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怪盗道化師 怪盗道化師
いくら/「仕方ない」って言う前にご一読を。
この本は、はやみねかおる氏のデビュー作として有名ですが、児童書という分類ゆえ、実際に読んだことがない方も多いのではないでしょうか?私もそんな「大人」の1人でしたが、東京創元社の『ミステリーズ!vol.10』に掲載されていた、「私がデビューしたころ」という氏のエッセイを読む機会がありました。そこには当時、小学校の教師として追い求めていた理想、そして生徒達に伝えたい言葉を物語に変えたのが本書「怪盗道化師」だったこと、この作品の受賞をきっかけに作家デビューをしたことなどが綴られていました。このエッセイに胸を打たれ、ついに私も知っているだけの状態から脱却することとなりました。今では、なんて勿体ないこと…  全文読む 評価する

Q&A Q&A
いくら/日常に潜む恐怖が忍び寄ってくる・・・!?
この本を読んで、あなたはどんな印象を持ちましたか? 「・・・とにかく怖かったです。私が過去に読んだ本の中で5本の指に入る怖さでした。夜に読んだことを後悔しましたよ」 ほぉ、ホラー小説なんですか。 「いいえ、ホラー小説とはちょっと違います。まぁ、現場の凄まじい状況などの説明はグロテスクではありましたが、実際の災害の現場ってそういうものでしょう?ニュースなどでは流れないから実感が湧かないだけで。私たちは辛い現実から目を背けているから・・・。表面的に怖がらせようという趣旨のお話ではないと思います」 なら、謎解き小説ですか?関係者の証言の中から事故原因を探るというような。 「それも違います。確かに原因…  全文読む 評価する

星を継ぐもの 星を継ぐもの
いくら/「幽霊なんて信じない!」そんな人こそ楽しめるSF大作
本書がそんなに有名な作品だということは全く知らなかった私が、手に取るに至ったきっかけは、信頼できる友人のオススメ作品と小耳に挟んだからです。そもそも翻訳物はどうにも苦手で、ハードSFなんて未知の世界だし、正直言って、読み始めて未来の科学技術に関する細かい説明が始まった時には「挫折するかも・・・」と思いました。でもここで諦めなくて本当に良かった!と心から思います。 人間には2通りのタイプがあると思う。不思議なことが起こるとそれを受け入れてしまう人と、納得できる解答を探そうとする人。平たく言うと幽霊を信じるか信じないか、の違いです。勝手なイメージなのですが、SFは前者のタイプの人間が好んで読むジャ…  全文読む 評価する

女子大生会計士の事件簿 女子大生会計士の事件簿
いくら/「会計士」の仕事風景が思い浮かばないアナタへ。
名付けるならば「会計ミステリー」とでも言いましょうか。裏金、会社の乗っ取り、クーポン詐欺、土地評価額の変動などなど、一度は耳にしたことのある事件を、会計士の監査によって謎解きしていく・・・という、一風変わった作品です。非常に読みやすく簡潔な文体と、テンポの良い章立て、そして魅力的なキャラクターに引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました。女子大生会計士の萌さんと、新米会計士補カッキーこと柿本くんの微妙な関係がまた良いのですよ。萌さんの意地悪な台詞の端々に後輩への愛を感じます。(笑) 2005年の角川文庫『夏の100選』に掲載されている本書ですが、もともとは専門学校の情報誌で連載されていた…  全文読む 評価する

苺ましまろ(電撃コミックス) 苺ましまろ(電撃コミックス)
いくら/イマドキの小学生は可愛いだけじゃないぞ?!
可愛い。とにかく可愛い。思わず表紙買いしてしまうほど可愛い。その一言に尽きるのですが、可愛さの中に子供独特の不条理さがあって、面白い。最近流行りの「萌え系」かと思いきや、それだけではない独特のギャグセンスが光ってます。甘くないし、パンツ丸出しでもあまり萌えないのが良いところです。(笑)内容は、高校生の姉を持つ小学生の女の子と、その仲間達のゆる〜い日常をたんたんと描いたもの。それだけなのによくもまぁこんなにネタが続くよな〜ってくらい、特別なことは起こらない。でも、少々(?)ぶっ飛んだ性格のトラブルメーカー美羽のおかげで、プチ騒動が耐えず、千佳&伸恵姉妹のツッコミが炸裂するのです。小学生だけだと破…  全文読む 評価する

タクティカル・ジャッジメント タクティカル・ジャッジメント
いくら/緊迫した法廷でのスピード感ある攻防は読みごたえ充分。
法廷ものにありがちの専門用語の羅列を排除し、簡略化することで、リズム感がある読みやすい作品に仕上がっています。予備審問や陪審制度など、新しい制度を導入した日本という設定がとても生かされていて、現在の日本の「長い」裁判へ警鐘を鳴らしているように感じました。物語の大半が法廷を舞台にして進み、基本的に捜査は警察と雇われ探偵が行い、集まった情報を基に論理を組み立てていきます。それだけだと坦々とした印象になるところですが、そんなことないんですよ。主人公達にとって都合の良いこと後には悪いことがあり、その緩急の付け方が上手いんですよね。スピード感があって、飽きることなく一気に読ませてしまいます。 ただ、女性…  全文読む 評価する

邪馬台国はどこですか? 邪馬台国はどこですか?
いくら/酒と料理と歴史バトルに舌鼓を打ちながら楽しむ大人の時間。
久々に一気読みをしてしまった。本書には表題作を含む6本の短編が収録されており、それぞれ独立したお話なので、本来は一気に読む必要はないのだけど、一つのバトルが幕を閉じた瞬間に、次のバトルにまで興味が及んでしまうのです。 舞台はとあるバー。温厚な性格の日本古代史専攻の三谷教授、才色兼備の助手、静香の2人の前に現れた、正体不明・自称「ライター」の宮田は、本職の歴史研究家である2人を前に、独自の論理を展開する。おかげでバーはいつも激しい論争の場と化すのだが、そんな3人の様子を密かに楽しみに見守るのがバーテンの松永の日課になりつつある。「ブッダは悟りなど開いていない」「邪馬台国は東北にあった」「聖徳太子…  全文読む 評価する

平井骸惚此中ニ有リ 平井骸惚此中ニ有リ
いくら/不思議な文体から繰り出される、大正浪漫薫る本格探偵小説!
○○賞受賞作!と華々しいタイトルがついてる作品には、必要以上に期待をしてしまう私がいます。本書も第3回富士見ヤングミステリー大賞受賞作ということで、読む前からすでに私の心の中に高いハードルが。(笑) で す が! ★の数でもわかって頂けると思いますが、大満足vvいや〜、久しぶりに「良い作品」に出会えた気がします。 舞台は大正十二年。日本を代表する「江戸川乱歩大先生」がまだ新人作家だった頃の話であります。乱歩の作品の素晴らしさを目の当たりにした探偵小説評論家兼作家である池谷氏は、自分の才能に対して悲観的な思いを書き綴った日記を残し、家の庭で自殺を謀ります。家の出入り口には池谷氏の奥さんが、更には…  全文読む 評価する

鳥人計画 鳥人計画
いくら/鳥を目指した男達の熱い冬のミステリ。
角川文庫から本書が発売されたのが2003年とわりと最近のことなので、新しい作品なのかと思っていたら、初出は1989年。思いの外古い作品で大変驚きました。15年経った今でも全く色褪せていません。もちろん、15年なんてたいして昔のことじゃないかもしれませんが、その間に冬季オリンピックが、4回行われているんですもの! まだ子供だった私の記憶には残っていませんでしたが、調べてみたところ、1988年に行われたカルガリー大会での、日本ジャンプ陣の成績はお世辞にもあまり良くありませんでした。団体11位。個人も70・90m級(当時はこのようなくくりだったらしい)共に10位以内に日本の選手の名前はありません。多…  全文読む 評価する

殺竜事件 殺竜事件
いくら/政治的な思惑ひしめくこの世界のあるべき未来とは?
この小説は冒険小説である。 少なくとも私はそう思う。舞台設定はファンタジーであるし、ミステリ的要素もあるが、それ以上に異世界を旅する感覚が何よりも味わい深いのです。著者によるあとがきにも「この作品は旅の物語である」とはっきり書いてあって、やっぱり!と大いに頷きました。 魔法が日常的に使われる世界。騎士や魔導師が存在し、各国の様々な思惑によって戦争が行われている。長期化した戦争の停戦協定を結ぶため「戦地調停士」を初めとする面々が独立都市、ロミアザルスに集結した。ロミアザルスはどの国にも干渉されない中立の地である。それは竜が棲み、守る土地だからだ。この世界における竜は圧倒的な存在であり、竜の前では…  全文読む 評価する

このライトノベルがすごい! このライトノベルがすごい!
いくら/進化した「ライトノベル」はジャンルの垣根など簡単に越えてしまうのです。
今、ライトノベルが熱い! それは本好きの人間なら誰もが知っていることですが、実際愛読している人は一部に限られているのではないでしょうか。そもそも本屋ではコミックスの売り場近くに置かれていることが多く目にすることがないという人や、表紙の絵柄によっては「買うのが恥ずかしい」と思う人(その点はbk1では問題ありませんが)など、特に年齢が上になるほど障害が多いものです。 ライトノベルが中高生をターゲットに作られているとは言え、大人が読んでも充分に楽しめる名作がたくさん隠れていることは間違いありません。かと言って、新人育成に力を注いでいるレーベルが多く、ただでさえ入れ替わりが激しいジャンルですから、本当…  全文読む 評価する

奇術探偵曾我佳城全集 奇術探偵曾我佳城全集
いくら/奇術と事件の様々なトリックに彩られた魔術城、ここに現る!
人気絶頂の最中の結婚、そして惜しまれながら引退し、奇術界を去った「曾我佳城」という名の美貌の女マジシャンは、今や伝説となり語り継がれている。引退後も彼女の周囲には多くの謎が集まり、そしてまるで手品のように解き明かしていく。そんな彼女の夢は古今東西の奇術道具や資料を取り揃えた殿堂作り。完成間近の城を前に彼女が魅せた最後のトリックとは? この作品は《秘の巻》と《戯の巻》の2巻から構成されています。前者が上巻に当たります。どちらから読んでも大丈夫ですが、私は絶対に秘→戯の順に読むことをお勧めします。泡坂さんの短編は個々に独立したお話ではありますが、シリーズ全体に一つのトリックが仕掛けられているからで…  全文読む 評価する

子どもの王様 子どもの王様
いくら/「子供の感性」に大人になってしまった私はドキッとさせられました。
「Mystery Land」の第1回配本の1冊ということで、そもそも子供向けに書かれた「本格ミステリ」である本シリーズは、装丁も素敵で、文字は大きくルビがふってあります。しかし!大人も楽しめる・・・っていうか、逆に大人のための子供向け本のような気がしてなりません。 殊能氏の作品は初めて読んだので、他と比較はできませんが、非常に繊細な台詞回しにドキっとしました。特に「子供の感性って確かにこんな感じ」と思わせるような、以前自分もそうだった・・・という懐かしい記憶がよみがえりました。大人になって忘れてしまった「何か」がそこにはあると思います。本格ミステリとはちょっと違う気がしましたが、ショウタ君に共…  全文読む 評価する

失踪症候群 失踪症候群
いくら/誰もが陥るであろう現代社会の闇。
ストーリー自体は、序盤は失踪者を地道に探すところから始まるので、派手さはないのですが、細かく場面転換をすることによって飽きさせない構成になっています。また、環をはじめとするチームのメンバーについての描写が見事で、読み進めるうちにいつの間にか彼らのキャラクターが頭に入り込んできます。それぞれ底知れぬ何かを持った雰囲気に興味を持たずにはいられませんでした。 全体を通じて感じられたテーマは「虚無感」でした。中でも、原田とその娘のやりとりは、社会問題の一つである家族崩壊の核心を突いているように感じます。誰もが陥るであろう現代社会の闇を感じ、ふと自分の胸に問いかけている自分がいました。 あなたは、ふ…  全文読む 評価する

テロリストのパラソル テロリストのパラソル
いくら/「くたびれたアル中男」の内に秘めた輝きに魅せられました。
文庫で出たら絶対読むぞ!と楽しみにしていた作品でした。前評判も上々でしたし、安心して読み始めたのですが、展開がとてもスピーディーで全然飽きません。そして、主人公、島村と周りの人間の会話が非常に魅力的です。島村は一見すると「くたびれたアル中」という、探偵役でもあるミステリの主人公としては異例のタイプなのですが、事件を追うごとに内に秘めた輝きがキラリと光り始めます。その魅力の見せ方がとっても自然で好感がもてます。嫌味じゃないんですよね。いつの間にかただのアル中男が素敵なオジサマになってるの。(笑)作品の象徴でもありますが、20代の私にとっては遠くて現実感がなかった、大学闘争の細かい描写が印象的です…  全文読む 評価する

幽霊刑事 幽霊刑事
いくら/「もどかしさ」と「切なさ」に縁取られた幽霊の物語。
正直言って、ミステリとラブストーリーの融合って聞くと、ちゃちな2時間ドラマのような展開を思い浮かべてしまい、苦手意識が働きます。そもそも、私は恋愛小説ってのが大の苦手なんですよ。(^^;)とは言っても、この「幽霊刑事」は私の大好きな有栖川氏の話題の作品。騙されたと思って読んでみることにしました。主人公は、信頼していた上司に訳も分からず殺された神崎刑事。もちろん、殺されたのだからこの世のものではない。いわゆる「幽霊」。かと言って犯人に復讐する能力がある訳でもなく、愛するフィアンセを慰めることさえ叶わない、無力極まりない存在だった。誰にも気付かれることはなく、何かに触れることも叶わない、まるで空気…  全文読む 評価する

名探偵猫丸先輩の事件簿 名探偵猫丸先輩の事件簿
いくら/10人の「猫丸先輩」に出会える一冊。
ミステリ小説のコミック化としては珍しい形態である「アンソロジー」ってことで、興味津々で購入しました。原作を読んだことがなく、猫丸先輩についての基礎知識は全くない私でしたが、非常に面白かったです。絵柄・内容共にバラエティに富んでおり、10編それぞれが個性を出しています。また、漫画家さんによって猫丸先輩の印象がかなり違うのが面白い。これぞ原作小説のコミック化の醍醐味ですね!是非とも原作本も読んで、どの猫丸先輩が自分のイメージに近いか知りたいなぁ〜と思いました。日常の謎系の『桜の森の七分咲きの下/秋乃茉莉』は繊細なタッチで色っぽい猫丸先輩が桜という主題と相まって、コミカルでミステリアスな雰囲気の作品…  全文読む 評価する

魔法飛行 魔法飛行
いくら/前作のテイストを残しつつ、全く新しい物語が生み出されました。有栖川有栖氏の解説も読み応えあり♪
駒子シリーズ第2作目ということで、第1作目「ななつのこ」に5つ星を掲げた私としては見逃せない作品でした。著者ご本人もお願いしていましたが本シリーズは順番に読むほうが「美味しい」ですよ♪前作のテイストを残しながらも、また全く新しい物語が生み出されたなぁ…というのが最初の印象です。ほのぼの感に加え、人の心の危うさや愚かさ、切なさが胸を貫きます。そして、「恋愛」というスパイスもちょこっと加わっているんです。駒子の周りを彩る友人達を、駒子が描く「物語」の登場人物として書き記していくのですが、彼らをどれだけ大切に想っているか、文章の中に現れている気がして、駒子の誠実さを感じました。「とても素敵な人達に囲…  全文読む 評価する

ななつのこ ななつのこ
いくら/こんな物語が教科書に乗っていたら素晴らしいのになぁ。
加納さんの作品に出会ったのは、とあるミステリのアンソロジー本でした。様々な作家さんが勢揃いする中、一人だけ毛色の違う「犯罪が起きない」ミステリに心奪われ、デビュー作であり、鮎川哲也賞受賞作品でもある本書を手に取りました。主人公の駒子が購入した『ななつのこ』のストーリーと駒子の日常生活、そして『ななつのこ』著者である佐伯綾乃さんとの手紙のやりとり…これらが交差して物語は進んでいきます。殺人、誘拐、強盗…などの凶悪事件は起きません。あくまで短大生・駒子の日常生活が描かれているんです。物語から紡ぎ出される言葉ひとつひとつが繊細で透明で力強い、心にしみるものでした。大人になる一歩手前の女の子の心情…「…  全文読む 評価する

ビンボーなあなたの確定申告楽勝マニュアル ビンボーなあなたの確定申告楽勝マニュアル
いくら/おかげで初めての確定申告も楽勝でした!
本日、初めての確定申告をしてきました!会社を辞め、今年から在宅SOHOへの道を踏み出した私の大きな悩みの1つが、国民の義務「確定申告」でした。今まで無縁だった私は、もちろん「確定申告って何よ?」「ハァ〜? 源泉徴収?」「経費ってどこまで認められるの?」という、知識ゼロの状態。これはまずい!と思い、税務署発行の手引書を開いてみたのですが、勉強するつもりが難しい用語の羅列にめまいを起こし、逆に不安が募るばかり…。そんな私を導いてくれた偉大な先生がこの本です。数ある関連本の中でコレを選んだ理由は、まず初めに絵が可愛かったこと、そして私が「ビンボー」だからです。(笑)この選択が大正解!本当に初心者でも…  全文読む 評価する

キッド・ピストルズ キッド・ピストルズ
いくら/逃れられない遺伝子の呪縛。
山口雅也氏の人気シリーズ「キッド・ピストルズ」が漫画家されました。繊細なタッチの絵柄がとても魅力的で、原作を知っていても登場人物に違和感がないのがすごい! 特にピンクは可愛いです。第1巻では「ノアの最後の航海」が中心です。反進化論を唱える創造論者ノアが、異常気象で長雨・洪水が続く英国であるプロジェクトを開始する。それはまさしく「ノアの箱舟」の再現。三千万種類もの中から動物を選定し、ノアの親族と見届け人として呼ばれたキッド達と共に航海を始める。死期を知りながらもノアとの結婚を決めた若く美しい女、創造論者と対極に位置する遺伝子学者のいとこ、ノアに捨てられた女の子供…と登場する人物はみんな胡散臭い。…  全文読む 評価する

秘密 秘密
いくら/「見る」という行為の真髄。
生前の脳が見た映像を再現するMRIスキャナーという装置が実用化され、捜査に使われるようになった未来が描かれています。様々な犯罪の真相を暴く秘密兵器になる!と期待されたが、MRI捜査には絶対的な精神力が必要とされ…。表紙の美しさと帯の紹介文を見て、衝動的に買ってしまったのですが、これが大正解でした。世界観に見事に共感してしまいました。MRI捜査に関わる人々の思いや、自身の抱えるジレンマも丁寧に描かれているのも印象的でした。MRIスキャナーで映し出された映像は、その人の瞳を通しているので、とても主観的で「本当の姿を映している」のではなく、「その人の瞳に映った姿」なのです。自分の視線の行く先を他人に…  全文読む 評価する

ああ探偵事務所 ああ探偵事務所
いくら/主人公妻木の熱血探偵ぶりが最高!
ドラマ化もされて話題になったコミックスですが、推理を楽しむというよりは、現実的なようで非現実的な探偵家業を覗き見る面白さがあります。決してスマートじゃないんですが、地道な調査や人脈など、普段はあまり光の当たらない部分がうまく描かれているなーと。探偵モノ好きなアナタには是非読んで欲しい一作。濃ゆ〜いキャラクター設定も然ることながら、青年誌特有の迫力のある画は読みごたえ満点♪ 時に格好良く、時に気持ち悪い金欠熱血探偵・妻木を愛せずにはいられません。根底にある温かいホームドラマのような雰囲気が、ストーリー全体から感じられ、事件解決の時にはちょっぴり感動しちゃったりするのです。  全文読む 評価する

マルタ・サギーは探偵ですか? マルタ・サギーは探偵ですか?
いくら/マルタ・サギーは探偵ですか?はミステリーですか?
 マルタ・サギーの職業は『名探偵』。けれど推理はしないし、できない。彼あるのは『事件を強制的』に終結させる力だけ…。 富士見ミステリー文庫新装刊ということで、表紙もキレイで目を惹いたし、紹介文が妙に印象的でこの本を選び試しに購入。きっと全く新しいミステリに出会えるだろうと期待しました。 何に関しても無気力な高校生、鷺井丸太が迷い込んだコンビニは異世界「カード戦争」の舞台への入り口だった。そこで手に入れた「名探偵」のカードを使い、丸太は「マルタ・サギー」として新しい自分と向き合う…というのが大筋。 読後の第一声は「これミステリじゃないだろ!」です。本当に全く推理してないよ!! 特に今回は彼が名探…  全文読む 評価する

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