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ジャガイモのきた道
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kokusuda/ドラマチックなジャガイモの歴史
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戦中派の両親は共に疎開先が裕福な農家だったためか、あまりひもじい思いはしなかったそうである。しかし、それでも毎日多くのジャガイモを食べていたそうだ。そのジャガイモの歴史を記したのが本書です。 あまり知られていないがジャガイモは世界中で栽培されていて作付け面積は世界で4位。そして穀類の4倍以上の単位収穫量を持っています。しかし、世界の食糧事情はトウモロコシや小麦などの穀類しか話題に上りません。本書を読めば、その理由の一端が見えてくることでしょう。因みに世界の食糧事情を詳しく知りたくなったなら「世界の食糧生産とバイオマスエネルギー」東京大学出版会を読んでみると良いでしょう。統計データから見えてくる…
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なぜこの方程式は解けないか?
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kokusuda/意外に役立っていた数学
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私たちが気にも留めない日常の中に意外と数学が見つかります。カードで買い物をした時にも銀行でATMを利用した時にも降ってきた雪の中にもジーンズを店で選ぶ時にも、好きな異性と結婚しようと考えた時にも、、、。私たちが自由意志と考えたり偶然と考えたりする裏側に数学が隠れているのです。 本書はシンメトリー(対称性)と方程式をキーワードに数学が様々な分野に関係することや、その謎を解き明かす天才たちの生涯を教えてくれています。群論や位相幾何学といった純粋数学、一般相対性理論や量子力学などの理論物理学から化学、美術、音楽、言語学などにまで範囲を広げた内容なので理解は大変です。しかし、大まかな概念だけでも知的な…
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カラスの常識
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kokusuda/意外と身近な野生
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普段の生活の中で動物好きにも嫌われているのがカラスです。特に女性には100%嫌われているようです。自他共に動物隙を認める私の母もカラスに種類があることさえ知りませんでした。「シートン動物記」や「ソロモンの指輪」などにもカラスが登場するので、もっと知られていると思いましたが。 著者はNHK自然番組なども制作していた鳥類が専門の科学ジャーナリストです。本書ではカラスはどんな鳥なのか、さまざまな疑問に答え補足する形で解説していきます。本書を読んでカラスも野生動物であることを理解して共存していくと考える人が少しでも増えればよいなぁ、と思います。 試しに自宅近所を観察してみると殆どがハシボソガラスです。…
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日本の10大新宗教
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kokusuda/私の亡くなった祖母も新宗教?の教祖をやってたようです。
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日本中で数百は存在しているとされる新宗教。分派や分裂も多く法人化されていない宗教まで考えると全体像を把握することさえ困難です。カルトやオカルトとしての特性を持つ宗教などもあり、関連した事件も発生しています。最大の事件は地下鉄サリン事件ですが、些細なトラブル程度は少なからず日本中で発生しているようです。 気づく事は少ないでしょうが日本の制度、慣習、言葉などは宗教の影響を意外に多く受けています。しかし、日本人は宗教への帰属意識は強くありません。ですから、新宗教の信徒が持つ強い帰属意識に違和感を覚えてしまうのかもしれません。 本書は新宗教のさまざまな問題も踏まえた上で、社会的に影響力が大きいと考えら…
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愛しの座敷わらし
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kokusuda/平凡と非日常の境界線
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私は転勤で岡山の山中で何年か暮らしました。実際に住んでいた場所は近所の商店街や飲食店が夜6時には閉店してしまうので、少し遅くなると10キロほど離れた某温泉街で夕食をとっていました。牛や野生動物も多く、少ない人口、慣れない方言、生活習慣なども違っていて大変でしたが、本作を読んで面白い体験だったと改めて思い出しました。 主人公は高橋さん一家。長野出身で建物マニアの晃一お父さん。東京の下町出身でしっかり者の史子お母さん。お父さんのお母さんで軽い高齢者うつの澄代おばあちゃん。友人関係に少し傷ついた中学生の梓美おねえちゃん。小児喘息気味なのにサッカー好きの小学生の智也。コーギー犬のクッキーも家族の一員で…
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有機化学のしくみ
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kokusuda/入門用には良いかもしれない
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SF作品には様々な科学知識が登場します。作品の中で説明される場合もありますが、物理や化学など基礎科学と呼ばれる分野は常識として扱われ、説明はあまりありません。通常は高校レベルの知識で充分とされていますが、最近のSFやニュースなどでは有機化学も常識として扱われているように感じます。その有機化学の入門書として本書を読んでみました。 SF作品を楽しむ上で基礎知識として知っておきたい有機化学の知識はいくつかあります。炭素、水素、酸素、窒素を中心に扱う化学であること。基本的な分子化合物として炭化水素があること。最も単純な炭化水素がメタンであること。有機分子の名前はラテン語の数詞が基本であること。有機分子…
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心はどのように遺伝するか
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kokusuda/近くて遠い遺伝の解明
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遺伝はSFなどに登場するだけでなく、大昔からよく知られた現象でした。産まれた子供が親に似ている。人間から人間が産まれ、馬から馬が産まれる。親の特性が子供に受け継がれているのです。しかし、身体的、構造的に似ていることが心理的、知的に似ていることになるのでしょうか?それ以前に遺伝や心の本質とは何なのでしょう? 著者の安藤氏は行動遺伝学、教育心理学の立場から知能と遺伝の関係を研究しています。具体的には一卵性双生児と二卵性双生児の行動や能力を調べ比較することによって心理や知能に対する遺伝や環境の影響を調べているのです。 生命には個体差があり、特に人間は知能において同一例が発見されないほど互いが異なって…
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イリアム
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kokusuda/ギリシャ神話を題材にした力作ですが、、、
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シモンズ氏はホラー小説でデビュー後は様々なジャンルの作品を発表しつづけてきました。大作が多いのも彼の特徴ですが、本書も700ページを超える長編です。数ページ毎に章が変わるので比較的に読み易い気がします。 古代ギリシャのトロイア戦争。なぜか、その戦場に20世紀の文学者ホッケンベリーが紛れ込んでいた。神々と人間たちに交流があった時代で、彼は神々から戦争を記録させられていたのだ。超科学装備を与えられて、、、。 数千年後の地球。危険も貧困も存在していない。人類は自動機械に世話をされ転移装置で世界中を遊び歩く生活におぼれていた。彼らは100年の限られた命ではあるが、病や苦しみとは無縁の安らかな暮らしの中…
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ラークライト
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kokusuda/この種の作品は久しぶりな気がします。
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最近のファンタジーといえば剣と魔法か日常での異能力者などが一般的なようです。少し以前までは異世界を構築した魅力的な物語が多かったのですが、、、。本作は「インディ・ジョーンズ」のような冒険活劇に異世界の構築といった謎を上手く組み入れています。 時代は産業革命が進み大英帝国が黄金期を迎えた1851年。錬金術師ニュートンの宇宙船の発明によってイギリスは太陽系を手に入れていた。 主人公のアーサー少年は月の北側に浮かぶ旧式の家に住んでいる。家の名はラークライト。この行方不明になっている母の実家に父と姉の三人で暮らしている。周囲に住人はいないので、あまり便利ではないが、まあまあ快適に過ごしていた。その日の…
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日本人の脳に主語はいらない
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kokusuda/少し食い足りない気もしますが、、、
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あまり意識しないでしょうが、日本語は世界でも特異な言語の一つです。同じ系統の言語が他に見られないこと、表音文字(かな文字)と表意文字(漢字)が混在して使われること、主語の依存度の低さなど、他の言語と大きく異なっているからです。この中で主語の省略について脳科学の観点から考察したのが本書です。 著者の月本氏はデータマイニングや人工知能が専門です。本書では身体運動を想像すると脳内の運動に関する部位が活動することから考えられた身体運動意味論を根拠に論じられていきます。日本語と英語で脳の活動部位に違いが見られるなど興味深い実験結果もあり言語や認知科学に関心のある人には面白い本です。 私も読んでみて面白か…
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光る原子、波うつ電子
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kokusuda/科学者らしい態度の基礎解説書
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日本で出版される科学解説書の殆どが先端科学分野で基礎科学は意外に少ないのが日本の実情です。定番として読んで評価され得るのは、ファラデーやアシモフロ老師の著作くらいでしょうか。日本の学者先生たちの著作は文章がカタイ感じで読んでいて「ウ~ン、、、」という感じです。 本書は著者が大阪帝大(現大阪大学)の理学部教授であった第二次世界大戦中に雑誌連載していた原子物理の解説です。時代的に死語となった単語や用語も登場しますが、図解などもあり中学生程度の知識があれば、簡単に理解できるでしょう。 本書は伏見博士の白寿の記念として出版されました。連載当時の社会情勢からか、今まで世に出ることはありませんでした。個人…
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キョウコのキョウは恐怖の恐
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kokusuda/マンガと小説の違いを実感しました
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季節物という印象の強いホラー作品ですが、上質ならば季節に関係無く楽しめます。独特な世界観を持つマンガで知られる諸星氏が書いた短篇集が本書です。 短篇ということもありますが紹介しにくい作風の短篇ばかり5篇が収録されています。農業試験場の職員が閉鎖直前の旧試験場で土地の迷信に遭遇してしまう「狂犬」。オチが効果的です。無名の古寺で観光客と死者が出会ってしまう「秘仏」。恐怖を盛り上げる描写に凄みすら感じます。バクが夢を食べるという言い伝えが実現する「獏」。古典的な展開でありながら主人公が追い詰められていく様や描写の技法が優れていて読み応えがあります。中年サラリーマン山内さんが卵の産めない鶏の悪夢に巻き…
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道楽科学者列伝
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kokusuda/知るって楽し~い
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「科学って何?」という疑問に対して実に様々な回答が存在します。これは回答者の視点によって科学の理解の仕方が大きく異なっているからです。経験や専門分野、環境などによって違いが出るのでしょう。どれが正解と断定できるものでもないですが、、、。しかし、共通する内容が一つあります。知る事、考える事は快楽である、ということです。 本書では6人の科学者たちの生涯が描かれています。彼らは「科学者」が職業として確立する以前の人々です。ちなみに「科学者」が職業として登場し始めたのは19世紀末(ホームズなどの時代)です。それまでは本職が別にあって「科学」は趣味だったのです。 本書に登場するのは18世紀パリのシャトレ…
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ヴィーナス・プラスX
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kokusuda/歪んだ絶景
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1985年に亡くなりましたが独特の作風で知られるスタージョン氏の数少ない長編の一冊です。波瀾に富んだ人生を送り辛口の発言でも知られる彼ですが歪んだガラスの向こうに美しい風景が垣間見えるような作品を発表していました。本作は東西冷戦、人種差別、女性の人権など60年代の様々な問題を背景に異世界を描いた問題作です。 彼は曲面で構成された小部屋で目覚めた。彼は必死に思い出す。チャーリー・ジョンズという自分の名前。自宅、少年時代、愛する女性、、、。「ここはどこなんだ?なぜ、ここにいる?」それだけが思い出せない。そして、彼の前に現れたのは奇妙な服を着た男女ともしれない人間に良く似た見知らぬ生物だった。 チャ…
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科学者たちの陰謀
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kokusuda/懐かしのマッドサイエンティスト
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最近のSFでは、あまり登場しなくなってしまったマッドサイエンティストですが、以前はスペースオペラと並んでSFの代名詞のように扱われていました。ファンタジーの魔法使いに転職してしまったのでしょうか?本書は児童文学研究家の赤木女史がSFセレクションとして編集したアンソロジーのシリーズ4巻目です。 「変な科学者」(1965)福島正実マンガ「鉄腕アトム」カッパコミックス版のあとがきが初出のエッセイです。「アトム」に登場する科学者は天馬博士を例に挙げてマッドサイエンティスト(変な科学者)について論じています。科学の本質ってマッドなんですねぇ、、、。 幻の児童文学作家と称せられる大海氏の「あなたのエラサは…
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進化生物学への道
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kokusuda/研究者はこんな本を読んでいたんですね
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SF作品ではありませんが読書好きには共感できる本です。「ドリトル先生から利己的遺伝子へ」と副題が付きます。行動生態学が専門の長谷川博士ですが、関心は幅広いようで動物(特に人間)と進化について様々なアプローチを行っています。彼女がどのように研究者として成長してきたのか?そこには読書が大きな影響を与えてきました。 彼女の最初の出会いは図鑑から、、、。未知の世界を探求する楽しさを知ってしまったのです。そして「ドリトル先生航海記」。世界を巡って知識を探求する博物学者のドリトル先生。動物たちの言葉を理解し未知の自然を研究する彼の姿に長谷川女史は知る喜びを学んでいったのでした。 そして、研究者を志すように…
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宇宙人が来た!
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kokusuda/宇宙人好きにはタマラナイ!
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昔から宇宙からの侵略者が一般家庭にやってくる物語は多くのSF作家が作ってきました。宇宙人がこっそりと地球に来訪する話も多く存在します。本作も宇宙人の来訪がテーマなんですが、、、。 アメリカの小さな町に住むデニス家。ギターが上手でユーモアたっぷりのパパとマイペースでパワフルなママ、ウィルとロビー兄弟の四人家族だ。ごく普通の一家のはずだったが、、、。 ある日、デニス家に小柄な宇宙人が侵略にやって来た。ママがドアを開けたとたん「リーダーを出せ!」でもママは取り合わない。光線銃も取り上げてしまっちゃった。近所に引っ越してきた子供たちだと思ったんだ。やがてマイペースなママは宇宙人たちを引っ張りまわす。地…
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核兵器のしくみ
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kokusuda/原子力問題を論じる前に読んで欲しい。
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先日、駅前で核兵器廃絶を呼びかけるビラを配っていた若者と出会いました。彼に話を聞いてみると、あまりに核兵器についての知識が乏しく認識も曖昧なことに驚きました。「原爆は一瞬にして無数の人々を殺戮する悪魔の兵器。 唯一の被爆国である日本が核兵器廃絶を訴えねば!」本書やSF小説を勧めておきましたが、、、。 著者の山田氏は理論物理学者です。数々の原子力発電所の事故から核知識の必要性を感じ、本書を執筆したようです。しかし、題名は「核兵器のしくみ」。実は原爆(熱核爆弾)と原発の基本原理は同一です。また基本技術の多くを共有しています。その辺りの事情を解説してくれるのが本書です。 前出の若者の言葉を厳密に訂正…
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ギフト
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kokusuda/書かれるべくして書かれた物語
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米SFの女王と呼ばれるル=グウィン女史ですが、様々なジャンルの著述家でもあります。本作はタイミング的に「ハイニッシュ」シリーズかな?と思ったのですが、実際はファンタジーで少なからずうれしい驚きでした。クールで流麗な文体、緻密で論理的ともいえる展開はさすがに上手いですねぇ。 そこは〈西のはて〉と呼ばれる世界。舞台は北方の高地にあるカスプロマントという領国です。その地方では多くの小国が厳しい自然と戦いながら生き抜いています。そこに住む主だった血筋の者たちには、それぞれ異なった不思議な能力が受け継がれていました。それが「ギフト」(たまもの)、、、。 カスプロマントのブランター(首長)の息子であるオレ…
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夜の言葉
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kokusuda/名作の裏側を知るために、、、
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本書は小説ではなく評論集です。ル=グィン女史のエッセイや講演などをまとめています。総じて彼女の小説は少なからず難解です。これは文体、展開、設定などが複雑なためではなく、物語がどこへ向かっているのか?結末にどんな意味があるのか?など作者の意図に奥行きがありそうな気持ちにさせられるから、と思います。 彼女の小説は冷静な作者の視線と切れ味の鋭い論理で物語が展開していく傾向が多いように感じます。しかし、裏返して考えると作者が何をどのように考えるのか?どんな人間なのか?を知ることによって小説を楽しむ時のヒントになります。 彼女はどんな人間なのか?肩書きの類ならすぐにでも調べられるでしょう。1949年アメ…
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ゲド戦記
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kokusuda/映画になるから、というわけではありませんが、、、。
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スタジオ・ジブリでアニメが製作された「ゲド戦記」。シリーズ1作目にしてファンタジーの名作として知られているのが本作です。 物語の舞台は「アースシー」と呼ばれる世界です。大小様々な島が混在する多島海(アーキペラゴ)に中世風の暮らしを営む人々が住んでいます。その世界に若くして「竜王」「大賢人」の名誉をかちえた男がいた。彼の名は「ハイタカ」、本名を「ゲド」。今日まで数々の歌に残されるほどの大魔法使いだった。これは彼が有名になり冒険が歌われるようになる前の若き日々の物語、、、。 ハイタカは辺境の地ゴンド島に生まれた。少年の頃から魔法の才能があり大魔法使いオジオンの弟子になった。しかし、彼は沈黙のオジオ…
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ロボットvs.人類
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kokusuda/ロボット・ジャンルは良いですねぇ、、、。
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児童文学評論家の赤木かん子女史が編集する「SFセレクション」シリーズの第2巻です。最近でこそ新作が少なくなったロボット物ですが、未だに様々な可能性を秘めたジャンルでもあります。ちなみに本書で扱われるロボットは自立型です。与えられた命令、指示に対して自分で判断して行動するロボットたちです。 本書は記事集、三つの短篇、ショートショート、マンガ、エッセイの全部で7編が収められています。児童向けの作品もありますが大半は一般向けの作品です。しかし、小学校高学年なら充分に理解できそうです。難しい漢字にはルビが振ってありますし、、、。 「ロボットという言葉はどのように生まれたか」カレル・チャペック戯曲「R・…
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地球人捕虜収容所
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kokusuda/ドイツ人のSF
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米・英・日それぞれに国民的気質の違いというか文化の違いからか、SF小説の読み味は少しずつ異なっています。本作もドイツ産のスペースオペラで、少し異なった読み味に仕上がっています。 2431年、人類は「グリーンズ」と呼ばれる異星生命を相手に長い間、戦争をしていた。既に戦争の原因は定かではなく戦線は拡大の一途だった。兵器の破壊力では地球側が、宇宙船の速力でグリーンズが上回っていて、戦況は一進一退だったが、、、。戦況が地球に不利になり始めた。何か原因があるはずだ。グリーンズの新兵器なのか、、、? これまで論理的で感情を持たないグリーンズは敵である地球人を不要な存在として全て殺していた。しかし、捕虜収容…
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空飛び猫
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kokusuda/絵本なんですがル=グィン女史らしい作品です。
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村上春樹氏が翻訳したことで有名なんですが、内容も良く考えられた絵本に仕上がっています。 ジェーン母さんから産まれた4匹の子猫たち。彼らは普通の子猫ではありません。背中に翼が生えていたのです。母子は路地裏のごみ捨て場に住んでいましたが、、、。 ごみ捨て場が無くなってしまう!子猫たち、セルマ、ロジャー、ジェームズ、ハリエットはジェーン母さんと離れ、人間に見つからないように自分たちだけで生きていくことになりました。空に飛び立ち、都会を離れ工場を越え大きな道路を越え、森の中で生活を始めた子猫たちでしたが、、、。 空を飛ぶ子猫たちが成長し、安住の地を見つけるまでの物語です。巻頭に「これまで私が愛したすべ…
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魔空の森ヘックスウッド
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kokusuda/分類が難しいのですが楽しめる作品です。
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小学館から「ジョーンズの代表作」という宣伝文で出版されました。この手の宣伝文は割り引いて読んだ方が良いのですが、読んでみるとまんざらでもないようです。彼女の持ち味や上手さが際立っているように感じます。 アルビオン宙域監督官ボラサスに地球から緊急報告が届いた。地球のヘックスウッドに保管されていた古い機械の封印が解除されたというのだ。その上、その「バナス」という機械は既に稼動していた。最大級の危険度で機密扱いだったはずの「バナス」。このままでは無制限に危険が拡大してしまう。機密だったため「バナス」の止め方も不明のままだ。調査のため監督官が自ら地球へ向かったが、、、。 ロンドン郊外ヘックスウッド近く…
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脳の中身が見えてきた
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kokusuda/参考文献を探すのが大変で、、、。
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人体の中で最も謎の器官「脳」。2004年現在でどの程度に解明できているのか?理化学研究所 脳科学総合研究センターでの研究結果が本書で紹介されています。 脳の研究は医学、生物学だけでなく物理学、科学、数学、情報科学、哲学など様々な分野で行なわれてきました。しかし、今後は個別の分野での限界を超え総合的に研究する時代を迎えているようです。現在の脳科学総合研究センターでの研究目的は脳の構造と機能を解明する「脳を知る」。脳の障害の原因解明と治療法、予防法などを開発する「脳を守る」。脳のモデルを作成し原理を解明する「脳を創る」。脳の健全な発達、教育、学習、認知機能について調べる「脳を育む」。以上の4項目で…
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となりのアンドロイド
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kokusuda/題名にアンドロイドが入っているが実は知能についての話です。
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本書は東大文学部で行なった集中講義内容のまとめです。カント哲学者であり認知科学の研究者でもある彼が知能について考えた内容が書かれています。 アンドロイドやロボットについてSF業界?や専門家以外の世間一般での認識は意外に不正確なように感じます。SF作品では1920年代から区分されていますが、「ロボット」は労働(作業)する製作物の総称であり「アンドロイド」は人間の姿に似せた製作物の総称です。例えば「鉄腕アトム」はロボットと呼ばれますが、厳密な区分では「冗長性のある自立型ロボットであるアンドロイド」となります。「冗長性のある」とは学習した状況に適応できる、という意味で「自立型」とは外部からの操作では…
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脳のはたらきがわかる本
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kokusuda/脳の全貌ではなく医師の考える脳の話でした。
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SF作品には脳に関連した作品が数多く存在します。サイボーグ、人工知能、超能力や進化などなど、、、。様々な学説(仮説含む)が登場し専門的な内容を扱った作品も見うけられます。しかし、一般的な読者、特に若年層などに、どこまで伝わっているのでしょうか?ということで小中学生に向けた脳の解説書を読んでみました。 読んでいて印象的だったのは医者の立場で脳についての内容がまとめられていることです。つまり確実に判っている事実や治療に関する知識が書かれているのです。脳を機構(メカニズム)として観ていて構造と機能に絞って解説しています。解説している内容は視覚や聴覚、痛覚などの皮膚感覚から記憶、思考、運動神経や睡眠に…
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スターシップと俳句
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kokusuda/文化による視点って、、、?
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海外の小説や映画で日本や日本人を扱った作品があります。私自身も日本文化をすべて理解しているかアヤシイですが中には「何を考えているんだ?」という海外作品もいくつか存在しています。本作も日本が舞台で日本人ばかり登場しますが、、、。 2022年3月3日、人類は異種族とのコンタクトに成功した。その相手は「クジラ」。成功したのは生物学者でも言語学者でもない1人の少女。日本の生存大臣の娘でハワイに向かう途中だった「イシダ・リョーコ」だ。クジラは彼女に日本の最大権力者に向けたメッセージを伝え、会談を要求したのだ。その会談で明かされた事実とは、、、。 2001年、最大のそして最後の世界大戦が勃発した。「千年紀…
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残された人びと
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kokusuda/子供のためだけではない物語
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アニメ「未来少年コナン」の原作として有名な作品です。ただし、アニメとは異なった印象の内容です。SF作家でもある内田庶氏の翻訳でファンの要望によって復刊した本でもあります。 コナンは絶海の孤島で1人で生き抜いていた。大国同士の最終戦争によって大異変が起こり、世界中のほとんどの人間が死んでしまったのだ。彼は草も生えない小島で知恵と工夫で生きてきた。ある日、船が小島へやって来た。戦争を引き起こした大国の旗を掲げて、、、。 コナンは化学都市インダストリアへ連行され大国の残党が再び世界を支配しようと活動し始めた事を知る。このままでは残された人びとの避難所ハイハーバーも支配されみんなが奴隷にされてしまう、…
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