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幻夜 幻夜
郁江/残念
 東野圭吾さんの作品群の中で 私がもっとも優れていると思う作品は白夜行である。そして 今回は同じテーマで挑んだ 続編または対ともいえる作品が幻夜だといえる。読んで最初の感想は「似ている」の一言に尽きる。白夜行を超える作品を期待していただけに 少々残念に思う。もちろんテーマが同じなのはいい 2人の男女が主人公であり 日の光の下を歩けない存在。暗さを含む描写は 私の好みにマッチしていて 勿論この作品も一気に読めた。しかし ラストを含め意外性がないのである。白夜行の時に感じたあの衝撃がない。どこか二番煎じになってしまっているように思えてならない。 この作品自体は 勿論お勧めで 何の問題もない。ただ …  全文読む 評価する

あさ/朝 あさ/朝
郁江/朝のリレー
 今年のお正月 朝日新聞に大きく掲載された 「ネスカフェ」の広告を覚えているだろうか? それは「ネスカフェの朝のリレー寝顔フォトコンテスト」の開催を告げるもので 谷川俊太郎さんの「朝のリレー」の詩とあどけない寝顔の写真のコラボレーションだった。 正月そうそう 谷川さんの詩を読めて 私は 年柄もなく お年玉をもらった 子供のような気持ちになった。谷川さんは「クレーの天使」を読んで以来大好きで、その新聞の切り抜きは今も 大切に 私の手元にある。 新しい年 朝の始まりに ふさわしい詩で「いつも どこかで 朝が始まっている/ぼくらは朝をリレーするのだ/それはあなたが 見送った朝を誰かがしっかりと受け止…  全文読む 評価する

失はれる物語 失はれる物語
郁江/切なくて痛い
 乙一さんの最新作と思って 喜んでいたら 実は旧作品の焼き直し…正直読む前は、少し凹んでしまいました。しかし早熟の天才乙一氏 17歳に書いた小説「夏と花火と私の死体」で賞をとっただけ あって旧作品も読み応えありでした。  私は早熟の天才という言葉を聴くと どうしてもSキングの存在を思い出します。彼も「死のロングウォーク」という作品をまだ 学生のときに書きあげたらしいです。それでか なんとなく 私の中で キングと乙一さんがダブるんです。どちらも 予想のつかない展開と実際にはありえないSF的要素そして ホラー色の強い作家さんですよね。 この作品は 短編集で 私のお気に入りは 1つ目の「Callin…  全文読む 評価する

四季 四季
郁江/すでに大満足
 この本は四季〔春 夏 秋 冬〕4部作の3作目に位置する物語で、結末ではないこの秋で 作品を評価し書評を書くのはどうかと思われるかもしれないが、あえて言いたい。私はこの本が好きだと…たとえ全ての謎はとけてなくても 私としてはすでに秋で明らかにされた 物語の構成。同作者の NシリーズとVシリーズの接点 時代設定 これだけで正直驚き 満足している。勿論 冬もこれから読むつもりだけと 秋を越える衝撃を作者はきっと用意していてくれると私は信じている。 作者 森氏の言葉は 一言でいうと 整っていて すごく綺麗だといえるミステリーという分野 だけでなく エッセイなどを読んでいても良く分かる 言葉一つ 一つ…  全文読む 評価する

白い兎が逃げる 白い兎が逃げる
郁江/爽快な気分
 マレー鉄道の謎に続き お馴染みの火村とアリスのシリーズ 今回は中編4作品となっています。私のお勧めはタイトル作品となる 4番目に収録された「白い兎が逃げる」です。4作品の中でもっとも長く読みごたえがあり、いつもアリスの視点で描かれるこの物語のなかで めずらしく犯人側の視点も入り 作中いろいろな視点で物語が進められている趣向も楽しめました。 そしてなによりラスト 意外な犯人…張り巡らされた伏線が一つに繋がっていくのは読んでいて爽快な気分になれます。私は正直長編の方が好きなんですが。この本は 立て続けに4つ質のよい中編を楽しめて大満足です。ダイニングメッセージあり 逃亡中のテロリストが出てきたり…  全文読む 評価する

マラケシュ心中 マラケシュ心中
郁江/純愛
 心中という言葉には独特の意味がある。好きな人と一緒に永遠の眠りにつくという行為は 自殺という背徳とどこかロマンテックな終わらない恋…   この物語は 泉と絢彦の2人を軸に進んでいく。2人とも女性であり 同性愛をテーマに 純愛を描く。勿論キレイなだけの話ではない 裏切りもあり葛藤もある 幸せもあり 奈落の底を味わう場面もある。痛いくらいの絢彦の気持ちがこっちにも伝わってきて 読んでいて辛い場面もあった。   人を愛することの切なさを味わえる1冊  全文読む 評価する

ルナ ルナ
郁江/作品がもつリアル
 「悪環」の為に日本が再び鎖国へ血のつながりのあるもの同士に起こる拒絶反応 物資不足に力強く生きる孤児達 まるで近未来を描いたかのようなリアルな雰囲気と登場人物たちの魅力によって一気に読み進めました。環境汚染・核問題がきっかけにいつ 実際に起こってもおかくしない設定なんですよねコレ。もし現実となったら 私はこの本の登場人物達みたいに たくましく生きていけるか自身がないです。今の上辺だけの平和と豊さにどっぷり漬かって便利な生活に慣れてしまっているんですもの。 この本が起こりえる未来を 今の生活に慣れてしまっている私達に警告しているように思えて…ドキッとさせられました。  全文読む 評価する

アリスの夜 アリスの夜
郁江/無垢とは?
 主人公 真彦の転落とアリスという10歳にも満たない売春婦を軸に少女買春を描いた作品です。真彦はなんとかアリスを買春組織から逃がそうとするんだけど、その動機もまた 私達の日常からはかけ離れています。 そしてこの本の魅力はアリスという無垢な少女。彼女は大人の求める理想の子供像そのままなんですよね。勿論 実際にはありえない それともアリスのような特殊な状況下ではありえるのだろうか? そもそも無垢とはなんなんだろう? 子供であるから無垢なのではない。精神の清らかさを問うのだろうか。無知イコール無垢というのも違う気がする。 現在において無垢なんて魂はありえないのではないかそんな風に思えてならない。 ラ…  全文読む 評価する

光の雨 光の雨
郁江/私達はどちらを選ぶのだろう
 浅間山荘であった事件のとこを 私は知らなかった。「革命」という言葉を聞いても 私達には今イチ ピンとこない。どこか遠い世界の話のように思える。しかし  自己批判 総括 の名のもとに、次々と十四人の同志を惨殺した連合赤軍事件は決して、遠い昔の話ではないのだ。 そしてなにより 戦争という行為を例に挙げるまでも なく 集団心理の恐ろしさというものがそんなに簡単に変わるものではない。 この話はフィクションであるが 浅間山荘の事件を題材に、多くの事実を織り交ぜて作られた。読んでいるとあまりのリアリティの高さに怖くなる。もし自分がこの場にいたら…と思わずにはいられない。 人の命は 重い。だけど自分の命と…  全文読む 評価する

バイバイ、エンジェル バイバイ、エンジェル
郁江/駆という青年が放つ闇
 駆とナディアのシリーズ第1弾。私はオディプス症候群から読み始めた にわかフアンなのですが、シリーズものと言っても一つの事件に対して一つの物語を形成しているので、勿論どの巻からでも楽しめます。私は駆という多くの謎をもつ この青年の哲学的思考と言葉がとても好きで 推理モノというより 読み物として純粋に楽しんでいます。 このシリーズは 事件の伏線が少なく、犯人当てを楽しむという読み方はお勧めできませんが、哲学が好き 心理学が好きという方に是非読んでもらいたい作品群です。駆という青年が放つ 闇…彼の目で見た世界にもっと触れてみたい という気分にさせてくれます。 また予想もつかない展開と こちらの推理…  全文読む 評価する

GOTH GOTH
郁江/闇に惹かれる心
 普通ってなんだろう? 一体 常識とは 誰が定めたものなのか…そんな疑問が この本を読んで 頭をかすめた。この物語の主人公は 殺人者や危ない事件に惹かれる高校生2人組。物語は“僕”の視点でクールに事件を見つめている。   彼は言う「僕が究極に無感動で慈悲のない人間だと周囲の者達が知った時 どれだけ生きていくことが 困難になるだろう」。だから 彼は自分を偽り 世間に身を隠す。そして 彼に限らず 現代という社会で ありのままの自分で生きていくことは難しいのは事実である。時に他人に合わせ 自分の意見を引っ込め 意志を押し殺し 私達は 日々を送っている。 この本は 主人公は同じで 6つの短編から構成さ…  全文読む 評価する

青の炎 青の炎
郁江/共犯
 彼の気持ちが 痛いほど入り込んできて、正直 本を読む進めていくのが辛かった。主人公 秀一の心理描写が 淡々と見事に描かれていて、まるで自分が秀一の共犯者になったような感覚にさえなった。しかし 彼の殺人をとめることは出来ない。それは私がただの読者であるとか そういうことではなく、もしクラスメートであったとしても仮に 彼の言動から彼の犯罪を知りえたとしても、彼の固い決意を変える事は 誰にも出来なかったであろう。そして彼の気持ちが理解できる…といったら言い過ぎかもしれないがやっぱり 分かる気がする。もし自分が同じ立場にあったら…と考えるとやはり私の心の中にも殺意が芽生えてもおかしくないのだ。そして…  全文読む 評価する

いないいないばあ いないいないばあ
郁江/懐かしい1冊
 幼い頃 大好きで よく読んでもらった1冊。内容はタイトル通り「いないいないばあ」それだけにつきます(笑)。何度も読み直したからもう表紙なんてボロボロなんだけどだからこそ大事で新しく買いかえるなんて出来ないんですよね。 最近気がついたんですが、作者はなんと 松谷みよ子さんなんですよね。小学校時代に松谷さんの本は大好きで 本当にいろいろ読みました。1番のお気に入りは「ふたりのイーダ」いう作品です。松谷さんの作品はほとんど読んだと思っていたのに児童書のみならず、絵本も書かれていたと知ったのは 本当に最近のことです。でも 私が松谷さんの本が好きなのは 幼い頃に読んだ この絵本の優しさを他の作品に感じ…  全文読む 評価する

あおくんときいろちゃん あおくんときいろちゃん
郁江/シンプルな絵と深い内容
 大好きな絵本です。シンプルなイラストと深い内容。深いって言っても、勿論絵本ですから難しいとかそんなんじゃなくて、内容も本当はいたってシンプル。あおくんときいろちゃんは仲が良過ぎて 2人は互いに 緑色になってしまうんです。 人付き合いの中でも当たり前のことですよね。仲良くなった相手・いつも側にいる相手にお互い少なからず影響を受けているんです。ただ一目みただけで はっきり分かるわけではないから 気がつかないだけで、この絵本はそんな当たり前のことを分かりやすく教えてくれます。 だけど いろいろ考えて読む必要なんてないんです。絵本ならではも夢と感動を素直に感じて下さい。意味は後からついてきます。  全文読む 評価する

800 800
郁江/チャンスは一度
 800メートルという距離は短距離ではなく、かといって長距離でもない。私自身中学時代 陸上部に所属していたから よく分かるのだが、全力で走れる距離ではなく、駆け引きという点では最も難しい競技だ。なぜならチャンスは一度しかない。それを逃がすとライバル達に置いていかれてしまうのだ。 陸上競技はよく「自分との闘い」だというけど、やはり何事に置いてもライバルの存在は大切ですよね。やる気が違いますもの。この話の主人公 中沢と広瀬…性格の全く異なる2人の視点から語られる物語は2倍得した気分にさせてくれます。 94年に映画化されていて、そちらもお勧め!! 小説とはまた違った表情をみせてくれます。    全文読む 評価する

おじいちゃんの桜の木 おじいちゃんの桜の木
郁江/伝えられる
 「目を閉じて耳を澄ませば桜の木が呼吸しているのが聞こえる」その言葉を見て、思わず桜の木を探しに行って確かめてみたいという誘惑に駆られました。桜だって生きているんだから 本当に聞こえるかもしれませんよね。 大好きだったおじいちゃんの言葉はぼくの胸に大切にしまわれている。そしてその大切な言葉は 妹にそして 後にその子ともにと伝わっていくんですよね。永遠の命なんてありえないけど、偉人じゃなくても その人が生きた痕跡はいたる所に残っている。  全文読む 評価する

わにのスワニー わにのスワニー
郁江/微笑ましい
 わにのスワニーシリーズ第2弾。今回はスワニーが友達のいわだぬきくんの家で遊んだお話。夕方になってお別れしないといけないんだけど、お互いに家まで送り合ってなかなか別れられないシーンが 私はもう大スキです。そういう時ってありますよね。ほのぼのとしたお話に またあべさんの絵がよく合っていて…ほんとに微笑ましくて 読んでいて 笑顔になれるシリーズです。なにかと忙しい毎日の中で 時にはのんびーりした気分になってみませんか?   全文読む 評価する

運命の足音 運命の足音
郁江/彼を見習って
 運命…そんなものが本当に決まっているのなら、人間の意志は何の為に存在するのだろう? 巨大な運命の渦に巻き込まれて生きているとしたら 生きる事に何の意味がある? そんな考えの坩堝に希望を与えてくれたのがこの1冊デス。「運命の足音」を聞きながら 自らの地獄を強く生きる その考え方と強さに称賛。  著者の力強く 生きている痕跡。そして本という形で表示して見せた勇気…「生きていても いいんだ ここにいてもいいんだ」。許しの言葉が今も胸に響く。“生きたい” 例えどんな運命が待っていたとしても 私も強く生きていこう 彼を見習って。  全文読む 評価する

日本子ども史 日本子ども史
郁江/だから歴史は難しい
 日本の子どもは どんな歴史を歩んできたのか?誰もが昔は子どもだったのに 子どもについて 案外知らないコトって多いですよね。人間多かれ少なかれ 過ぎし日のことは忘れてしまいます。 この本では縄文時代から現代に至るまで、子どもの生と死、仕事と遊び、衣服と食べ物、育児と教育や生育儀礼などが書かれています。 明治初期に日本を訪れた外国人は「子供の天国」と日本を称したらしいが、同じ時期に間引きや捨て子が犬に食われても知らん振りの遺棄の慣行があったという。この落差は一体なんなのか? それは 焦点をあてるポイントの違い。どこをみるか どの例を選びとるかによって まったく違った結果が出る だから歴史は難しい  全文読む 評価する

立ち直るための心理療法 立ち直るための心理療法
郁江/役に立つ情報満載
 心の病気を治す為には”トラウマ”を知ることが大切だというのが定番ですが、この本ではトラウマにこだわることは有害無益だと切り捨てる その潔さがいい。 それより過酷な状況でも生き抜いている人がいるんだから いつまでもトラウマばかりに こだわっていても仕方がない。心の病 トラウマを抱えながら それでも生きていかなければ いけないんだから… 心の病の治療法やカウンセラーとの上手な付き合い方など 実践的で役に立つ そんな情報満載の1冊   全文読む 評価する

人口減少社会の設計 人口減少社会の設計
郁江/断言はできない
 現代もっとも問題視されているのが 少子化と高齢化 そして人口減少…日本の人口は減るのに お年寄りばかり増え続ける。このままいけば 2025年には4人に1人は65歳以上の高齢者。その頃 私は働きざかりの40代…税金が怖い!! そんな悲観に一筋の光がこの本です。人口減少計画 幸福な未来を描いています。勿論 実際どうなるかなんて もう少したってみないと 予想もつかない。だけど人口増加が 幸福ばかりを産み出したわけじゃない。日本の豊な自然をボロボロにしてしまいました。農業中心の のんびりしたムードが一変して競争社会になってしまいました。 人が増えるにしろ 経るにしろ いいこともあるし 悪いコトもある…  全文読む 評価する

姑獲鳥の夏 姑獲鳥の夏
郁江/その厚みが愛しい
 彼の本は とにかく厚い…多分 シリーズ第一弾のこの「 姑獲鳥の夏」が1番薄いくらいです。そしてシリーズを重ねるごとに驚くほど分厚くなる。だけど心配はいりません 一度読んで彼の作品 その登場人物にハマってしまえば その本の厚さが愛しくなります。2冊に分けるより 1冊でこの値段の方がお買い得だし 上下巻のように 次の発売日まで 続きを気にして悶々と過ごさなくてすむんです♪ 事件の解決も然るコトながら 私が何より好きなのは京極堂と関口さんのやりとりデス。本当にいいコンビです。  全文読む 評価する

マークスの山 マークスの山
郁江/彼の望んだ結末とは
 高村薫…彼女の作品は 独特の重さと 読みごたえがたまらない。その中でも 特に好きなのが「マークスの山」昭和51年に起こった事件が 全ての始まりだった… 16年後の東京で起こった連続殺人 犯人は精神に ”暗い山”をかかえた殺人者マークス 次々に起こる謎の凶器での殺人劇 マークスの目的は一体なんなのか?被害者を結ぶ見えない糸を合田刑事達が追っていいきます。本当に捜査のことなどがリアルに描かれていて 少しずつマークスに辿り着く過程にドキドキしました。 そしてラスト マークスの思いは…彼の望んだ結末とは  全文読む 評価する

宇宙のひと粒 宇宙のひと粒
郁江/抱きしめてくれる
 誰だって 壮大な宇宙からしたら ちっぽけな存在。小さな小さな宇宙のひと粒。だけど そのひと粒がいろんなことを考えて 毎日 泣いて・笑って・怒って生きてます。悩みごとがある時って、自分のことばかり考えていて まわりがまったく見えてないんですよね。だから解決法も見つからない。自分が一人ぼっちに思えても 実は自分は宇宙に地球にそして日本に 所属しているんです。地球から落ちないように 引力という見えない手が 私達を抱きしめてくれているんです。 生きているという実感が感じられない時 思いっきり走ってみて下さい。心臓がドキドキして 息が切れて 生きているって実感できるから 案外簡単なことなんです、生きて…  全文読む 評価する

ぼくの手のなかには ぼくの手のなかには
郁江/幸せへの近道
 何を掴めるだろう。両手を大きく広げてだけど 求めるばかりじゃ幸せになんて 成れないんですよね。よくよく考えてみるとこの小さい手のひらにだって 掴んでいるモノがある。今まで生きてきた 23年分の思いと一緒に 手にいれたモノが… それを認めてやることが 幸せへの近道なのかもしれません。明日は今日よりほんの少しだけ 強くなれたらいいんです。一気に自分を変える事 なんか必要なかった。そしたら きっと 少しだけ幸せになれる。毎日少しだけ… この本の作者 太田朋さんは シンプルな言葉で シンプルなイラストで いろいろなことを教えてくれる。いや 教えてくれるというより 考えるきっかけをくれる。だから自分で…  全文読む 評価する

あふれるHappy あふれるHappy
郁江/彼女の優しさ
 私の手のひらにある 一つのキーホルダー…これがどれだけ 私を勇気付けてくれたか 言葉にするのは難しい。就職活動に疲れた時期にふと目に止まって買い求めたもので、「飛ぶなら今かな」という言葉と太田朋さん特有のシンプルなイラストが描かれたものだ。就職活動…大げさにいうと今後の人生を左右する一大イベントで、より多くの決断を迫られる。当然迷いも生じる 焦りもある どうすればいいのか分からなくなる時期もある。そんな時 この言葉が 柔らかく背中を押してくれた。「今だ」と言いきらず「今かな」と読み手に考える時間を与えてくれるのが 彼女の優しさですよね。 優しい 言葉とシンプルなイラスト。だけど優しいだけじゃ…  全文読む 評価する

ミイラはなぜ魅力的か ミイラはなぜ魅力的か
郁江/驚きの事実
 ミイラの専門家が集まって3年ごとに開いているミイラ会議なるものが存在していたことに、この本を読んで初めて知った…知ってました?だいたいミイラの専門家って何??と首を傾げたくなります(笑) ミイラといえばエジプト ある時期 ミイラがエジプトの主要な輸出品だったなんて…教科書には載っていない驚きの事実です。どうらや中世のヨーロッパではミイラを煮たものが万能薬とされていたらしいデス。それってミイラを食べたってことですよね。ってことは人間を食べた…カニバリズムというものでは!?いや深く考えるのは止めておきましょう。薬だったんです 誰だって病気を治したい 薬が今ほど発達していない中世においては 必要だ…  全文読む 評価する

グッドラックららばい グッドラックららばい
郁江/ちょっとうらやましい
 長女が高校を卒業した日、母が家出した。こんな状況下に自分がいたら どう対処するだろう。現実を受け入れる しかないんだけど 戸惑い・不安に思うだろう。しかしこの物語の一家は一味違う。残された父と姉妹、そして離れて暮らす母のそれぞれのユニークな人生を描く… 人の迷惑を顧みず自分のコトだけを考えるタフな一家。モラルや常識さえ笑い飛ばす強さ。身近にいたら イヤだけど 案外こういう人が今の時代にあっている そんな気がする。よくよく考えてみたら 夫婦だって もとは他人。子供だって いつか独立する 結局家族なんて バラバラになる宿命なのかもしれません。だけど バラバラだって大丈夫 離れても 家族は 家族な…  全文読む 評価する

楽園のつくりかた 楽園のつくりかた
郁江/作るものなんですね
 どんな場所でも住めば都っていうけど、やっぱり慣れるまでが大変です。この物語は有名私立中学に通う優が突然 田舎の学校に通うことになります。生徒はなんと三人だけ、サルのような男の子とマスクを被りけっして喋らない不気味な女の子と美少女のような男の子…今までとのあまりの環境の違いに優は戸惑い 以前の自分にしがみつこうとしますが、流石 子供の柔軟さでもって 新しい環境に次第に慣れ 心を開いていく過程を丁寧に描いています。 うーん 人ごとながら最初は優が気の毒でした。いやだって 生徒が3人でしかもあれだけ 個性の強い子供達。だけど楽園はたどりつくんじゃなくて 作るものなんですね。  全文読む 評価する

輝く瞳世界の子ども 輝く瞳世界の子ども
郁江/私は他に知らない
 50年かけて世界を渡り歩き 世界の子供達を撮り続けた写真家のライフワーク。どの子も共通して言える事は、強い目をしている。真っ直ぐ前を見つめる力強い瞳。生きているんだと 主張している。祭りに興じる日本の少年・栄養失調で立てないエチオピアの少女・砲撃で右目を失明したアフガニスタンの少年 様々な状況下での さまざまな表情。それは 笑顔であったり、泣き顔であったり、どこか怒った不機嫌な顔であったり、だけどどの表情にも嘘がない。それが子供の特有の潔さだ。大人になると表情をどうしても取り繕ってしまうものだ… ”この本を読む”潔い瞳をした 子供にこんなに一度に会える方法を私は他に知らない。   全文読む 評価する

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