本のコビトペンギンにどうしても会いたかったからだ。愛くるしい瞳としぐさ、そして家族や仲間を思うやさしさ。 世界でいちばん小さな種類のペンギンといわれているコビトペンギン。ある日ペンギンのピンコーは、生物学者パイパー先生にけがをしたひれをなおしてもらいます。数年後、およめさんとともに先生の庭に巣をかまえたピンコー。そんな平和な日々を地震が襲います。ピンコーを先頭にペンギンたちの異常な行動に、町の人たちも、「ペンギンがみな陸に逃げたら危険が迫っている警告」という原住民の言い伝えを思い出します。地震によって大きな津波が町…
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もうひとつの『アンネの日記』
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渡辺順子/歴史は繰り返す?ことのないために
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ハンナ・ホスラーはアンネの一番の仲良し。アムステルダムでは四歳から十三歳まで家も隣同士ですごし、学校でも同じ教室で学んだ二人。そんな大の仲良しアンネが、ある日ハンナの前から忽然と姿を消します。「フランクさん一家はスイスに行ってしまったようだよ。」 ナチスの占領下、ユダヤ人の迫害が厳しくなる状況で、このことはハンナに大きなショックを与えます。それと同時に“スイスで無事にすごしてくれているのなら・・・”と親友の無事を思うのでした。しかし、それはアンネたちにとってはつらく長い隠れ家生活のはじまりでもあり、アンネが「日記」を親友として過ごすことになる日々のはじまりでもあったのです。 本書では、著者が…
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編みものばあさん
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渡辺順子/どうしてみんないっしょに暮らせないの?
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作者のオルレブ氏は、ポーランドのワルシャワにユダヤ人の子として生まれた。第二次世界大戦がはじまると、父親は軍医としてソ連軍の捕虜となり、母親はドイツ軍に銃殺されている。作者はアンネ・フランクも亡くなったベルゲン・ベルゼン強制収容所に収容され、そこで十四歳のときに終戦をむかえた。ある町に一人のおばあさんがやってきて、毛糸でスリッパや家、さらにふたりの子どもまで編み、毛糸でできた子どもたちと楽しい生活を送っていた。生き生きと飛び跳ね、いたずらもする子どもたち。しかし、そんな子どもたちを学校や社会はけして受け入れようとはしなかった。「毛糸の子どもだ たいへんだ! 編んだ子どもは おことわり!」と。…
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いもうとのにゅういん
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渡辺順子/幼い子どもの心理を、細やかに暖かく描ききっている絵本
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あさえが幼稚園から帰ったら、妹が盲腸で入院することになったという。雷雨のなか誰もいない家で、お人形をかかえてパパの帰りを待つという体験。一夜あけて、妹のお見舞いに、自分の一番大事にしているお人形を、あげる決心をしたあさえ。妹の入院という突然のできごとを通して、また一つ大きく成長をしていきます。 子どもの表情を細やかに暖かく描くことで、定評のある林明子の絵本からは、読み手も聞き手も共に、姉妹の心理や育ち合いを、自然に感じとることができます。表紙の絵からも妹がお人形を欲しがっているのにたいして、姉は自分の分身のように大事なお人形だから、どんなことがあっても手放せない、という強い表情がつたわってき…
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月夜のみみずく
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渡辺順子/静まり返った月夜の冬の森、ふくろうに会うために、歩きつづける父と娘。願いがかなった瞬間の感動が伝わる
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「ほうーほう ほ・ほ・ほ ほーーーう」わしみみずくに会いに行く、幼い娘と父親。みんなが寝静まった、冬の夜。月の光と雪あかりの中二人の影が進む。はるか遠くで汽車の汽笛が聞こえてくる、それにあわせるように牧場の犬たちの遠吠え、さらに、めくるごとにきつね、うさぎ、ねずみ、ことり・・・森の生きものたちも見守っています。やがて黒々とした松の木陰に覆われた、森の奥深くまできた、そのとき 「とつぜん おおきな木の影から みみずくのかたちした影が ふわりと はなれ」(本文)、二人の頭上をおおきな羽を広げて飛び、目の前の枝に止まりました!「1分間かしら 3分間だったのかしら ああもう100分くらいに おもえたわ…
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さびしがりやのほたる
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渡辺順子/仲間を求めて孤独な冒険の旅をするほたる。最後、仲間に出会えた喜びが、実際に光る仕掛けで表現。
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生まれたばかりのひとりぼっちのほたる、仲間を求めて真っ暗な空を飛びます。明かりを一つ見つけました。飛んでいきました。でもそれは電球の明かりでした。また見つけました。それも仲間ではなくローソクの火でした。やっと見つけた明かりが、ことごとく仲間ではなく、懐中電灯であったり、ちょうちんの明かり、犬や猫,ふくろうたちの目の光,ヘッドライト,花火でした。ひとりぼっちのほたるは、おしりの明かりをぴかぴかさせながら,飛び続けます。そして、とうとう見みつけました! 暗い夜空に ぴかぴか ぴかぴか たくさんのほたるの仲間が、ダンスをしていたのです。もうひとりぼっちではありません。私たち人間も、心を通わす仲間がい…
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あそぼうあそぼうおとうさん
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渡辺順子/お父さんがお山になったり、遊園地のでんしゃやすべりだいに・・・・
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この絵本は1993年、「父の日」のプレゼントの意味をこめて、“お父さんと子どもの遊び集”として発行されたものです(「かかくのとも」6月号)。現在、傑作集としてハードカバーで発行されていますので入手可能です。登場人物は、お父さんと4人の子どもたちです。年齢は、ハイハイの赤ちゃんから、2歳、4歳、6歳と思われる年齢幅ですから、聞き手もその幅で楽しんでいます。全国からアイデアを集めてつくられたようです。ですから屋内外、実に様々な遊び集になっています。“のぼろう やまに”では、お父さんはあぐらをかいて座っているだけで、もうお山にされてしまいます。「てっぺん めざして さあ しゅっぱつ」と登り始めます…
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よあけ
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渡辺順子/静寂な時の流れに身をおこう
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夜がしだいに明けはじめ、光が大地をさしゆくまでの時の流れ。独特なしめりけのある空気。そして自然もまだ眠りからさめる前の静けさ。本のページをゆっくりとめくりながら、夜があけるのを目の前で見ているかのように、ひじょうに静かでおだやかな気持ちにさせられる絵本。唐の時代の詩人、柳宗元の詩「漁翁」をモチーフとして、ポーランド出身の作者が詩情豊かにえがいている。 特に色が印象的。濃く深みのある青が、みずうみの木のしたでねむるおじいさんとまごの二人をつつみこんでいる。時のながれとともに、青の色もやわらかく、淡い色へとかわってゆく。そして日がのぼり、緑におおわれた山の色がみずうみにも反射し、まぶしい輝きの緑…
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てんてんてん
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渡辺順子/0,1,2の三年間、それぞれの楽しみ方がある、月刊赤ちゃん絵本。海外転勤の親たちへおすすめ。
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「てん てん てん。てんとうむし」「ぐる ぐる ぐる。かたつむり」「ひら ひら ひら。きいろい ちょうちょ」「ぽっ ぽっ ぽっ。ほたる ほたる ほたる」「かさっ かさっ かさっ。あ、これは だれかな。かまきりだ」これで全文。それぞれの生きものが二場面構成で登場してきます。こどものとも0・1・2とあるように、この月刊赤ちゃん絵本は、聞く年齢で、楽しみかたもさまざまです。0才なら、「てんてん、ひらひら、ぽっ ぽっ かさっ かさっ」という繰りかえし音を、嬉しく聞いています。誕生過ぎになると、今度は聞くだけではなく、まねをして発音する楽しみに転化しています。さらに2歳前後になると、「てんとうむし、か…
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あいうえおつきさま
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渡辺順子/日本伝統の友禅染で描かれた「花、鳥、風、月」の世界。その4冊のなかの「月」絵本。
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「あ、い、う、え、お、あさがおは いちばん はやおき うれしくて えがおで おはよう ありあけのつき」「か、き、く、け、こ、かえで きよら くもを けしさり こんや しんげつ」「わ、い、う、え、を、われもこう いこう うちゅうに え をかきに いまちづき のぼったら」というように、五十音に則して、あ行から順に月の満ち欠けと、日本の野の花を季節を追ってとり上げながら,静かでリズミカルな詩にまとめられています。絵の部分は、80歳になる、みずかみえつさんの友禅染です。各ページ、伝統に基づく 11の染め行程をへて仕上げられ、布地の風合いも感じる印刷になっています。この絵本の他に「花鳥風月」の世界をテ…
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このにおいなんのにおい
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渡辺順子/朝のにおい、四季のにおい、町のにおい、家族のにおい、それぞれに思い出があるでしょう。においが絵本に。
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「このにおい なんのおい」「あさのにいおい、あさごはんのにおい」と6色の帶が川のように、お布団のなかの男の子の鼻先に流れてきます。めくると、その一つ一つの帶が、洋食の、トーストのにおい、コーヒーのにおい、めだまやきのにおい、ソーセージをいためるにおいであったり、和食の、おみそしるのにおい、おさかなのやけるにおい。このように「おいしいにおい いただきます」と、“朝のにおい”から始って、“町のにおい”であったり、春、夏、秋、冬、“四季のにおい”であったり、おとうさん、おかあさん、おにいさん、“家族のにおい”であったり、そしてお風呂のにおい、お布団のにおいで眠りにつきます。そのすべてに色、形でイメ…
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おとうさんあそぼう
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渡辺順子/お父さんは読み聞かせで「心のおっぱいを」!
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「おとうさんの あしのうえに ぼくが のって、えっちら おっちら。」「たかい たかい」「するりと おりて、おんぶ」、といった具合に「かたぐるま」「ひこうき」「きしゃぽっぽ」と、どのページもお父さんと子どもとの、ほのぼのとした体ごとのふれあいがいっぱい。読み終わったら即、やってあげたくなりますし、なによりも子どもの方が、主人公のくま君になった気分で、お父さんにすがって来るでしょう。 日頃、子どもとどう関わってよいのかわからない、というお父さんが多い中で、この一冊はヒントになっています。もちろん、ラストにはお父さんに抱かれて、絵本を読んでもらっている場面もあります。お父さんたちには、“読み聞かせ…
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うたえほん
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渡辺順子/言葉がけと同じく赤ちゃんが喜ぶものそれは両親の肉声による“わらべ唄、童謡”。
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「ぞうさん」「どんぐりころころ」「しゃぼんだま」「こいのぼり」「むすんでひらいて」「うれしいひなまつり」「ゆき」など26曲が、つちだよしはるさんのほのぼのとした絵で、楽譜もついた絵本仕立てになっています。なによりも、この日本の四季折々の自然や行事、暮らし、日本人のこころが、詩となり、曲もつけられて歌い継がれて来た歌ばかりですから、歌ってあげている親自身も、心癒されるひとときになっています。 かつては赤ちゃんにとっての初めての歌は、子守唄でした。都市化、核家族化の今日では、“テレビ子守り”が問題になって久しい。子守唄を歌ってもらわなかった人たちが、今その二世代目を育てています。子守唄は馴染みが薄…
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あかちゃんのうた
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渡辺順子/赤ちやんには、絵本の読み聞かせの前に“言葉がけ”をたっぷりと!その手がかりにまずはこの1冊を。
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「ふんふん なくひと だあれ おしっこ したひと だあれ のび のび のび のびいいあんよ・・・」(おむつを替えるとき) 「おひさま こんにちは ちいさなあんよが こんにちは おひさま こんにちは ちさなおしりが こんにちは まあるいぽんぽも こんにちは おてても ばたばたこんにちは・・・」(日光浴のとき) と言うように、夜、眠りにつくまでの赤ちゃんの1日の、さまざまな場面での言葉がけが綴られています。絵は赤ちゃんを月齢の違いも描きわけるといわれた岩崎ちひろさん。親も子もゆったりとした、幸せな思いにつつまれる“言葉がけ集”ともいえる絵本です。 私は出産を控えているご夫婦の両親学級や、妊婦の母…
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どろんここぶた
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渡辺順子/世界で一番居心地のいいところは?
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こぶたは、たべるのがだいすき。うらにわをかけまわるのもだいすき。ねることもだいすき。でも、なによりもなによりもすきなのは、やわらかーい、どろんこのなかにすわったまましずんでゆくこと。 この本を子どものころに読んだとき、まっさきに思ったのは「どろのなかって、なんて気持ちよさそうなんだろう!」という、どろにたいするあこがれでした。それほど、作品の文と絵があっていて、子ども心をくすぐるのです。 ある日、おひゃくしょうのおばさんは、自分たちの家だけでなく、牛小屋も鳥小屋もすべて大掃除をしてしまいます。もちろん、こぶたのこやも例外ではありません。「ここがいちばんきたないねえ!」というおばさんのつぶやき…
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おひさまあはは
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渡辺順子/いつでも、どこでも、幼い子には「あはは!」と、この絵本で元気を!
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「おひさまが あはは」「おおきな きが あはは」「ことりが あはは」と、おはな、こいぬ、さかな、ねこと続き、めくるれば「あはは」といきいきとした場面が繰り返されます。さいごは「ぼくも あはは おかあさんも あはは」。子どもが一番欲しいもの、それはお母さんの笑顔と元気な明るい声ではないでしょうか。この絵本を手にした人は、誰でも子どもたちを喜ばすことができます。おかあさんたちも、気分がパッとしない時は、この一冊をお腹の底から声を出して、読んであげてください。スッキリしますよ。色調は白地に、オレンジ、黄色を基調に暖かく、力強い線で描かれています。とくに「あはは」と大きくアップして表現されていますの…
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アマガエルとくらす
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渡辺順子/心ある小さき命とのふれあい
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どんな生きものでも、生活をともにしながら日々観察をしていると、図鑑にものっていないような発見や驚きに出会えるのかもしれません。この本は、作者が実際にアマガエルと過ごした十四年の日々が淡々と書かれています。しかし、行間から感じられるのは、アマガエルへの深い愛情。そして臨終までを家族で見守りつづけた家族同様の存在。小さな生きものにも「心」があることを教えられた、と作者はふりかえっています。 ある日、一匹のアマガエルが、洗面所の流しの中にすがたをあらわします。夏がすぎ自然と流しから姿を消したアマガエル。しかし、翌年の五月に洗面所の窓をあけておくと、あのカエルが再びやってきていました。さらに一匹のア…
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雨、あめ
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渡辺順子/雨の日の体験を、存分にさせてもらえた幸せが満ちあふれている絵本。
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「雨の日は家の中で遊ぶこと」と決めこんでいる日本の母親たちとは、根底から違うなあと感じた一冊です。子どもにとって、絵本の読み聞かせ以上に大切なこと、それは五感をフルに活用した“実体験”です。この絵本は、“雨の日”の体験を存分に楽しんだ、姉弟の喜びを語っています。同じ生活空間でも、晴れの日と雨の日では全く別の場所かと思われるくらい変わります。大雨の場合は、あっという間に、くぼ地には池ができ、地面には川ができ、くもの巣には一面に水滴がつき、雨水のたまった地面には、雨脚が無数の波紋を描きます。どの場面も、子ども時代に体験した懐かしい風景ばかりです。いつの時代でも、子どもたちに興味ある体験を、いきいき…
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