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おにぎり おにぎり
落合美知子/おにぎり大好き。さあおにぎり作ろうっと!おにぎりは、手塩に掛けた心の味。
 ぎゅっ ぎゅっと母さんがにぎってくれたおにぎりの味は、胸がきゅんとする味です。にぎってくれた人の手のあたたかさが、味の中につまっています。子どもの頃も年老いてからも変ることなく大好きなおにぎり。こんなおにぎりが、この絵本を順に読んでみると目の前に並ぶのです。梅干しの入ったつやつやしたのりのおにぎりです。 だれもが作っているとおりのことが絵本になったのですが、読み終わったとたん口の中はおにぎりの味でいっぱいになります。そしてもっと食べたくなって、ごはんを炊いて、おにぎりを作ってしまいます。 これ以上短いことばでおにぎりが出来るまでを説明することは不可能ですし、これ以上絵を簡単にすることもできま…  全文読む 評価する

どうぶつのおかあさん どうぶつのおかあさん
落合美知子/おかあさんはこどもの先導者。おかあさんはこどもの天国
 小さい子どものいる家庭にほとんど揃っているのが、どうぶつ絵本でしょう。幼い子どもたちは、どうぶつたちとも話が出来て、すぐともだちになってしまいます。絵本を開いて、ひとりでなにやら話し掛けているこどもたちの姿は、人生のほんのわずかな時です。 そして、この時期、何より大きな存在は、おかあさん。この絵本は、大好きなおかあさんが、こどもをつれて(はこんで)いるどうぶつ絵本です。幼い子どもたちは、「おかあさんといっしょ」と嬉しそうに、しあわせそうにじーっと絵を眺めます。 この絵本の表紙は、身近にいる犬のおかあさんとこども。おかあさんは赤ちゃん犬を口にくわえています。あたかも本物がいるかのようにリアルに…  全文読む 評価する

わたしのワンピース わたしのワンピース
落合美知子/インプリンティング時代の幼子のように、ワンピースに染まったお花・虹・お星さま
 小さい時、描いたことがあるように思える程、親しみやすいうさぎの絵が主人公のわたし。どの家庭にも子どもが鉛筆で描いた絵の中にありそうなうさぎです。幼い子どもにとっては、大人以上に馴染みやすい絵本でしょう。でも、読んで見るとただ気安いだけでなく、心地良い音楽を聴いた時のようにふわぁとし、心が美しい自然に染まったように感じます。それは、一見、子どもの絵のようでありながら、芸術としての質の高い色彩、絵のリズム、ナイーブな画家の感性が滲んでいて、軽やかなことばとぴったりだからでしょう。 はじめに「まっしろなきれ ふわふわって そらから おちてきた」と天からの贈り物の白い布で、わたしのワンピースを作りま…  全文読む 評価する

ちいさなねこ ちいさなねこ
落合美知子/ちいさなねこのはじめての冒険。ちいさな行きて帰りしものがたり。
「ちいさなねこが、庭におりた。お母さんねこが見てないまに大丈夫?」まるで2才くらいの子が、お母さんの目をぬすんで家の外に出てしまった時のようなおはなしの始まりです。外には危険がいっぱい。さあ、どうなってしまうのでしょう。幼いひとたちに読むと、ねこが飛び出したとたん、自分もちいさなねこになって、冒険します。素朴なあったかい絵とスピード感のある短いことばによって、ぐいぐい引き付けられてしまう絵本です。ちいさなねこが、自動車の方へ飛び出した時の緊迫した様子。犬に追いかけられ、木のてっぺんに登って、「にゃお!にゃお!」と泣くと、遠くにいてもお母さんねこが、聞きつけ助けに来てくれる喜び。家に帰ってお母さ…  全文読む 評価する

てぶくろ てぶくろ
落合美知子/てぶくろにいっぱい詰ったファンタジー。わたしもいれて!どうぞ!
ロシアの地に語り継がれたおはなしは、この絵本によって、世界中の子どもたちの宝物になりました。おじいさんが、森を歩いているうちに、てぶくろを片方落としてそのまま行ってしまいました。雪の上のてぶくろが、おはなしの場面です。まず、ねずみが、てぶくろにもぐりこんで言いました。「ここでくらすことにするわ」そこへ かえるが、ぴょんぴょん はねてきていいました。「だれ、てぶくろに すんでいるのは?」 「くいしんぼねずみ。あなたは?」 「ぴょんぴょんがえるよ。わたしも いれて」 「どうぞ」というように、とてもリズムのよい会話で、はやあしうさぎ、 おしゃれぎつねというようにだんだん大きなどうぶつがてぶくろに入り…  全文読む 評価する

もりのなか もりのなか
落合美知子/もりのなかは、幼な子の世界。みんなの心のふるさと。どうぶつたちと一緒にさんぽしよう。
 この絵本には、幼児の心の世界がみごとに表わされています。どうぶつたちと散歩する主人公のぼくは、だれもが通り過ぎてきた懐かしい幼い頃の姿なのかもしれません。 色彩のない(黒のコンテで描かれた)絵が、森の神秘さや清んだ空気を漂わせていて、本を開くと清々しい気分になります。よく、こんな地味な絵本は、子どもが喜ばないだろうと言って、読んでやらない方がいますが、お門違いです。白黒で描かれているからこそ、森やライオン、ぞう、くまなどの動物たちに、自己同一感が働き、想像力がふくらむのです。 まず「ぼくは、かみの ぼうしを かぶり、あたらしい らっぱを もって、」と読みはじめると、2〜3才の子どもから、なに…  全文読む 評価する

しろくまちゃんのほっとけーき しろくまちゃんのほっとけーき
落合美知子/ホットケーキを作って、食べて、分け合う喜び
 おやつの時間はしあわせ時間。ほかほかのホットケーキが出されたら、小さな子どもたちの心は、ほかほかしてくるだろう。この絵本では、大好きなホットケーキをしろくまちゃんがお母さんと作って、ともだちのこぐまちゃんと食べている。 子どもたちの特にお気に入りのページは、フライパンの中でホットケーキが焼けていくところ。見開き2ページの12の絵とことば。「ぽたあん」「どろどろ」「ぴちぴちぴち」「ぷつぷつ」「やけたかな」「まあだまだ」「しゅっ」「ぺたん」「ふくふく」「くんくん」「ぽいっ」「はいできあがり」1枚分では満足できない。いつも「もう いっかい もう いっかい」と何回か読むことになる。繰り返すたびに焼…  全文読む 評価する

もこもこもこ もこもこもこ
落合美知子/ことばのリズムが絵になって・・・未来永劫の繰り返しをたのしもう
「しーん」てどんな感じ?夜明けまえの時間?宇宙のかなた?説明するのは難しい。でも、この絵本の1ページめの「しーん」を読むと、じーっと絵を見ていた幼い子どもたちが、しーんとなってしまう。ことばとイメージがぴったりだから、感性の良い幼な子たちは、耳と目の窓から、しーんの感じを体中に染めてしまうのだろう。それから「もこ」と何かが生まれる時のように動き始める絵とことば。小さく「もこっ」と盛り上がった絵。背景の美しい色。「もこもこ」「にょき」「もこもこもこ」「にょきにょき」「ぱく」「もぐもぐ」「つん」「ぽろり」「ぷうっ」「ぎらぎら」「ぱちん!」「ふんわ ふんわ ふんわ ふんわ ふんわ ふんわ」「しーん」…  全文読む 評価する

くだもの くだもの
落合美知子/思わず手が出るおいしい絵本。どうぞ召し上がれ
 保育園で初めて出会った2才の女の子とこの絵本を読みました。表紙の絵は、さくらんぼ。本をひらいて、私はまず「すいか」とゆっくり読んで大きなつやつやしたすいかの絵を一緒に見ました。次のページには、食べやすく切られた赤い甘そうなすいかがお皿にのっています。「さあ どうぞ」と差し出すような気持で読みました。すると女の子は、口をぱっと開けました。私は思わずすいかを口にいれてやるしぐさをしました。女の子はまるで本当に食べているかのようにおいしい顔をしました。次のページは、取りたてのような桃。「さあ どうぞ」のページには、一口大に切られた桃が、描かれています。甘い香りがただよってくるようです。女の子は、当…  全文読む 評価する

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