淡々とした文体で語られる短編集で、どこから読んでもかまわないのがまた良い感じです。例えば、一気に読み終えなくても、何かの都合で中断しなくてはならなくなっても、また次の話から同じ温度で読める。そんな感じ。主人公キノとモトラドのエルメスのほかにも何人か主軸になる登場人物がいまして、そのどれもが味があります。主人公と話すバイクのモトラドのエルメスとの会話が軽妙でおもしろく、知らない間に背景を頭の中に描けてしまえる不思議な魅力があります。主人公の冷静で淡々とした口調が、本の世界の中への、とても良い誘導となってくれました。アニメを先に観て、それから本を読んだのですが、この順序でも充分に楽しめます。むしろ…
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