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きのこ きのこ
鳥居くろーん/ひらけ!きのこワールド!その無用な情熱に乾杯
おっ、乙女の玉手箱シリーズ!宝箱じゃない、玉手箱!この微妙に古風で魅惑的な響き!かつては生き物の本と言うと犬猫といったペット、さもなくば教育モノか図鑑くらい、といった窮屈さを感じさせるもんだったけど、近頃は、なんだかよくわかんないマイナーな生き物の本も出るようになった。しかも多様な視点で取り上げられるようになって。たとえばそんな生き物たちのフォルムだとか配色だとか、デザインという観点から……そんな流れで、キノコにもこんな本が出版される日が来たのだなぁ、などとちょっと感慨深く。知る人ぞ知るキノコ女子にして重度のキノコ病患者・とよ田キノ子さんの手による、ビジュアルに特化した「きのこカタログ」。編集…  全文読む 評価する

センセイの鞄 センセイの鞄
鳥居くろーん/センセイの鞄・評 fromキノコ視点
≪以下引用≫「ツキコさん、その魚は生きがよさそうだ」「ちょっと蠅がたかってますよ」「蠅はたかるものです」「センセイ、そこの鶏、買わないんですか」「一羽まるごとありますね。羽根をむしるのが難儀だ」  勝手なことを言いあいながら、店をひやかした。露店はどんどん密になってくる。軒をぎっしりとつらね、呼び込みの口上を競いあっている。 おかあちゃん、このにんじん、おいしそうだよ。子供が買い物籠を提げた母親に向かって言っている。おまえ、にんじん嫌いなんじゃなかったの。母親が驚いたように聞く。だって、このにんじん、なんかおいしそうなんだもん。子供は利発そうな口調で答える。ぼうやよくわかるね、うまいんだよっ、…  全文読む 評価する

ドリフターズ ドリフターズ
鳥居くろーん/歴史上の偉人たちを仮想空間で闘わせたら!?この壮大な物語の主人公は……え?誰それ?
何時のどこだかよくわからないファンタジー世界に次々とさまよいこんでくる歴史上の偉人たち。彼らはその世界で大きな力を持ち、漂流者(ドリフターズ)と呼ばれ恐れられていた。そんな中「漂流者は一人として生かしてはおけぬ」そう語り妖魔の大軍を率いる巨大勢力が国境をおびやかす。その名は「黒王」。そして彼の配下にも、歴史上の偉人の姿が見られるのだった。「どこに行ったって俺たちに明日なんてねぇよ」闘争本能だけで闘い、理由も分らぬまま戦に身を投じる「漂流者」たち。彼らに本当の明日は来るのか……。「歴史上の人物をカードゲームにして対戦したい!」という作者のサブカル的好奇心から突っ走ってるだけなんじゃないかと疑いた…  全文読む 評価する

神罰 神罰
鳥居くろーん/自称「最低」の名に恥じぬ下品さ&くだらなさが満艦飾の逸品。これを手にするものは等しく人格を疑われるであろう……
もはや神格化された漫画家・手塚治虫。その大家の作画を完全にパクった挙げ句、もはや非の打ちどころのないほど下品でくだらない漫画に仕立ててしまう田中圭一。手塚サイド、及び手塚ファンにとっていわば悪夢の権化、この最低最悪の存在に対しては、もはやコックローチを口につっこんでカラになるまで噴射しても飽き足らないであろう。それでも出版してもらえるあたり、ああ、手塚治虫って懐がひろいなぁ、などと好感度がアップ・・・したりしないとは思うけど。中身は説明するまでもなく壮絶にくだらない。ひどい。どうしようもない。自分の表現力の限界をはるかに突破するのでこれ以上の表現ができない。ガンダムとかジョーとかのパロディがチ…  全文読む 評価する

四畳半神話大系 四畳半神話大系
鳥居くろーん/「また阿呆なもの作りましたねえ」
当時は大して人気もなかった5年以上前のこの本が、今さら本屋で大量に平積みになっていた。なんのこっちゃと思っていたら、どうもアニメ化されたのが好評で、なんとか祭のアニメ部門で大賞までもらったからだと、森見ファンの知人の談。人気の高い「歩けよ乙女」でも「有頂天」でもなく、なぜ「四畳半」をアニメ化したのか疑問ではあったが、さっそくDVDを借りて観てみると、確かにこれはものすごく出来がいい。ということで、原作も気になってしょうがないので読んでみることにした。本作は森見氏のデビュー作『太陽の塔』に次ぐ2作目。京都大学に在籍する主人公が、無駄に高い知能指数をドブ川へと垂れ流しつつ、目指すべき学生の本分を力…  全文読む 評価する

身近な雑草のふしぎ 身近な雑草のふしぎ
鳥居くろーん/踏まれても抜かれても……雑草、愛すべき災厄
かつて昭和天皇が「雑草という植物はない」とおっしゃられたそうだが、そんなことを言えるのは純度100%の自然愛好家か植物学者、さもなくば聖人君子だけだ。たとえそれぞれに名前が付いているのだとしても、雑草はやはり雑草に過ぎず、ひとくくりにして排除されるべき存在なのだ……とまあ、建前としてはそう言っておく。ゴメン、こいつらのことが愛おしくてしゃーない。たとえば家庭菜園などをしていると頼みもせんのにモコモコと生えてくる。この「頼みもせんのに生えてくる」のが雑草の本質なのだが、ペンペン草ダマシイの塊たる私がそこに親近感を感じてしまうためなのか、ついつい気にかけてしまう。うーん、タネツケバナの葉っぱってか…  全文読む 評価する

夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女
鳥居くろーん/「なむなむ」と「おともだちパンチ」で美しく調和のある人生を!
頭でっかちのヘタレ京大生であるところの「先輩」と、彼が追いまわし続けている総天然系美少女「黒髪の乙女」が、主客交代しながら繰り広げるキュートでポップな痛快大活劇。夜の先斗町や学園祭などを舞台に、年中浴衣の自称天狗・樋口や鯨飲美女・羽貫、高利貸しの老翁・李白、詭弁論部やパンツ総番長など、魅惑的な脇役を巻き込みながら展開するドタバタは、武田騎馬軍団も真っ青の怒涛の進撃ぶり。著者・森見氏の無用に小むずかしい修辞の連続攻撃が装飾過多なストーリーに花を添える。本作には達磨、林檎、鯉、招き猫、行燈、炬燵などといった魅力ある小道具がふんだんに用いられている。どこかなつかしくてかわいらしい、そんなアイテムたち…  全文読む 評価する

キノコの魅力と不思議 キノコの魅力と不思議
鳥居くろーん/本当にこれでよかったのか?ソフトバンク編集部。
「21世紀を賢く生きるための科学の力を培う」というポリシーの下、創刊された『サイエンス・アイ新書』の一冊。近年のブームで、新書の創刊が相次ぎ、新書という枠組みが随分拡張された感があるが、この本も新書でありながらオールカラーで画質のいいキノコ写真をバリバリ載せており、へたなハンディ図鑑ならばビジュアル勝負でも負けそうなシロモノ。ひと昔前から見れば隔世の感、といったところか。さて本書、サブタイトルに『見た目の特徴・発生時期・場所から食感・毒の有無・中毒症状まで』などとやたらと長い能書きがついており、「お、硬派。やる気マンマンじゃないの」と思いながらページを繰ってみると……ちょっと待てー、中身めっち…  全文読む 評価する

きのこのほん きのこのほん
鳥居くろーん/一富士二鷹三きのこ……
今年刊行されたばかりのキノコ写真集。ここ最近は富士山ブームとやらで、夏は毎日大変なにぎわいだったと聞くが、その山麓は知る人ぞ知るキノコ狩りのメッカでもある。鈴木氏は御殿場在住のアーティストで、その富士山麓をフィールドとして撮影したキノコ写真を集めたのが本書だ。文字は最低限といった感じで、大小さまざまなキノコ写真が、わりと気ままな感じでちりばめられている。一点、普通にイメージする写真集とおもむきが違うのは、光沢の少ない印刷を使用しているところ。絹目調というんだろうか、やや紙っぽい質感を残したものを採用している。ピカピカ光る光沢紙は綺麗だと思うけど、よそ行きじゃないありのままのキノコを表現したいと…  全文読む 評価する

おいしいきのこ毒きのこ おいしいきのこ毒きのこ
鳥居くろーん/機能美あふれるキノコ狩りの友
食用キノコを中心に、きれいな写真と丁寧な解説で、キノコ狩りの人にとってはありがたいキノコ図鑑。最大の売りはなんと言っても美麗なキノコ写真。これらはキノコ写真家として第一級の腕前を持つ大作氏によるもので、背景白抜き写真・生態写真ともに折り紙つきの逸品。しかも傘の裏側や断面などの写真も多くまじえており、派手さこそないものの、機能美にあふれている。これらの写真に添えられるのが博物館の学芸員である吹春氏の解説。この系統のキノコ図鑑としては、ややアカデミックな解説だが、基本的には平易な文章なので、専門的な用語さえ把握していれば、丁寧で過不足のないものに仕上がっていると思う。食用キノコ140種・毒キノコ6…  全文読む 評価する

会社四季報 会社四季報
鳥居くろーん/財政再建しながら景気浮揚?日本の将来は……
毎度おおきに会社四季報。好調中国の快走により、V字回復すら夢ではなくなってきた……そう、数字的には。それでも失業率は下がらないし、将来の展望は見えないし、民主党政権のアタマがすげ変わったからって、そんなに期待をかけていいのかしらん、というのがあって。財政再建?また心にもないことを……案の定、株価は日本の政局なぞには微塵の影響も受けず、勝手に上げたり、勝手に下げたり。市場を動かしてるのは外人さんだから、その辺はさすがにクール。急所とも言える経済政策と外交政策に将来性がないことを完全に見抜かれてるようだ。世界経済も不安定、5月6月は株価もド派手に下げて「すわ大暴落の再来か」と市場関係者を震撼させた…  全文読む 評価する

森とカビ・キノコ 森とカビ・キノコ
鳥居くろーん/森からドングリとキノコが消える
「ナラ枯れ」という言葉をご存知ないだろうか。ここ30年くらいで「松枯れ」という現象が日本中に広がり、これまで長く守られてきた多くの松林が無残に枯れ果てたことを知る人は多いかもしれないが、それと同じような現象が、いまナラ(コナラ、ミズナラなど、ドングリを作るもっとも一般的な樹種のひとつ)を中心として広がりつつあるそうだ。松枯れの主因がマツノマダラカミキリと、それが媒介するマツノザイセンチュウであったように、ナラ枯れもカシノナガキクイムシと、それが媒介する病原菌の仕業であることがはっきりしているが、問題はそう単純ではない。樹勢の強いナラであれば、仮に昆虫に穴を開けられても、その樹液で虫を追い出すこ…  全文読む 評価する

なめこインサマー なめこインサマー
鳥居くろーん/吉田戦車のぬるぬるエッセイ
――食べる前にいってほしいものだが、それぞれのものを食べ終わったあと、娘が、「私もなめこが食べたかった!」と悲しい顔をした。子どもの好き嫌いは、小さいうちはあっという間に変わっていくものらしいが、最近はキノコではなめことしいたけが好き、しめじとマッシュルームが嫌いなのだという。じゃあ今日のおやつはなめこにしよう、と冗談でいうとニッコリうなずいた。本当かよ、と思いながらスーパーでなめこを買う。さて、おやつなのでそばをゆでてやることもないだろうと、とりあえずめんつゆを少し用意した。なめこをさっと湯通しし、めんつゆであえる。それだけだ。汁が少ないしぬるいので、なめこ汁ですらない。一、二個試食をして見…  全文読む 評価する

会社四季報 会社四季報
鳥居くろーん/ひらひらする経済。ひらひらする配当。
中国の勢いが止まらないらしい……止まらないんじゃない。止まれないんだ。アメリカの輸出が好調らしいぞ……あの国って、武器と映画と正義以外に売るものあったっけ?日本も持ち直すかもしれん。円高が心配だけど……大丈夫。あの政権運営見てたらこれ以上円を買う気は起きんそれはそうとヨーロッパ、ヤバいんじゃないか?……それも大丈夫。ヤバイってことみんな知ってるから懸念と楽観が交錯する世界経済。おぼろげな未来の形をいかにとらえ、それに向けていかに対応して行くのか。今まさに過渡期を迎える日本企業のこれからが興味深い。株価?全会一致で「わからん」需給と雰囲気だけで動く株価は、さながら風にもてあそばれる桜の花びらのよ…  全文読む 評価する

テルマエ・ロマエ テルマエ・ロマエ
鳥居くろーん/いっい湯だぁ~な♪時空を越えた風呂マンガ・古代ローマより愛を込めて
――伝統的な浴場にこだわるあまり、閑職を言い渡された古代ローマの建築技師・ルシウス。失意の中、彼は気晴らしに訪れた公衆浴場の浴槽の底に、ぽっかりと開いた穴を見つけてしまう。穴に吸い込まれた彼を待ち受けていたのは、なんと、現代日本の風呂であった!いやー、ヘンテコリンな漫画はいくつもあるから大抵のことでは驚かんと思っていたけど、風呂マンガとはおそれいった。しかも国籍はおろか時代まで超越してしまうこのスケールのデカさ!なんてったって、古代ローマの風呂と現代日本の風呂がつながっちまうって発想がすっばらしいねー。よく考えりゃ風呂ってトコは、老いも若きも男も女も奴隷も金持ちも日本人もローマ人もみんなそろっ…  全文読む 評価する

となり町戦争 となり町戦争
鳥居くろーん/淡すぎる世界がもどかしい……靴の上から足を掻こうと思ったら足がない、ってね。
設定は面白いが、文学文学しないでもうちっとエンタメ路線で行って欲しかった……というのは個人的な好みだけど。戦争にリアリティを感じない現代の日本人を暗喩したかったと解釈してもいいんだけど、どっちかって言うと、「今、ここ」を生きられない自分たちを浮き彫りにしちまいましたってのが本心なのかな。一応生きてるんだけど、ただなんとなく、っていうか、死んでないから生きてる、みたいな。そーなのよ、生きてるって感覚が希薄なんだよね、今の日本は。感覚はにぶい。頭もまわんね。そもそも「今ここ」ってのがよくわからん。からだには重みがなくて、フワフワしてるような感じ。気持ちわりぃよな。どっかの頭でっかちが「戦争起こしち…  全文読む 評価する

イン・ザ・プール イン・ザ・プール
鳥居くろーん/もーちょっと知的な部分もあるといいんだけど。向こうが透けて見えるわえ
正直あまり楽しめなかった。道具立てがチャチで薄っぺらい。著者のウケ狙いが露骨過ぎて鼻につく。吉本新喜劇を見ているようだ。医師・伊良部はただハチャメチャな設定をくっつけあわせただけで、継ぎはぎのぬいぐるみのよう。どうしても頭の中で一つの人格としてまとまらない。患者も症状こそ個性的だけど、それだけ。感情移入できない。全体を通して無理やりでバラバラな感じ。読んでる私が病気になりそう。同じ病院モノの海堂尊「チーム・バチスタの栄光」の直後に読んだのが、そもそもの間違いだった。楽しみ方が全く異なる作品だから比べること自体、間違っているとは思うが、「バチスタ」は構成や表現力はもちろん、ユーモアですら本作を上…  全文読む 評価する

大人のための噓のたしなみ 大人のための噓のたしなみ
鳥居くろーん/羊頭狗肉ってのはウソの一種だわな。
著者は波乱万丈の人生を歩まれたようで、その人生経験たるや凡人の数百倍の密度を持っているといって過言ではないが、いかんせん、この本自体に中身はない。これはもはや、だまされたと言ってよかろう。この本をもって著者は示したかったようだ……円滑な人生を歩むために嘘は必要なのだ、と。ま、750円っぱかしで騙されることへの免疫が得られるんだから、詐欺にひっかかるのに比べりゃ安いとも言える。おーきに。  全文読む 評価する

ゾーン ゾーン
鳥居くろーん/トレードで勝つのに日経新聞は必要ない
『トレードは今までで最も成功の難しい試みであろう。知性が必要だからではない。そのまったく逆だ!自分が知っていると考えるほど、成功できなくなるのである。』この真実に気づくまでに随分と遠回りをしたもんだ。数字のセンスには自信がある、図形やグラフを見た時のパターン認識は得意中の得意、勉強熱心で柔軟性があるし、常に冷静で我を見失うこともない。これでうまくいかないはずがない……などと考えて株を始めた私。その結果は惨憺たるもの。敗退につぐ敗退を重ね、資金は半分の半分くらいになってしまった。もちろん勝つときもある。だが、ウソのような連勝を重ね、調子に乗ったところで待ち受けているのが、まさかの大敗。その繰り返…  全文読む 評価する

「カラ売り」の実践 「カラ売り」の実践
鳥居くろーん/負けを極めしものが勝利をつかむ
価格が下がれば下がるほど儲かるのが「カラ売り」。本書は同じ著者による『カラ売り入門』の姉妹編。レクチャーしてもらえるのは『一番天井カラ売り』。株価が急上昇して、取引が過熱しすぎた所を狙ってカラ売りを仕掛け、ド短期で10~20パーセントぶんどってスタコラ逃げるという方法。一言でいってハイリスクハイリターンなのだが、著者は「一番簡単」だと。本書で紹介される豊富な実践例は、成功例・失敗例、ともにふんだんで、信用に値する。だが、結局のところ、このテクニックの要諦は、やばくなったらさっさとケツまくって逃げられるかにかかってる気がする。変に頑張ってしまう人は逃げ遅れて憤死する可能性が高いので、マジメな人は…  全文読む 評価する

金融危機で失った資産を取り戻す方法 金融危機で失った資産を取り戻す方法
鳥居くろーん/本当に来るのか環境バブル?アメリカ金融は止まらない列車
サブプライム問題に端を発しリーマン・ショックに至るまでの混乱から、はや1年以上。ジェットコースターのような下り坂を乗り越え、回復へのかすかな光を感じながらも、二番底の不安をぬぐいきれないという日々が続く。そんな状態にある人々、特に個人投資家たちに指針を与えてくれるのが本書。著者の中原氏はわかりやすい解説や親身なアドバイスでアマチュア投資家たちに人気がある。だからといって信用してよいというわけでもないが、少なくとも大手証券会社のおかかえアナリスト(いわゆる役立たず)とは一線を隔する人だと思ってよい。さて、本著の要旨はといえば。『アメリカが主軸となって環境バブルが仕掛けられる』以上、その一点。「ア…  全文読む 評価する

会社四季報 会社四季報
鳥居くろーん/なにはなくとも家に一冊、新春号
暮れがせまって今年もいよいよ、会社四季報・新春号。「冬のボーナス、何に使いますか?」「株、買います。トヨタとか……」そんな街頭レポートが放送されていた時代が懐かしい。日本得意の高額耐久消費財を大量に買ってくれていたアメリカが後退したことによって、日本の産業は大ダメージ。もはや流れが確定的になった円高も手伝って、その傷はいまだ癒えていない様子。日本がこんなに輸出に頼ってたなんて知らなかったな……今や不景気がすっかり波及してしまった内需産業も含め、今後の見通しは引き続き厳しそう。でも見通しが厳しいからこそ、ポジティブサプライズだって起こりやすい。くさらずにやっていこうじゃありませんか。で、株価の方…  全文読む 評価する

プロ相場師の思考術 プロ相場師の思考術
鳥居くろーん/相場に身を置く者は読まれたし
日々情報が飛び交う中、相場に身を置くものにとって、何に信をおくべきか悩むことがある。ネットにも、新聞にも、書籍にも、さまざまのことが書かれているけれども。ただ、この本の著者には信をおいていいように思う。おそらく、本物の相場師だ。テクニックについては書かれていない。基本さえ守れるのならば、戦略などは個々が考えるものだと思っているようだ。しごく当然のことだと思う。インチキ相場師や無責任アナリストの頼まれもせん助言は世の中にあふれているが、本物の相場師の言葉は頼んでもなかなか耳に入らないものだ(けっこ耳に痛いけど……)なんともシンプルなことしか書かれていないが、勝つ人の考えとはこのようなものだろうと…  全文読む 評価する

儲かる農業 儲かる農業
鳥居くろーん/儲かる農業の模範例
他の産業で当たり前のように行われていることが、農業の世界では行われていない。1:市場出荷ではなく契約栽培がメイン2:農地はすべてレンタル3:生産部門の他に営業部門を持つ4:ど素人を集めた農業生産法人5:社員の独立を支援これらの方針にのっとって、レタスの農業生産法人『トップリバー』は躍進を遂げることができた。……ヒントはある。教訓も得られる。ただ、これをもって「農業にビジネスの常識を持ち込めば成功する」と考えるのは早計だろう。「トップリバー」の成功にはいくつもの幸運が伴っている。1:もともと地域地盤(青果卸)があった2:もともとブランドを有するレタスの大産地であった3:大消費地・首都圏に近い4:…  全文読む 評価する

「カラ売り」入門 「カラ売り」入門
鳥居くろーん/ビバ暴落、激変相場を生き抜きたい人のためのカラ売り指南
暴落する株価の前に呆然と立ちつくす投資家たち……その影で独りほくそえむ者がいる。「カラ売り」を仕掛けた者だ……「買うのとは逆、下がると儲かる」という投資法・カラ売り。去年のリーマンショック以来の暴落で、この手法も随分と広く認識されるようになった。とはいえ、その認識には誤解が多い。冒頭のような背徳的なイメージがその典型ではなかろうか。本来、カラ売りとは「リスクヘッジ」すなわち危険分散を目的として利用するものだ。たとえば100ある資産を全て買いに当てると、それが半額になった時、損失は-50となる。ここで仮に80を買い、20をカラ売りにしておくとどうなるか。80の買いは半分の40になり、損失-40と…  全文読む 評価する

会社四季報 会社四季報
鳥居くろーん/あいかわらず難しすぎる局面。信じられるのは己の信念と配当のみ?
今期もレツゴー会社四季報。どん底からの反騰が始まってからとうとう半年。日経平均はもう二度と届かないのではとまで思われた10000円台回復を果たした。傷みのひどいアメリカには当分養生してもらい、新興国の一番星・中国を先鋒に立てて、さあ立ちあがれといったところか。でもなんだか……ウソっぽいなぁ。その証拠というべきなのか、投資家たちは今なお懐疑的。全員が様子見状態で参加者が異常に少ない。おかげで株価はあっちへ行ったりこっちへ行ったり、どこかの大口が少し仕掛けただけでフラフラ動いて頼りない事この上ない。上がったり下がったりするたび、経済アナリストが適当な理由をつけているけれども、要するに需給だけなんだ…  全文読む 評価する

京もキノコ!一期一絵 京もキノコ!一期一絵
鳥居くろーん/殿堂入りキノコビトの絵入りエッセイ集
知る人ぞ知るキノコの大家・高山栄氏によるエッセイ集。京都で採取できるキノコ70種を、高山氏本人の手によるキノコ画をまじえながら語る。 氏の40年以上にわたるキノコ人生はもはや筋金入り。年間百日の山行きを決意し、以来、齢70を数える現在でも継続していると言うのだから、私なぞは5秒で降参せねばならない。すさまじいバイタリティだ。そんな豊富な経験から語られるキノコの話は、淡々としていながら、重みがある。山男らしいと言うべきか、うーん、うまく言えないな……やわらかいけど弾力があって、ちょっと無骨、そんな感じ(余計にわからんか)。わけても、氏が日本で初めて発見したというトリュフの話は必読だと思う。 あと…  全文読む 評価する

北海道のキノコ 北海道のキノコ
鳥居くろーん/キノコ天国・北海道のキノコ
ローカルきのこ図鑑の雄、『北海道のキノコ』 この図鑑の最大の売りは、なんといっても800という掲載種の多さ。標準的なコンパクト図鑑の200~300種など歯牙にもかけない充実ぶりだ。北海道ならではといった北方のキノコから、暖温帯にまで分布する一般的なキノコまで広くカバーしている。普段見過ごしがちな小型菌や、サルノコシカケをはじめとする硬質菌など、食用には向かないマイナー菌類までも網羅されているので、なかなか侮れない。 本は携帯可能な大きさ。レイアウトはシンプルで見やすく、写真の質も申し分ない。ただ、キノコのひとつひとつに対する特徴の記述は、スペースの制約上、必要最低限といった感があり、文章が堅く…  全文読む 評価する

会社四季報 会社四季報
鳥居くろーん/株価は実体経済に先行するって?またまたご冗談を
株価回復で一般投資家はもちろん、企業家や政治家なんかもずいぶん表情が和らいだように見える。 でもこのまま景気回復なんてちょっと考えられないな。日本政府はノンキに「景気底入れ宣言」なんか出しちゃって。パフォーマンスも行き過ぎるとジョークにしかならないよ。 今は金融相場。各国政府のマネー大量供給が資金の過剰流動性を招き、実体経済とは無関係に動く。 ここで買う?それもありだろう。 ここで売る?それもありだろう。 その先は誰にもわからない。 ……えーと、会社四季報の書評書いてたんだっけ。今回に関しては投資に役立てようと思わない方がいいと思いマス。それ以外の目的にご使用ください。下半期の業績予想なんてわ…  全文読む 評価する

食料自給率の「なぜ?」 食料自給率の「なぜ?」
鳥居くろーん/かゆいところに手の届かない 良くも悪くもお手本的な だってそうでしょ御大尽
農水官僚による食料自給率の本。コンパクトにまとまっており読みやすい、が。 さすがに立場上、踏み込んでは書けないのか、どうにも表面的な気がしてならない。 とりあえず今の日本の農政のもとでは、頑張って生産高を増やして儲かろうなんて思っている農家ってほとんど生まれないんだよね。まして穀物生産なんてのは特に儲からない分野だから、コメの裏作で小麦つくろうなんて奇特な人もほとんどいない。そのへんのことが書かれていない。 あと、日本製の工業製品買ってもらうためには、交換条件として農作物輸入しなきゃダメなんだよね。その辺のことも書かれていない。せめて関税に関してもう少し書いて欲しかったな…… 食料自給率の低下…  全文読む 評価する

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